サステイン プロフェッショナル修斗公式戦 Supported by Crymson 「BACK TO OUR ROOTS 8」 2008年3月28日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:00
▼メインイベント(第7試合) 世界ライト級チャンピオンシップ 5分3R
○門脇英基(和術慧舟會東京本部/同級世界3位/挑戦者) 判定2−0 ※30−30、30−29、29−28
●田村彰敏(総合格闘技津田沼道場/同級世界王者) ※門脇が第7代世界ライト級王座に就く。田村は初防衛に失敗。
1R、前に出て右ローと左ミドルを蹴る田村。門脇は田村の左ミドルをキャッチしてテイクダウンを奪う。
田村はラバーガードのような形で門脇の動きを固めてパスガードを阻止。門脇は腰を上げて田村のでん部にヒザ蹴りを落とす。 ブレイクによる再開後、門脇が右アッパーから左フック。田村はそのまま組み付いて門脇をコーナーに押し込んでいくがここもブレイクとなる。
再開後、田村が強烈な左ミドル! 門脇はそれをキャッチしてテイクダウンを奪うと、ここでも田村がラバーガードで門脇の動きを固める。 2R、ジャブの差し合いから前に出る田村。ここから田村がタックルで門脇からテイクダウンを奪う。ガードになった門脇はフックガードで田村の体を浮かせてそこからタックル。
グラウンドのポジションを入れ替える。ガードになった田村は門脇の動きをラバーガードで固めて下からコツコツとパンチ。門脇も先ほどと同じように腰を上げて田村のでん部にヒザ蹴りを落とす。 3R、門脇が右アッパーから右フック。一気にパンチで前に出て行く。田村はそれを首相撲に捕まえてヒザ蹴り。門脇はそこからタックルでテイクダウンを奪う。
ギロチンのような態勢でグラウンドで下になった田村。ここで田村は門脇をラバーガードで固めて1・2Rとほぼ同じ展開が続く。 ブレイク後も田村の右ミドルをキャッチした門脇がテイクダウン。田村がラバーガード、門脇がでん部にヒザ蹴りという展開に。門脇が必死に背筋を伸ばしてパンチを落とすものの、田村のラバーガードに捕まってしまう。
残り1分過ぎ、田村が右のハイキック! 門脇は時計を気にしながら、田村の周りを回る。そして門脇がタックル、そのまま組み合った状態で試合終了となった。 試合は互いに一歩も譲らない五分五分の展開が続いたものの、門脇が判定2−0で勝利。悲願の世界王座獲りに成功した。
▼セミファイナル(第6試合) 世界フェザー級チャンピオン決定戦 5分3R
○上田将勝(パラエストラ東京/同級世界10位&環太平洋7位) 判定3−0 ※三者とも30−27
●岡嵜康悦(総合格闘技コブラ会/同級世界3位&環太平洋同級1位) ※上田が第5代世界フェザー級王座に就く。
外薗晶敏が返上したタイトルを賭けて行われた王座決定戦。
外薗の後輩にあたる岡嵜VS“レスリングでKIDに勝った男”上田という顔合わせとなった。岡嵜のセコンドには前王者の外薗が着く。 1R、サウスポーの上田に対してジャブを顔とボディに打ち分ける岡嵜。上田は左ストレートや左ミドルを繰り出すが、クリーンヒットはない。
しかし上田が徐々に距離を詰めて鋭い片足タックルで岡嵜をテイクダウン。上田はイノキ・アリ状態から岡嵜の蹴り上げを警戒しつつ、パンチを落としていく。 この状態が長く続いたが岡嵜だったが、ガードから足で上田の体を浮かせて立ち上がる。
がぶろうとする上田の体を突き放すと、タックルを狙う上田に左アッパー! さらに上田のタックルを潰して強烈な鉄槌を落とす。 2R、左ミドルを蹴る上田。岡嵜はインローを蹴って、そこから右ストレート!
少し動きの止まった上田だったがすぐに片足タックルに入って岡嵜をマットにこかす。しかしここはすぐに立ち上がる岡嵜。冷静に距離を測りながらインロー、そしてヒザ蹴りを蹴る素振りを見せつつ、上田にタックルを許さない。 それでもタックルを狙い続ける上田。岡嵜は上田の顔を突き放すようにして必死に立ち上がるが、上田はタックルをしつこい。
ロープ際でもつれるような態勢になったところでようやく岡嵜が立ち上がる。スタンドに戻ると岡嵜が右のインロー!
これがローブローになるものの、上田は岡嵜の蹴り足をキャッチしてテイクダウンを奪う。ここから上田は1Rと同じように岡嵜の蹴り上げを捌きながらパンチを落とした。 3R、互いにストレートを打ち合う両者。岡嵜はインローで上田のバランスを崩す。しかし上田はパンチから左ミドル、さらにそこからタックルでテイクダウンを狙っていく。
岡嵜は足を抜きつつ、上田に背中を見せるようにしてリング内を逃げるが、上田はその岡嵜を追い掛け回してタックル! ロープまで押し込む。 スタンドでの展開になると岡嵜がインロー、さらに上田のローに右ストレートを合わせる。しかし上田のタックルを警戒してか、手数が少ない。
すると上田が岡嵜をタックルでコーナーまで押し込んで豪快な投げで岡嵜をテイクダウン! 一気にサイドポジションを奪うと、上田はボディにヒザ蹴りを入れつつ、横三角で岡嵜の頭を押さえてパウンド。この状態で試合終了まで攻め続けた。 判定は試合を通じてテイクダウンを奪い、グラウンドで有利な場面を作った上田に軍配。パラエストラ東京所属の現役選手として青木真也に続く2人目の修斗世界王者となった。
▼第5試合 ライト級 5分3R
○日沖 発(ALIVE/同級世界6位) TKO 1R4分51秒 ※パウンド ●バレット・ヨシダ(アメリカ/SDアンスピューテッドジム)
1月の後楽園大会に続いて連続参戦となった日沖。約6年ぶりの修斗参戦となったバレットを相手にどんな試合を見せられるか? 1R、177cmとライト級では長身の日沖は、リーチを活かして離れた間合いからロー、前蹴り、ミドルと距離の長い攻撃を繰り出す。
バレットは大振りのパンチからタックルでテイクダウンを狙うが、日沖はそれを阻止。バレットが下から日沖をグラウンドに誘う場面があったものの、日沖は深入りしない。 逆にスタンドでの展開に戻ると、バレットのタックルを切った日沖がサバ折りでバレットをテイクダウン。
一気にマウントポジションを奪うと、そこからパンチを落としつつ腕十字へ! バレットの腕が伸びたかに思われたが、バレットは体を回転させて腕を抜くような形でこの十字を逃げる。 日沖はオモプラッタのような形でバレットの腕を極めにいくがバレットはこれも外す。しかし日沖は落ち着いてグラウンドで上のポジションをキープ、再びマウントからパンチを落とすと、バレットの動きが止まったところでレフェリーが試合を止めた。
▼第4試合 バンタム級 5分3R
○マモル(同級世界2位/シューティングジム横浜) 判定3−0 ※29−28、30−27、29−27
●菅原雅顕(和術慧舟會Duro)
先月のFACE大会で正城ユウキに勝利し、2カ月連続の修斗参戦となったマモル。
正城戦では絶妙の“いなし”の技術で勝利したマモルだったが、この日は正城戦とは打って変わって壮絶な殴り合いとなった。 1R、先手を取ったのは菅原。右ストレートや左フックを立て続けに当てて一気に前に出る。この連打をもらってしまい、足が止まってしまうマモル。
このまま菅原のペースになるかと思いきや、菅原のジャブにかぶせるような右! さらにそこから返しの左フックを叩き込み、マモルが先制のダウンを奪う。 2Rに入ると前蹴りやローで攻撃を散らすマモル。菅原はそれでもパンチで前に出て右ストレートを強振!
首相撲に持ち込もうとするマモルの顔面に左右の連打を浴びせる。しかしマモルも右を打ち返し、一歩も引かない。逆にマモルが終了間際にテイクダウンを奪う。 3R、菅原のパンチでやや下がる場面があったマモルだったが、カウンターの右ストレートから強烈な左フック!
さらにマモルは下がる菅原を首相撲に捕まえると顔面にヒザ蹴りを連打! マモルはその離れ際にも左フック、右ストレート! 菅原は足元がフラフラになるものの、何とか立ち続けてダウンにはならない。 それでも必死に右ストレートで前に出る菅原。しかしマモルは冷静にパンチを当てて、さらに首相撲からのヒザ蹴り。最後まで手を止めない激しい乱打戦は1Rにダウンを奪ったマモルが制した。
▼第3試合 フェザー級 5分3R
○徹肌ィ朗(同級環太平洋9位/和術慧舟會岩手本部) 判定3−0 ※30−28、29−28、29−28
●田中寛之(直心会格闘技道場) ▼第2試合 ライト級 5分2R
○中村“アイアン”浩士(東京イエローマンズ) 判定2−0 ※19−19、20−19、20−19
●不死身夜天慶(シューティングジム横浜/世界同級9位&環太平洋同級6位) ▼第1試合 ライト級 2008年度新人王決定トーナメント1回戦 5分2R
○田中宏茂(シューティングジム横浜) KO 1R3分1秒 ※右フック ●丸井憲一郎(アカデミアAz水道橋) |