KGS 「R.I.S.E.XLIV
(ライズ・フォーティーフォー)」 2008年3月30日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス 開場17:00 開始17:30
▼メインイベント 60kg以下契約 3分3R延長1R ○板橋
寛(スクランブル渋谷/FtCトーナメント’07 第3位) 判定2−0 ※30−29、30−30、29−28 ●ファイヤー仭士(SFKキックボクシングジム)
R.I.S.E.60kg級のタイトル戦線に弾みをつけたい板橋。対するはハードパンチとアグレッシブなファイトスタイルを信条とする“西のファイヤー”ことファイヤー仭士(ひろし)だ。 1R、サウスポーの板橋はガードを高く上げて左のインローとミドルを蹴っていく。
ジャブ、そして右手でファイヤーを触るようにして、右へ右へと回る板橋。左ミドルのフェイントから左ストレートを当てるなど攻撃を散らしていく。
前に出てくる板橋に対して、パンチを返すファイヤーだったが、クリーンヒットはない。試合が進むに連れて板橋は首相撲からのヒザ蹴りも見せる。 2R、右手を前に出しながら前に出る板橋。しかしファイヤーはそこを狙って右アッパーから左フック!
さらにファイヤーは板橋の左ストレートをかわしながら右ストレートのカウンター、そこからの左フックなど、得意のパンチで攻勢に出る。 それでも前に出続ける板橋だったが、1Rほど手数は出ない。 3R、下がりながらも左右のフックを当てるファイヤー。しかし板橋もそれにひるまず左ストレートを返していく。さらに左ミドル、左ハイなど手数を増やす板橋。
当たりは浅いものの、手数ではファイヤーを上回る。ファイヤーも単発ながら左右のフックを当てるものの、ダウンを奪うほどのクリーンヒットはない。 パンチではややファイヤーが押していたものの、左ミドルを中心にした戦い方を続けた板橋が判定2−0ながら勝利をもぎ取った。
▼セミファイナル RISING
ROOKIES CUP −70kg級1回戦 ○國安浩史(シルバーウルフ)戦績:4戦3勝1敗(2KO) 判定3−0 ※30−29、29−28、30−28 ●初見克利(クロスポイント古河)戦績:4戦2勝2敗(1KO)
國安はシルバーウルフ所属としてR.I.S.E.のリングで活躍し、ここまで3勝1敗(2KO)の戦績を残している。初見はサウスポーで身長180cmと長身の選手だ。 1R、リーチ差を活かして左ミドル、さらに右手で首を掴んでからのヒザ蹴りを多用する初見。國安は左ミドルをブロックしながら、右のインローを返す。
さらに初見の左ミドルには回り込みながらの左フックを合わせる國安。試合は國安のパンチVS初見の蹴りという展開に。 2R、國安は初見の左ミドルをブロック→右インローの返しを徹底。するとこのローが徐々に効き始め、初見の動きが止まる。
何とか國安の首をキャッチして首相撲の展開に持ち込む初見はそこからヒザ蹴りが出ない。逆に國安は組み際を狙った右アッパーや右のロングフックを立て続けにヒットさせる。 3R、初見は先に左ミドルを蹴って先手を取るが、國安の右のインローを受けると失速。
2R以上に國安がローで足を止めて組み際にパンチを当てるという展開に。初見も必死に右フックなどパンチを返すが、勢いで勝るのは國安。首相撲になっても初見のボディに右アッパーを連打するなど、完全に手数で圧倒した。
▼第7試合 RISING
ROOKIES CUP -70kg級1回戦 ○阿佐美宏明(パワーオブドリーム/KAMINARIMON
CLIMAX'07 75kg級優勝)戦績:1戦1勝 判定3−0 ※30−28、30−28、30−29 ●JIN(SFKキックボクシングジム)デビュー戦 1R、距離を取りながら左右に大きくステップする阿佐美。そこでシャドーボクシングをするように手を出しながら、一気に右ストレートで飛び込みそこから連打をまとめる。
JINはそれを前蹴りで止めようとするものの、阿佐美の勢いは止まらず。阿佐美はとにかく前に出続けて、ひたすら左右の連打を打ち込んだ。 2Rに入っても阿佐美の戦い方は変わらない。JINのインローをものともせずに突進し、パンチを繰り出す。
すると阿佐美の左ボディからの右ストレートがヒット! さらに左アッパーから右ストレートと、立て続けに阿佐美の右のパンチがJINの顔面を捉える。 3R、さすがに疲れが出始め、クリンチが増える阿佐美。しかし体力が回復すると、再び前に出ながら左ボディから右ストレート!
さらに足を止めた打ち合いになっても阿佐美は左フックを当てる。フルラウンドに渡ってラッシュを続けた阿佐美がJINを下した。
▼第6試合 RISING
ROOKIES CUP -70kg級1回戦 ○岩崎徳正(RKJライコンドー)総合戦績:3戦1勝2敗(1KO) 判定3−0 ※30−28、30−28、29−28 ●甲斐直樹(シルバーアックス/2007年KAMINARIMONトーナメント70kg級準優勝)デビュー戦
1R、岩崎はどっしりと構えて右ロー、そこから右ストレートで飛び込んでいく。
動きの少ない岩崎に対して左ミドルと右ローを蹴る甲斐。さらにバックキックを岩崎のボディに突き刺すが、岩崎はじりじりと前に出てプレッシャーをかける。 2R、距離を測りながら甲斐は左ミドル、インロー、右ロー。
前に出て行こうとする岩崎にテンカオを狙う。岩崎は甲斐のミドルをブロックしながら右ローを返す。 3R、左ミドルと右ローで攻撃を組み立てる甲斐。岩崎は左ミドルをブロックして右ローを返す。
そして甲斐の右ローに岩崎の右ストレートがカウンターでヒット! この一発で甲斐がダウンを喫してしまう。甲斐はこのポイントを挽回しようと前に出て首相撲からのヒザ蹴りを出すが、岩崎はそれをディフェンス。岩崎が奪ったダウンが勝敗を分けた。
▼第5試合 RISING
ROOKIES CUP −70kg級1回戦 ○AESOP(PHOENIX)戦績:2戦2敗 KO 1R0分17秒 ※左ストレート ●君島育実(DEEPジム)戦績:1戦1敗 1R、まずは左ミドルを蹴るサウスポーのAESOP。間合いを詰めようとする君島に対し、距離を取りながら左ストレートを一閃! この一発が君島の顔面を捉え、君島はマットに大の字。そのまま立ち上がることが出来ず、AESOPが秒殺KO勝利を収めた。
▼第4試合 RISING
ROOKIES CUP −55kg 1回戦 ○梅原崇雪(TARGET) 戦績:4戦4勝(1KO) KO 2R1分35秒 ※3ノックダウン ●友麻(ファイティングマスター) 戦績:4戦1勝3敗(1KO)
1R、梅原はガードを上げて鋭い右ロー。友麻はそのローに合わせて右ストレートで飛び込みパンチを狙う。
梅原は距離を取りつつ右ロー、距離が詰まると首相撲からのヒザ蹴りで攻める。友麻もパンチからローのコンビネーションで攻めるが、ローの蹴り合いになると梅原の方が上。 2R、梅原は確実にローを効かせ、首相撲から友麻のボディに強烈なヒザ蹴り! これで友麻からダウンを奪う。
再開後も梅原はすぐに友麻を首相撲に捕まえてヒザ蹴りを連打。この攻撃で立て続けに2度のダウンを奪い、KO勝利でデビュー以来続く連勝記録を5に伸ばした。
▼第3試合 RISING
ROOKIES CUP −55kg級1回戦 ○吉田直人(ドージョーチャクリキ・ジャパン) デビュー戦 判定3−0 ※30−28、30−28、30−29 ●岩崎秀雄(RKJライコンドー)総合戦績:1戦1勝(1KO) 1R、左右のフックを振り回す岩崎に対して、吉田は頭の位置をずらしながら右のロー。さらに吉田は離れた場所から左ミドルやジャブを打つ。岩崎はセコンドの指示通りに左フックから飛び込んで右を返す。 2R、岩崎は左フックを起点に右ストレートと右ロー。しかし攻撃パターンが変わらないため、吉田が右ストレートのタイミングを見てカウンターの右ストレートや右ローを当てる。 3R、ローを蹴りながら前に出て行く吉田。そこに岩崎が右ストレート! そこから一気に前に出て連打をまとめる岩崎だったが、吉田もそこにカウンターの右ストレートを合わせる。さらにバックブローも繰り出す吉田。最終的には岩崎の攻撃を振り切り、吉田が判定勝利。
▼第2試合 RISING
ROOKIES CUP −55kg 1回戦 ○二戸伸也(クロスポイント・ムサシノクニ/2008年
KAMINARIMON 55kg級準優勝) 戦績:1戦1勝 判定2−0 ※30−29、29−29、30−28 ●狼鐘闘(=ロベルト/club
EDO) 戦績:3戦1勝2敗 1R、サウスポーの狼鐘闘はガードの低い独特の構えから左ミドルを蹴る。
さらに離れた間合いからいきなり飛び込んでの右フックやバックブロー。二戸は左ミドルをブロックして右ローを返していくが、狼鐘闘の変則的な動きを捉えれきれない。 2Rに入っても変則的な動きで二戸を翻弄する狼鐘闘。
しかし試合が進むに連れて二戸が徐々に圧力をかけて前に出ながら、右ストレート、右アッパー、左フック。二戸のパンチが狼鐘闘の顔面を捉える。 3R、狼鐘闘が左ミドルと左ストレートを打つものの、二戸は構わず前に出て行く。そこから二戸がパンチを狙っていくが、狼鐘闘はクリンチでそれを阻止。組みの状態が増えて、ブレイクという展開が続く。しかし終了間際に二戸が右ストレート。トリッキーな狼鐘闘に対し、二戸が手数で押し切る形となった。
▼第1試合 RISING
ROOKIES CUP −55kg 1回戦 ○武延(TARGET) 戦績:3戦2勝1敗(1KO) KO 2R1分44秒 ※3ノックダウン ●小川顕広(y-park) 戦績:4戦1勝2敗1分 1R、パンチで前に出ながらローとミドルを蹴る小川。武延は距離を取りながら左右のハイキックを蹴る。
さらに武延は頭を下げるようにして左フック。そこからガードを固める小川に左右のストレートを打ちこむ。対する小川は武延の頭が下がったところに右ストレート。 2R、武延は下がりながらも左フック。そしてジャブというよりもストレートに近い強烈な左のパンチを小川の顔面に突き刺す。
これを効かせた武延はガードを固めて亀になる小川にフックとアッパーを打ち込んで先制のダウンを奪う。 再開後、武延は奇襲のジャンプキック! さらに体ごとなぎ倒すような左フックで小川が2度目のダウン! 最後は武延がワンツーを入れたところで小川が3度目のダウンとなった。
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