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【K-1MAX】4・9魔裟斗、佐藤、城戸が2回戦進出!HIROYAが10代対決を制す

2008/04/09

 

GBRでは4・9『K-1 WORLD MAX』世界トーナメント開幕戦を大特集中!
https://gbring.com/closeup/closeup.htm

城戸の試合、藤鬥嘩裟リアリティショー、佐藤嘉洋のテクニックを技術解説などの動画を配信中!
無敗記録更新中の瀧谷渉太のインタビューも公開!

FEG
「K-1 WORLDMAX 2008
World Championship Tournament FINAL16」

2008年4月9日(水)広島・広島グリーンアリーナ
開場16:30 開始18:00

▼メインイベント K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament1回戦 3分3R延長1R
魔裟斗(日本/シルバーウルフ/2003年世界王者)
KO 3R0分22秒 ※右フック
ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/ウォーリアーズミックスマーシャルアーツアカデミー)

 5年ぶりの世界王座奪還に向けて魔裟斗の戦いがスタート!元ボクシング世界王者のカラコダを相手に「ガンガンに打ち合う」と宣言していた魔裟斗だが果たして? 

 1R、魔裟斗はいきなり強烈な右ロー! カラコダが突っ込んでくるところにインローとテンカオを蹴る。カラコダは頭をつけるよう距離をつめて左フックを当てる。ジャブから右アッパーとパンチで前に出る魔裟斗はそこからインロー。

 カラコダはガードを高く上げて顔面へのパンチをディフェンスするが、魔裟斗はそこに左ボディ! カラコダのジャブをかわしてパンチから左右のローを蹴る。

 カラコダも左アッパーで飛び込むが、魔裟斗はそこを狙ってインロー! これでカラコダがバランス崩す。右アッパーからインローを蹴る魔裟斗。対するカラコダは魔裟斗の左ボディにカウンターの左フックを狙う。

 その後もカラコダのガードの間を狙ってアッパーやフックを打つ魔裟斗。試合前の宣言通り、カラコダとパンチで打ち合う。

 2R、魔裟斗はジャブを起点にワンツー左ボディ。さらにジャブから右ロー。カラコダのジャブに右のクロスを合わせる。

 距離を取り、離れた間合いから踏み込んで左ボディを打つ魔裟斗。さらに左ボディから右アッパー、インロー&テンカオと、パンチと蹴りで攻撃を散らす。

 魔裟斗の怒涛の攻撃にジャブを返すだけになるカラコダ。魔裟斗は左フックから右ロー、左ミドル。ワンツーでカラコダの下に潜り込んで右アッパー。

 カラコダも魔裟斗のパンチに合わせて様々なブロックを駆使して左フックを返すが当たりは浅い。

 3R、魔裟斗の左ボディにカラコダが左フック。魔裟斗は左ミドルを蹴る。ここから魔裟斗はジャブを突いて、カラコダのガードが空いたと見るや強烈な右フック! この一発がカラコダの顔面を打ち抜き、カラコダは大の字!

 カラコダはそのまま立ち上がることが出来ず、魔裟斗が元ボクシング世界王者のカラコダからパンチでKO勝利を奪った!

 豪快なKO勝利で開幕戦を飾った魔裟斗は「今年はやるよ。ガンガン行くから」とマイクアピール! さらに「次は佐藤かな」と執拗に対戦を要求している佐藤を逆指名! 2回戦で魔裟斗VS佐藤は実現するのか?




▼セミファイナル K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament1回戦 3分3R延長1R
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム/2004・2006年世界王者)
延長判定 3−0 ※10−9、10−9
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/2002年世界王者)

 1回戦で実現した世界王者同士の潰し合い! ブアカーオとクラウスはここまで2度対戦し、1勝1敗と五分の成績を残しており、今回が決着戦となる。互いに非常に気合が入った表情でリングに上がった。

 1R、じりじりと前に出て行くクラウス。ブアカーオは左ミドルとインローを蹴っていく。ジャブを突きながら、ブアカーオの懐にもぐりこんで左アッパーを打つクラウス。ブアカーオは距離を取って右のローを蹴る。

 そして一気に踏み込んで左フック! これがクラウスの顔面を捉えるブアカーオはジャブを打ちながら右ハイキック。その後もブアカーオはしっかり左ジャブで距離を取って、左ミドルを蹴り続ける。

 2R、このラウンドもジャブ&左ミドルのブアカーオ。クラウスがパンチで突っ込んでくると首相撲で動きを止める。ブアカーオは左ミドルでクラウスを下がらせて、左ボディから右のテンカオ、そしてすぐに左ミドルを蹴る。

 クラウスのパンチをブロックして確実に左ミドルを返すブアカーオ。パンチが当たらないクラウスは右ローを蹴るけど、蹴り合いではブアカーオが上。クラウスはブアカーオの左ミドルや右ローをもらってしまう。

 それでもクラウスは距離を詰めてブアカーオの左右に回り込んでアッパーを突き上げる。しかしブアカーオはこれも的確にブロックし、クラウスの前進を左手でストップし、左ミドルを蹴る。

 3R、ブアカーオの左ミドルでクラウスは前に出ることが出来ない。距離を潰すクラウスだったが、ブアカーオは首相撲でクラウスをコントロール。クラウスの右ストレートが当たると、ブアカーオもすぐに右ストレート。ややパンチの打ち合いになったものの、ブアカーオはすぐに左ミドルで距離を取る。

 ジャブをついて右ハイキック、そして左ミドルを蹴るブアカーオ。クラウスはそこにパンチで飛び込むが、ブアカーオはガードを下げたままスウェーでそれをかわして、距離が詰まると組みつく。そして必死にパンチを振るうクラウスをブアカーオが左ミドルで突き放した。

 試合はブアカーオが左ミドルでクラウスをコントロールするものの、判定は3者とも30−30で延長戦へ。

 延長R、クラウスは細かいパンチから右ロー。ブアカーオもクラウスにパンチで応戦する。ジャブで飛び込んでアッパーを突き上げるクラウス。ブアカーオの左ミドルを受けて、手数が止まるクラウスだったが、前に出てパンチを打ち続ける。

 下がりながら左ミドルを蹴るブアカーオ、それをブロックしてパンチを返すクラウス。このラウンドも共に決定打がないまま、終了となったが、ブアカーオが接戦を制した。




▼第7試合 K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament1回戦 3分3R延長1R
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテンオデッサ/2007年世界3位)
延長判定3−0 ※10−9、10−9、10−9
ジョーダン・タイ(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)

 1R、左ミドルと右ローを蹴るキシェンコ。タイは離れた間合いから飛び込んでパンチをまとめる。キシェンコはジャブを突きながら強烈な左ボディを叩き込む。タイはキシェンコのジャブをヘッドスリップでかわして左アッパーや右フック。

 タイが的確なパンチでキシェンコを攻め立てるが、タイの右ストレートにキシェンコがカウンターの右ハイキック! これがクリーンヒットし、タイがぐらつく。さらにキシェンコの左ボディとタイの右フックが交錯! キシェンコは左のヒザ蹴りを二発繰り出す。

 2R、キシェンコがジャブ&右ロー。タイが飛び込んでくるところに左のテンカオを狙う。タイはキシェンコのジャブに、右アッパーや左フック。キシェンコを左ヒザ蹴り軸に攻撃を組み立てる。左ボディから右ハイを蹴るタイ。

 キシェンコはジャブをついて左のヒザ蹴りを出していくが、キシェンコのヒザ蹴りの後にタイの右ロングフックがヒット! ここまで試合を有利に進めていたキシェンコがダウンを喫してしまう。

 ここまで劣勢だったタイだが、この一発を機に右アッパー、左フック! キシェンコをコーナーに詰めて連打をまとめる。

 3R、ポイントを奪われたキシェンコは左ミドルと右ロー。前に出てくるタイに右ハイキックを当てる! その後もキシェンコは左フック、右ハイ、左の飛びヒザ蹴り、バックブローと次々に攻撃を繰り出す。

 顔面に攻撃をもらっても倒れないタイ。それならばとキシェンコを必殺の左ボディを突き刺す。それでもタイはパンチで前に出る。

 キシェンコはやや攻め疲れを見せるが、気力を振り絞って左フックから右ストレート。さらに左の飛びヒザ蹴りまで見せるが、タイは脅威のタフネスさを発揮し、倒れない。この結果、本戦での判定は28−28、28−28、28−28でドローとなり、試合は延長戦へ。

 延長R、キシェンコは前蹴りと左ミドル。タイは左右のストレートで前に出る。キシェンコはそれを左ヒザで迎え撃ち、ワンツーから左ボディ! タイも左ボディから右ハイキックを返す。しかし手数を増やしていくのはキシェンコ。

 右ストレートから左フック、左のテンカオ、左ヒザ蹴り、右ハイキックと猛攻をしかけるが、フラフラになりながらもタイは倒れない。タイも必死で右フックでカウンターを狙うが、残り10秒を切ってラッシュをかけたのはキシェンコ! タイをコーナーに詰めて左右の連打、そして右のハイキックを飛ばす。

 ダウンこそ奪えなかったものの、キシェンコがタフファイトを制した。




▼第6試合 K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament1回戦 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー/2005・2006日本王者)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−29
ムラッド・ディレッキー(トルコ/ユニバーサルジム)

 公開練習では悲願の世界トーナメント優勝、そして魔裟斗超えを宣言した佐藤。対戦相手のディレッキーはMAX参戦はまだ2回ながらも、ヨーロッパでは超強豪として知られる存在、関係者の間では影の優勝候補として恐れられる選手だ。

 1R、まずは右ローを蹴る佐藤。ディレッキーは左前足上げのフェイントからパンチで前に出る。そして伸びのある右ストレートで佐藤を吹っ飛ばす。さらに左フックから右を返すディレッキー。佐藤はディレッキーのパンチにカウンターのテンカオを狙う。

 ディレッキーは鋭い踏み込みから右フック。佐藤は前蹴りでそれを突き放しテンカオ、ジャブをついてテンカオ、そして右ローを蹴る。ディレッキーは腰高な構えから飛びヒザ蹴りなどトリッキーな動きを見せる。体をかがめるようにして下から右アッパーを突き上げるディレッキー。1Rはややディレッキーが手数で上回るラウンドとなった。

 2R、佐藤の前蹴りにディレッキーがパンチで飛び込む。佐藤はそれを突き放して左ミドル。ディレッキーは佐藤の蹴り足を掴んで一気に前に出て行く。そして佐藤はここからディレッキーの奥足へロー! 左のテンカオから奥足ローを蹴る佐藤。これが徐々に始める。さらに佐藤は奥足のフェイントから右ロー!

 ディレッキーも佐藤の奥足ローに右フックのカウンターを狙うが当たりは浅い。逆に佐藤はディレッキーが前に出て来るところを狙って左のテンカオを突き刺す。試合が進むに連れてじりじりと前に出て行く佐藤。ジャブでディレッキーを下がらせて飛びヒザ蹴り。そして間髪入れずに奥足ローを蹴る。

 ディレッキーは前足上げから踏み込んでワンツーフック。佐藤は左ロー&前蹴り。これでディレッキーを後退させると打ち下ろすような右ストレート! 佐藤が前に出ながらローを蹴るといういつもの佐藤スタイルでペースを掴んだ。

 3R、佐藤はジャブから奥足ロー。そして前蹴りでディレッキーを突き放す。ディレッキーは足が効いているのが、明らかに踏み込みが浅くなる。ディレッキーは左右のストレートを繰り出すものの、佐藤は前蹴りで距離をとる。そして前蹴りで下がらせて左のテンカオ!

 佐藤は完全にディレッキーをロープに詰めて顔面への前蹴り、コツコツとローをけり続ける。ディレッキーは左アッパーから右ストレート。佐藤もワンツーを返す。パンチだけで攻撃が終わるディレッキーに対し、佐藤はパンチから左右のロー。残り10秒を切ると、佐藤が飛びヒザ蹴り、組み付くディレッキーをマットに転がした。

 1Rこそややディレッキーの動きを捉えきれなかった佐藤だが、2R以降は完全に試合を支配。曲者ディレッキーを下した。

 佐藤は「愛を知る県、愛知県から来た佐藤嘉洋」といつもの挨拶。「MAXの初めての地方の大会、今日試合をするために広島に来ることが出来てうれしいです」と広島のファンにメッセージを残した。




▼第5試合 K-1 WORLD YOUTH特別試合 K-1 WORLD YOUTHルール 60kg契約 3分3R
HIROYA(日本/フリー)
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−28
藤 鬥嘩裟(=ふじ・つかさ/日本/藤ジム)

 K-1 YOUTHの中心的人物であり、今後のK-1を担うであろう若き二人の激突。両者はここまで激しい舌戦を繰り広げており、リング上で対峙しても軽くグローブを合わせただけ。真の魔裟斗2世はどっちだ!?

 1R、いきなり前蹴りと飛びヒザ蹴りを見せる鬥嘩裟。HIROYAは鬥嘩裟の前蹴りをサイドステップで捌きながら左フック。さらにHIROYAはインローから左ミドルを蹴る。

 鬥嘩裟は前蹴りのフェイントから右ストレート。HIROYAはワンツー、右ストレートから左アッパーとパンチを一気に繰り出す。鬥嘩裟も前蹴りから前に出ていくが、HIROYAはそれを上手くすかして右ストレート。逆にサイドキックで吹っ飛ばす。

 HIROYAは鬥嘩裟がパンチで来るところに左フック。ローを蹴り、蹴りのフェイントから右ストレートを打つ。対する鬥嘩裟もHIROYAがパンチで前のめりになったところに前蹴り! これで距離をとりながら右ストレートを当てた。

 2R、ここでも前蹴りを多用する鬥嘩裟。HIROYAはサイドステップから右ストレート、これが立て続けに鬥嘩裟の顔面を捉える。しかしHIROYAがパンチで前に出てくるところに、鬥嘩裟が絶妙のタイミングで顔面前蹴り! これでHIROYAの顔面が跳ね上がる。

 HIROYAはワンツーから左フック。右のロングフックを打つが空振りになる。しかし鬥嘩裟の蹴り足をすくって右ローを蹴るHIROYA。距離が詰まると左ボディから右ストレート。鬥嘩裟が組み付く場面がやや目立つ。対するHIROYAも気持ちが前に出過ぎているのか、パンチを空振りする場面が目立つ。

 3R、HIROYAは鬥嘩裟の前蹴りをすくって右ロー。鬥嘩裟は前蹴りのフェイントから右ストレート、左の前蹴りでHIROYAを突き放す。HIROYAはインローから右ストレート。そして鬥嘩裟の前蹴りをすくって、右ボディストレートから顔面への左フック。

 ワンツーから前に出る鬥嘩裟。HIROYAは左フックを当ててさらに左ミドルを蹴る。そして鬥嘩裟の前蹴りをすくったHIROYAが右フックから強烈な左ボディ! ガラ空きのボディにパンチをもらった鬥嘩裟は明らかに動きが止まる!

 ここからHIROYAは左ボディを連打! 何とかHIROYAを前蹴りで吹っ飛ばし、組み付く鬥嘩裟だったが反撃までは至らない。逆にHIROYAは鬥嘩裟の腹に左ボディ! 2Rまではほぼ互角の展開が続いていたが、3Rに左ボディで攻勢に出たHIROYAが“魔裟斗2世決定戦”を制した。




▼第4試合 K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament1回戦 3分3R延長1R
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ/2005・2007世界王者)
KO 延長R2分5秒 ※左ハイキック
マイク・ザンビディス(ギリシャ/Zambidis Club/2007世界ベスト8)

 現世界王者のサワーが登場! MAXでも屈指のハードパンチャーであるザンビディスとの開幕戦に挑む。

 1R、いきなりパンチで飛び込むザンビディス。サワーは左ミドルでそれを迎え撃つ。ザンビディは細かく前後にステップしながら、パンチで飛び込む隙をうかがう。サワーはそこに左ミドル、ザンビディスのパンチをブロックして左フックを返す。

 ザンビディスのインローを受けて、すぐにインローを蹴り返すサワー。ザンビディスは左ミドルを受けて右のロングフック。サワーはあまりパンチを出さずに、ガードを高く保ったままローとミドルを蹴る。さらにサワーはザンビディスの頭を抱えてヒザ蹴りを入れる。

 ザンビディスも右ストレートから踏み込んで左フック、飛びヒザの二段蹴りを繰り出すが、サワーはしっかりとブロックする。

 2R、ジャブから左右のボディフックを打つザンビディス。このラウンドもサワーはガードをしっかりと固めてローを蹴り込む。

 ザンビディスもサワーに負けじとローを返し、そこから右ストレート。サワーは首相撲からのヒザ蹴りで応戦する。サワーは離れた間合いでは右ロー、距離が詰まると首相撲からのヒザ蹴り。ザンビディスも頭をつけるようにして細かい左右のフックを打ち込むが、サワーのガードは固い。

 逆にサワーは左のインローを皮切りに、ワンツー、左ボディから右ロー!ザンビディスもサワーをロープにつめて飛びヒザ蹴りから左右の連打。しかしサワーも左フックを返し、互角に打ち合う。

 3R、ザンビディスの左足を狙って左右のローを蹴り続けるサワー。ザンビディスもそれを受けて前に出て、ボディから顔面へのフック。サワーは距離が詰まると、飛びヒザ蹴りから右ストレートを打つ。

 ローを受けているザンビディスだが前に出る圧力は変わらない。サワーをロープまで詰めてガードの上からでも強烈な右フックを叩き込む。

 サワーは下がりながらザンビディスを首相撲に捕まえるが手数が少ない。終盤、ザンビディスが左フックから右のフックを二発! このラウンドはややザンビディス優勢か。本戦での判定は3者共に30−30でドローとなり、試合は延長戦へ。

 延長R、サワーがいきなり右ハイキック。しかしザンビディスはそこに右フックで飛び込む。さらにサワーの懐にもぐりこんで細かい連打。ザンビディスは頭をつけるようにして、ボディと顔面にフックを打ち分ける。

 サワーはパンチ勝負を捨てて、右ローとヒザ蹴りを返すが、ザンビディスのパンチをブロックしながら後退してしまうため、ザンビディス攻勢が目立つ。現役王者のサワーが1回戦で姿を消すのか? 

 そんな雰囲気が流れる中、サワーがザンビディスの離れ際を狙って左ハイキックを一閃! これがザンビディスの顔を打ち抜き、ザンビディスがバタリ! 試合終了残り1分まで劣勢だったサワーが大逆転のKO勝利を収めた。




▼第3試合 K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament1回戦 3分3R延長1R
ウォーレン・スティーブルマンズ(南アフリカ/ボスジム/2008ヨーロッパ王者)
KO 2R1分6秒 ※左ボディ
サロ“ザ・シシリアン”プレスティ(イタリア/チームアーツ)

 1R、コンパクトなパンチとローのコンビネーションで攻めるプレスティ。スティーブルマンズはそれをブロックして、まずはしっかりと様子見か。ワンツーから右ローを蹴るプレスティ。

 スティーブルマンズはプレスティの右にカウンターの左フックを狙う。左フックから右ストレートで前に出るプレスティ。

 リーチで劣るスティーブルマンズは長いパンチを使うプレスティにやや手こずったものの、じりじりと前に出てプレスティをロープにつめると、プレスティの左ローに左フック!このパンチがプレスティの顔面を打ち抜き、スティーブルマンズがダウンを奪う。

 2R、ダメージが残るプレスティに対し、ワンツーで前に出るスティーブルマンズ。左ミドル、飛びヒザ蹴りと蹴り技でもプレスティを攻め込む。

 さらにスティーブルマンズは後退するプレスティに左ストレート、左ボディ! このボディを効かせると大降りの左フックから、再び強烈な左ボディ!

 これを受けたプレスティはマットに倒れこみ、マウスピースを吐き出して悶絶。“未知の強豪”スティーブルマンズがヨーロッパ予選優勝の実力を見せ付ける豪快なKO勝利を収めた。




▼第2試合 K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament1回戦 3分3R延長1R
城戸康裕(日本/谷山ジム/2008日本王者)
KO 1R0分40秒 ※
イム・チビン(韓国/KHANジム/2008アジア王者)

 今年の日本トーナメントで優勝を果たした城戸が世界の壁に挑む! 対戦相手のチビンは2年ぶりにアジアトーナメントを制して開幕戦出場を決めた韓国の強豪だ。

 1R、ムエタイスタイルでゆったりとしたリズムで試合が進む。しかしここでチビンが一歩前に出てきたところに、城戸が鋭い右のテンカオ!

 これがグサリとチビンの顔面に突き刺さり、チビンがダウン! 何とか立ち上がろうとするチビンだったが、足元がふらつきマットに大の字! 城戸が鮮やかな秒殺KO勝利を収めた。

 試合後、マイクを渡された城戸は「やばい! やばい! ハハハハ! やった! やった! 勝った!」と超ハイテンションでマイクアピール。

 ようやくやっと落ち着きを取り戻した城戸は「勝ってよかったです。いいの入りました。いいの入った(笑)。今日はもう寝れないですね。

 地元以外の試合は初めてだったんですけど、いい感じで帰れそうです。まだまだ頑張るんで、応援よろしくお願いします」とファンにアピール。ゴールデンボーイ城戸が2回戦に駒を進めた。




▼第1試合 K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament1回戦 3分3R延長1R
ドラゴ(アルメニア/チームSHOW TIME/2006世界3位)
KO 3R2分54秒 ※3ノックダウン
GORI(アメリカ/PUREBRED大宮)

 ドラゴはいつものハイテンションなドラゴダンスで入場! GORIのセコンドにはエンセン井上の姿が見える。

 1R、ジャブ&ローで攻撃を組み立てる両者。ローとミドルを蹴るGORIにドラゴがワンツー。ドラゴはガードを固めて軽くローを蹴る。さらにGORIの右ストレートに左フックをかぶせるドラゴ。

 徐々にエンジンがかかってきたのか、ドラゴは距離の長いジャブを基点に右ストレート。GORIの攻撃をブロックしてから、的確にパンチを返す。終了間際、GORIが前に出てきたところにドラゴがカウンターの左フック! この一発でバランスを崩し、足元がふらつくGORI! ここはGORIがラウンド終了のゴングに救われる形となった。

 2R、パンチとミドルで距離を詰めていくGORIだったが、ドラゴの鋭い左ジャブが突き刺さる。GORIの右ミドルをブロックして、ドラゴがパンチから右ロー。さらにドラゴは左ボディから右ハイキック! ブロックの上から当たったハイキックだったがGORIは尻餅をつく。ここはすぐに立ち上がったGORIだったがダメージは大きい。

 顔面前蹴りを突き刺すドラゴは突っ込んでくるGORIに左ボディから左フック、そこから右ハイキックと対角線コンビネーションで攻める。その後もジャブ&ローで確実にダメージを蓄積させるドラゴ。終了間際にドラゴがバックキック! GORIの右ストレートに左フックをかぶせる。

 完全に試合のペースを掴んだドラゴは、3Rに入るとGORIを圧倒する。左フックから右ハイキック、ガードを固めるGORIに右アッパーを突き上げるドラゴ。さらにドラゴは蹴りのフェイントから右ストレート。突っ込んでくるGORIにドラゴは左フック、右ハイ、顔面前蹴り。ドラゴのブロックが硬いと見るや、ボディに左のヒザ蹴りを突き刺す。

 左フックには内側から右ストレートを合わせるドラゴ。GORIをロープにつめると右ハイキック、バックキック。さらにドラゴは左前蹴りでGORIを突き放して右ハイキック。そして打ち下ろしの右フックを連打し、今度はカカト落とし!

 これでGORIがガードを上げると、がら空きになったボディへ強烈な左ミドル! この一発でGORIが遂にダウンを喫してしまう。再開後、ジャブから左ボディを打ち込むドラゴ。何とか耐えていたGORIだったが、崩れ落ちるように二度目のダウン。再開後、玉砕覚悟で飛び込むGORIだったが、ドラゴは冷静に左フック! これでGORIから3度目のダウンを奪い、ドラゴが貫禄のKO勝利。

 これまでフルパワーファイトが目立っていたドラゴだったが、この日は多彩な技とテクニシャンぶりを発揮した。




▼オープニングファイト2 K-1ルール 3分3R延長1R
山本優弥(日本/青春塾/全日本ウェルター級王者)
判定3−0 ※30−27、30−28、30−28
マルフィオ“ザ・ウォーリヤータイガー”カノレッティ(ブラジル/シッチマスターロニー)

 全日本ウェルター級王者になって初の故郷凱旋試合となった山本。かつてはMAXの常連ファイターで、久々のMAX登場となったカノレッティを迎え撃つ。

 日本ではシュートボクシングで試合を続けていたカノレッティはロングスパッツ姿だ。

 1R、山本はいきなり左ミドルを連打。カノレッティはそれに合わせて右ストレートで飛び込む。馬力とパンチを生かしたブルファイトで前に出て行くカノレッティ。山本はそれを押し返し左ミドルと奥足へのローを蹴る。

 カノレッティは右ストレート、フック、アッパー。山本はそれを丁寧にブロックして左フックを返す。パンチをブロックするカノレッティに山本がテンカオ。すると合わせ鏡のようにテンカオを返す山本。その後も互いに近距離でガードを高く上げたまま、パンチで激しいファイトが続いた。

 2R、いきなりパンチの連打で前に出るカノレッティ。山本はそれを両腕ブロックして左ミドルと奥足へのローを返す。この攻撃を徹底する山本。試合が進むにつれて山本が圧力をかけて前に出て、カノレッティを後退させる。

 カノレッティをロープにつめて奥足へのローを蹴り込む山本。さらに山本は左ローを警戒するカノレッティに右ロー。カノレッティも左フック、ヒザ蹴り返すが、山本は下がらない。

 3R、カノレッティがワンツーからヒザ蹴り。山本は左ボディから左フックを返す。そこにカノレッティも右ストレート。互いに足を止めて激しくパンチで打ち合う両者! 山本はカノレッティのガードの間を狙って右アッパーや右フック、距離が開けば左ミドルを蹴る。

 さらに左ボディから右ロー。左右のフックからヒザ蹴りと、多彩なコンビネーションで攻める山本。しかしタフなカノレッティは山本の攻撃をブロックして右ヒザ蹴り、左フックを叩き込む。

 声を出しながら右アッパー、右フックを当てる山本。パンチだけでなく左ミドルも蹴りこみ、さらには胴廻し回転蹴りも繰り出す山本。タフなカノレッティからダウンこそ奪えなかったものの、山本が完全にカノレッティを手数で圧倒し、フルマークで判定勝利した。




▼オープニングファイト1 K-1 WORLD YOUTHルール 55kg契約 3分3R
瀧谷渉太(日本/全日本新武道連盟 桜塾)
判定 2−1 ※30−29、29−30、30−29
ヴィッタリー・リスニアク(ウクライナ/チームMMA武士道/キャプテンジム)

 昨年7月に全日本キックでプロデビュー、ここまで4戦4勝4KOと破竹の快進撃を続ける瀧谷のK-1デビュー戦。ウクライナのリスニアクを相手にどんなインパクトを残すことができるか?

 1R、サウスポーの瀧谷は右の前蹴り。そこから左ミドルと左ストレートを飛ばす。すぐにパンチを打ち返すリスニアク。距離が詰まると瀧谷を首相撲に捕まえてヒザ蹴りを飛ばす。

 ブレイク後、リスニアクは左フックから右ストレート、どんどん圧力をかけて前に出ていく。瀧谷はリスニアクのパンチにカウンターの左ストレート。リスニアクは瀧谷を首相撲に捕まえて、追撃を許さない。瀧谷の前蹴りを捌いて右ストレートを打つリスニアク。

 瀧谷もリスニアクに顔面前蹴りを突き刺す。瀧谷に組みついてはマットに転がすリスニアク。瀧谷はリスニアクの蹴りをブロックして左ミドル、さらに右の顔面前蹴りを繰り出す。

 2R、瀧谷が右ミドルで距離を取る。しかし左フックから右ストレートで飛び込むリスニアクは、ガードを固める瀧谷に組み付いてヒザ蹴りを出す。ムエタイスタイルのリスニアクは首相撲を多様するため、レフェリーからは注意が与えられる。

 しかし組みとフィジカルの強さで瀧谷を完全にコントロールするリスアニク。首相撲では何度も瀧谷をマットに転がす。何とかリスニアクを前蹴りで突き放し、左ミドルを蹴る瀧谷だったが、一旦リスニアクに首相撲に捕まるとマットにこかされてしまう。

 なかなか試合が噛み合わない両者。終了間際、左ストレートをボディに打つ瀧谷に対し、リスニアクがテンカオ! これで後退したのは瀧谷だ。

 3R、前蹴りでリスニアクを吹っ飛ばす瀧谷。しかしその後はリスニアクの首相撲に捕まってしまい、攻撃が続かない。大振りの右ストレートから組み付くリスニアク。

 左ストレートでそれを迎えうつ瀧谷だったが、リスニアクの圧力は強い。どちらかが一発攻撃を出しては首相撲という展開が続く。残り1分過ぎ、瀧谷は得意の左ハイキックや左ストレートでKOを狙うがリスニアクは倒れず。

 判定はスプリットで瀧谷が勝利。デビュー以来続くKO記録は途絶えたものの、タフなリスアニクから勝利をもぎ取った。


●K-1 WORLD MAX 2008年間スケジュール(国内)

7月7日(月)日本武道館「世界一決定トーナメント FINAL8(準々決勝)」
10月下旬 会場未定 「世界一決定トーナメント FINAL(決勝戦)」

GBRでは4・9『K-1 WORLD MAX』世界トーナメント開幕戦を大特集中!
https://gbring.com/closeup/closeup.htm

城戸の試合、藤鬥嘩裟リアリティショー、佐藤嘉洋のテクニックを技術解説などの動画を配信中!
無敗記録更新中の瀧谷渉太のインタビューも公開!



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