宇都宮キックボクシング実行委員会
「UTSUNOMIYA@KICKBOXING 〜宇都宮蹴拳伝〜」
2008年4月27日(日)栃木・明保野体育館(宇都宮市)
アマチュア試合開始11:00 開場15:00 試合開始16:00
▼第9試合 ダブルメインイベント 70kg契約3分5R ヒジなしルール
○ヤン・カシューバ(unit-K/ワールド士道館空手ミドル級’05王者)
TKO 2R2分19秒 ※ドクターストップ
●関ナオト(フリー/元日本ウェルター級4位)
約1年ぶりの試合となる関ナオト。対するヤン・カシューバは、今年1月に新田明臣の引退試合の対戦相手を務め、見事判定で勝利している。
リーチが長いヤンに、関はなかなか踏み込むことができない。それでも果敢にヤンの懐に攻め入り、パンチからローを繰り出す。しかし、ヤンもそれに負けじと鋭いミドルで応戦する。
2Rに入り、関のミドルやローがヤンをとらえ始める。ここで一気に攻め入るかと思われたその時、関は頬をカット。タイムストップがかかる。
ドクターチェックを受け、バッティングによるものかと思われたが、有効打によるものと判明。傷口が思いのほか深く、試合続行不可能と判断されそのままドクターストップに。ヤンはこれで2連勝をマークすることとなった。
▼第8試合 ダブルメインイベント ミドル級3分5R ヒジなしルール
○昇平(フリー/元日本ミドル級6位)
KO 4R2分32秒 ※左ハイキック
●吉武龍太郎(アイアンアックス/全日本ミドル級2位)
全日本キックミドル級のトップランカーが宇都宮初上陸。1、2Rは比較的静かな立ち上がり、両者共に有効打が出ないままラウンドを消化していく。3Rに入ると徐々に試合が動き始め、パンチによる激しい打ち合いが展開される。両者共に一歩も退かない。
しかし、勝敗の行方は4R以降に持ち越しとなった。その4R、パンチで一気にたたみかけようとする吉武の猛攻を昇平は必死に耐える。セコンドの「ハイキックだ!」の指示に昇平が呼応し、見事に左ハイキックが吉武のアゴを完全にとらえ、一撃で吉武をマットに沈めた。
▼第7試合 セミファイナル スーパーライト級3分5R ヒジありルール
○安東辰也(S.F.K/J-NETWORKライト級2位)
判定3-0 ※48-47、48-47、50-46
●宇都宮城(宇都宮尾田/元日本ライト級8位)
ハードパンチャーで知られる安東は、パンチ主体で試合を組み立てるのに対し、宇都宮は巧みなテクニックを持つ選手。ヒットアンドアウェーで試合を組み立てる。
両者共に決定打がないまま最終ラウンドへ。勝負はこのラウンドで動いた。安東の豪腕がついに火を吹き、被弾されまいと宇都宮は必死にこらえるもダウンを喫してしまう。
パンチの応酬が次第に激しい打ち合いへと変わり、ここでも宇都宮が2度目のダウン。お互い出血が目立ち、血しぶきが舞う乱打戦となったが、お互い倒しきれずに結果はダウンを2度奪った安東に軍配が上がった。死闘と呼ぶに相応しい素晴らしい試合に、会場内は宇都宮選手に惜しみない拍手が送られていた。
▼スペシャルエキジビジョンマッチ
HAYATO(FUTURE_TRIBE/K-1 WORLD MAX 日本代表決定トーナメント’08準優勝、UKF世界スーパーウェルター級王者)
※エキジビションのため勝敗なし
新田明臣(バンゲリングベイ/UKF世界ミドル級王者)
格闘技界のトップ同士が夢の競演。エキシビションマッチらしからぬハイレベルな攻防を展開する両者だったが、ここで突如、新田陣営のセコンドが乱入! レフェリーを襲撃する。新田がレフェリーを捕まえると、セコンドがレフェリー目掛けて攻撃を仕掛けるが、見事に外れて新田に誤爆。ダウンした新田にレフェリーはすかさずカウントをとった。
会場内は大爆笑。新田陣営がレフェリーを捕まえようとするも、レフェリーが逃げ出し、リング上で鬼ごっこ状態に。大爆笑の中で仕切りなおしとなり、最後はライトスパーリングを披露して観客を魅了。大盛況のまま、エキシビションマッチを終えた。
▼中学生キック 2分2R
ODA MASAYA(宇都宮尾田)
※勝敗なし
河上成将(MAG/MA日本キックボクシング連盟)
▼第6試合 70kg契約 3分3R ヒジなしルール
○山崎貴文(バンゲリングベイ)
TKO 1R2分6秒 ※タオル投入
●小林達也(宇都宮尾田)
▼第5試合 63kg契約 3分3R ヒジなしルール
○須藤稔也(日本武館阿門會)
TKO 1R3分2秒 ※タオル投入
●安斎憲治(K・S宇都宮)
▼第4試合 フェザー級 3分3R ヒジなしルール
○BOB(MAG/MA日本キックボクシング連盟)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-29
●ウルティモ・オニーロ(FUTURE DRIVE)
▼第3試合 73.5kg契約 3分3R ヒジなしルール
○アレックス・リチャードソン(宇都宮尾田)
TKO 2R2分0秒 ※タオル投入
●坪野一寛(日本武館阿門會)
▼第2試合 70kg契約 3分3R ヒジなしルール
○手塚裕之(宇都宮尾田)
判定3-0 ※三者とも30-28
●堀田佑樹(K・S宇都宮)
▼第1試合 フェザー級 3分3R ヒジなしルール
○寺尾勇馬(宇都宮尾田)
判定2-0 ※30-28、29-29、29-28
●山本勇太朗(K・S宇都宮)
写真・文/鈴木雄一郎
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