ZST事務局
「ZST.17」
2008年5月18日(日)東京・ディファ有明
開場16:30 開始17:30
※ジェネシスバウトは16:40より開始
▼メインイベント ウェルター級シングルマッチ
○奥出雅之(ゴールドジムサウス東京)
一本 2R2分27秒 ※三角絞め
●マクシム・二ェヴォリア(リトアニアBUSHIDO
MMA)
1R、“リトアニアのJ.Z.カルバン”と紹介されたマクシムが強烈な右ストレート! そこから返しの左フックで奥出を吹っ飛ばす。
いきなりピンチを迎えた奥出だったが、イノキ・アリ状態でブレイクを待つと、スタンドでも徐々に冷静さを取り戻す。
サウスポースタイルからの左ミドルで距離を測る奥出は、距離が詰まるとマクシムをグラウンドに引き込む。
ブレイク待ちのマクシムを相手になかなか攻められなかった奥出だったが、引き込みから足でマクシムの体を浮かしてスイープに成功すると、一気に腕十字へ。形には入ったものの、マクシムは驚異的なパワーで腕をクラッチして、極めさせない。
再開後、スタンドに戻るとマクシムが右ストレート、そして右のヒザ蹴り!
これが奥出のボディに突き刺さるが、その足をキャッチして奥出がテイクダウンを奪う。このラウンドは奥出がインサイドガードの状態のまま終了となった。
2R、タックルから寝技に持ち込み、腕十字や三角絞めを狙う奥出。
しかしマクシムはこれをことごとく逃げる。そしてスタンドに戻ると強烈な右ストレート、左フック、そして右のテンカオ! このパワフルな打撃が奥出を捉えるが、奥出はそれを必死に耐えてタックルでテイクダウン。
マクシムが寝技から逃れようとブリッジをしたところで、下からカウンターの三角絞め! これがガッチリと入って、マクシムがタップ!
奥出がマクシムの打撃に苦戦しながらも、執念の一本勝ちを収め、2大会連続でメインを締めくくった。
▼セミファイナル ライト級タッグマッチ
△所 英男(チームゼスト)&小谷直之(ロデオスタイル)
時間切れドロー
△矢野卓見(骨法烏合会矢野卓見道場)&エリカス・ぺトライティス(リトアニアBUSHIDO
MMA)
先発は所とエリカス。いきなりエリカスの左で後退した所だったが、意外にもスタンドでエリカスを攻め込む。所の伸びのある右ストレート、そして左フックがエリカスの顔面にヒットする。
ここから所はパンチからタックルでテイクダウンを狙うが、エリカスは倒れない。逆にエリカスの左が再び当たると、小谷とタッチする。
小谷はいきなりタックルでエリカスをテイクダウンすると、すぐにパスガードしてサイドポジションからアームロック、そして腕十字!
エリカスの腕が伸びかけるが、これはエリカスコーナー付近でエリカスは矢野にタッチしてこのピンチを逃れる。
小谷と矢野のマッチアップになると、サウスポーの小谷は右ジャブで距離を測りながら、強烈な左ミドル! さらに左ストレートから組み付くと、自ら引き込むようにして小谷が寝技に誘う。
さらに小谷からタッチを受けた所は矢野のバックにつくと、豪快なジャーマンスープレックス! さらに矢野の得意とするセンタクバサミを所が仕掛ける!
すると矢野も負けじとガードポジションからアームロックと三角絞め。この攻防に場内は盛り上がる。
ここで所からタッチを受けた小谷が矢野にローを数発蹴ると、矢野はエリカスにタッチ。小谷はエリカスと軽く寝技の攻防をすると所にタッチする。残り時間を考えると、これが最後のマッチアップ。
するとここから所とエリカスが激しい打撃戦! 所の右ストレートや左アッパーが当たれば、エリカスの左もヒット! スリリングな打ち合いに場内はヒートアップしたまま、終了のゴングが鳴った。
本来ならここで試合終了となるはずなのだが、ZST上原広報がリングに上がり、両陣営の話をして、了解を得た上での延長戦がスタート! このアナウンスに場内は盛り上がる。
延長戦、まずは小谷と矢野が対峙。リングをぐるぐると回る矢野に対し、小谷はローとミドル。さらに矢野がタッチをしようと一瞬、後ろを見せた隙に小谷は情け無用の左ストレート!
何とかエリカスにタッチした矢野だったが、小谷のパンチを受けた右頬を摩りながら、自陣コーナーで思わず苦笑いを浮かべる。
小谷は本戦と同じようにエリカスを片足タックルでこかすと、すぐさまヒールホールド! エリカスは回転しながら自陣コーナーに逃げて矢野のタッチ。
ここで小谷もタッチし、所VS矢野の顔合わせとなるが、ここで矢野が所のタックルにギロチンチョーク。今度は所がギロチンの態勢のまま、自陣コーナーに逃げて小谷とタッチする。
矢野をエリカスにタッチさせまいと、相手コーナーまで回りこむ小谷。矢野は下から足関節を狙うが、これは極まらない。
ここで両陣営がタッチし、リング上は所とエリカス。するとここでも激しく打ち合う両者! ここでも所がパンチで攻勢に出て、右ストレートを叩き込むと、そこからバックブロー、右ハイキックで一気に打撃で攻め込む。
所からタッチを受けた小谷も思い切りのいい左ストレートでエリカスを吹っ飛ばす。ここからは小谷と矢野。グラウンドで下になた小谷に対し、矢野が足関節を狙う。
するとここで小谷は矢野の胸元に小橋健太ばりの逆水平ならぬ鉄槌を連打! 矢野がそれを気合十分の顔で受け続ける。最後はこの状態のまま、試合が終了。ZSTらしい動きのある展開、そしてタッグマッチならではの攻防に客席からは拍手が送られた。
▼第4試合 フェザー級シングルマッチ
○清水俊一(総合格闘技宇留野道場)
KO 2R4分49秒 ※左フック
●伊藤健一(ALLIANCE)
1R、距離を取ってローとミドルを蹴る清水。伊藤はそこに右のパンチでカウンターを狙う。清水の蹴り足を取って、そこからパンチを打つ伊藤。
清水も右ストレートを当てる場面があったものの、互いに距離をとる展開が続き、やや手数の少ないラウンドとなった。
2R、右フックと右アッパーで前に出る伊藤。清水はタックルでテイクダウンを奪い、バックからチョークを狙うが逃げられる。
逆に伊藤はグラウンドで上のポジションをとると、得意のアキレス腱固め! 清水もすぐにそれを察知してディフェンスする。
スタンドに戻ると右のパンチでプレッシャーをかける伊藤。清水はタックルから引き込んで寝技の展開を作ろうとするが伊藤は立ち上がってスタンドを要求する。
スタンドで伊藤の右アッパーがヒット! ここから一気に伊藤が打撃で押し切るかに思われたが、清水もパンチで応戦。
すると清水の右ストレートも当たる! これで後退する伊藤。ここで清水は一気に前に出てバックブローから左フックを連打!
この左フックが伊藤の顔面を打ち抜き、崩れ落ちる伊藤! 試合時間残り10秒、打撃では不利と目されていた清水が劇的なKO勝利を収めた。
▼第3試合 ライトヘビー級シングルマッチ SB-Xルール
○伊賀弘治(龍生塾)
ポイント判定1−0
●西坂タツヒコ(ノヴァウニオン・ジャパン)
1R、インローとミドルを蹴る伊賀。西坂のパンチを空振りさせて、左右のフックを当てる。
さらに組み付いて投げを狙おうとする西坂を逆に首投げで投げ、伊賀がシュートポイント1を手に入れる。終盤、西坂も右ストレートと左フックで前に出るが、クリーンヒットはない。
2R、伊賀は西坂のガードの間を狙って右フックや右アッパー。西坂も右ストレートと飛びヒザ蹴りで応戦。西坂はポイントを挽回しようと果敢に投げを狙っていくが、ポイントを奪うまでには至らない。最終的には投げのポイントが勝負を決めた。
▼第2試合 バンタム級シングルマッチ SB-Xルール
△藤原敬典(秋本道場Revo龍tion)
時間切れドロー
△山城裕之(しんわトータルコンバット)
前回のSB-Xルールでの試合ではシュートボクサーの植松から左フックでダウンを奪い、スタンドでフロントチョークを極めかけるなど、大活躍した藤原だったが、この日の動きは今ひとつ。
構えを小刻みにスイッチさせ、大降りの飛び込んでパンチをまとめようとするものの、山城に組み付かれてしまい、連打が続かない。
2Rに入って藤原が右フック、山城の頭を下げさせてからのヒザ蹴り、スタンドでのアームロックで攻勢に出るが、ポイントは奪えず。ドローに終わった。
▼第1試合 ライト級シングルマッチ
○長井憲治(U-FILE CAMP赤羽)
一本 1R3分49秒 ※裸絞め
●長堂嘉夢(CMA戦ジム)
1R、長井は距離を詰めようとする長堂に左フック、組み付かれても首相撲の要領でテイクダウンを許さない。
この攻防が何度か続く中、長井の右ストレート、左フック、ヒザ蹴りが立て続けにヒット! 長井がそのままグラウンドで上を取り、後ろから裸絞めを極めた。
<オープニングファイト>
▼第4試合 ライト級シングルマッチ
○山田哲也(しんわトータルコンバット)
KO 6分12秒 ※右フック
●太田裕之(ZFC)
ローとミドルをテンポ良く蹴っていく太田。そこからタックルでテイクダウンを狙い、山田にペースをつかませない。
打撃でも太田が蹴りのフェイントから右ストレート、左ミドルなどを当てて有利に試合を進める。しかし山田が一瞬の隙をついて鋭い左ハイキック!
これが太田の顔面を打ち抜き、太田がダウン気味に尻餅をつく。何とか立ち上がった太田は打撃戦を挑み、右ハイキック。しかしほぼ同じタイミングで放たれた山田の右フックが先に当たり、レフェリーが試合を止めた。
▼第3試合 ウェルター級シングルマッチ
○小島一朗(ZFC)
一本 5分16秒 ※裸絞め
●鳥山洋一郎(ロデオスタイル)
距離を取って左右のローを蹴る小島は、鳥山にテイクダウンを許すものの、バックからのチョークを凌いで、逆に上のポジションを取り返す。
ここから小島は一気にパスガードして、バックからチョーク! これが極まり、小島が逆転の一本勝ちを収めた。
▼第2試合 バンタム級シングルマッチ グラップリングルール
○横山大輔(X-ONE GYM 湘南)
一本 4分3秒 ※アンクルホールド
●渡邊将広(マルワ格闘技)
開始直後から積極的に攻める横山は渡邊の腕をかんぬきに捉えて投げ。それに失敗してもすぐに下から足関節を仕掛ける。
これは逃げられた横山だったが、2度目のアンクルホールドががっちりと極まる。
かなり危険な角度で渡邊の足首が曲がるが、タップしない渡邊。しかし横山も渡邊の足を極め続け、一本勝ちを収めた。
▼第1試合 女子ミニマム級シングルマッチ ※グラップリングルール
△船越あゆみ(ZFC)
時間切れドロー
△合庭未記(リバーサルジム)
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