DEEP事務局
「ファイティングロード Presents
DEEP 35 IMPACT
DEEP7周年記念興行第2弾」
2008年5月19日(月)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:15
※フューチャーファイトは17:45〜、オープニングファイトは18:05〜
▼トリプルメインイベント3 第4代ミドル級王者決定トーナメント 決勝 5分2R ※踏み付けあり
○中西裕一(フリー)
判定 3−0
●福田 力(GRABAKA)
※中西がトーナメントを制し、第4代王者に。
1R、サウスポーの福田に対し、ジャブをついて左に回る中西。福田は細かくパンチを出して組み付くが、中西はテイクダウンを許さない。距離が開くと右ミドルを蹴る中西。福田は左ストレートから組み付くが、ここでも中西はテイクダウンを許さない。
インローを蹴る福田。中西は福田のタックルに右のヒザ蹴りを狙うが、これは不発に終わる。ロープ際での差し合い、中西が福田を突き放す。
右ストレートを打つ中西。福田が突進してくると左フック、そして首相撲からのヒザ蹴りを突き刺す。福田のジャブをパーリングしながら、右ミドルを蹴る中西。
福田がパンチで距離を詰めていくが、中西は下がりながら左フックをひっかける。細かくインローを蹴る福田。中西は左のアウトロー、右ミドル。ショートの距離で打ち合う両者、福田の右と中西の左フックが交錯する。
2R、右ミドルを蹴る中西。福田が距離を詰めてくるとそこにパンチをまとめる。福田はインローを蹴り、細かくパンチを打ちながら組み付く。しかし倒れない中西。離れ際に右ストレートを打つ。
さらに福田の左ストレートに合わせて組み付くと、右のヒザ蹴りを突き刺す! 左のインローとミドルを返す福田。首相撲に持ち込もうとするが、中西もそれを突き放す。
互いに細かく手を出す展開が続く中、中西が福田の左ミドルに左フックを合わせて、そのままテイクダウンを奪うが、福田もすぐに立ち上がる。そのままロープに押し込む中西。今度は福田がテイクダウンを狙うが、中西は倒れない。
離れ際にパンチをまとめる両者。中西が外掛けでテイクダウンを狙うが、福田はバックに回り込む。すぐに向き直る中西。福田は距離が開くと、すぐにパンチを出して組み付く。残り30秒、スタンドになると激しく打ち合う両者。福田が左のパンチから前に出て組み付くが、中西は倒れない。このまま、試合終了のゴングが鳴った。
判定は福田のテイクダウンを阻止し、的確に打撃を当てた中西に軍配! トーナメントのダークホースと目されていた中西が石川英司、松井大二郎、福田を下して、新王者となった。
試合後、マイクを持った中西は「僕が予想を裏切りました。運が良かったと思うんですけど、(福田)力さんは白井さんと桜井さんと事実上の決勝戦やって、僕は疲れたところで力さんとやってラッキーでした。このトーナメントは途中で負けたら引退しようと思っていたんで、首の皮一枚つながって良かったです」と喜びを表現した。
▼トリプルメインイベント 第2試合 フェザー級タイトルマッチ 5分3R
○三島☆ド根性ノ助(総合格闘技コブラ会/初代ライト級王者)
判定 2−0
●今成正和(Team-ROKEN/初代王者)
※今成が2度目の防衛に失敗、三島が新王者に。
5年前に対戦している両者、この時は三島がTKOで勝利を収めている。しかし今では立場が逆転し、今成の持つベルトに三島が挑戦する形となった。
1R、サウスポーの両者。三島がハイキックを放ち前に出ると、今成が引き込むようにグラウンドで下になる。今成は三島の左腕をカンヌキに捉えながら、アームバーのような形で三島の左肘を絞り上げる!
しかし三島の左腕をクラッチして、徐々に腕を抜いてインサイドガードで落ち着く。
中腰から強烈なパンチを落とす三島。今成は下から三島の上体が固めて、両者動きがなくなったところでブレイクとなる。再開後、じりじりと間合いを計る両者。今成がインロー、そして二段蹴りから三島の足元に滑り込むが、三島は距離を取る。
鋭いローを飛ばす三島。今成がコーナーを背負うとバックキックも見せる。ここでハイキックを飛ばす三島。しかし今成はそれをくぐるようにしてテイクダウンを奪うと、間髪いれずに足関節へ! しかし三島もそれを察知して、すぐにディフェンスする。
2R、三島の周りをランニングするように小走りする今成。三島はそれには付き合わず、軸足払いで今成をこかすと一気にパウンドで襲い掛かる。今成はヒザ蹴りを打って組みつくと、すぐに引き込んで下から腕十字。
三島は上体を起こしてパンチを落とす。ブレイク後、フックからハイキックを放つ今成。組んですぐに引き込むが、三島は今成の関節技を守りながら、コツコツとパンチを落とす。ここでも動きが止まりブレイク。
再開後、右アッパーを突き上げる三島に大して引き込む今成。イノキ・アリ状態になると三島はローと顔面への蹴りを見せる。ブレイク後、三島のハイキックを空振りさせてグラウンドで上を取ろうとする今成。
しかし三島もすぐに体を起こして、それを許さない。最終的にグラウンドで上になるのは三島だ。残り10秒、下から三角絞めを仕掛けた今成だが、三島は両手を広げて余裕のポーズを見せる。
3R、サイドキックを蹴る今成に左ローを蹴る三島。今成の蹴りに合わせて軸足払いでこかす。一気に襲い掛かる三島だが、今成はすぐに三島の足をキャッチ。
しかしここはロープ際ということもありブレイクとなる。左ストレートから組み付く三島。今成もグラウンドで下になるものの、すぐに足を狙いに行く。三島のパンチをもらいながらも足を狙う今成だが、三島は足を引っこ抜く。
ブレイク後、今成が左ミドルを蹴ると、三島がバックブロー。引き込む今成に対して、何と三島が足関節を仕掛ける。するとここで今成が三島の顔面にカカト落としを連打!
しかし残り30秒、三島が膝十字固め。何とか耐えた今成だったが、攻撃に転じることが出来ないまま、試合終了のゴングを聞いた。
判定は2−0で三島! 約3年ぶりとなったDEEPで三島が新王者となった。涙の戴冠となった三島は涙声のまま「いつも試合のことだけに集中していて…今日は言葉はありません。引退を考えていて周りがやさしくしてくれて、精神的にしんどかったです。だから早く引退したいです(苦笑)。でもせっかく獲ったベルトなんで、負けるまでは守り続けます。僕が早く引退できるように、僕を倒す人、早く出てきてください」と、三島らしい謙虚なマイクアピールでリングを降りた。
▼トリプルメインイベント 第1試合 ライト級タイトルマッチ 5分3R
○ハン・スーファン(韓国/CMA KOREA/挑戦者)
KO 1R3分38秒 ※右フック
●横田一則(日本/GRABAKA/第3代王者)
※横田が初防衛に失敗、スーファンが新王者に。
試合前からビッグマウスを連発し、注目を集めていた横田の初防衛戦。戦前の発言通りに余裕の勝利を収め、熱望する五味隆典戦へ近づくことが出来るか?
1R、いきなり横田の左ローとスーファンの右ローが交錯! スーファンは横田の蹴り足をすくってテイクダウンを奪う。すぐに立ち上がる横田。
組み付いてくるスーファンを首投げで豪快に投げ捨てる。大横田コールを背に横田はサイドポジションでスーファンを押さえ込みつつ、パンチを落としてアームロックを狙う。
ここはスーファンに立たれた横田だったが、スタンドではインローと右ミドル。スーファンが蹴り足をとってテイクダウンを狙うが、横田は倒れない。ブレイクによる再開後、横田はパンチのフェイントを入れながらインローと右ミドル。
しかしここでスーファンが横田の右ミドルにカウンターの右フック! これが横田の顔面を捉え、崩れ落ちる横田! スーファンがパンチを落としたところでレフェリーが試合をストップ! スーファンが横田をKOで葬り、新ライト級王者となった!
▼第9試合 77.1kg以下契約 5分3R
△長岡弘樹(総合格闘技DOBUITA)
判定 1−0
△長谷川秀彦(SKアブソリュート/第2代ウェルター級王者)
▼第8試合 55kg以下契約 女子ルール 5分2R
○市井 舞(伊藤道場)
判定 2−0
●しなしさとこ(フリー/初代スマックガール&DEEPフライ級王者)
▼第7試合 77.1kg以下契約 5分2R
○中尾受太郎(フリー/初代ウェルター級王者)
判定 3−0
●岩瀬茂俊(T-BLOOD)
1R、サウスポーの中尾は左ストレートから前に出る。ここはロープ際でブレイクとなったが、スタンドに戻ると中尾の右フック、そして予備動作のない左ストレートが次々にヒット。
岩瀬にテイクダウンを奪われるものの、中尾は岩瀬の手首と頭を持ってブレイクを待つ。再開後、中尾は岩瀬と距離を取りつつ、左ストレートと右フックでカウンターを狙う。
2R、中尾の左ミドルがヒット! 中尾は岩瀬のタックルを切ると、引き込む岩瀬に対してパンチをまとめる。さらに岩瀬の両足を担ぐように横に振ってパスガード。
岩瀬の動きに合わせてバックを奪い、じっくりとチョークを狙う。岩瀬もこれを凌ぎながら、ブリッジでインサイドガードに戻すが、中尾は岩瀬の手首を持って三角絞めを狙う。中尾の三角絞めを警戒してか、なかなか動けない岩瀬。結局、このまま試合終了となり、中尾が判定勝ちを収めた。
▼第6試合 70kg以下契約 5分2R
○菊野克紀(ALLIANCE)
判定 3−0
●井上誠午(和術慧舟会GODS)
▼第5試合 第4代ミドル級王者決定トーナメントリザーブマッチ 5分2R ※踏み付けあり
○桜井隆多(R-BLOOD/第2代ミドル級王者)
判定 3−0
●RYO(ランズエンド・ZERO-ONE MAX)
1R、ワンツーの連打で前に出る桜井がテイクダウン。インサイドガードから強烈なパンチを落とすと、RYOの右目付近が大きく腫れ上がる。
ドクターチェック後、RYOの右ストレートとヒザ蹴りをもらう桜井だったがテイクダウンを奪うと、今度は足関節を狙う。一気にアキレス腱固めで絞り上げる桜井。
しかしここでRYOがグラウンドで上のポジションを取ると、強烈なパンチを連打! これで試合の流れが一変し、RYOが攻勢に出る。
終了間際、テイクダウンを奪ったRYOが足関節を狙いつつ、桜井の顔面にカカト落とし! ここは何とかラウンド終了のゴングを聞いた桜井だったが、ダメージからかすぐには立ち上がれない。
2R、RYOが右のパンチを当てると、今度はそこからヒザ蹴り! さらにRYOは桜井の体を高々と持ち上げて豪快なバックドロップ! 桜井は明らかに動きが鈍る。しかしスタンドで桜井が根性のテイクダウンを奪うと、桜井はインサイドガードからパンチを落としつつ、パスガードを狙う。
必死にハーフガードで粘るRYOだったが、桜井はRYOの腕をアームロックにキャッチ。その後もガードが固いRYOを攻めきれない桜井だったが、このラウンドは優勢のまま試合終了。
RYOの破壊力ある打撃でヒヤっとする場面があった桜井だが、きっちり判定でRYOを下す結果となった。
▼第4試合 第4代ミドル級王者決定トーナメント準決勝 5分2R ※踏み付けあり
○福田 力(GRABAKA)
判定 2−1
●白井祐矢(Team M.A.D.)
※福田が決勝に進出
優勝候補筆頭の福田に対し、白井はサウスポー殺しの右ストレートを放っては組み付いていく。両者ともなかなかテイクダウンが奪えない展開が続き、白井の右ストレートが出鼻を挫いていく。
福田は組んだ時のヒザ蹴りで2度ローブローをやってしまい、口頭注意。打撃でやや優位に立った白井が投げを決め、福田をテイクダウンするもグラウンドでは攻めきれなかった。
2R、右の飛び込みストレートと右ミドルをヒットさせる白井。福田もパンチで応戦しようとするが、白井の方が的確に当てて行く。福田が片足タックル、立ち上がり際に蹴り上げるも、白井はすぐに右ミドルをクリーンヒットさせた。
パンチで前に出る福田が組み付いても、白井はテイクダウンを許さない。それどころか首投げを決め、福田がパンチで出てくる所に右ミドルを合わせる。白井が自分の距離で闘い、上手く打撃を当ててテイクダウンの攻防も制したかと思われたが…。
判定は2−1のスプリットで福田! 場内からは判定への不満から「えーっ?」という声が漏れる。勝ちを確信していた白井は泣き顔となってその場にうずくまった。
事態を重く見た佐伯代表は、ジャッジに佐伯代表と白井に採点内容を説明することを要求し、試合後には「ジャッジが降した裁定を主催者が覆すことは出来ない。しかし、採点基準を統一する必要があると感じた」とコメントした。
▼第3試合 第4代ミドル級王者決定トーナメント準決勝 5分2R ※踏み付けあり
○中西裕一(フリー)
判定 3−0
●松井大二郎(フリー)
※中西が決勝に進出
18:00から行われた公開抽選により、1番を引いた福田、2番を引いた中西が第3試合と第4試合に分かれ、3番の松井が中西を選んだことでトーナメントの組み合わせが決定した。
1R、左右のフックで前に出ようとする松井を中西はタックルでテイクダウン。コツコツと鉄槌を落とす中西に対し、松井はひたすら抱きついてブレイク待ち。
スタンドに戻っても左右のフックでガムシャラに前へ出る松井、中西はジャブと右ミドルを使って自分の間合いを保ち、松井がインファイトを仕掛けてくると首相撲に捕まえてヒザ蹴りを突き刺していく。
2R、真っ直ぐ入ってくる松井を中西がジャブで迎え撃ち、松井が組み付くとすぐにテイクダウン。スタンドでもテイクダウンでも中西が圧倒する形となり、グラウンドでも松井は中西を抱え込むだけで展開を作ることが出来ない。
首相撲からのヒザ蹴り、テイクダウンで優勢だった中西が、自分のペースで闘い抜いての判定勝ちを収め、有利に決勝へ駒を進めた。
▼第2試合 70kg以下契約 5分2R
○LUIZ(禅道会)
KO 2R0分41秒 ※左フック
●ISE(PUREBRED大宮)
▼第1試合 70kg以下契約 5分2R
○松本晃市郎(今田道場)
判定 2−0
●伊藤有起(ALLIANCE)
▼第0試合 オープニングファイト 80kg以下契約 5分2R
○イム・ヒョンギュ(韓国/CMA KTT)
TKO 2R0分48秒 ※ドクターストップ
●大西 昇(Team-ROKEN)
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