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【新日本キック】武田幸三、約1年ぶりの白星!K-1甲子園優勝の雄大は判定勝利

2008/05/25


新日本キックボクシング協会/治政館ジム
「BRAVE HEARTS 8」

2008年5月25日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00

▼メインイベント(第12試合) ウェルター級国際戦 3分3R
○武田幸三(治政館/元ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者)
判定2−0 ※30−30、30−29、30−29
●ショアン・ライト(スコットランド/WMCインターコンチネンタル王者)

 ジョン・ウェイン戦以来のリングとなった武田。スコットランド人で現在はタイに在住中のWMCインターコンチネンタル王者のライトから約1年ぶりの勝利をもぎ取ることが出来るか?

 1R、パンチで前に出て行くライトに対して武田はインロー。武田をロープにまで詰めたライトは右ストレートを打っていく。武田もその右にカウンターの右ストレート!

 場内が一気に盛り上がる。ライトのパンチをブロックしながらインローとアウトローを蹴る武田。ライトはこれをほとんどカットせず、逆にパンチから右ローに攻撃をつなげる。

 2R、1Rと同じようにガードを高く上げてローを蹴る武田。ライトが入ってくればそこにインロー、距離が開けば右ローとライトの左足を内と外から蹴り続ける。

 ライトも武田の右足を内股からインロー、これで武田がややバランスを崩す場面も。ライトは武田をロープに詰めて左フックから右ストレート。武田は徹底してローを蹴る。

 3R、ここでもライトは武田の右足にインローを多用。しかしこれが数度、ローブローに入り、武田はややムッとした表情を見せる。しかしライトは構わず右ローを蹴って、さらにそのフェイントから右ストレート。このラウンドになっても手数は衰えない。

 対する武田もライトの右に右ストレートのカウンターを合わせ、ライトの左足にイン&アウトロー。さらにこのラウンドはライトの奥足にローキックを集める。そして武田はライトの蹴り足をすくってローの連打と右ストレート! 残り時間が少なくなると、一気にパンチで前に出てライトに左フック! 終盤に武田が攻撃をまとめる形で試合終了となった。

 2Rまではほぼ互角の展開が続いたものの、3Rに武田の猛攻もあり判定は2−0で武田! 武田がホームリングで久しぶりの勝利を手にした。

 試合後、控え室で武田は「一度、体の芯の疲れをとらないといけないですね」としながらも、K-1からオファーがあることを明かし、「またK-1には出たい」と前向きなコメント。

 その一方で「僕は協会の看板を背負ってやらせてもらっているんで、また協会が一番の団体になるように、K-1に負けない団体になるように頑張りたい」とホームリングである新日本キックへの想いを口にした。

 また武田は「お客さんの期待に応えられるか、僕が先に壊れるか。今はお客さんの歓声と自分のパフォーマンスが比例しているぎりぎりのところ。多分、残りはあと何試合。でも線香花火の最後のようにバチバチっといきます」と残りの競技人生についても語っている。


▼メインイベント(第11試合) 日本ミドル級タイトルマッチ 3分5R
○松本哉朗(藤本/王者)
KO 5R0分9秒 ※左フック
●榊 克幸(トーエル/同級3位)
※松本が王座防衛に成功。

 1R、右ストレートで圧力をかけて前に出ていく松本。榊はそこに右の立てヒジを狙う。しかし松本はどんどん圧力をかけて前に出ると、榊のローに合わせて右ストレート!

 ここから一気に距離を詰めてパンチをまとめる。このまま松本の圧勝かと思われた瞬間、榊の右のカウンターがヒット! この一発で松本がマットに崩れ落ち、榊が先制のダウンを奪う。

 一気に盛り上がる榊陣営と応援団。しかし松本は冷静な表情でスッと立ち上がると、再開直後に左フックから強烈な右ストレート! 今度は松本がこの一発で榊からダウンを奪い返す! 何とか立ち上がった榊に対して松本は左フックを連打。ここは何とか榊がラウンド終了まで粘る形となった。

 2R、ここも右ストレートで前に出る松本。榊はそこにヒジを合わせようとするが、松本が左フックから右ストレート!

 回転の速い連打で榊をぐらつかせる。しかし榊も松本のパンチに真っ向勝負し、右のクロスを合わせて、逆に松本をぐらつかせる。距離が開くとミドルやテンカオを駆使しる榊。

 松本は右のパンチから飛び込んで距離を潰し、さらに右ローを蹴った後にそのローをフェイントにしての左フック! この一発で榊がバランスを崩す。

 3R、ジャブで前に出る松本。しかしここで榊が左ヒジ! これが松本の顔面を捉え、松本がバランスを崩す。テンカオで前に出る榊。今度は左ヒジから打ち下ろしの右ストレート!

 松本も右のスイングフックで前に出ていくが、榊はコンパクトに右ヒジを松本に叩き込む。すると松本も近距離でヒジとパンチを振り回して、試合は白熱した打ち合いになる。
 
 4R、距離を取って戦おうとする榊はローとミドル。パンチを狙う松本のテンカオを突き刺す。

 その後も右ストレートとヒザ蹴りで攻勢に出る榊。松本は疲れとダメージからか、やや手数が減る。しかしそれでも松本はジャブを突きながら右のスイングフック。そしてスイッチしてからの左ストレート! 左フックから右ストレートと多彩なパンチで攻める。

 スリリングな展開が続く中で迎えた最終R。松本と榊は抱き合って気合を入れると、開始のゴングが鳴った瞬間からリング中央で足を止めての殴り合い! ここで松本と榊の右ストレートが交錯すると、そこから松本が返しの左フック! この一発が完璧に榊の顔面を打ち抜いて、榊がマットに大の字! 榊はそのまま立ち上がれずに担架で運ばれることとなり、松本が衝撃的なKO勝利でタイトルを防衛した。


▼セミファイナル(第10試合) 日本バンタム級次期挑戦者決定戦 3分3R
○木暮 智(ビクトリー/同級1位)
判定3−0 ※30−29、30−29、30−29
●阿部泰彦(JMN/同級2位)

 1R、サウスポーの木暮は左ミドルから攻撃を組み立てる。阿部はそれをブロックして右のローを返す。

 2Rまでは木暮の左ミドルと阿部の右ローが交錯する展開が続いたが、3Rになると木暮の左ミドルが徐々に効果を見せ始め、木暮の左ミドルで阿部の体が「く」の字に折れ曲がる。

 結局、左ミドルで阿部をコントロールした木暮が判定勝利を収め、深津飛成への挑戦権を獲得した。


▼第9試合 日本フェザー級 3分3R
○内田雅之(藤本/同級3位)
判定2−0 ※30−28、30−29、29−29
●岡田武士(トーエル/同級1位)

 1R、リーチで勝る内田が前蹴りで岡田に距離を詰めさせない。さらに岡田の動きに合わせて右ストレートやヒジ、右ローを蹴る。2R、岡田も右ストレートで前に出て行くが攻撃が単発に終わる。

 逆に内田は岡田にパンチを出させておいて、そこに左右のローを集める。3Rに入り岡田はパンチで強引に距離を詰めて右ロー。

 その後も右のパンチとローを中心に前に出て行くが、内田は上手くそこにヒジを合わせて岡田を頭部を切る。さらに内田はダウンにはならなかったものの、右フックで尻餅をつかせるなどして、岡田を下した。


▼第8試合 日本ウェルター級 3分3R
○荻野兼嗣(ビクトリー/同級3位)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−28
●荘瑞標(香港/富徳)

 1R、サウスポーの荻野は左ミドルで荘をコントロールし、奥足へのローを蹴る。すると早くもこれが効き始め、2Rに入ると荘はクリンチを多用。

 荻野がそれを突き放してローを蹴ると、足元はフラフラ。荘が何とか荻野に組み付いて攻撃を凌ぐという場面が続く。KOは時間の問題かと思いきや、荻野も気持ちが前に出てしまうのか、距離感が合わず攻撃のクリーンヒットがない。結果は荻野がKOを逃す形で判定勝利となった。


▼第7試合 日本ミドル級 3分3R
○宮本武蔵(治政館/同級4位)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−28
●崔鐘允(韓国/正義GYM)

 頭を近づけてボクシングのような間合いで戦う二人。左ボディと左フックを打つ崔に対して、宮本は崔のボディにパンチを打ち込む。

 すると2Rに宮本がボディを効かせて崔をコーナーに詰めるとパンチとヒザ蹴りのラッシュ! これで宮本がダウンを奪う。3Rに入ると崔も反撃を見せるが、ポイントは取り返せず。2Rのダウンが勝敗を分けた。


▼第6試合 日本フライ級 3分3R
○池田茂由(伊原道場/同級2位)
KO 2R0分40秒 ※右ストレート
●越川大樹(市原/同級4位)

 1R序盤から右のカウンターをバシバシと当てる池田は、そこから右アッパーや左フックへとつなげて、越川を圧倒する。

 そして2R、越川がパンチで前に出てきたところにドンピシャリのタイミングで池田の右のカウンターが炸裂! 越川はこの一発でマットに崩れ落ち、池田がKO勝利を収めた。


▼第5試合 日本ライト級 3分3R
△トーマス中村(市原/同級5位)
判定1−1 ※30−29、29−30、30−30
△松村清次(伊原稲城)


▼第4試合 日本フェザー級 3分3R
○雄大(治政館)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−28
●周興華(香港/富徳)

 昨年大晦日のK-1甲子園で優勝を果たした雄大が、ホームリングである新日本でのデビュー戦を迎えた。

 1R、やや固さの見られた雄大だったが、強烈な右ローで周の足を止めると、コンパクトなパンチで周を攻める。

 周がパンチで前に出てくると、雄大はバックステップで下がりながら右ストレート! 自分から攻める時には周の周りを回るようなポジションをとって、右アッパーや左フックを打ち込んでいく。

 2R、雄大は周のボディに狙いを定めて、前蹴りや左ミドル。強烈な左ボディを何発も叩き込んでいく。

 その後も雄大は前蹴り、テンカオ、ボディブローと多彩な攻撃で周の腹を滅多打ちにしていくが、周も何とか立ち続ける。

 3Rに入ると周はダウンを免れようとクリンチを多用。そのためなかなか雄大も有効打が出なかったが、それでも組み際の顔面前蹴りや左ミドルなどで手を出し続けた。

 ダウンこそ奪えなかったものの、判定はフルマークで雄大。デビュー3戦目とは思えないテクニシャンぶりを発揮しての勝利となった。


▼第3試合 日本ウェルター級 3分2R
○ロッキー荘大(治政館)
判定3−0 ※20−18、20−19、20−19
●本田聖典(山田)

▼第2試合 日本ライト級 3分2R
○湯澤尚矢(伊原道場)
判定3−0 ※20−18、20−18、20−18
●石井靖典(治政館)

▼第1試合 日本ライト級 3分2R
○直闘(治政館)
KO 1R1分57秒 ※3ノックダウン
●片岡聡(揚心)

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