|  
                          
                          GCM 
                          「CAGE FORCE 07」 
                          2008年6月22日(日)東京・ディファ有明 
                          開場16:00 開始17:00 
                          ※プレミナリーファイト開始16:15 
                          
                        ▼メインイベント CAGE FORCEフェザー級王座決定トーナメント一回戦 5分3R 
                          ○星野勇二(日本/和術慧舟會GODS/パンクラス 
                          ライト級1位)  
                          判定3−0 
                          ●アントニオ・カルバーリョ(カナダ/BRUCKMANN MARTIAL ARTS/修斗 世界ライト級2位) 
                         星野の怪我で一度、流れているこのカード。トーナメントの日程がずれる形で、今大会で実現した。 
                          1R、離れた間合いから左フックで飛び込む星野。カルバーリョは左ミドルや前蹴りなどを出す。しかし星野は片足タックルでカルバーリョをテイクダウンすると、カルバーリョの頭を金網に押し付けてパンチを落とす。 
                           
                           カルバーリョもガードポジションから星野の足をすくって腕十字などを狙って行くが、星野もすぐそれに反応。どっしりと腰を落としてべースを作って、細かくパンチを落として行く。 
                         2R、カルバーリョは遠い距離からパンチ、右ロー。星野がローを蹴ると、それをキャッチしてテイクダウンを奪う。 
                           
                           この試合初めて下になった星野だが、カルバーリョのパスガードに合わせて反転すると、そこからタックルで立ち上がる。スタンドに戻ると、前に出る星野に対して、カルバーリョの右ストレートがヒット。 
                          星野が足を滑らせたところで、カルバーリョは間髪入れずに左ハイキックを蹴る。 
                          さらに星野の頭をがぶってコントロールするカルバーリョ。星野は立ち上がり際のヒザ蹴りを警戒しつつ、カルバーリョの体を金網まで押し込んでテイクダウン。 
                           
                           一気にパウンドを落として行く。ガードから星野の体を蹴り離してタックルに入るカルバーリョ。星野はそれを切って、がぶりながらギロチンチョークへ! 
                         これは極められなかったものの、首をキャッチして星野はそのままカルバーリョを後方に返すなどダイナミックな動きを見せる。しかしカルバーリョも立ち上がり、試合をスタンドに戻すと星野のタックルにヒザ蹴り! 
                           
                           星野はそのままカルバーリョに組み付くと、スタンドで四つ組みの状態へ。残り時間数秒のところでカルバーリョのヒザ蹴りがローブローとなり、試合は一時中断となる。 
                          3R、カルバーリョはロー、ミドル、ハイとテンポ良く蹴りを出して、星野に距離を詰めさせない。しかし星野もパンチとタックルのフェイントを入れながら、渾身の片足タックル! 
                         これを必死に切ろうとするカルバーリョだったが、星野が金網を上手く使ってテイクダウン。1Rと同じようにカルバーリョの頭を金網に押し付けてパンチを落とす。 
                           
                           さらにここから星野はカルバーリョの両足を超えてパスガードすると、自分の両足でカルバーリョの腕を固定しながら鉄槌とヒジ打ち。 
                          これで嫌がらせをしつつ、今度はマウントポジションへ移行する星野。カルバーリョの脇を空けさせるようにして肩固めを狙いつつ、カルバーリョの動きに合わせてバックマウントへ。 
                           
                           ここで星野はポジションをしっかりキープしつつ、カルバーリョの即頭部にパウンド。この態勢のまま、試合終了となった。 
                         判定はグラウンドで有利に試合を進めた星野! 初のフェザー級戦となった星野が修斗世界ランカーのカルバーリョを下して、準決勝進出を決めた。 
                           
                           試合後、マイクを握った星野は急逝した和術慧舟會東京本部の守山竜介代表に向けてメッセージ。涙をこらえながら、天国の守山代表に勝利の報告と感謝の言葉を述べた。 
                         
                          
                        
                        ▼セミファイナル CAGE FORCEバンタム級王座決定トーナメント一回戦 バンタム級 5分3R 
                          ○水垣偉弥(シューティングジム八景/修斗 世界フェザー級9位) 
                          TKO 1R2分38秒 ※レフェリーストップ 
                          ●藤原大地(パンクラス稲垣組/パンクラス バンタム級1位) 
                         前回は大会屈指の名勝負を演じた藤原とケージフォース2戦2勝の水垣による一戦。サウスポーの藤原に対して右のパンチでプレッシャーをかける水垣。しかし打ち合いになったところで、先に藤原の左のパンチがヒット! これで水垣がマットに膝をつく。ここから藤原は片足タックルでテイクダウンを狙うが、水垣は倒れない。 
                          逆に体を入れ替えて藤原を金網に押し込む水垣は、スタンドの状態で藤原の背中に飛び乗る。すると藤原は水垣を振り落とすような形でグラウンドで上を取る。 
                           
                           水垣は藤原の体を蹴り離して立ち上がると、再び藤原を金網に押し込む。そして水垣は一旦、距離を取ると強烈な右フック! これで一発で藤原は糸が切れた人形のようにマットに大の字! レフェリーがすぐに試合を止めた。 
                         しかし自分がTKO負けしたことに気付かない藤原が、再び水垣に殴りかかろうとし、セコンドの前田吉朗らが藤原を必死に制止するなど、ケージ内は一時騒然。第7試合に引き続き、衝撃的な結末となった。 
                         
                          
                        
                        ▼第7試合 CAGE FORCEバンタム級王座決定トーナメント一回戦 バンタム級 5分3R 
                          ○徹肌ィ郎(和術慧舟會岩手支部/修斗 世界フェザー級8位) 
                          TKO 1R0分16秒 ※レフェリーストップ 
                          ●戸井田カツヤ(和術慧舟會トイカツ道場/修斗 世界ライト級8位) 
                          トーナメントとは言え、禁断のWK同門対決がここで実現。この日の徹はゲゲゲの鬼太郎コスプレ(=徹が目玉のおやじ、その他、鬼太郎、ねずみ男)で入場した。 
                         1R、戸井田はガードを下げたトリッキーな動きでケージ内をぐるぐると回るが、徹がそこに思い切りのいい右フック! 
                           
                            何とこの一発が戸井田の顔面を打ち抜き、戸井田がダウン! 徹がそこに容赦なくパンチを連打すると、レフェリーが試合をストップ! 
                         何とわずか16秒、グラップリングの強さがクローズアップされる徹がパウンドアウト(=グラウンドのパンチによるKO、TKO勝利)による秒殺勝利を収めた。 
                         
                          
                        
                        ▼第6試合 CAGE FORCEフェザー級王座決定トーナメント一回戦 5分3R 
                          ○孫 煌進(スクランブル渋谷) 
                          TKO 1R1分28秒 ※ドクターストップ 
                          ●堀 友彦(フリー) 
                          互いに打撃を得意とする両者の激突。試合前から額をつけてにらみ合うなど、打ち合う気満々の雰囲気がケージ内に流れる。 
                         1R、試合が始まると孫が左フックを連打して突進! 堀はそれを右アッパーで迎え撃ちながら、距離を取る。鋭いジャブをヒットさせる堀。孫はじりじりと前に出てプレッシャーをかけながら右ロー、パンチの距離になるとヒジをパンチに織り交ぜる。 
                          孫は細かいパンチ連打で堀を後退させると右のヒジ! これが堀の左まぶたを切り裂く! 出血はひどくなかったものの傷は深く、ドクターがストップを宣告。孫がスタンドのヒジにより、TKO勝利を収めた。(※試合後のドクターの説明によると、傷が頭蓋骨近くに達していたとのこと) 
                         これまでケージフォースではグラウンドでのヒジ打ちによるカットでTKO勝利を収めた選手はいたものの、スタンドのヒジ打ちだけで勝利を呼び込んだのは孫が初。 
                           
                            孫はケージフォース参戦にあたり、所属するスクランブル渋谷では内田康弘会長に、出稽古先の倉本塾では倉本成春師範(=空手道 
                          脩己會 最高師範。土管割りを筆頭に数々の逸話を持つ伝説の空手家)に、ヒジ打ちの指導を受けていたという。 
                        「ケージフォースに出るようになってから、立ちヒジはずっとやってましたね。グラウンドのヒジでカットする人はいるけど、立ちで使う人はいないじゃないですか。 
                           
                           みんなと一緒は嫌なんで(笑)。自分のパンチのコンビネーションにヒジ打ちを入れるという感じですね。内田会長に教わったキックと倉本師範に教わった空手をミックスさせたようなスタイルです」と孫。 
                         試合後に総括コメントを出した宇野薫も「立ちヒジのカットはすごいと思いました。ああいった技を出す選手が出てくるようになったんだなと。孫選手はトーナメントの台風の目になるような気がします」と孫の技術を高く評価している。 
                         
                          
                        
                        ▼第5試合 ウェルター級 5分3R 
                          ○宮澤元樹(和術慧舟會東京本部) 
                          判定3−0 
                          ●山下志功(パラエストラ札幌/第4代 修斗 世界ライトヘビー級王者) 
                         元修斗世界王者の山下がケージフォース初参戦。対戦相手の宮澤はまだプロ戦績3戦ながらも、その実力は高く評価されており、同期の中村K太郎も「宮澤はかなり強いですよ」と太鼓判を押す注目の若手ファイターだ。 
                          1R、サウスポーの両者。先にテイクダウンを奪ったのは山下。しかし宮澤はラバーガードなどを駆使して、山下に攻めさせない。ラウンド中盤にはガードからのタックルでポジションを入れ替えると、金網際で山下の顔面に鉄槌を落とす。 
                         2R、ジャブを突きながら右フックを打つ宮澤。山下はそれをブロックして右アッパーを突き上げる。宮澤は山下に組み付くと投げでテイクダウン。山下は宮澤の腕を外側から巻いて、宮澤の体を浮かせて立ち上がる。 
                         スタンドに戻ると宮澤は組んだ状態から山下のボディに鋭いヒザ蹴り! 山下にテイクダウンを奪われるものの、ガードからポジションを返すと、パスガードを狙いつつ、パンチを落とす。 
                          3R、パンチから山下を金網に押し込む宮澤。山下がテイクダウン→マウントポジションを奪うものの、宮澤がブリッジでそこから脱出し、インサイドガードで上になる。 
                           
                           宮澤は頭を密着させてしつこくパスガード狙い。山下がそれを阻止するという展開が続いたが、宮澤は山下を2度パスガード。さらに細かくパンチを入れて、試合をコントロールする。 
                         結局、3Rの大半は宮澤がグラウンドで上を取った状態で終了。宮澤が元修斗世界王者の山下を敗る金星を挙げた。 
                         
                          
                        
                        ▼第4試合 ミドル級 5分3R 
                          ○藤井陸平(和術慧舟會RJW) 
                          判定3−0 
                          ●村山暁洋(GUTSMAN修斗道場/修斗 世界ライトヘビー級3位) 
                          1Rは金網際でテイクダウンを狙い、組み合った状態でブレイクという展開になったものの、2Rに入ると藤井が外掛けでテイクダウン。村山の頭を金網に押し付けてパンチとヒジ打ちを落とす。 
                         3Rに入ってもテイクダウンから試合を有利に進めるのは藤井。イノキ・アリ状態から右のパウンドで飛び込み、ヒジ打ちを落とす。 
                           
                           村山も金網を使って立ち上がり、果敢に投げを狙うが、藤井は倒れない。終盤、逆転のオモプラッタ、足関節を狙うが極めきれず。藤井が村山を判定で下した。 
                         
                        ▼第3試合 バンタム級 3分3R 
                          ○遠藤大翼(和術慧舟會駿河道場) 
                          一本 1R2分13秒 ※スリーパーホールド 
                          ●上山知暁(U-FILE CAMP町田) 
                        ▼第2試合 ミドル級 3分3R 
                          ○一慶(チーム・クラウド) 
                          一本 1R2分53秒 ※腕ひしぎ十字固め 
                          ●マコ・ドラゴン(禅道会 新宿支部) 
                        ▼第1試合 ライト級 3分3R 
                          ○外山慎平(和術慧舟會東京本部) 
                          一本 3R0分55秒 ※アームロック 
                          ●奥山健太(禅道会) 
                           
                         
                       |