6月18日(現地時間)ジャマイカ第二の都市モンテゴ・ベイのローズホールグレイトハウス特設リングで行われた『World
Championship MUAYTHAI』にJPMCジャパン・プロフェッショナル・ムエタイ推薦で中村元気(クロスポイントムサシノクニ)がスーパーフェザー級5回戦に出場し、デュラン・レンゾフ(オーストラリア)を相手に左ハイキックで4ラウンドKO勝ちを収めた。
圧勝だった。1Rこそお互い打たれたらすぐに打ち返すムエタイらしいシーソーゲームが繰り広げられたが、2Rからは中村のミドルキックのプレッシャーが強すぎてレンゾフは蹴りを返せない状態に。その流れのまま、3Rに左ローで先制のダウンを奪った中村は4Rに狙い済ました左ハイを決めて豪快なKO勝ちを収めた。
この圧勝劇に各国のプロモーターがさっそく試合のオファーをかけてきた。
これで中村は今年7戦全勝そして3連続KO。かねてから、その才能を評価されてきた中村はタイで認められ、さらに世界の注目を集めるところまで来ている。今年、中村がどこまで成長するのか、ますます目が離せなくなってきた。
また、翌々日にはWBCムエタイの3大世界タイトルマッチが行われた。
K-1ワールドMAXにも出場している挑戦者ファリド・ヴィヨム(フランス)有利ともいわれたミドル級では、ラムソンクラームが底力を見せて圧勝して防衛。
また、タイ人同士の一戦となったヨーセングライVSマライペットは激しい攻防の末、KOで王者ヨーセングライが防衛に成功した。ジャマイカが国をあげてバックアップしたWBCムエタイのイベントは成功のうちに幕を閉じた。
「World Championship
MUAYTHAI」
2008年6月18、20日(現地時間)ジャマイカ・モンテゴベイ トレラウィースタジアム特設リング)
<主な試合結果>
▼WBCムエタイルール・スーパーフェザー級3分5R
〇中村元気(日本/クロスポイントムサシノクニ)
KO 4R
●マルデュラン・レンゾフ(オーストラリア)
▼WBCムエタイ世界スーパーライト級タイトルマッチ3分5R
○ヨーセングライ・フェアテクックス(タイ/王者)
TKO 3R終了時 ※レフェリーストップ
●マライペット・チーム・ダイヤモンド(アメリカ・タイ/挑戦者・同級3位)
▼WBAムエタイ世界スーパークルーザー級王座決定戦3分5R
○スティーブ・マックノン(オーストラリア/同級6位)
判定3-0
●アシュウン・バラック(オランダ/同級1位)
▼WBCムエタイ世界ミドル級タイトルマッチ3分5R
○ランソンクラーム・チューワッタナ(タイ/王者)
判定3-0
●ファリド・ヴィヨム(フランス/挑戦者・同級7位)
情報提供/JPMC事務局
写真提供/山口元気
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