RIDER/パンクラス
「PANCRASE×REAL vol.1 MMA vs ROCK」
2008年6月29日(日)沖縄・テルヤホール
開場14:00 開始15:00
▼メインイベント(第10試合)フライ戦 5分2R
○砂辺光久(パンクラスREAL/同級1位)
判定3-0 ※三者とも20-19
●清水清隆(SKアブソリュート)
フライ級に転向しての初戦が地元でのメインとなった砂辺。今回迎え撃つのは、先のネオブラッドトーナメントで敗れたものの動きの良さが評価されていた清水だ。
キャリア、格ともにかなり上の砂辺に、清水は序盤から全速力でパンチ、蹴りを繰り出す。砂辺はパンチのコンビネーション、飛びヒザも交えて打ち合いに応じつつも、コーナー際でタックルを仕掛け、テイクダウンを奪う。スタンドでは清水が積極的に仕掛け、テイクダウンからグラウンドでは砂辺が制する展開が続き、1Rは終了。
2Rは若干疲れの見える砂辺に対し、清水はなおも積極的にパンチやハイキックを繰り出していく。クリーンヒットはほとんどなかったものの、スタンドの印象はやや清水に傾く。しかし砂辺はテイクダウンするとバスターを繰り出し、主導権は渡さない。
判定は3-0で砂辺となったが、一本・KOでメインを締めることができず内容に不満な勝者は笑みを浮かべることなくリングを降りた。だが大会プロデューサーとして当日まで何役もこなし、パンクラスREAL所属選手の試合ではすべてセコンドにつくなど八面六臂の活躍を見せていた砂辺は大会全体の出来には満足げ。閉会式の挨拶ではフライ級のベルトを沖縄に持ち帰ることを約束して、1年ぶりの沖縄大会を締めくくった。
▼セミファイナル(第9試合)ライトヘビー級戦 5分2R
○佐藤光留(パンクラスMISSION)
一本 1R2分37秒 ※ヒールホールド
●JERRY(WILD SEASAR)
天下一スタジアムでの予選に勝利して出場権を掴んだJERRYは沖縄の基地に勤務する米兵。リングサイドでは応援のアメリカ人が盛りあがる中、「パンクラス・ミッション」入りして初めての総合ルールとなる佐藤はいつものメイド服で入場。
体格で勝るJERRYはロー、ミドルで出るが、佐藤はタックルからテイクダウンに成功。だがJERRYも抵抗し、一度はバックを取りチョークを狙う。
佐藤は再び上を取り返し、もつれる中で足関節を捕獲。エプロンから体が出そうになりながらもアンクルホールドからヒザ十字固めへと移行し、ヒールホールドを極めるとJERRYはたまらずタップした。
勝った佐藤はマイクでセコンドの川村亮の誕生日を祝うと、無理矢理アメリカ人応援団にも握手を求めにいっていた。
▼第8試合 ネオブラッド・トーナメント ライト級準決勝戦 5分2R
○青木宏樹(和術慧舟會 駿河道場)
TKO 2R1分17秒 ※グラウンドパンチによるレフェリーストップ
●TAG(MMA.G-SPRITS)
寝技に自信を持つ青木は前に出て組み付き、バックを取る。チョークも狙われたTAGだが青木を頭からマットに落とすなど抵抗。だが2Rにも同様の展開でバックマウントを取った青木はパウンドを連打。TAGがたまらず仰向けになったところにさらにパウンドを叩き込み、レフェリーがストップ。青木が決勝戦に進出した。
▼第7試合 ウェルター級戦 5分2R
○西方清信(KOコンバット)
判定3-0 ※20-19、20-18、20-18
●MATT(WILD SEASAR)
▼第6試合 バンタム級戦 5分2R
○合田隆宏(パンクラスREAL)
TKO 1R0分16秒 ※グラウンドパンチによるレフェリーストップ
●比嘉優士(モーションアカデミー)
▼第5試合 特別ルール(キッズ・キックボクシング)無差別級2分2R
○英貴(WILD SEASAR)
KO 1R1分35秒 ※スタンドパンチ
●真田茂到(パンクラスREAL)
※真田は前蹴りでダウンあり
▼第4試合 フェザー級戦 5分2R
○岩井拓也(ハイブリッドレスリング鹿児島)
KO 1R0分10秒 ※飛びヒザ蹴り
●當眞 充(パンクラスREAL)
▼第3試合 キャッチレスリングルール ライト級戦 5分2R
△屋宜宣侍(パンクラスREAL)
判定0-0 ※三者とも20-20
△立山暁大(護空道 煌心塾)
▼第2試合 フライ級戦 5分2R
○上地一樹(パンクラスREAL)
判定3-0 ※20-18、20-19、20-19
●松尾 剛(ハイブリッドレスリング鹿児島)
▼第1試合 フェザー級戦 5分2R
○望月“BOSS”大志(月一家)
判定2-0 ※19-19、19-18、20-18
●築城 実(P’sLAB熊本)
今回の大会は「MMA VS ROCK」というサブタイトルが付けられたとおり、地元インディーズの3バンドがライブを披露。さらにパンクラス中継の実況も務めるギタリスト田中陽一郎氏と沖縄のヘビーメタルバンド「TITANIUM」が入場式ではパンクラスのテーマ「ハイブリッド・コンシャス」を、メインでの砂辺の入場時には田中氏作曲の砂辺のテーマ曲も生演奏してイベントを盛り上げた。
「TITANIUM」は各選手の入場テーマ曲前やインターバルにも短いブリッジを演奏するなど、実験的な試みも多数導入され、場内からも好評を得ていた。パンクラスREALを中心とする沖縄でのパンクラス大会開催は今後も継続が予定されている。
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