DEEP事務局
「ファイティングロード presents DEEP 36 IMPACT」
2008年7月27日(日)大阪・ZEPP大阪
開場13:30 開始14:00
▼メインイベント DEEPウェルター級タイトルマッチ 77.1kg以下 5分3R
○池本誠知(格闘技スタジオSTYLE/挑戦者)
判定3−0
●長谷川秀彦(SKアブソリュート/王者)
※池本が第3代王座に就く。
05年9月に一度対戦し、そのときは池本誠知が判定勝ち。王者にとってのリベンジ戦となるDEEPウェルター級タイトルマッチが、挑戦者の地元・大阪で開催された。
1R、いきなり左ストレートを放った長谷川は、そのまま組み付きテイクダウン狙い。池本もコーナーを背にして耐えるが、ここは王者が足を刈り取りテイクダウンに成功する。
池本も下から動き続け一瞬、ポジションを返す場面も作るが、長谷川は粘り強く上をキープ。そこからパウンドを振り下ろし、序盤は優勢に試合を進めていく。だが、スタンドの展開になったところで池本が思い切りのいい打撃を連発。飛びヒザ蹴りを含めた派手な攻撃で、館内を沸かせていく。一進一退の攻防が続くなか1Rが終了。
2R、左右のパンチで距離を取る池本は、長谷川の組み際にテンカオを一閃。これが効いたか、以降の長谷川の動きがやや鈍くなる。それでもコーナーに詰め片足タックルでテイクダウンを奪うが、下から顔面を蹴り上げられ優位に試合を進めることができず。
ダメージと疲れで、長谷川の動きが時間を追うごとにスローダウンしていく。ポジションでは長谷川ながら、打撃面では明らかに池本。やや池本有利と思われるなか、勝負は最終ラウンドに持ち越される。
3R、距離を詰めようとする長谷川に対し、池本は得意の前蹴りで迎撃。距離を保つとともに、的確にダメージを与えることに成功する。王者が下、挑戦者が上の猪木・アリ状態になると、池本が踏みつけで追撃。
だが長谷川の闘志も衰えることはなく、蹴り足をキャッチしてアキレス腱固めを狙っていく。ここはパウンドで逃れられた長谷川だが、スタンドでの再開直後に片足タックルでテイクダウンに成功。長谷川のパウンド、池本の蹴り上げが交錯するなか、最終ラウンドが終了した。
王者の意地も光った一戦だったが、ジャッジは挑戦者の打撃を支持。結果、判定3−0のフルマークで、池本が悲願の初タイトル獲得に成功した。
「いつもいいところで負けて、チャンスばかり頂いていたんですけど、周りの応援のおかげでついにベルトを巻くことができました。強いチャンピオンを倒して、今日は少し自信になりました。これからも大舞台を目指して、DREAMを目指して頑張っていきたいと思います」
マイクを握った池本は、かねてから熱望していたDREAM参戦をアピール。超満員の館内(当日販売は立ち見券のみ)から、大歓声を引き出してみせた。
以下はバックステージでの池本と、佐伯繁DEEP代表のコメント。
「正直、下から攻めることができない場面もあったので、課題がたくさん残る試合でした。ベルトを取ったことは嬉しいんですけど、それがあるんで素直に喜べないというか。ヒザ蹴りで決めるつもりだったんですけど、独特のしぶとさというか、王者の気持ちを感じましたね。(前回の対戦のときより)長谷川選手は気持ちが強くなっていました。前回のタイトルマッチ(VS中尾受太郎)の内容を評価されてPRIDE武士道に出場させてもらったんですけど、結果は2敗でした。でも、自分のジムをオープンしてからは負けなしですし、こうしてベルトも取ることができました。いい方向に流れが向いていると思います。(三島☆ド根性ノ助に続き、関西にベルトを持ってきたが)今日、立ち見券しか残っていないと聞いて、この前のDREAMもそうですけど今は関西に熱があると思います。この勢いを加速させていきたいですね」(池本)
「今日はメインに尽きます。メインだけでお金が取れるというか。だってブレイクなしですからね。ウチでブレイクできないんですよ? ということは、二人が試合中にまったく止まっていないということなんですよ。今日は長谷川秀彦のベストバウトじゃないですか?」(佐伯代表)
▼第5試合 DEEP 対 正道会館 83.9kg以下 5分2R
○外岡真徳(正道会館)
KO 1R3分37秒 ※右ストレート
●YABU(フリー/DEEP)
対抗戦ではDEEPに敗れたものの、選手として最もインパクトを残したのは正道会館の外岡だった。鋭い打撃で定評のあるYABUに対し、外岡もゴング直後からキレのある打撃で応戦。回転の速い左右フックでYABUをロープ際に追い詰めると、ヒザ蹴りを連発し確実にダメージを与えていく。YABUも負けじと打ち返していくが、外岡の打撃はさらに加速。見る見るうちにYABUの顔が変形していき、最後はスタンディングダウン状態となったYABUを見て、レフェリーが試合をストップした。
▼第2試合 65.8kg以下 5分2R
○広斗(S.F.K)
判定3−0
●吉武伸洋(パンクラス稲垣組)
“稲垣組の名勝負製造機”吉武が、またも館内を熱狂させるファイトを展開した。元々は打撃系の選手ながら、POWERGATEなどで実績を残す広斗と対戦した吉武は、序盤からローに合わせての右ストレートで迎撃。広斗の鼻血を誘発するなど、やや吉武ペースの状況で試合が進んでいく。だが広斗が右フックをヒットさせると、形勢が一気に逆転。パウンドで追い討ちをかけると、吉武も鼻からの出血を余儀なくされる。
2R、足を止めてノーガードの打ち合いを見せる両者。顔面を鮮血で染めながらのド突きあいに、館内のボルテージも最高潮に達する。勝負は判定にもつれ込みダウンとテイクダウンを奪った広斗が勝利したが、両者ともに勝者といえるほどの凄まじい内容に。佐伯代表も前半戦のベストバウトとして、この試合を挙げていた。
<その他の試合結果>
▼セミファイナル 83.9kg以下 5分2R
○RYO(ランズエンドZERO-ONE MAX)
判定2−0
●佐藤豪則(Laughter7)
▼第6試合 DEEP 対 正道会館 無差別 5分2R
○誠悟(フリー/DEEP)※水口清吾から改名
一本 1R1分41秒 ※腕ひしぎ十字固め
●高原信好(正道会館)
※対抗戦は2対1でDEEPが勝利
▼第4試合 DEEP 対 正道会館 77.1kg以下 5分2R
○河村嘉展(NEX/DEEP)
TKO 1R3分22秒 ※パウンドでレフェリーストップ
●徳永純三(正道会館)
▼第3試合 65.8kg以下 5分2R
○原井 徹(毛利道場)
判定2−1
●寺田 功(ALLIANCE)
▼第1試合 48kg以下 5分2R
○玉田育子(AACC)
判定3−0
●浜田福子(総合格闘技コブラ会)
▼NEXT LEVEL提供試合 キックルール 3分2R
○ジェームス・ロウ(S.F.K)
判定3−0
●カリム・"シュガーベア"・バイロン(J-NETワークMファクトリー)
▼NEXT LEVEL提供試合 3分2R
○竹野 蓮(MA多田ジム山口道場)
KO 2R0分22秒 ※ヒザ蹴り
●村上隆史(NJKF健心塾門真ジム)
▼NEXT LEVEL提供試合 3分2R
○山口裕人(MA多田ジム山口道場)
KO 2R1分42秒 ※右ストレート
●福上晃貴(国際チャクリキ協会顕修塾)
▼NEXT LEVEL提供試合 3分2R
○藤田将平(NJKF健心塾)
判定3−0
●中川Ω自演乙Ω幸樹(魁塾)
▼NEXT LEVEL提供試合 3分2R
○難波久美子(MA契明ジム)
判定3−0
●中村すずな(NJKF二刃会)
▼オープニングファイト 70.3s契約 5分2R
○金原泰義(チーム・クラウド)
TKO 2R0分19秒 ※パウンドでレフェリーストップ
●柴 博(PUREBRED京都)
▼オープニングファイト 65.8s契約 5分2R
○上嶋祐紀(和術慧舟會兵庫支部)
判定2−0
●釜谷 真(CMA京都成蹊館)
▼オープニングファイト 85s契約 5分2R
○相川祐哉(毛利道場)
TKO 1R2分23秒 ※パウンドでレフェリーストップ
●宮モン太(SFK)
▼オープニングファイト 70.3s契約 5分2R
○岸本泰昭(総合格闘技コブラ会)
TKO 1R3分52秒 ※パウンドでレフェリーストップ
●正田玲尚(総合格闘技闇愚羅)
※予定されていた深見智之VS松本晃市郎は、深見の負傷により中止
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