7月31日(木・現地時間)タイ・バンコクのラジャダムナンスタジアムで「WBCムエタイ世界二大タイトルマッチ」が行われ、その詳細がジャパン・プロフェッショナル・ムエタイ・コミッション事務局(JPMC)より届いた。
ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級チャンピオンのカーイヤシット・チューワッタナ(タイ)は同級3位ダーオサミン・イングラムジム(タイ)を挑戦者に迎えて同王座防衛戦を行うとともに、空位のWBCムエタイ世界バンタム級王座を争った(※カーイヤシットは同級9位。ダーオサミンは同級6位)。
前に出るダーオサミンに対して、カーイヤチットがミドルやテンカオ(カウンターの掴まないヒザ蹴り)を返す展開の中、判定は50−47、49−47、49−47でカーイヤチットの判定勝ち。
ヒザ蹴りを得意とする試合巧者はラジャの王座を防衛するとともに、WBC世界ムエタイのチャンピオンベルトを腰に巻いた。2007年9月1日にバンコクでTOMONORI(OGUNI)と対戦したことで日本でも知名度の高いダーオサミンの王座奪取はならなかった。
また、王者アヌワット・ゲオサムリット(タイ)にジョムトーン・チューワッタナ(タイ)が挑戦したWBC世界ムエタイフェザー級タイトルマッチは、1〜2Rからジョムトーンが左ミドルキックで攻勢に出る。3Rになると、さらに一方的な展開となり、再三挑戦者のヒザ蹴りと左ストレートがヒット。判定は三者とも49−47でジョムトーンが新王者に就いた。
希代のハードパンチャーとして知られるアヌワットがパンチで敗れる試合展開に、観客席は沸きに沸いた。アヌワットは2005年10月29日に来日、小野寺力の引退試合の相手を務めている。ジョムトーンは2004年11月6日に来日、菊地剛介と対戦した。両者はラジャダムナンスタジアムの看板スター同士。
なお、8月4日にはラジャダムナンスタジアムで王者ノッパデッソーン・チューワッタナ(タイ)に同級5位のビックベン・チョー・プララームホックが挑戦するWBCムエタイ世界ウェルター級タイトルマッチが行われる。
ノッパデッソーンは日本ではシン・ノッパデッソーンのリングネームで、新日本キックボクシング協会のリングで活躍。その後、K-1
WORLD MAX日本トーナメントを制した城戸康弘のコーチを務めていることでも知られる。ビッグベンはラジャダムナンスタジアム&WMC世界スーパーウェルター級王者として日本で緒形健一、宍戸大樹などと対戦した。
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