ALIVE
「SHOOTO GIG CENTRAL vol.15」
2008年8月3日(日)愛知・Zepp Nagoya
開場14:00 開始15:00
▼メインイベント ライト級 5分3R
△中村“アイアン”浩士(東京イエローマンズ/同級環太平洋7位)
判定1−0 ドロー ※29−28、29−29、29−29
△日沖発(ALIVE/同級世界5位)
1998年9月に中部地区初の総合格闘技道場としてオープンしたALIVEが3日(日)、設立10周年を記念して愛知・Zepp
Nagoyaで『SHOOTO GIG CENTRAL vol.15』を開催した。
メインイベントにはALIVEのエース・日沖発が出場。今年3月に不死身夜天慶を破り、クラスA昇格&環太平洋ランキング入りを果たした中村“アイアン”浩士を迎え撃った。
1R、得意のインローとジャブで距離を測る日沖に対し、中村は打ち終わりに右フックをかぶせていく。様子見の状態が続くなか、中村の右フックがクリーンヒット。
日沖のバランスを崩すことに成功する。見た目ほどダメージは感じさせない日沖だが、直後にハイキックを放ったところで組み付かれテイクダウンを献上。前半はやや中村ペースで試合が進んでいく。
だが、日沖も下になりながら潜りやオモプラッタ、三角絞めと次々に技を繰り出し、中村の体をコントロール。キャッチこそ奪えなかったものの、オモプラッタから腕ひしぎ十字固めを極めかけ館内を色めき立たせる。
果敢に攻める日沖に対し、中村もベースを作り直してパウンドで迎撃。右フック、パウンド、テイクダウンで中村、下からの仕掛けで日沖というジャッジ泣かせの展開が続くなか1Rが終了する。
2Rは1Rとは打って変わって、スタンドオンリーの展開に。日沖の打撃に中村が右を合わせる形で、明確な差が見られないまま時間が流れていく。
珍しく飛びヒザ蹴りを放ち試合を動かそうとする日沖だが、中村のディフェンスも固く決定打にはならず。日沖の差しを中村が突き放したところで2Rが終了。
2R中盤から口が開くなどスタミナ面が心配された日沖だが、3R開始直後にパンチで飛び込み得意の差しの体勢に持ち込む。
組み際に中村のパンチがヒットしたのか、日沖は鼻から出血。だが、構わずもろ差しで引きつけ、テイクダウンと同時にマウントを奪取する。
すぐにハーフに戻した中村だが、日沖は左腕をロックし、ストレートアームバーに移行。ここもキャッチは入らなかったが、最終ラウンドは完全に日沖が優勢に試合を進めていく。残り時間わずかとなったところで、日沖はスリーパー、そして再度のアームバーで追撃。がっちり入ったようにも見えたが、ここで無情のゴング。キャッチが入る前にタイムアップとなった。
注目のジャッジは一人が29−28で中村を支持。残る二者が29−29のイーブンとし、中村が1ポイント奪取する形でのドローとなった。
▼セミファイナル グラップリングツアー プロフェッショナルクラスルール 77kg契約 8分1R
○杉江“アマゾン”大輔(ALIVE)
一本 1R2分28秒 ※スリーパーホールド
●マックス・フェルナンデス(エクストリームバルボーザ)
日本の組み技界を代表する杉江"アマゾン"大輔がセミファイナルに登場。柔術茶帯でDEEP−XやHEATなどでも活躍するマックス・フェルナンデスを迎え撃った。
開始直後に両足タックルで飛び込んだアマゾンは、そのままテイクダウン。すぐに足を一本抜き、ハーフの2ポイントを奪取する。一度ガードに戻されるも、直後にハーフ、そしてサイドと流れるように移行し、3ポイントを加算。
フェルナンデスは凌ぐのに精一杯で、反撃に転じることができない。肩ブリッジで形勢逆転を狙うフェルナンデスだが、アマゾンはその動きについていきバックマウントを奪取。そのまま体を伸ばし切り、スリーパーホールドで完勝を飾った。
試合後にマイクを向けられたアマゾンは「今日は序盤で極めようと思っていました。(ALIVE名古屋大会のグラップリングマッチでは)一本で勝ったことがなかったので(苦笑)」とコメント。
「体が大きくなった」との質問には「アンチエイジングで」と笑いを取り、最後は「8月10日(の13時〜)に公武堂でサイン会がありますので」と12日から発売となるDVD『勝ちにいくグラップリング&柔術』をしっかりとアピールした。
▼第9試合 ウェルター級 5分2R
○梶田高裕(グラップリングシュートボクサーズ)
判定3−0 ※20−17、20−17、19−18
●岡田孔明(PUREBRED大宮)
1R、打撃で前に出る梶田に対し、岡田は距離を詰めてテイクダウンを奪取。しかし梶田に足を効かされ、思うように攻め込むことができない。両者ともに攻めあぐね、膠着状態が続くなか1Rが終了。
動きの少なかった1Rとは打って変わって、2Rは梶田がゴング直後から左右のミドルキックを連発。距離を詰める岡田を突き放し、打撃で優位に試合を進めていく。中盤には右フックでダウンを奪い、1Rのテイクダウンを帳消しに。その後もアグレッシブに攻め続け、判定3−0で勝利した。
なお、第9試合終了後に6月30日付でクラスAに昇格、環太平洋ミドル級1位にランクされた新美吉太郎がリングに登場。
10月26日に愛知・東海テレビ・テレピアホールで開催されるALIVE興行で、3位のザビアー・ルーカス(オーストラリア/マッハ1)と環太平洋ミドル級王座を争うことが発表された。
修斗の歴史のなかで、地方でタイトルマッチが行われるのは今回が初(日本国内において)。中村K太郎の返上で空位となった同王座の今後に注目だ。
▼第8試合 フェザー級 5分2R
○木部亮(NEX-SPORTS)
判定3−0 ※20−17、19−17、19−17
●岡田剛史(TKエスペランサ)
強いローを飛ばす木部は、その勢いのまま岡田をテイクダウン。速攻でバックマウントに移行すると、そこから後頭部にパウンドを連打していく。なんとかディフェンスする岡田だが、ガードの上からパウンドが絶え間なく降り続くため体勢を入れ替えることができない。TKOと紙一重の展開のなか1Rが終了。
2Rもタックルでテイクダウンを奪った木部が、マウントからバックに回り4の字フックで岡田を捕獲。終盤に岡田がポジションを入れ替え三角絞めの体勢から鉄槌を連打したが、木部の優位は動かず判定で敗れ去った。
▼第7試合 ウェルター級 5分2R
○服部謙一(NEX-SPORTS)
判定3−0 ※20−18、20−18、20−19
●寿丸(秋本道場Jungle Junction)
試合全般を通じてヒザ蹴りを有効活用した服部。差しからヒザ、首相撲からヒザと、あらゆる場面で寿丸のスタミナを削っていく。2R終盤にはフロントスリーパーを狙い、寿丸の攻め手をカット。文句なしの内容で服部が勝利した。
▼第6試合 バンタム級 5分2R
○坂元寛史(NASER DO SOL)
判定3−0 ※三者とも20-19
●蔵田圭介(ALIVE真狩)
元同門となるこの試合。まず坂元がテイクダウンを奪うが、藏田がヒールホールドを仕掛けるなどし、互角の展開のまま進んでいく。だが2Rに入ると坂元がグラウンドでバックを奪取し、藏田は防戦一方に。2Rでポイントを取った坂元が判定で勝利した。
▼第5試合 フライ級 5分2R
○増田“BULL”徹平(総合格闘技道場コブラ会)
TKO 1R0分26秒 ※レフェリーストップ
●加藤賢也(ALIVE)
バックブローで飛び込んだ加藤に対し、増田は両足タックルでテイクダウン。加藤の三角絞め狙いをバスターで潰した増田が、そのままパウンドを打ち込むと加藤が失神。すぐにレフェリーが試合をストップした。
▼第4試合 2008年度新人王決定トーナメント準決勝 ミドル級 5分2R
△久米鷹介(ALIVE)
判定0−0 ※三者とも20-19
△佐藤洋一郎(グレイシー・バッハ東京)
※マスト判定3−0で久米が決勝戦に進出。
1R、久米がタックルで上のポジションを奪うも、佐藤が下からアームロックを極めかけ、そのままマウントを奪取。佐藤がパウンドで優位に試合を進めていく。だが、バックに回った佐藤を前に落とした久米が、すかさずパンチで反撃。一進一退のなか1R終了のゴングが鳴る。2Rも佐藤のボディコントロールが光るが、久米も要所でパウンドを打ち返し、佐藤の独走を許さず。公式記録は判定0−0ドローながら、マスト判定で久米が3ポイントを獲得し、薄氷ながら決勝戦へと駒を進めた。
▼第3試合 2008年度新人王決定トーナメント2回戦 ウェルター級 5分2R
○田村ヒビキ(パラエストラ大阪)
判定3−0 ※三者とも20-19
●中島邦男(マッハ道場)
序盤から差し&外掛けの田村、それをこらえる中島という展開に。1Rは一度もテイクダウンを許さなかった中島だが、2Rに入るとスタミナが切れたか二度ほど下のポジションに。結果、テイクダウンと最後にワールドを極めかけた田村が判定で勝利し、準決勝に進出した。
▼第2試合 2008年度新人王決定トーナメント2回戦 フェザー級 5分2R
○吉田圭太(総合格闘技道場コブラ会)
判定3−0 ※20−19、20−18、19−18
●AKI(PUREBRED京都)
1R、AKIが片足タックルで潜り込み、一気にハーフ、サイドとポジションを進めていく。だが、中盤に吉田が上下のポジションを入れ替え鉄槌を連打。これが効いたか、AKIがバックを奪われたところで1Rが終了。
2R、逆にテイクダウンを奪った吉田はサイドから鉄槌を効かせ、またもバックを奪取。序盤はAKIペースだったが、終わってみれば吉田がフルマークの判定で勝利した。
▼第1試合 2008年度新人王決定トーナメント2回戦 フライ級 5分2R
○山上幹臣(総合格闘技道場STF)
判定2−0 ※20−19、20−19、19−19
●ろん(柔術兄弟)
序盤から引き込みを多用するろんだが、そこから展開を作ることができず。結果、常に上をキープし、コツコツとパウンドを落とした山上が判定で勝利した。
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