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【全日本キック】湟川が延長戦の末に吉川をKO、プルボーも秒殺KOで決勝戦へ

2008/08/22



全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「Fighting Base-1」
2008年8月22日(金)東京・新宿FACE
開場17:30 本戦開始18:30
※本戦開始前にオープニングファイト予定


▼メインイベント ウェルター級挑戦者決定トーナメント準決勝 3分5R
○湟川満正(AJ/同級1位)
KO 延長6R 0分25秒 ※右ローキック
●吉川英明(チームドラゴン/同級5位)
※湟川が10・17後楽園ホールでの挑戦者決定戦に進出

 湟川と吉川は2007年7月29日に全日本ウェルター級ランキング戦で対戦、サドンデスマッチ3分3Rを闘って決着がつかず、延長戦にもつれ込み判定2−1のスプリットデシジョンで湟川が辛勝という接戦を演じている。

 チャンピオンの山本優弥に「待っとけよ!」とコメントを残した湟川が返り討ちにするのか、それとも吉川がリベンジするのか?

 1R、湟川の右ハイキックが空を切る。続いて右ロー、左インロー、右ボディストレート。さらに左ハイキックが吉川の頭部をかすめる。前に出ようとする吉川の前足を湟川は右ローで狙い撃ち。

 吉川が前に出てくると湟川は顔面にパンチを集めての右ボディストレートを何度も突き刺す。前に出る吉川だが、湟川のボディストレート、ローで先手を取られてほとんど手が出ない。

 2R、パンチで打ち合わず、ロー&ハイキック、右ボディストレートを巧みに当てて行く湟川。パンチは吉川のガードの上から腕の攻撃を防ぐように当て、ガードを固めさせてすぐにローへ繋げて行く。吉川も右ロー、右ロングフック。

 湟川は蹴りの距離を取りつつ、上にパンチを集めてボディ、吉川が前に出てくるとローを合わせる。吉川は飛び込んで一気に距離を潰し、右のパンチをヒットさせる。

 3R、湟川は右足上げてフェイントしてヒジ、吉川が打って来るとボディストレートを突き刺し、ハイキックで離れさせる。

 吉川がパンチで入ってくるとボディ、吉川も右ローで踏み込んでパンチに繋げる。組んでのヒザでは吉川が有利、離れると湟川が右ロー。

 湟川の攻めに下がらなくなった吉川は、湟川に前へ来させて右フック、組むとカカトで太ももの裏側を蹴るドラゴンキック、そしてロー。組み合いでは吉川が有利に立ち、崩してのローとヒザを見舞っていく。

 4R、湟川が左右のロー、そして前蹴りで吉川を転倒させる。一気に打ち合いに行く吉川だが、湟川はパンチの打ち合いには応じずローを蹴りまくる。組んでのヒザ、ヒジで攻める吉川。

 湟川はパンチで前に出る吉川と打ち合わず、下がりながら徹底してローキック。吉川もローからパンチで突っ込み、湟川はヒジを見せつつ右ロー&左インロー。吉川もローを蹴り返したが、湟川の右ローで体勢が崩れ始める。

 パンチでコーナーへ追い込んでくる吉川へ徹底的に右ローで応戦する湟川、ロープを背負わされての反撃だが、ローで吉川のバランスを度々崩す。吉川の左足はもう真っ赤だ。

 5R、距離を詰めてパンチを放っていく吉川、湟川は徹底して右ロー。吉川が下がるとボディを打ち、吉川は右ローから入ってパンチ。

 組んできた吉川に湟川が顔面へのヒザ蹴り、ガムシャラにパンチで前へ出る吉川をボディストレート、右ローで迎え撃つ湟川。

 吉川が湟川にロープを背負わせてのパンチ連打、湟川もヒジとロー、ヒザと縦ヒジ。

 チームドラゴンの「オイ! オイ!」という掛け声でラッシュをかける吉川は、パンチで湟川を追い回すが、湟川は下がりながらもローとヒザで応戦する! そしてゴング!

 判定はジャッジ1名が湟川を支持したが、2名がドローのため延長の“第6ラウンド”へ突入!

 延長戦が始まると同時に、湟川のインローからのストレート連打がモロに決まり、吉川の動きが止まる。

 そして嵐のような右ローの連打! 棒立ちになっていた吉川はローを喰らい、力尽きるようにダウン!

 リングサイドの観客が興奮のあまり立ち上がる、劇的な幕切れで湟川がKO勝利した。

 これにより、10・17後楽園ホールで行われる挑戦者決定戦は湟川VSプルボーの再戦に決定(前回は湟川が延長戦の末に判定勝ち)。 その勝者は12月5日(金)後楽園ホールで、チャンピオンの山本優弥に挑戦する権利を得る。


▼セミファイナル ウェルター級挑戦者決定トーナメント準決勝 3分5R
○クリストフ・プルボー(スクランブル渋谷/同級2位)
KO 1R2分11秒 ※右ヒジ打ち
●金 統光(藤原/同級4位)
※プルボーが10・17後楽園ホールでの挑戦者決定戦に進出

 全日本ウェルター級チャンピオン山本優弥への次期挑戦者を決める「全日本ウェルター級挑戦者決定トーナメント」。まずはプルボーと金が激突。

 両者は2007年5月11日に全日本ウェルター級ランキング戦で対戦、この時はプルボーが金をヒジでカットして流血に追い込み、大激戦の末プルボーが3R1分42秒、TKO勝ちを収めた。

 1R、ローの蹴り合いからワンツーで突っ込んでくる金をパンチで迎え撃つ形のプルボー、金をロープへ追い込むと飛びヒザを見舞う。金のローに回転ヒジを合わせ、右ストレートをヒットさせるプルボー。

 片足を上げてのフェイントから右のパンチ、金は左フックを打ち返そうとしたが、プルボーは続いてそれよりも速くショートの距離からの右ヒジ打ち! この一撃が強烈にヒットし、金は前のめりに倒れる!

 金はしばらく起き上がれないほどのダメージを受け、KO勝ちしたプルボーはリング上で小躍り。まずは、プルボーの10・17挑戦者決定戦への進出が決まった。


▼第6試合 ライト級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R延長1R
○畑尾龍宏(REX JAPAN/同級10位)
延長4R 判定3−0 ※三者とも10−9
●上杉武雄(藤原/同級6位)
※本戦は30−30、30−29、30−30

 ARBの「OWE MY OWN」で入場した上杉、35歳。対する畑尾は34歳という熟年対決。畑尾はセコンドに就いていた大月晴明を彷彿させる、スタンスの広い独特の構えからバックブロー、バックスピンキックなどを繰り出していく。

 上杉は右ロー、右フック、右ストレートで前に出続けるが、畑尾の攻撃をもらう場面も多く、本戦は30−30、30−29(畑尾)、30−30でドロー。延長戦になるとヒザと左ミドルを効かせた畑尾が粘る上杉を振り切った。


▼第5試合 ライト級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R延長1R
○鈴木真治(藤原/同級7位)
判定3−0 ※三者とも30−28
●遠藤信玄(スクランブル渋谷)※遠藤智久から改名

 1Rに右ストレートで遠藤をグラつかせる場面を見せた鈴木は、2Rになるとパンチからの右ローを効かせる。遠藤は3Rにヒザで応戦したが、鈴木が1・2Rの攻勢を守って判定勝利した。


▼第4試合 フェザー級 3分3R
○森井洋介(藤原)
KO 2R1分49秒 ※3ノックダウン
●不動明王(峯心会)

 ジムの先輩・山本真弘を彷彿させるステップワークとヘッドスリップなどのディフェンスで、不動の空振りを誘発させる森井。パンチが当たると動きが止まってしまうため、不動のパンチをもらう場面もあったが、パンチをよく見て空振りさせ続け、2Rに連打からの右アッパーでダウンを奪うと、連打からの右フックで2度目のダウンを追加、最後は左フックで不動をKOした。


▼第3試合 ヘビー級 3分3R
○木村秀和(AJ/2008年度全日本新空手重量級王者)
判定3−0 ※三者とも28−27
●市川公貴(WK/チーム・C3BLAIZ)

 2008年度・新空手全日本大会の重量級優勝者である木村がプロデビュー戦を迎える。

 1R、市川はグローブを合わせるフリをしていきなり前蹴り、組んでのヒザ蹴りを見せる。ローを蹴る木村にパンチで突っ込んでいく市川、序盤はかく乱されていた木村だが左右のフック&右ローで逆襲に転じる。

 木村の右ローで大きくバランスを崩す市川、さらに右ローからの左フックでダウンを喫する。突っ込むところに左手を伸ばされて2度目のダウンも奪われ、市川は木村にしがみ付いて残り時間を凌いだ。

 2R、右ローと右フックでバランスを崩した市川に突っ込む木村。落ち着きを取り戻した市川がワンツーから飛びヒザ、さらにパンチで行くが逆に右フックをもらう。市川が右ローの三連打、木村が転倒。市川はここぞとばかりに右ローで攻め、両者ノーガードで大振りのフックを振り回す。

 3R、ジャブから右ローで前に出る市川、木村の首に片手を引っ掛けてのパンチを見舞う。木村もフックを打ち変えすが、市川は首相撲に持ち込む。市川の右ロー、右フックに揺らぐ木村。

 フックを打ち返すも、右ハイからの連打をもらってしまいクリンチ。両者フラフラの状態ながら、パンチと右ローで前に出るのは市川、最後は首相撲からのヒザ蹴り、コーナーへ釘付けにしてのパンチで優勢を印象付けた。

 しかし、1Rに2度のダウンを喫したのが響き、3ポイント差を残り2Rで埋めることが出来ず木村が判定勝ちを収めた。



▼第2試合 ライト級 3分3R
○武彦(月心会)
TKO 1R2分35秒 ※ドクターストップ
●小口健一(峯心会)

 サウスポーの小口はデビュー戦。武彦が1Rに右のパンチで2度のダウンを奪い、小口は鼻から大量の出血。ドクターチェックでストップがかかり、武彦がTKOで勝利。


▼第1試合 ライト級 3分3R
○宮田隼児(AJ/2008年度全日本新空手軽中量級王者)
KO 2R1分9秒 ※3ノックダウン
●宮坂俊明(峯心会)

 2008年度・新空手全日本大会の軽中量級で優勝した宮田がプロデビュー戦。

 1R、宮坂が前に出てワンツーをヒットさせ、蹴りに繋げていく。まだ固さが残る宮田をロープ際に追い詰めて行く宮坂。

 しかし、宮田は右ローを主軸に徐々に前へ出て行く。右ローを効かせて、パンチで攻勢に。宮田の右ボディストレートが突き刺さり、右ローも効かされて追い回される宮坂。

 2R、ワンツーで前に出る宮坂の左足へローキックを集中させる宮田。パンチも顔面からボディへ打ち分け、追い詰めたコーナーでヒザ蹴り! これでダウンを奪う。一気にパンチのラッシュで2度目のダウンを追加、さらに連打を加えたところでレフェリーが3度目のダウンを取り、試合をストップした。


▼オープニングファイト バンタム級 3分3R
○寺内直人(SOUL GARAGE)
判定3−0 ※30−29、30−29、30−28
●榊原裕太(月心会)

▼オープニングファイト ウェルター級 3分3R
△小山佑介(ストラッグル)
ドロー 判定1−0 ※30−28、30−30、30−30
△岩渕哲也(鷹虎)

▼オープニングファイト バンタム級 3分3R
○TARO(月心会)
判定3−0 ※30−27、30−27、30−28
●KATSUKI(鷹虎)

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