シュートボクシング協会
「火魂(たまし)〜Road to S−cup〜其の伍」
2008年9月12日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
※スターティングファイト開始17:15
▼メインイベント 70kg契約 S-cupルール 3分5R 無制限延長R
○宍戸大樹(シーザー/SB日本ウェルター級王者)
判定3−0 ※50−44、50−43、50−45
●金井健治(ライトニング/SB日本スーパーウェルター級王者)
※宍戸がS-cup出場権を獲得
11年前のアマチュア大会中量級決勝戦で拳を交えている二人。宍戸は今回の対戦を“運命”だと評した。『S-cup2008』日本代表者決定戦、11月24日のさいたまスーパーアリーナに駒を進めるのは宍戸か、金井か?
リングに上がった宍戸は本部席のシーザー会長と視線が合うと、力強くうなずいた。さらに対角線にいる金井を鋭く睨みつける。
1R、宍戸はいきなり飛び蹴りで奇襲攻撃、動じない金井はパンチで前に出る。金井の右ボディストレートに、宍戸は下がりながら顔面前蹴り、ミドルキック、右ロー。
金井はパンチを出しながら圧力を掛けてどんどん前へ出る。宍戸は左ジャブでボディを叩き、金井は右ローから顔面・ボディと打ち分けていく。金井のパンチをしっかりブロックしながら下がり、右ローを蹴る宍戸。
金井に右ローを蹴られるとバックキック。パンチの手数を出して前に出るのは金井だが、宍戸も巧みにヘッドスリップやパーリング、ブロックでかわしている。
2R、金井がローからパンチ連打、右ミドル。宍戸はジャブで離しながら前蹴りでボディを蹴り、ジャブを見せてバックキックニ連発。金井のパンチをよく見て右のクロスを連続でヒットさせる宍戸、金井の表情がガラリと変わる。宍戸はバックキックを皮切りに、一気に攻撃に転じた。
パンチの連打、サイドステップからの左ミドル。金井も右ローで反撃、宍戸は左ジャブを多用してアッパー、左ミドル。金井の圧力をサイドステップで外していく。首投げを狙った金井のバックについた宍戸はバックドロップを狙ったが、これはブレイク。
ラスト30秒、宍戸の右ハイキック。追いかけていく金井をひらりとサイドステップでかわし、左ジャブを突き刺して金井の出鼻を挫く。金井は早くも大きく口を開けている。
3R、左ミドル、左フック、左ジャブを出しながら左へ回っていく宍戸。金井のバックを奪うとスリーパーを狙うが、金井が膝を着いたためこれはブレイク。右に左にと構えを変えながら攻撃し、なおかつサイドステップを使う宍戸。金井の右ローに連打とミドルを返す。金井をコーナーへ追い詰め、ジャブ、ハイキック、ボディブロー。
金井は右ローを蹴るが、宍戸の技の回転力が圧倒的に上回っている。調子がいい時期の“SB百烈拳”が蘇ったかのようだ。ボディから顔面へとパンチを繋ぎ、前へ出て右ストレート。
金井のパンチをかわしてアッパーを叩き込む。このラウンドは完全に宍戸が奪い、金井は顔を腫らせて憔悴したような表情。
4R、宍戸は足を使って距離を取り、カウンターを合わせて行く。左ヒザからバックブロー、サウスポースタイルになってのヒザ、オーソドックスからの右アッパーが次々と金井を捉える。
リズムに乗る宍戸は左ミドル、右ロー、前蹴りと攻撃を散らし、左右を満遍なく使う。金井の攻撃を前蹴りやステップで外し、すぐに飛び込んでの連打。金井のパンチを空振りさせてパンチを当てていく。右ストレート、左アッパー、前へ出ての連打!
一方的に金井が打たれて下がり続ける! ここでついにレフェリーがスタンディングダウンを宣告!
金井は左目をカットし、バッティングをアピールするが、ダウンとは関係ないとみなされる。ドクターチェック後、宍戸が胴廻し回転蹴りを放ったところでゴング。
5Rが始まる直前、宍戸は金井としっかりと抱き合う。試合が始まると金井が左ミドル、宍戸はサイドステップを駆使して右ジャブから左ミドル。金井のパンチに押されたと見せかけ、すぐにバックブロー。離れると飛びヒザ蹴りから入ってパンチを連打。
細かい連打で金井を追って行く宍戸。右ハイキックからボディ攻め、金井がパンチで来るとバックブロー。変化自在の宍戸の攻撃に、金井は戸惑わされる。勢いに乗る宍戸は右アッパー、右ストレート、右アッパー、左ロー、飛びヒザ蹴りと連続攻撃!
しかし、宍戸のパンチを空振りさせた金井がフロントチョーク! が、宍戸が倒れ込んだためブレイクとなり起死回生とはならなかった。再開後、宍戸の顔面前蹴りが金井を仰け反らせ、左ジャブ&前蹴りからバックブロー。飛びヒザから左右のフック。
この試合、最大のクライマックスは試合時間残り数秒のところで訪れた。金井がパンチで前に出てきて投げを打とうとすると、宍戸はバックに回ってバックドロップ! シュートポイントが入った! その直後にゴング!
判定は50−44、50−43、50−45という大差で宍戸の勝利。不利とまで言われた下馬評を見事なまでに覆した。
「金井選手は素晴らしい選手でした。金井選手とこうやって試合が出来たことを光栄に思います。11月24日の日本代表になったわけですが、KOされた緒形さんに比べればまだまだなのかもしれません。でも、先輩に喰らいついて行く姿を見て欲しい。そして、今年はS-cupを必ず制覇します!」と、“完全復活”を遂げた宍戸は高らかに優勝宣言を行った。
試合後、宍戸は「予想通り噛み合う、がっぷり四つに組んだ試合が出来たと思います。高いレベルの試合が見せられたと思います。向こうは勝つ気でガンガン来たので、やられると思ってそこで目が覚め、しっかり打ち合おうと思いました。もう少し殴り合っていたかったです。再戦? いや、もうコリゴリです」と気持ちのいい笑顔を浮かべてコメント。
S-cupについては「実現する可能性は分かりませんが、K-1の選手には借りがあるので、どうせやるならK-1対SBを1回戦で組んで欲しい。自分にそこで強い選手を当ててもらえれば、死に物狂いでいけると思う。S-cupで燃え尽きてもいい。1日3試合とワンデートーナメントで優勝できれば本望です」と、K-1ファイターへのリベンジを希望した。
そして、バックへ回っての投げを何度か狙い、最後にはバックドロップを決めて見せたことについて、こう語った。
「向こうの投げ技への対処法として、ああいうことを考えていました。出来れば投げてやろうと思っていたので。向こうも重心を落として、こっちも投げられる緊張感がありましたね。僕らはキックボクサーじゃない。打撃から投げまで回転させる“シュートボクシング”を意地でも見せたかった。バックドロップは金井さんの専売特許じゃない。“自分はシュートボクサー”だという気持ちで投げました」
宍戸が試合前に言っていた、「SBらしい試合をして、勝ち上がった選手がSB代表にふさわしい。9月はSB史上に残る凄い試合をやってみたいと思います」との言葉通り、シュートボクシングを体現して見せて、宍戸はS-cup日本代表の座を掴み取ったのである。この試合はまさしく“This
is SHOOTBOXING”だった。
▼セミファイナル 70kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R 無制限延長R
○緒形健一(シーザー/S-cup2006王者)
TKO 3R0分56秒 ※レフェリーストップ
●ジェイソン・スキャリー(オーストラリア/JA
BOUT/WKBF&WMTCスーパーウェエルター級オーストラリア王者)
S-cup2006王者の緒形健一が、連覇を狙う11・24『S-cup2008』を前に前哨戦に挑む。対するはその緒形を破り、S-cup出場権を手にしたいジェイソン。リングインすると、ジェイソンはカンガルーのぬいぐるみを緒形にプレゼント。
1R、ジェイソンは左フックから右ロー、勢いよくボディへワンツーを突き刺す。右のオーバーフック、左フックから右ハイ、左フックから右フックと攻めるジェイソン。緒形がようやく右ローを出すが、ジェイソンのパンチをガードする場面が多い。
残り1分になると、緒形が左ミドル。ジェイソンはジャンプしての右ストレートを二発を繰り出し、バックキックを放つ。攻撃に勢いのあるジェイソンだったが、ラウンド終了間際、緒形が右フックに右フックをカウンターしてダウンを奪う!
2R、ジェイソンは圧力を掛けて前に出てくる緒形にボディへの飛びヒザ蹴り、緒形はジャブを出しながら右ロー。不用意にジェイソンが左を伸ばしてきたところに左フックのカウンターを決めて2度目のダウンを奪う! 一気にラッシュをかける緒形はコーナーへ詰めてボディの連打から左右のフック。
しかし、倒しきることは出来ずジェイソンもパンチを振り回して反撃。早くも回復して左フックをヒットさせると、緒形が連打で猛反撃! 緒形は冷静に一度距離を置いて左ミドル、ジェイソンがパンチで来ると掴んでのヒザ蹴り。ジェイソンのパンチで緒形の顔も腫れている。
3R、右ローをフェイントしてのジャンピングパンチを連打するジェイソン。変則的な動きに下がった緒形だが、ジェイソンが左フックで勝負をかけると緒形がステップインしての左フックをジャストミート!
三度目のダウンもカウンターだ。何とか立ち上がったジェイソンだったが、緒形が連打でラッシュをかけるとコーナーに詰まってしまい、レフェリーがストップをかけた。
緒形はマイクを握ると「11月24日、S−cupが2年ぶりにやってきました。僕の人生の最大の夢で、今年はさらに強い相手が上がってきます。今日もこの後、宍戸VS金井が行われます。その勝ち上がってきた選手と僕も戦わなければならないので、11月24日に向けて今、この瞬間から魂を入れていないといけないので、皆さんも11月24日はぜひ応援に来て下さい!」と、S-cup二連覇へ向けてアピールした。
▼第9試合 SB日本スーパーバンタム級暫定王者決定戦 3分5R無制限延長R
○えなりのりゆき(シーザー/同級2位)
再延長判定3−0 ※三者とも10−9
●崎村暁東(グラップリングシュートボクサーズ/同級1位)
※本戦は50−48(崎村)、50−50、50−50
※延長は10−9(崎村)、10−10、10−10
※えなりがSB日本スーパーバンタム級暫定王者に
当初はタイトルマッチが予定されていたが、王者ファントム進也の負傷欠場により、挑戦者のえなりと同級1位・崎村による暫定王者決定戦となった。
両者は過去1勝1敗、今回が決着戦となる。ジムの先輩である元王者・森谷吉博が引退する時に「次はお前の番だ」と約束したというえなり。見事、ベルトを獲って約束を果たすことが出来るか。
1R、右へ大きくサークリングするえなりに、ガードを固めて詰めていく崎村。圧力を掛けて行く崎村が、えなりのローをかわしてパンチからロー。
崎村は左ジャブから首投げに行くが、シュートならず。えなりもすぐに巻き込み一本背負いを仕掛けたが、やはり不発に。崎村は組むとえなりに体を浴びせて倒しに行く。
2R、えなりがパンチに行くと組んで投げに行く崎村、えなりは組まれないように離れてストレート系のパンチと前蹴りで攻めるが組むと転がされてしまう。組んできた崎村にはヒジ。崎村の大外刈りに叩きつけられるえなり、崎村は入ると同時に首投げ。えなりは入り際をヒジで迎え撃つが、投げられる場面が目立つ。
3R、崎村が先に出した左縦ヒジがヒット、えなりは前に出てパンチで行くが鼻血が吹き出る。えなりのパンチに合わせて入り、組み付きから投げに行く崎村。えなりは組んでくる崎村にアッパー、ボディを入れていく。崎村は左ミドルから左の飛びヒザ、さらに組み付いての投げ狙い。えなりはヒジで応戦するが、どうしても組まれてしまう。
しかし、組まれながらもコーナーで体を入れ替えたえなりはボディへのヒザ蹴り! 崎村の動きが目に見えて落ちていく。
4R、えなりは左ミドルを受け止めて後方へ押し倒されるも、崎村が入ってくるところに右フックをカウンターでヒットさせて逆襲、組んでくる崎村のボディにはヒザを突き刺す。組んだ崎村が離れ際に顔面前蹴りをヒットさせ、さらに組み付いてえなりを倒していく。
えなりはボディストレート、組んでくるところにヒジ。ヒザ蹴りをやると崎村が軸足を払う。残り30秒、足を止めて打ち合うと、えなりのパンチが立て続けにヒット! 崎村はすぐに組み付きに行く。真正面から足を止めて打ち合う両雄だが、崎村は攻撃が入るとすぐに組み付き、倒しに来る。
5R、えなりが縦ヒジ、組んでくる崎村に左フック。再び両者とも足を止めてパンチを打ち合い、えなりが手数で優ったかと思った瞬間、崎村のバックキックが鮮やかにヒット! それでもえなりは手を休めずにパンチを出し、前のめりに攻撃していくが、組み付いてくる崎村の体の圧力に後退させられてしまう。
ラスト1分で崎村がパンチの連打で前に出る! そして足を掛けてえなりを倒し、立ち上がるとまたも足を止めての打ち合いを展開。両者ともバテ気味でもみ合うようにもつれ、なおかつ手を出していった。
判定の結果は、ジャッジ1名が2ポイント差で崎村を支持したがドロー(50−48崎村、50−50、50−50)。延長戦に突入する。足を止めてのパンチの応酬、ヒジ合戦からヒザの蹴り合い。両者とも接近戦でヒジを振り合い、離れるとパンチ、えなりは蹴りを混ぜていき、崎村は投げを見舞う。
ラスト1分、ローからのパンチで前に出るえなりを崎村はヒザで迎え撃つ。両者とも相手に寄りかかるようにしてパンチを出していくが、体の圧力で押していったのは崎村。しかし、判定はまたしても崎村に1ポイント入ったがドロー! なんと7R目に突入することに!
えなりはパンチから右ロー、崎村の左ミドルにもパンチを合わせ、右へサークリングしながら右ローを狙っていく。崎村も左ローを放つが、えなりの右ローに体が傾く!
組んでくる崎村にえなりがヒジ、ヒザ。崎村も左ローで必死の応戦。だが、えなりの右ローでついに崎村が大きくバランスを崩した! 投げを狙う崎村だが不発に終わる。
死の延長7R、判定は……三者とも10−9でえなり! 判定勝ちが告げられた瞬間、えなりは顔をくしゃくしゃにして喜びを表現した。シーザー会長から腰にベルトを巻かれ、森谷との約束を“半分”果たしたえなり。残り半分は、もちろん正規王者ファントムに勝つことだ。
▼第8試合 60kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R 無制限延長R
○石川剛司(シーザー/SB日本スーパーフェザー級1位)
判定3−0 ※30−28、29−28、30−29
●クレイジー・ヒル(バンゲリングベイ)
6月の新宿FACE大会でスーパーフェザー級2位・歌川暁文を投げまくり、タイトル挑戦間近と思われていた歌川にストップをかけたヒル。キックボクサーでありながら柔道三段を持つヒルのSB侵攻作戦第二弾は、“SBを体現する男”石川との注目の一戦となった。
1R、サウスポーのヒルが前進して右ロー、石川はカウンターのパンチを狙う。ヒルは左右フックを当ててタックルを決めるなど、離れてロー、接近してパンチから組み付いての投げを狙っていく。石川は組まれないように距離をとり、右ボディストレート、右ストレートを当てて行く。
2R、パンチの打ち合いからヒルが首投げを放つもシュートにならず。石川の投げをジャーマンに切り返そうともする。さらにはオーソドックスタイルから小外掛けでテイクダウン。
石川は顔面前蹴りをヒットさせると、首投げを仕掛けたがヒルはジャーマンで返そうとし、崩れた。
打撃から投げの攻防というSBらしい展開が続く。しかし、打撃では石川が一枚上手で、強い左右のフックから右アッパーをヒットさせ、ヒルが抱きついたところでラウンド終了。
3R、ヒルが右ローを集中砲火、石川に抱きついてテイクダウン。石川よりも先に攻撃を出し、そのまま組み付いて石川のパンチを出させない。石川の右ミドルはキャッチし、そのままマットに叩きつける。石川はフックからロー、ヒルは右アッパー。接近戦になると石川のフックからのアッパーが決まるが、すぐにヒルに組まれてしまう。
残り1分、石川がパンチでラッシュをかける。ヒルは首投げを繰り出すもシュートポイントにはならない。ならばと組んでのフロントチョークを仕掛けるが、石川が膝を着いたためブレイクに。パンチの打ち合いは石川が優り、ヒルは鼻血を噴き出す。判定3−0で石川が侵略者を撃退した。
▼第7試合 58kg契約 3分3R(無制限延長R)
○パジョンスック・ポー・プラムック(タイ/ポー・プラムック)
TKO 1R2分49秒
●ナグランチューン・マーサM16(及川道場/SB日本フェザー級1位)
K-1MAXで活躍するブアカーオ・ポープラムックの弟弟子パジョンスックがSB初参戦。判定決着の多いムエタイで今年に入って連続KO勝利しており、アグレッシブファイトが予想される。対するナグランチューンは眼底負傷から9カ月ぶりの復帰戦となる。
1R、ナグランチューンが右ロー。すると、パジョンスックはすぐに強烈な左フックを浴びせ、ナグランチューンはダウン! この一発に会場からはざわめきが起こる。
立ち上がったナグランチューンはダメージを感じさせることなく、パンチのラッシュからローにつなげるコンビネーションで反撃に出る。パジョンスックもパンチで応戦し、右ストレートで2度目のダウンを奪った。
これでもまだ立ち上がるナグランチューンに対し、さらにトドメの左ミドルから再び左フックで3度目のダウンを奪ったパジョンスックが衝撃的な日本デビューを飾った。
▼第6試合 72kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R 無制限延長R
○梅野孝明(シーザー)
KO 2R2分37秒
●鳥居 剛(U-FILE CAMP.com)
鳥居のセコンドには、ケガが回復しなかったためにDREAM.6での秋山成勲戦が実現しなかった田村潔司がつく。序盤からペースを握ったのは梅野。パンチのラッシュで鳥居をコーナー付けにし、優位に試合を進める。
2Rにはローも効かせ、梅野が追い込む。ローのダメージでガードが下がった鳥居に対し、梅野が右ストレートをクリーンヒット! これでKO勝ちした梅野はプロデビュー以来、5戦5勝の無敗記録を更新した。
▼第5試合 60kg契約 フレッシュマンクラスルール 3分3R 延長2R
○島田洸也(シーザー力道場)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−29
●藤原敬典(秋本道場Revo龍tion/チームZST)
まるで鎧をまとったような筋肉を持つ藤原に対し、島田がパンチでプレッシャーをかける展開が続く。藤原は下がりながらも大振りの左右のフックを当てていく。
3Rになると、島田の左ミドル、ボディ、ヒザ蹴りといったボディへの集中攻撃で藤原は失速し、スタミナ切れを起こし肩で息をする。手を休めない島田がそのまま攻め続け、判定勝ちした。
▼第4試合 51kg契約 スターティングクラスルール 2分3R 延長1R
○富田美里(シーザー)
判定2−0 ※30−28、30−30、30−29
●藤井 惠(AACC)
スマックガールを中心に総合格闘技で15戦無敗の記録を持つ“女子最強グラップラー”藤井が自身初の立ち技格闘技に挑戦。
相手の富田はシュートボクシングで2戦1勝1敗とキャリアが浅いだけに、ルールが違えど藤井圧勝の声が多かったのだが……。
赤いロングスパッツ姿でリングインした藤井。1R、富田がパンチで出るのに合わせて、藤井は右ミドル、前蹴りで突き放す。
立ち技に慣れてない藤井はパンチをもらうとガードに徹し、棒立ちになってしまう。富田の蹴り足をキャッチし投げを見舞おうとするも不発に終わってしまった。
2R、変わらずパンチの連打で前に出る富田。藤井もパンチで応戦するが、押されっぱなし。ここでも蹴り足キャッチや組み付いてからの投げにチャレンジする藤井だったが、富田は粘る。打開策が見えない藤井は疲れを見せるようになる。
3R、連打で攻め込まれ印象の悪い藤井は、組み付いてスタンディングのチョークを狙うも決められない。富田のパンチの前に藤井は下がる場面が続く。
残り時間僅かのところで富田にフロントチョークを決められたりと、いいところのないまま試合は終了した。判定で富田が勝利。まさかの敗戦に藤井はしばらく呆然とリング上に立ち尽くしていた。
▼第3試合 55kg契約 スターティングクラスルール 2分3R 延長1R
○伏見和之(シーザー力道場)
KO 1R1分44秒
●岩崎秀雄(RKJライコンドー)
▼第2試合 65kg契約 スターティングクラスルール 2分3R 延長1R
○鈴木博昭(ストライキングジムAres)
判定3−0 ※30−27、30−27、30−28
●原田ヨシキ(マッハ道場)
▼第1試合 55kg契約 スターティングクラスルール 2分3R 延長1R
○大沢豊慶(大村道場)
判定3−0 ※30−27、30−28、30−29
●鈴木智則(湘南)
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