マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟
「BREAK THROUGH 6」
2008年9月21日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 本戦開始16:00
▼メインイベント(第9試合) S.フェザー級国際戦 ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R
○“狂拳”竹内裕二(菅原道場/MA日本スーパーフェザー級王者)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●マキ・デントラニー(タイ・センモラコット/元ルンピニースタジアム認定フェザー級王者)
※本戦は30-29、29-30、30-30
“狂拳”竹内がMAのリングに帰ってきた。R.I.S.E.の60kg級タイトルマッチでは延長戦の末に裕樹にTKOで敗れ、キャリア2度目の黒星を付けられてしまい、今回が復帰戦となる。
対戦相手は元ルンピニースタジアム認定フェザー級チャンピオンのマキ・デントラニー。153戦95勝(29KO)41敗17分の32歳というベテランだ。竹内にとっては6月のピンペットに続く2度目のムエタイ戦となる。
1R、サウスポーのマキは左ミドルと真っ直ぐ伸びる左ストレートで距離をとる。竹内は右ローを蹴って左フック。蹴りを空振りさせられて、バランスを崩したところに反撃をもらいそうになる危ない場面もあったが、背中を見せて走るように逃げた。
2R、マキは強い左ローキックを狙い打ち、左ミドルと左ストレートで竹内を近づけさせず、竹内がボディストレートを放ってくると縦ヒジを合わせる。竹内にパンチには左ハイキックを合わせ、組んで首相撲で回しながらのヒザ、さらにコカす。何度かパンチでアタックを試みる竹内だが、マキの前蹴りやミドルに阻まれてなかなか踏み込めず。ならばとバックキックも放つ。
3R、パンチで倒しに行く竹内だが、マキはスッと懐に入り込んで組んでのヒザ、回しながらヒジ、ヒザを見舞っていく。竹内が右ストレート、左フック、ボディと攻めると、すぐに組んでしまうマキ。竹内のパンチは一発ずつしか当たらない。
本戦の判定は30-29、29-30、30-30で三者三様のドロー。延長戦になると、マキ側のセコンドが凄まじい剣幕でマキに檄を飛ばす。
延長戦、竹内がパンチで一気に攻める! 左ミドルや左ハイを腕でブロックしてパンチ、マキが組んでくる前にストレートでボディを叩き、左フック、右ストレートへ繋げていく。蹴られてもどんどん前へ出る竹内の、左ミドルに合わせた左フックがヒット! ボディへのパンチも入り、マキの左ハイはしっかりと右手でガード。竹内が攻め、マキが応戦するという展開になり、判定10-9で竹内が勝利した。
出口に向かう観客を「ちょっと待って! 喋るから。上手く喋れないけど」とマイクで呼び止めた竹内は、「あまりいい試合じゃなかったけど、勝ててよかった。次は11月24日に君津で試合をやるんで興味ある人も興味ない人も見に来てください。今日は、KO勝ちしたら我龍さんと一緒にリングに上がろうと約束してたんですが、KOじゃなくても一緒に上がれて嬉しいです」と、我龍に肩車されて祝福を受けた。
「危なかった。全然距離が違う。上手かった。パンチが当たる距離なのに、当たらないんですよ。日本人とは全然違う」と、試合を振り返る竹内。「二発、三発と打ったフックは当たりました。一発打てばすぐにくっついてくるから連打できなかったけど、右ストレートのボディは手応えがありましたね。相手の蹴りはよく見えてました。まさか自分のミドルキックがあんなに当たらないなんて思わなかったから、“あれ?”って思いましたよ」
本当は「ヒジ無しルールでもいい」と言われていたが、「逃げたと思われるのが嫌だったのでヒジありでって言ったけど、直前までどうしようって会長と言ってました」と竹内。「3Rが終わった時に出し尽くしなかったので、延長になってくれと思っていました。あそこで終わりは嫌だった」という。
11月24日の君津大会の相手が決まっていないので、「挑戦者募集中ですと書いておいてください」と笑う竹内は、さらに12月21日にはディファ有明でTURBO(FUTUER_TRIBE
ver.OJ)の保持するWMAF世界スーパーフェザー級王座への挑戦がほぼ内定(まだ決定ではないが、今回の試合をTURBOもリングサイドで観戦)。そうなると4〜7月の四連戦に匹敵する連戦となるが、「大丈夫。今年は闘いまくって来年はバカンスに行くから。アハハハッ!」と笑い飛ばした。
▼セミファイナル(第8試合) ミドル級交流戦 ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R
○我龍真吾(ファイティングマスター/WMAF世界ミドル級王者)
判定2-0 ※30-29、30-30、30-28
●西村介佑(ワイルドシーサー/MA日本ミドル級5位)
我龍はWMAF世界ミドル級&M-1ミドル級王座の二冠王となってからの初戦。対戦相手は東京での試合は今回が初となり、タイと沖縄を主戦場にしてきた西村。特にタイでは20戦以上もの試合経験があるという和製ムエタイ戦士だ。
1R、強い右ローを放ってくる西村に我龍は何度かパンチ出しながら前進するも、パンチの距離になると組まれてしまう。左ミドルには前蹴りを合わせるも、ローキックはもらってしまう。
2R、ジャブと前蹴りで距離を作る西村に、我龍は突進してペースをかく乱する。前蹴り、ロー、左右のフックで攻め込む我龍。右フックがヒットすると、西村もローでコカす。我龍が何度もアタックをかけ、右フックをヒットさせた。
3R、ボディ打ちとフックでガンガン前に出る我龍に、組んで首相撲に持ち込む西村。ヒザ蹴りを放つが、その一発がローブローに。イエローカードが提示され、休憩が与えられて再開すると、我龍は猛然とパンチでラッシュをかける。西村も再び首相撲に持ち込むが、ロープに押し込まれてヒザ蹴りまでには至らない。
残り1分、我龍は両手を差し出して我龍タイムを要求するが、西村はこれを無視。すると我龍、自分だけで「ホイ、ホイ、ホイ!」と掛け声をかけて手を合わせるアクションを行い、パンチで突っ込んでいく“ひとり我龍タイム”。同じ場面が2度あった。
残り数秒で西村のヒザがまたも急所に入り、怒鳴って怒りを露にする我龍。パンチで突っ込んでいくが、やはり首相撲に捕らわれ打ち合いにはならなかった。
ゴングが鳴っても怒りが収まらない我龍は、西村を真正面から睨みつけ「なんだ、お前!」と凄む。不穏な空気となったが、判定2-0で勝利すると我龍は自ら西村に歩み寄り、抱き合って健闘を称えた。
また、竹内の試合後にリングへ上がった我龍は、11月2日に開催される『四角いジャングル』でUKF世界ライトミドル級王座に挑戦することを発表。ここで勝てば三冠王となる。
▼第7試合 ライト級62kg契約 ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R
○田中秀和(橋本道場/同級4位)
KO 1R2分47秒 ※右ヒジ
●丸山昌宏(マスターズピット/同級7位)
▼第6試合 フェザー級 ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R
○小山内直人(谷山/同級8位)
判定3-0 ※29-28、30-28、29-28
●拳竜(村上塾/同級5位)
▼第5試合 バンタム級 ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R
○松本圭一太(相模原)
判定2-0 ※30-28、29-29、30-29
●下田大馳(多田ジム山口道場/同級7位)
▼第4試合 ライト級 3分3R
○内藤知宏(習志野)
TKO 3R1分54秒 ※ヒジによるカット
●HAMABE(マスターズピット/同級10位)
▼第3試合 ミドル級 72kg契約 3分3R
○YUKI柴田(相模原)
判定2-0 ※30-28、29-29、30-28
●カズ・ウイラサクレック(WSR・フェアテックス)
▼第2試合 60kg契約 3分3R
○木村裕樹(WSR・フェアテックス)
KO 2R2分6秒 ※3ノックダウン
●福島文仁(ダイケン)
▼第1試合 フェザー級 3分3R
○千葉剣士郎(モンゴル/新東金)※デルガームランから改名
KO 1R2分7秒 ※左フック
●伊藤 大(マスターズピット)
▼新人王戦第2試合 バンタム級・2008新人王トーナメント準決勝 2分3Rサドンデスマッチ1
○竜二(橋本道場)
判定3-0 ※30-29、29-28、30-28
●AKITAKA(HIMI)
▼新人王戦第5試合 ライト級・2008新人王トーナメント準決勝 2分3Rサドンデスマッチ1
○内山周平(Kインター柏)
判定2-1 ※30-29、29-30、30-29
●町田 光(橋本道場)
▼新人王戦第8試合 ウェルター級・2008新人王トーナメント準決勝 2分3Rサドンデスマッチ1
○冨田健祐(真樹ジムアイチ)
判定3-0 ※29-28、30-27、29-28
●フーテンの康(谷山)
▼新人王戦第7試合 ウェルター級・2008新人王トーナメント準決勝 2分3Rサドンデスマッチ1
○矢野将臣(ナゴヤFC)
判定2-0 ※29-28、28-28、29-28
●中村直文(ダイケン)
▼新人王戦第6試合 ライト級・2008新人王トーナメント準決勝 2分3Rサドンデスマッチ1
○梶田義人(武勇会)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-29
●隈原和明(習志野)
▼新人王戦第4試合 フェザー級・2008新人王トーナメント準決勝 2分3Rサドンデスマッチ1
○テープジュン・サイチャーン(真樹ジムアイチ)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●羽田 信(タナベ)
※29-29、30-29、29-29
▼新人王戦第3試合 フェザー級・2008新人王トーナメント準決勝 2分3Rサドンデスマッチ1
○片岡広樹(ダイケン)
不戦勝 ※BOBが足甲骨折
●BOB(M.A.G)
▼新人王戦第1試合 バンタム級・2008新人王トーナメント準決勝 2分3Rサドンデスマッチ1
○勇児(HOSOKAWA)
判定2-0 ※30-29、30-30、30-28
●土橋龍二(武勇会)
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