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【ケージフォース】星野が友情対決で一本勝ち!“鉄人”大石、ウィッキーが勝利

2008/09/27


GCMコミュニケーション
「CAGE FORCE 08」
2008年9月27日(土)東京・ディファ有明
開場16:00 開始17:00
プレリミナリーファイト開始16:15

▼メインイベント(第9試合) 初代フェザー級王座決定トーナメント準決勝 5分3R
○星野勇二(和術慧舟會GODS)
一本 3R3分23秒 ※アームロック
●山崎 剛(GRABAKA)

 1R、サウスポーの山崎に対して星野は右ストレート、右ミドルを蹴る。山崎は離れた間合いから距離を測り、タックルでテイクダウンを狙う。

 星野は金網を背にしながら、それを許さない。ブレイク後、ジャブを突いて自分の前足の方にステップする山崎。星野は再び右ミドルを蹴り、さらに右ストレートで山崎をけん制する。

 山崎は再びパンチからタックルでテイクダウンを狙うが、そこに星野が左フック! さらにそこに左フックを狙う星野。金網に押し込まれはするものの、山崎のタックルをしっかりと切って、鉄槌を落とす。

 するとここで山崎が右目尻をカット、ドクターチェックが入る。再開後、星野は一気に右ストレート、右ハイキック、左アッパーで攻勢に出る。山崎も左ハイキック、左ストレートで前に出て行くが、クリーンヒットはない。

 2R、星野が飛びヒザ蹴り。山崎はそれをキャッチしてタックルに入るが、星野はギロチンチョークを狙う。しかしここはブレイク。

 再開後、右のパンチのフェイントを入れながら、タックルに入る山崎。星野はそれを切ると、再びギロチンチョーク! そのまま山崎の体を金網に押し込んで首を絞り上げる。

 山崎は苦しそうな表情を浮かべながらも、そのままガードに引き込み、ここから脱出。しかし星野はグラウンドで下になった山崎にパウンド!

 山崎も必死に潜りスイープでポジションを返そうとするが、星野は上のポジションをキープしてパンチとヒジを落とす。ここで何とかスタンドに戻した山崎。星野はここでも右ミドルを上手く使い、山崎に距離を詰めさせない。

 3R、パンチで距離を詰めようとする山崎に対して、星野は左手を伸ばしてスウェーとバックステップでそれをかわす。

 そして山崎の飛びヒザ蹴りをキャッチして星野がテイクダウン。山崎の頭を金網に押し付けてパンチを落とす。星野の脇を差して立ちあがろうとする山崎。星野は山崎の頭を潰して、パンチを落とす。山崎はパンチをもらいながら立ち上がるが、右目尻からの出血がひどくなり、ドクターチェックが入る。

 再開後、ここまで一度もタックルに入らなかった星野だったが、山崎のパンチに合わせて絶妙のタックル! これで鮮やかなテイクダウンを奪うと、下からアームロックを狙う山崎の動きに合わせて、カウンターのアームロック!

 するとこのアームロックで山崎がタップ。技の形に入ってから極めるまでの時間が数秒、まさに電光石火の関節技で星野が、普段は仲の良い山崎との“友情対決”を制した。


▼セミファイナル(第8試合) 初代フェザー級王座決定トーナメント準決勝 5分3R
○ウィッキー聡生(シューティングジム横浜)
判定3−0
●孫 煌進(スクランブル渋谷)

 1R、サウスポーのウィッキーはいつものようにトリッキーな構え。そこに孫はいきなり左フックで飛び込む!

 孫はウィッキーの変則的な打撃に臆することなく、じりじりと前に出てウィッキーの左ミドルに左フックを合わせていく。

 対するウィッキーは前に出てくる孫に対して下がりながら右フックを返す。ウィッキーは得意の大振りのパンチで距離を詰めようとするが、孫は前蹴りでそれをストップ。右ミドル、右インローを蹴っていく。試合前の宣言通りにガンガン前に出て行く孫に対し、ややウィッキーはやりにくそうな印象を受ける。

 2R、ここも孫は左フックを中心に距離を詰めていく。さらに孫はパンチでウィッキーを後退させて、そこに右ハイキック。手数を出してウィッキーを押し込んでいく。

 しかし、ここまで右フックを中心に攻撃を組み立てていたウィッキーが左ストレートを多用。これが孫の顔面に何度もヒットする。

 するとウィッキーは距離を取りながら、まるでジャブのように左ストレートで孫の前進を止める。孫はそれでも前に出て、ウィッキーが金網を背負うと右ヒジを強振! しかしこれはモーションが大きく空振りとなる。逆にウィッキーは左ストレートで距離感を掴んだのか、左ストレートから左ハイ。右アッパーから左フックなど手数を増やす。

 3R、セコンドの内田康弘会長から「煌進、行ったれ!」という激しいゲキが飛ぶ中、孫は一気にパンチで突っ込む。2Rまでの反省を生かすように、頭を振りながら左フックで飛び込み右を返す孫。ウィッキーも飛び込む孫にパンチを合わせるが、孫の回転の早い連打に下がる。

 さらに孫はウィッキーを組んで金網に押し込むとボディにヒザ蹴りを突き刺す。しかしウィッキーも下がりながらではあるものの右フックや左ストレートは的確に当て、孫に有効打を許さない。パンチで前に出る孫、そこに下がりながらカウンターを合わせるウィッキーという展開のまま、試合は終了。どちらも決定的な場面を作ることはなかったが、トーナメントのマスト判定では3−0でウィッキー。ウィッキーが決勝に駒を進めた。


▼第7試合 初代バンタム級王座決定トーナメント準決勝 5分3R
○大石真丈(K’z ファクトリー)
判定3−0
●徹肌イ郎(和術慧舟會岩手支部)

 1R、いきなり右フックで前に出る徹。大石はそれを首相撲で対処しようとするが、徹が構わず右フックと右アッパーを叩き込み、テイクダウンを奪う。しかし大石は徹の上体をハーフネルソンのような形で固めてブレイクを待つ。

 再開後、再び右フックで前に出る徹。大石は先ほどと同じように首相撲でそれをストップすると、今度は右のヒジと右アッパー! これが徹の顔面を捉える。しかし徹は一歩も下がらず逆に右フック! これがガードの横をすりぬけるように、大石の即頭部にヒット。タックルを狙う大石だったが、徹は倒れない。

 その後も互いに足を止めて打ち合う両者。徹が右フックを振り回せば、大石は右アッパーや左フック。激しい打撃戦となるが、終了間際、徹がテイクダウンに成功する。

 2R、ここも右のフックから距離を詰めようとする徹だったが、大石はそれをブロックして右ストレート! 徹は必死に組み付いて投げてテイクダウンを試みるが、大石は徹の腕を抱えたままバック狙い。そのままガードポジションに引き込み、ブレイクを待つ。

 再開後、パンチが大振りの徹に対して大石のコンパクトな右ストレートが何度もヒット! ここまで下がることが徹だったが、遂に大石のパンチに後退する。

 打撃戦で分が悪ければと、片足タックルでテイクダウンを狙う徹だったが、大石は倒れない。突進してくる徹を首相撲に捕らえてヒザ&ヒジ。さらに右アッパーを突き上げ、徹の体力を削る。

 3R、両手を高くし、しっかりとガードを上げる大石。徹の右フックには左ジャブを突き刺し、距離が詰まれば右アッパーを突き上げる。そして首相撲の攻防に持ち込むと、徹の顔面にヒザ蹴りを突き上げる。さらに大石は徹の首を掴んだまま、クリンチアッパーを連打! これで確実に徹の動きが止まる。

 そして終盤、徹のテイクダウンを上手くディフェンスすると、グラウンドで上のポジションに。そのままバックポジションを奪い、パンチを落としながらチョークを狙う。結局、このまま試合が終了。

 グラウンドスキルに優れた両者の対戦だったが、スタンドの攻防が勝敗を分ける形となり、パンチだけではなく、首相撲、ヒザ蹴り、ヒジ打ちと多彩な打撃技術を見せた大石が勝利。今年40歳を迎える和製クートゥア“鉄人”大石がトーナメント決勝進出を決めた。


▼第6試合 ライト級 5分3R
○児山佳宏(パラエストラ松戸)
TKO 1R3分25秒 ※レフェリーストップ
●カン・ボムチャン(韓国/CMA KOREA KTT)

 1R、左フックから飛び込む児山。ボムチャンの右のパンチとヒザ蹴りを警戒しながら、タックルでテイクダウンを奪うと、コツコツとパンチを落としていく。

 下からも殴り返すボムチャンだったが、イノキ・アリ状態から児山が強烈なパウンド! これでボムチャンの動きを止めると、そこからは怒涛のラッシュ!

 ガードを固めて動きの止まったボムチャンを見て、レフェリーが試合を止めた。


▼第5試合 バンタム級 5分3R
○水垣偉弥(シューティングジム八景)
一本 1R4分34秒 ※チョークスリーパー
●遠藤大翼(和術慧舟會駿河道場)

 中原太陽の負傷により、トーナメント準決勝が延期となった水垣。

 今回は水垣の希望によりワンマッチで遠藤との試合が決まった。格下の遠藤が水垣に挑戦するという形となったが、遠藤は水垣とパンチで真っ向勝負!

 互いに足を止めてスリリングな殴り合いを繰り広げ、客席を沸かせる。

 しかし終盤、水垣が左ボディからのコンビネーションで前に出ると、遠藤の蹴り足を取ってテイクダウン。

 そのまま飛びつくようにバックポジションを奪うと、そのまま遠藤をグラウンドに引きずりこんで、チョークスリーパーで一本!

 最終的には水垣が貫禄の一本勝ちを収めたが、遠藤の気持ちの入ったファイトは会場を熱くさせた。


▼第4試合 フェザー級 5分3R
美木 航(和術慧舟會RJW)
判定3−0
●堀 友彦(フリー)
※一度はドローという裁定が下ったが、2Rに堀の反則があったために審議の結果、美木の勝利となった。


▼第3試合 ウェルター級 3分3R
○大宮ハント(PUREBRED大宮)
TKO 1R ※ドクターストップ
●瀬戸哲男(極真会館)


▼第2試合 バンタム級 3分3R
○根津優太(和術慧舟會東京本部)
KO 3R0分36秒 ※右ロー
●田口 亮(MMA G-STYLE)

▼第1試合 ライト級 3分3R
○星野大介(総合格闘技津田沼道場)
判定3−0
●太田純一(GOKITA GYM)

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