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【K-1】絶対王者シュルト、アーツに敗れる!ハリはホンマンを撃破、武蔵敗退

2008/09/27


FEG
「K-1 WORLD GP 2008 IN SEOUL FINAL16」

2008年9月27日(土)韓国ソウル・オリンピック第一体育館
開場15:30 開始17:00
観衆=15,729人(満員)

▼メインイベント(第8試合) FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
ピーター・アーツ(オランダ/チームアーツ/昨年準優勝)
判定2−0 ※30−29、30−29、30−30
セーム・シュルト(オランダ/正道会館/昨年優勝)

 1R、左ジャブを突き出すシュルトに対し、アーツは一気にパンチのラッシュ。面食らったシュルトはロープにもたれながらもディフェンス。シュルトはヒザをアーツの顔面に当て、左ジャブでアーツを退ける。アーツはジャブを喰らいながらも右ストレート。シュルトの右ローでアーツは転倒する。立ち上がったアーツはシュルトの前蹴りを喰らうが、前に出て捨て身で突っ込む作戦に。シュルトがパンチを出すと、アーツはクリンチでしのぐ。

 2R、同じようにアーツはシュルトとの距離を潰し、左右のストレートで突進する。シュルトは後ろに下がりながらジャブを突き出し、クリーンヒットを許さない。シュルトの距離を潰し、アーツがガンガン前に出てラッシュ。アーツの右フックを喰らったシュルトはマウスピースを口から吐き出す場面も見られる。アーツが攻め疲れを見せ始めたところ、シュルトは左ハイ、ジャブ、右ロー。

 3R、前に出るアーツに、シュルトは強烈な左ジャブを連発。アーツはひるむことなく前に出て右ストレートを当てる。アーツのプレッシャーに押されたシュルトは、コーナーを背負う。必死の形相で前に出続けるアーツ。シュルトは左ジャブ、前蹴りを放つも距離を潰され、攻めあぐねている様子。アーツの攻撃の前に、シュルトはクリンチが目立ち始めた。気迫を見せるアーツの果敢な姿勢に、会場、そしてリングサイドに駆けつけたバンナ、レミーから拍手が送られる。判定決着となり、アーツが二票獲得し、遂に難攻不落のシュルトを撃破した。


▼セミファイナル(第7試合) FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム/昨年ベスト8)
TKO 延長1R0分00秒 ※タオル投入
チェ・ホンマン(韓国/フリー/昨年ベスト8)

 1R、バダはジャブからローにつなぐ。バダのパンチで下がってしまうホンマン。緊張した面持ちのホンマンはなかなか自分から手が出せない。ホンマンはジャンプするようにパンチ、ローにつなぐ。ホンマンが圧力をかけると、バダは様子を身ながらロー。勢いよく右ストレートを出したが、ホンマンも右フックを返す。バダはローからジャンプしてのパンチを出すが、長身のホンマンには当たらない。

 2R、バダの圧力で下がるホンマン。ワンツーを出したバダだが、ホンマンの振り下ろす左フックでバダがフラッシュ気味のダウンを喫してしまう! 慎重になったバダは距離を取りながらロー。そして左ボディからローと散らす。今度はホンマンが圧力をかける展開となった。

 3R、バダは下がりながら右ロー。ホンマンがプレッシャーをかける中、バダはぐるぐる回りながらパンチを出すも当たらない。逆にホンマンがカウンターで当てていく。ホンマンは前蹴り、ジャブ。バダはボディから顔面にパンチを散らす。その一発のボディを効かされたホンマンはガードが下げ苦しそう。チャンスと見たバダはジャンプしながらパンチを打ちにいったが、ここでゴング。

 判定はホンマンに一票入り、残りはドローのため延長戦に突入。しかし、ゴングが鳴る前に、右わき腹の肋骨を骨折したホンマンにドクターストップ。バダが辛うじて勝利を得た。


▼第6試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館/JAPAN GP優勝者)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−28
武蔵(正道会館/推薦)

 1R、まずは左ハイのテイシェイラ。武蔵はテイシェイラのパンチに合わせてアッパーを入れる。武蔵は落ち着いた表情でカウンターを狙っていく。武蔵は誘いの右ジャブ。テイシェイラは圧力をかけるも、なかなか手を出さない。武蔵は自分から仕掛け、前蹴り。テイシェイラが連打でくると、武蔵はクリンチ。お互いに様子見のラウンドとなった。

 2R、テイシェイラは蹴りを出しながら前に出る。武蔵は左ミドルを出すが、テイシェイラはパンチのコンビネーションで対抗。テイシェイラの攻撃を見切る武蔵は攻撃を当てさせずに、逆にパンチを当てて行く。テイシェイラのパンチに対し、武蔵がクリンチを仕掛ける攻防が目立ち、レフェリーが武蔵に注意を言い渡す。韓国のファンは一斉に武蔵にブーイングを飛ばす。テイシェイラのパンチでスリップしてしまう武蔵。チャンスと見たテイシェイラは一気にパンチラッシュで追い込みをかけ、武蔵はしのぐのに精一杯のようだ。

 3R、テイシェイラは左ジャブを連打。武蔵も応戦するようにパンチで出る。テイシェイラは後ろ廻しを何発も繰り出すが、武蔵は見切る。テイシェイラの圧力の前に、下がる武蔵はフック。大振りを見せるテイシェイラに対し、武蔵はボディから顔面に散らすパンチで追い込みを見せる。テイシェイラのローに合わせ、武蔵はパンチを当てる。しかし、テイシェイラはダメージを感じさせずに前に出る。お互いに壮絶な打ち合いを展開したが、ここで終了のゴング。K-1 5戦目のテイシェイラが武蔵を破る快挙を見せた。


▼第5試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム・ボンヤスキー/昨年第3位)
判定2−0 ※30−29、30−30、30−29
ポール・スロウィンスキー(オーストラリア/チーム・ミスターパーフェクト/推薦)

 1R、左ジャブから左ローにつなぐポール。レミーは左ジャブから左ミドル、そしてヒザも交ぜる。パンチの打ち終わりにはローを入れるポール。一瞬ポールがバランスを崩したところ、レミーはフライニングニーからパンチ連打で一気に追い込みを見せた。

 2R、ガードを固めるレミーが前に圧力をかけ、左ハイを放つ。ポールはボディからローなど上下に打ち分けるコンビネーション。前に出続けるレミーが細かいパンチの連打へ。そしてポールのガードが空いたところにパンチを入れていく。お互いに様子を見る展開となった。

 3R、一気に手数を出していく両者。ポールは距離を取りフックからロー。ポールのパンチ連打の前に、レミーは徐々に動きが止まるようになる。クリンチの多用や後ろに逃げる姿勢を見せたりと、パンチのダメージがある様子のレミー。攻め疲れたポールに対し、チャンスと見たレミーが主導権を握り返す。左ハイ、ヒザと一気に一発狙いの攻撃を見せるレミーが攻め続けた。僅差でレミーが勝利。


▼第4試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
エロール・ジマーマン(オランダ/ゴールデン・グローリー/EUROPE GP優勝者)
判定3−0 ※30−26、30−26、30−26
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館/昨年ベスト8)

 1R、蹴りのグラウベに対し、エロールは力強いパンチ。ロー、ミドル、パンチで詰めたグラウベがブラジリアンキック。そして左ミドルを入れるグラウベだが、思い切りのいいパンチでエロールがパンチ。連打がくると、グラウベは防御に徹してしまう。エロールが左右のフックを飛ばすと、ガードの上から右フックが入り、グラウベは棒立ちに。一気に追い込んだエロールがスタンディングダウンを奪ったところでゴング。

 2R、グラウベのミドルに合わせて、エロールがパンチ。右ハイ、ジャンピングパンチとエロールは強烈な攻撃。グラウベはガードを固めながらロー、ミドル。エロールはジャンピングニー。完全に主導権を握るエロールが飛びヒザ、右フックの連打でグラウベから2度目のダウンを奪う。立ち上がったグラウベに対し、エロールが右、右、右とひたすら打ち下ろすような右フック。セコンドからタオルが投入されてもおかしくない状況の中、グラウベは立ち続けた。

 3R、エロールは飛びヒザからパンチにつなぐ。お互いに見合う展開となり、エロールが右ハイ。ガードを固めるグラウベも左ハイ、ストレート。前に出るグラウベが極真魂を見せ付けるように前にプレッシャーをかけながら、カウンターで右ストレートを当てる。ぐらついたエロールを追い込んだグラウベだったが、惜しくもここでゴング。

 ゴールデングローリーの若武者が初のGP進出で見事な強さを見せつけ、ファイナルへの切符を手にした。


▼第3試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
グーカン・サキ(トルコ/チーム・レベル/USA GP優勝者)
延長判定3−0 ※三者とも10−9
レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー/推薦)

 1R、得意のローで攻めるサキ。セフォーは距離を詰めては左右のフックを振るう。サキは左ハイ、そして強烈な後ろ廻しでセフォーに尻餅をつかせる。サキのハイキックを見切ったセフォーはパンチを当てていくが決定打なし。このラウンドはセフォーペースで試合は進んだ。

 2R、サキのローを喰らいながらも、セフォーはガンガン前に出てパンチ勝負。サキはロープを背負う展開となりながらも、右ローを返す。プレッシャーをかけるセフォーがガードを固めながら前に出続け、左右のフック。サキは飛び込みながらの蹴りを放つなど、アグレッシブに攻めたところでゴング。

 3R、主導権を握るセフォーがロープに詰める。ノーガードで挑発しながらバックブロー。サキはうまく回り込みながらロー。ローのダメージが蓄積していき、自分から仕掛けられないセフォーに対し、サキはロー。疲れが見えるも気持ちを前面に出しながらセフォーが前に出る。サキはパンチを出すが、セフォーはノーガードであっても決定打を許さない。判定でお互いの差が開かず、延長戦へ。

 延長R、疲れで足の止まったセフォーに対し、サキはパンチからローにつなぐ。セフォーはパンチを出すも力がない。足がからみセフォーは倒れるも、疲れですぐに立てない。完全に棒立ちのセフォーに対し、サキがローを出し続けゴング。判定でサキがセフォーを下した。


▼第2試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X team Team/昨年第3位)
判定3−0 ※30−26、30−27、30−28
澤屋敷純一(チームドラゴン/昨年ベスト8)

 1R、バンナが圧力をかけ、後ろにさがる澤屋敷にハイキックからワンツー。澤屋敷は前回と同じように左周りで下がりながらパンチ。バンナの右ストレートでふらつく澤屋敷。持ちこたえる澤屋敷は左周り。なかなか仕掛けてこない澤屋敷に対し、バンナはガードを下げ挑発気味。

 2R、右ジャブから左ストレートで追いかけるバンナ。変わらず澤屋敷は下がりながらインロー。バンナのパンチに合わせるように、澤屋敷はは右ロー。攻めあぐねるバンナは徐々に手数が減ってしまう。前に圧力を掛け続けるバンナは右ハイ。これはガードした澤屋敷だったが、ダメージあり。チャンスと見たバンナがパンチのラッシュでダウンを奪う。

 3R、バンナのパンチに合わせて、澤屋敷がパンチをかぶせる。バンナの左ミドルを食らい、澤屋敷が苦痛の表情。ワンツーで常にプレッシャーをかけるバンナが前に出ると、澤屋敷はインローを入れる。バンナは左ミドルを交ぜ、ワンツー。終盤には澤屋敷もパンチを返していくがゴング。バンナが判定3−0で、リベンジに成功した。


▼第1試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R
ルスラン・カラエフ(ロシア/フリー/ASIA GP王者)
KO 2R2分30秒
ハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ/ゴールデン・グローリー/推薦)

 1R、いきなり仕掛けたのはカラエフ。回転の早いパンチで追い込み、ハリッドは一気にロープに追い込まれる。持ち直したハリッドがパンチを出すと、後ろ廻し蹴りを見舞うカラエフ。追い込まれながらもハリッドは右フックを浴びせ、カラエフがダウン! 立ち上がったカラエフは回転廻し蹴り、飛び込みながらのパンチで猛反撃に出る。しかし、序盤とは違い、完全に形勢を逆転したハリッドがプレッシャーをかける。

 2R、距離を詰めるカラエフが接近戦を仕掛ける。ハリッドも応戦し、激しいパンチの打ち合いに。カラエフの右アッパーでハリッドがダウン。すぐに立ち上がったハリッドに対し、カラエフはパンチからヒザを交ぜながら、一気に畳みにかかる。右フックで追加のダウンを奪ったカラエフがロープに詰めて左右のフックを見舞う。ガードを固めるハリッドだったが、レフェリーが試合をストップ。カラエフが逆転勝利で、次のステージへの進出を決めた。


▼オープニングファイト第3試合 K-1ルール 3分3R延長1R
ランディ・キム(韓国/フリー)
KO 2R1分11秒
パク・ヨンス(韓国/KHAN)

 1R、ローの打ち合いを見せる両者。パクのパンチをもらいながらも、キムが前に出て大振りのパンチ。パクは両腕ガードで有効打を決めさせない。キムは手数を減らすことなくパンチで前に出続け、1Rが終了。自軍のコーナーに戻り、疲れ切った表情を見せるパクに対し、パクを指導する伊原会長が激しくエールを送る。

 2R、パクはテコンドー仕込みの蹴りを出すも、キムが右ロー二連打からパンチのラッシュ。コーナーに追い込まれたパクは防戦一方となり、レフェリーがダウンカウントを数える。パクがファイティングポーズをとらなかったために、キムがKO勝ちとなった。


▼オープニングファイト第2試合 K-1ルール 3分3R延長1R
ザビッド・サメドフ(ベラルーシ/チヌック)
判定3-0 ※30−28、30−28、30−29
ファビアーノ・ダ・シルバ(ブラジル/極真会館)

▼オープニングファイト第1試合 K-1ルール 3分3R延長1R
前田慶次郎(チームドラゴン)
KO 3R1分43秒 ※右ローキック
ソン・ミンホ(韓国/KHAN)

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