KGS
「3A-LIFE presents R.I.S.E. 50」
2008年9月28日(日)東京・新宿FACE
開場16:30 開始17:30
▼メインイベント -70kg契約 3分3R延長1R
○龍二(リアルディール/R.I.S.E.
DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’07 王者)
判定2−0 ※30−29、29−29、30−28
●喜入 衆(ソーチタラダ渋谷/前J-NETWORK
スーパーライト級王者)
7月の後楽園大会で日菜太に敗れ、R.I.S.E.70kg級初代王座を逃した龍二が復帰戦。今回の試合に備えて、畔田リアルディール会長が愛の鞭(タイの縄跳び用のロープ)を持ってのシゴきを1ヵ月間続け、これまでにないくらいの練習をしてきたという。
相手の喜入とは今年5月11日、王座決定トーナメントの1回戦で対戦する予定だったが、喜入が怪我のため欠場。対戦が流れている。喜入は自分の代わりに龍二と対戦した廣野と7月に対戦し、再度龍二戦に辿りついた。R.I.S.E.ナンバーシリーズ50回目の記念すべきメインを勝利で飾るのはどっちだ?
1R、喜入は離れてフックまたはレバーブローからローキック。龍二がワンツーから入ってくるとすかさず組んでのヒザ蹴り。今回も龍二はこのヒザ蹴りに苦しめられる。喜入は離れるとフック、ハイキック、ボディストレート、前蹴りを繰り出し、龍二が攻め込んでくると組んでのヒザを繰り返す。
ローキックからパンチに繋げたい龍二だが、喜入は組んで打たせない。龍二も首相撲で応戦するが、喜入の徹底したヒザに攻撃が続かない。さらに、喜入が放った飛びヒザ蹴りでバッティングになってしまい、「頭がボーッとした」(龍二)という。
2R、喜入は離れるとパンチ&ロー、龍二が入ってくると組んでのヒザ蹴りをしつこく繰り返す。最初はブレイク直後のワンツーに活路を求めた龍二だったが、喜入がパンチを打つ時もヒザ蹴りを入れる時も頭を低くするのを見て、頭部へのヒザ蹴りに切り替える。
喜入が組んでヒザを入れてくると龍二は頭を下げさせて頭部へのヒザ蹴り! これが連続で強烈に決まる。喜入がパンチで応戦してくるとパンチの打ち合い、さらに頭を下げてフックを打ってくるところに顔面へヒザを突き上げる。
3R、「オッシャーッ!」と気合いを入れてコーナーを飛び出す龍二。パンチ&ローの激しい応酬が繰り広げられ、喜入が組んでヒザを突き刺すと龍二も負けじとヒザを蹴り返し、頭を下げさせて頭部へのヒザを連打していく。
龍二はワンツーからもアゴにヒザを突き上げ、ハイキックも放つ。喜入の左フックと龍二のレバーブロー合戦。圧力に優る龍二が圧して行き、右ローキック、ヒザ蹴り、そしてパンチの連打。喜入もパンチで応戦するが、前に出て行くのは龍二だ。
判定はジャッジ一名が29−29でドローだったが、他のジャッジは30−29、30−28で龍二が判定2−0で勝利した。
「喜入さん強かったです。正直ドローかと思いましたが、ジャッジが付けてくれたので勝つことが出来ました。今年は負け、微妙な勝ち、負け、そして今回も微妙な勝ちとあまりいい年じゃないんですけど、もう1回チャンスをもらえたら宿敵のHAYA……じゃなくて、日菜太選手を倒したいです」と、マイクで日菜太へのリベンジを誓う龍二。
さらに「HAYATO選手、それに城戸選手も倒したいです。今回は気合入れてやったんですけど、まだダメダメだったんですが、また応援お願いします」と、HAYATOと城戸康博の名も付け加えた。
▼セミファイナル -65kg契約 3分3R延長1R
○水谷秀樹(スクランブル渋谷/R.I.S.E.
FLASH to CRUSH TOURNAMENT’06 王者)
判定2−0 ※30−29、29−29、30−29
●神風ション(神風塾)
これまで60kgと70kgで試合をしてきた水谷が、新設が予定されているR.I.S.E.65kg級タイトルに照準を絞って始動。対するはアメリカ国籍で、沖縄・神風塾のトレーナーも務めている神風ション。R.I.S.E.初参戦で、噂のアバラ折りミドルキックを披露するか?
1Rから攻め込む水谷は、左ハイキックを連打してパンチへ繋ぎ、圧倒的な手数で圧していく。しかし、ションが強烈なレバーブローを叩き込むと戦況は一変。ションが左ミドル、左ヒザとレバーへの攻撃を集め、右ハイキック&ミドルキック、さらにパワフルなパンチで攻めて行く。
それでも水谷は左へ回り込みながら攻撃の手を休めず、手数のパンチから左ミドルで反撃。パンチと左ミドルでションのパワーに対抗する。
2R、水谷は組んだ状態からの左ロー連打でションをコーナーへ追い込み、パンチから左ロー、右回転のバックブローを放ってその直後に左回転のバックブローと快調に攻める。しかし、水谷が左ハイキックからパンチで攻め込もうとしたところへ、ションの右フックがヒット! 水谷が後方へバッタリと倒れてダウン!
立ち上がった水谷はダメージを感じさせず、持ち前のタフさと連打で突進。ションの強力なパンチが入っても下がらず、ローとパンチで攻め込んでいく。そして、やや攻め疲れを見せるションに、ラウンド終了間際に左フックで下がらせての左ハイキック! ダウンを奪い返した。久しぶりに見る奇跡のハイキックだ。
3R、ヒザ蹴り、左ロー、左ハイキック、パンチと圧倒的な手数で前へ出て攻めまくる水谷。ションも強いパンチとハイキックを打ち返すが、水谷の攻撃は止まらない。特に左ローはションへ確実にダメージを与えていく。
ションと真正面から打ち合っていく水谷は、パンチをもらいながらも左ロー、左ハイキック、パンチを返していき、最後まで前に出続けて気迫の判定勝利を飾った。
▼第5試合 -60kg契約 3分3R延長1R
○永山敬之(士道館札幌道場)
延長 判定3−0 ※三者とも10−9
●オノリュウ(クロスポイント・ムサシノクニ/R.I.S.E.
FLASH to CRUSH TOURNAMENT’07第3位)
※本戦は29−28、29−29、28−29
両者は過去に対戦しており、その時はオノリュウが勝利している。リベンジマッチとなる永山は北海道を拠点にするファイターで唯一、東京に定期参戦している選手。オノリュウよりも8歳若い25歳だ。
オノリュウは昨年の60kgトーナメント『FLASH to CRUSH』で優勝候補の中須賀芳徳をKOし、一躍その名を轟かせたが、現在は連敗中。今回はひとつの決意を胸に秘めての出場だという。
1R、左右のフックで攻める永山に対し、オノリュウは圧力を掛けて左右のロー。しかし、永山はよく動くためオノリュウのパンチの射程距離になかなか留まらない。何度か打ち合いの場面になるが、永山はパンチを当てて組んでのヒザ。オノリュウ必殺の右のパンチは不発に終わる。
2R、左フックを主体に顔面とボディを打ち分ける永山。オノリュウは前に詰めてローからパンチを狙っていくが、先に永山に組まれて連打が続かない。逆に前へ詰める時に永山のパンチをもらう。
3R、ローからパンチを打っていくオノリュウに、永山はパンチを当ててすぐにクリンチ。この行為に「膠着を誘発するクリンチ」としてイエローカードが提示される。オノリュウのローキックがローブローになって試合は一時中断。
それが合図かのように、再開後は両者はパンチで打ち合いを展開する。永山は左フックを主体にレバーブロー、バックブローを繰り出し、オノリュウは左右のフックで応戦するが、永山に組まれてしまう。
判定は1−1のドロー。延長戦になるとオノリュウが左右フックで永山をグラつかせるが、永山は左フック、ボディ、右ロー、バックブローと攻めて、オノリュウの反撃をクリンチで食い止める。スピードと体のキレが感じられないオノリュウは詰めることがなかなか出来ず、逆に永山にコーナーへ詰められて連打での反撃を許してしまう。
判定は3−0で永山がリベンジに成功。オノリュウは師匠である山口元気にグローブを外してもらうとマイクを持ち、「今までありがとうございました。自分はプロ生活3年なんですけど、リングの上の空気はおいしかったです。アマチュアからお世話になりました。言葉が見つからないので、これで終わらせてください。ありがとうございました」と、突然の引退を発表した。通算戦績は13戦6勝(4KO)6敗1分。
▼第4試合 -70kg契約 3分3R
○晴矢(はれるや/リアルディール/DoA’07
九州地区代表決定トーナメント優勝)
KO 1R2分9秒 ※右フック
●NITRO大輔(TARGET)
R.I.S.E.で裕樹、龍二と二人の王者を輩出したリアルディールから、新たなるルーキーが東京初登場。噂のハードパンチャーぶり(5勝4KO1敗)が披露されるか。NITROはキャリアが上の選手との対戦が続き黒星続きのため、福岡の怪物の東京侵略をストップして久しぶりの勝利を手にしたいところ。
1R、サウスポーのNITRO得意の左ミドルに軸足蹴りを合わせ、何度も転倒させる晴矢。NITROが立ち上がったところに強烈な右フック一発! 轟音と共にNITROがダウンし、場内はどよめきに包まれる。
すぐに立ち上がり、飛びヒザ蹴りと左ミドルで反撃したNITROだが、再び晴矢の右フックが爆発! 前のめりに潰れるようにNITROがダウンし、晴矢が衝撃の東京デビューを果たした。
どよめきがやまない場内へ、晴矢はマイクアピール。「ひとこと言わせて下さい。博多から来た晴矢です、はじめまして。これから東京のリングで、東京のヤツらを一人一人ぶっ倒していきますから、これから俺に注目してください」と、先輩・裕樹のようなふてぶてしさで東京侵略開始を宣言した。
▼第3試合 -60kg契約 3分3R
○麻原将平(シルバーアックス/2008年
KAMINARIMON 60kgトーナメント優勝)
TKO 3R1分0秒 ※ドクターストップ
●高平大需(ドージョーチャクリキ・ジャパン)
▼第2試合 -70kg契約 3分3R
○里獅ZLS(=さとし・ぜろす/チームゼロス/2008年KAMINARIMON
70kgトーナメント第3位)
判定3−0 ※30−27、29−27、30−26
●小鉄(スクランブル渋谷/2008年KAMINARIMON
70kgトーナメント準優勝)
▼第1試合 -60kg契約 3分3R
○石井新一(TARGET/KAMINARIMON
CLIMAX’07 60kg級準優勝)
判定3−0 ※29−28、30−28、30−28
●宮田裕司(シルバーアックス)
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