パンクラス
「15周年記念興行第1弾！
PANCRASE 2008 SHINING TOUR」
2008年10月1日（水）東京・後楽園ホール
開場18：00　開始18：30

▼第8試合　第4代ライトヘビー級キング・オブ・パンクラス決定戦　5分3R
○川村　亮（パンクラスism/同級2位）
判定3−0　※29−28、30−29、30−29
●KEI山宮（GRABAKA/同級1位）
※川村が第4代王座に就く。

　先に青コーナーから入場してきた川村は、リングに上がるとコスチュームを脱いで臨戦態勢になり、赤コーナー方向をまっすぐに見つめる。川村はゴングが鳴っても、同じ体勢でコーナーから一歩も動かない。その間数秒だったが、客席からはどよめきが。

　山宮からのグローブ合わせにも応じなかった川村は、そのまま詰めるとパンチを繰り出していく。前回同様足を使っていくはずだったという山宮だが、気合いで詰めてくる川村に引っ張られるように、打ち合う時間が多くなっていく。

　川村はストレート中心、山宮はフックやアッパーも交えたコンビネーションで、お互いに相手の顔面にパンチをぶち込んでいく。山宮は1Rには飛びヒザも見せる。

　3Rを通じて、選手がスタンドポジションでなくなったのは、1Rに川村が右ハイを出した勢いで尻餅をついたときぐらい。それほど試合全体を通じて、激しい殴り合いが展開された。

　2R開始時には観客に拍手を要請し、今度は山宮と拳を合わせる川村。コーナー付近ではお互いに片手を組み合ったまま空いた手で殴り合うという場面も。

　ラウンド後半、川村はラッシュをかけ、コーナーで組み合ったままパンチを繰り出す。声を出しながら力を振り絞ってパンチを出す川村に、眉間をカットして流血している山宮はパンチだけでなくヒザ蹴りも返していく。

　3Rもパンチの応酬が展開される中、一瞬離れて川村がジャブから右ミドルをぶち込むと、山宮はすかさずバックブローで応戦。さらに山宮は首相撲からヒザの連打も。最後までパンチ合戦が続く中、ゴングが鳴らされた。

　感無量の表情で山宮と健闘を称え合った川村は判定勝ちが告げられるとさらに泣き顔に。ベルトを巻いても泣きやむことはなかったが、王者の挨拶では「これから新しいパンクラスを作っていく」と力強く宣言。さらにそのまま会場ロビーでのサイン会に乗り出した。

　新王者・川村はパンクラス新時代を築き上げることができるか、これからの闘いにさらに期待がかかる。

▼第7試合　ライト級特別試合　5分3R
○大石幸史（パンクラスism/同級3位）
判定3-0　※三者とも30-29
●小谷直之（ロデオスタイル/チームZST）

　1R、小谷は前蹴りから飛びかかってのスーパーマンパンチに続き、片足タックル。コーナー際で大石のバックを取る。が、大石は体を入れ替えるとテイクダウンに成功。下になった小谷は猪木・アリ状態になると蹴り上げで大石のアゴをとらえ、インガードに入ろうとする大石を足を利かせて制し、さらに三角固めにとらえると腕を取るなどで応戦。

　2Rは逆に、大石が先にタックルに。小谷はギロチンの体勢で引き込むが、大石は頭を抜いてパウンド。小谷も下からパンチを出していく。ブレイクになると小谷がパンチで突進して前蹴り、右ロー。終了間際、今度は大石が突進して右ストレートをヒット。

　3R、今度はまた小谷がタックル。1R同様にバックを取るが、ここはブレイク。反対に大石がタックルにいき、そのままテイクダウン。下から大石の腕を制して攻撃を押さえようとする小谷だが、大石はその手を外してパウンドを数発入れる。

　そこから大石はパスガードを狙うが小谷はハーフから先に行かせず、大石はハーフのまま肩パンチ。そのまま試合終了となったが、3Rにパウンドを入れた大石が僅差の判定勝利でZSTとの対抗戦を制した。

▼第6試合　ミドル級5分2R
○金井一朗（パンクラスism）
判定3−0　※19−18、19−17、20−18
●金原弘光（U.K.R）

　このところ打撃技術が向上している金井はフットワークを生かして右ストレート、右フックを中心に攻める。金原はこれをウィービングやバックステップでかわすが、1R中盤には金井の右ストレートがヒット。金原は左フックをかわしてタックルにいくが、金井はテイクダウンさせず。

　パンチで攻めてくる金井に、金原はミドル、ローで対抗。再度、金原がタックルにいき、コーナーに詰めるが、パンチの応酬の中で左目尻をカットした金原にドクターチェックが入る。再開後、金井の右ストレートがヒットし、金原はダウン気味に尻餅をつく。すかさず抑え込みにいった金井は上四方に回りノースサウスチョークにいくが、ここでラウンド終了のゴング。

　2Rも金井のパンチに金原が応戦という同様の展開の中、金井の右ストレートが再び当たり、顔面数カ所を負傷している金原に再度のドクターチェック。

　2R後半になって距離がつかめてきたという金原はヒザ蹴りも繰り出す。終了間際にはヒザ蹴りからロープ際での右フックで金井は一瞬、腰を落とすが、そのまま金原にしがみついてしのぐ。

　その直後に試合終了となり、たびたびパンチを当てて金原の顔面から出血も引き出した金井がベテラン越えの判定勝利を収めた。

▼第5試合　ミドル級5分2R
○佐藤豪則（Laughter7）
判定3−0　※20−18、20−17、20−18
●久松勇二（和術慧舟會TIGER PLACE）

▼第4試合　バンタム級5分2R
△裕希斗（U-FILE CAMP.com）
ドロー　判定1−0　※19-19、19-19、19-20
△川名蘭輝（ロデオスタイル／チームZST）

▼第3試合　ライト級5分2R
○マキシモ・ブランコ（戦極育成選手）
KO　1R0分22秒
●AB（和術慧舟會駿河道場）

▼第2試合　フェザー級5分2R
△田中康友（SKアブソリュート）
ドロー　判定1-0　※20-20、20-19、20-20
△清水隼人（アンプラグド国分寺）

▼第1試合　フライ級5分2R
△清水清隆（ＳＫアブソリュート）
ドロー　判定0-0　※三者とも20-20
△石井拓麻（ALLIANCE）