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【MA日本キック】マグナム酒井がヘビー級王者に!水町はJ-NET王者・北山に辛勝

2008/10/19


マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟
「BREAK THROUGH-7〜CHAMPION CARNIVAL〜」

2008年10月19日(日)東京・後楽園ホール
開場16:50 開始17:20

▼メインイベント(第9試合) MA日本ヘビー級タイトルマッチ 3分5R
○マグナム酒井(村上塾/挑戦者・同級1位)
KO 2R1分55秒 ※右ストレート
●神谷友和(橋本道場/同級王者)

 ヘビー級に階級を上げてからはR.I.S.E.を主戦場にしていたマグナムが久しぶりのホームリングに登場。

 いきなり神谷の持つヘビー級のベルトに挑戦することとなった。リング上で発表された体重は神谷110kg、マグナム86.5kg。マグナムにとっては約25kgの体重差となる。

 1R、サウスポーの神谷に対し、マグナムは右ミドル。さらに右インローを蹴っていく。神谷は圧力をかけて前に出ようとするが、マグナムは右前蹴りでそれを突き放す。逆に上手く足を使って神谷にコーナーを背負わせたマグナムは強烈な右ボディストレート! さらに今度はそこから左フック! これが神谷の顔面をとらえ、神谷の動きが止まる。

 ここから一気に攻め込むマグナムは左ハイキック、さらに神谷のガードの間を狙って右アッパー、左フックを叩き込む。

 神谷も必死にパンチを打ち返すのだが、近距離の打ち合いでもマグナムは下がらない。距離が開くと飛び込むような左ボディを打ち込むマグナム。再びパンチの打ち合いとなると、マグナムがコンパクトに右ストレートを当てる。

 2R、マグナムはガードをだらりと下げた状態から鋭くジャブを突き、左フックや右ストレート。完全に神谷の動きを見切ったのか、神谷の攻撃をかわしては、すぐに自分のパンチを当てる。

 さらにマグナムはジャンプしながらのヒジ打ち、バックヒジ打ちなど、余裕も見せる。そしてマグナムが神谷のガードの間をすり抜けるような右ハイキック! これが神谷の顔面をとらえ、神谷がダウン! 勝利を確信したマグナムはニュートラルコーナーでガッツポーズを作る。

 しかし神谷も何とかカウント内に立ち上がり、試合は続行。ここで一気に勝負を決めんとするマグナムは神谷のガードをこじ開けようとフック、アッパーと左右の連打。

 さらに左フックから右ハイキックを連発する。そしてマグナムが右ハイキックをフェイントにしての右ストレート! これが神谷の顔を綺麗に打ち抜き、神谷が2度目のダウン。さすがの神谷もここから立ち上がることは出来ず、マグナムが久しぶりのKO勝利でヘビー級のベルトを腰に巻いた。

 試合後、「パーフェクトです。今日は何も考えないで集中だけしようと思いました。それで緊張もなくて、相手のパンチが来たらよける。そして自分の攻撃を完璧に当てるってイメージでやりました」と振り返ったマグナム。

 久しぶりにスピードとテクニックで相手を翻弄する、マグナムらしい試合となったことに関しては「今までずっと3Rでやってきて、あれだと1Rにポイントを取られると挽回しなきゃと思って焦っちゃうんですよ。

 自分はもともとノラリクラリ戦うタイプなのに、3Rだと力が入って打ち合っちゃうんです。でも今日は5Rだったから、ゆっくり戦えた部分もあるし、相手に付き合わないで自分のいいところが出せました」と話している。

 マグナムは今後もヘビー級で戦っていくと宣言。9月のTITANSでは新日本キックの松本哉朗が戦ってみたい相手としてマグナムの名前を挙げていたが、マグナムは「松本さんとも戦ってはみたいんですが、自分はずっと戦いたい相手がいるんで、その選手にたどりつけるように実績を残したい。(戦い相手とは誰?)それはまだ言えないですね」と、意中の人間がいることを明かした。


▼セミファイナル(第8試合) 交流戦 ウェルター級ノンタイトル 68kg契約 3分3Rショーダウンマッチ ※ヒジなし
○水町 浩(村上塾/WMAF世界同級王者)
延長判定2−1 ※10−9、9−10、10−9
●北山高与志(S.F.K/J-NETWORK同級王者)
※本戦は30−28、28−30、30−30

 WMAF世界王者とJ-NET王者によるチャンピオン対決となった一戦。水町は世界王者になってから初めての試合で、北山は4月にタイトル防衛して以来の試合となる。

 1R、水町は北山の左足を狙って細かく左右のローを蹴っていく。その水町を左ミドルで下がらせる北山。

 前蹴りで水町を突き放し、右ストレートを打つ。水町はローを蹴りながら、体をかがめるようにボディフックを打っていくが、北山は水町に組み付くと顔面にヒザ蹴りを突き上げる。

 2R、北山のジャブに右フックをかぶせる水町。さらに左フックで前に出て、そこから組んでのヒザ蹴り、ローキックを蹴る。

 しかし水町のインローに北山が右ストレート! これが水町の顔面をとらえ、水町はそのまま後ろに後退。北山に組み付いて、何とか追撃を阻止する。クリンチでダメージを回復させた水町は左フックから距離を詰めて右ストレート。北山は水町の頭を下げさせてヒザ蹴り、右ストレートを当てる。

 3R、ここも北山のパンチに右フックをかぶせる水町。さらに左フックから飛び込むようにクリンチしていく。

 水町が一発パンチを当ててはすぐに組み付くという展開が続き、水町をマットにこかそうとした北山が足をひっかけたとして、レフェリーからイエローカードが提示される。

 その後はパンチとローで水町が前に出て、北山がパンチを合わせるという展開に。そのまま本戦終了となるが、判定は30−28、28−30、30−30と3者3様でドローとなる。

 延長R、右フックから距離を詰めていく水町。そこから互いに足を止めて激しく打ち合う。距離が開くと左フックや左ボディで飛び込み組み付く水町。

 北山はそこに右ストレートやヒザ蹴りを当てるが、水町に組み付かれてしまう。その後もがむしゃらに前に出て行くのは水町。クリーンヒットはないものの、とにかくパンチで飛び込んで北山に組み付く。

 このラウンドも互いに決定打にかける内容に終わる。そして判定は2−1のスプリットで水町! ギリギリのところで勝ちを拾った水町は、勝利者コールを受けても北山の手を挙げ、すぐにリングを後にした。


▼第7試合 スーパーライト級 62.5kg契約 3分3R ショーダウンマッチ
○壮泰(橋本道場/同級王者)
KO 2R3分00秒 ※ヒザ蹴り
●渡辺大介(ダイケン/同級2位)

 二人は昨年12月のチャンピオンカーニバルで対戦、この時は壮泰が判定勝利で王座防衛に成功している。

 1R、序盤は互いにローとミドルを蹴る展開が続く。その中で渡辺は壮泰の蹴り足を取って右ストレート。左フックで距離を詰めて、パンチから右ローへとつなげる。

 対する壮泰はしっかりとガードを上げて得意の左ミドル。壮泰は渡辺の右腕を潰さんとばかりに強烈な左ミドルを何発も当てる。

 2R、細かいパンチから右ローにつなげる渡辺。しかし壮泰はそれを受けて左ミドルで渡辺を後退させる。さらに壮泰は真っ直ぐに伸びる右ストレート、その後もパンチと蹴りのコンビネーションを巧みに使い、的確な左ミドルを渡辺に当てていく。

 そしてラウンド終了間際、左フックを空振りした渡辺のボディに壮泰が強烈なヒザ蹴り! 渡辺が後退すると、今度は顔面へヒザ蹴り! これで渡辺がダウンし、そのまま立ち上がることが出来ず。

 壮泰が一瞬の隙をついた怒涛の攻撃で見事なKO勝利を収めた。試合後、マイクを握った壮泰は「これからもスーパーツインズよろしくお願いします。これから大きな舞台で活躍して、もっと有名になりますので、応援してください!」と今後の飛躍を誓った。


▼第6試合 MA日本ライト級タイトルマッチ 3分5R
△河野雄大(武勇会/同級王者)
判定1−0 ※50−48、49−47、49−49
△信田智史(習志野/挑戦者・同級3位)
※河野がドロー防衛に成功。


▼第5試合 MA日本フェザー級王座決定戦 3分5Rショーダウンマッチ
○RIOT(真樹ジムオキナワ/同級2位)
KO 3R2分43秒 ※ヒジ打ち
●アトム山田(武勇会/同級1位)
※RIOTが新王者に。


▼第4試合 MA日本バンタム級暫定王座決定戦 3分5R
○高橋拓也(習志野ジム/同級1位)
判定3−0 ※50−47、49−46、50−47
●平本 悠(橋本道場/同級2位)


▼第3試合 62kg契約 3分3R延長1R
○大江和也(HIMI-GYM/MA日本ライト級6位)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−29
●宇都宮城(UFC)


▼第2試合 MA日本ウェルター級王座決定トーナメント準々決勝 3分3R延長1R
○加藤 渉(Kインター柏ジム/同級6位)
TKO 2R1分50秒 ※ドクターストップ
●カカロット(ワイルドシーサー/同級1位)


▼第1試合 MA日本ウェルター級王座決定トーナメント準々決勝 3分3R延長1R
○深澤大輔(ダイケンジム/同級9位)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−28
●大麻純一(武勇会/同級7位)



▼オープニングゲーム第2試合 スーパーフェザー級 3分3R
○須藤稔也(阿門會)
判定2−1 ※30−29、29−30、30−29
●滝口“PITBULL”潤(チーム・ピットブル)

▼オープニングゲーム第1試合 54kg契約 2分3R
○秋元皓貴(真樹ジムAICHI)
KO 3R43秒 ※ヒザ蹴り
●鷹城シン(UFC)


【関連リンク】
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