DEEP事務局
「ファイティングロードpresents DEEP 38 IMPACT」
2008年10月23日(木)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:15
※フューチャーファイトは17:50〜
▼メインイベント(第10試合) 86kg以下契約 5分3R
△滑川康仁(TeamM.A.D)
ドロー 判定0−0
△柴田勝頼(ARMS)
元・新日本プロレス所属で現在は船木誠勝に師事し、HERO’SやDREAMのリングに上がる柴田。元・リングスで前田日明の弟子であり、DEEPを主戦場にしてPRIDE武士道にも上がった滑川。ほぼ同じ時期にデビューし、違う道を歩んできた二人がDEEPのリングで拳を合わせた。
両者はリングインすると、額をすり付けにらみ合いを展開。会場は一気にヒートアップし開始のゴング!
1R、頭を上下に揺らしながらパンチを出す柴田。組み付いた滑川はテイクダウンに成功し、上のポジションを固める。クロスガードの柴田に滑川がパウンドを落とす。柴田も下からパンチで応戦。
滑川はアキレス腱固めを決めかけたが、滑川に逃げられる。スタンドに戻り、柴田はバックブロー。そして後ろ回しも見せる。お互いに様子を見る展開の中、激しくパンチを交錯させる場面も。柴田のパンチで滑川は右目尻をカットしてしまい流血。柴田は後ろ回しを2度も繰り出した。
2R、パンチを出しながら組み付いた滑川はテイクダウンに成功。再度ポジションからマウントへ。ガッチリ押さえ込んだ滑川は上からパウンドを落としていく。柴田はしがみつくのに必死のようだ。
一度はガードポジションに戻されるも、再びマウントをとった滑川はマウントパンチの雨を降らせる。一気に勝負に出た滑川は腕十字を決めにいったところ、柴田は起き上がりパウンドで反撃。バックを取った柴田はスリーパーを仕掛け、これが決まらないと見るやパンチを落とす。
「後頭部にいいパンチが入って心が折れそうだった」という滑川だが、必死に耐え2Rが終了。
3R、タックルをしかける滑川。柴田は立ち上がりスタンドへ。組み付こうとする滑川に対し、柴田はパンチで突き放す。お互いに見合う展開が続く。滑川はこつこつと右ロー。そしてタックルでテイクダウンし、パウンドを見せるもブレイク。残り時間30秒、お互いにパンチを出しあったが終了のゴング。お互いに決め手がなく、ドローとなった。
大会終了後、試合を振り返った滑川は「勝てなくって悔しいです。手数は負けていたが、プレッシャーでは負けてなかったと思う。柴田選手は畳みにかけるところが凄かったです」とコメント。
滑川が勝利すれば、リング上に滑川と対戦したいという選手が上がる予定だったと佐伯代表。その選手とは入江秀忠を指しており、「滑川には入江とやらせたいね。あいつに負けるようであればかっこ悪いでしょ」と今後のDEEPで滑川VS入江のプロレスラー対決第2弾を組むことをほのめかした。
▼セミファイナル(第9試合) 83.9kg以下契約 5分2R
○桜井隆多(R-BLOOD)
判定2−1
●大類宗次朗(SKアブソリュート)
1R、ローを出す大類にカウンターのストレートを入れる桜井は、そのままパンチでロープ際に追い込んだ。ここで桜井がアームロックを決めたが、大類の体がロープから出ていたために惜しくもブレイク。スタンドで優位に立つ桜井。
大類のタックルのムーブにもしっかり対処し、倒れこんでもきっちりと腕を取りに行く。腕を引っこ抜いて奪取した大類は上から押さえ込みながらパウンドをこつこつと落とす。下の桜井は足で突き放し、有効打を決めさせない。ここでゴング。
2R、積極的にパンチを出す大類に対し、桜井は右フックをヒットさせる。後手に回った大類だったが、テイクダウンに成功。しかし、桜井はすぐに立ち上がる。大類はすぐにタックルを仕掛け、再びグラウンドの展開へ。大類のパスガードする動きに合わせて、桜井は立ち上がろうとするも、大類は優位にポジションをキープ。
一瞬の隙をついた桜井が腕十字を決めかけたが、逃げられた。残り時間わずかとなり、桜井が網反撃。一気にマウントからパウンドを打ち込んだところで終了のゴング。僅差で桜井が判定勝利した。
▼第8試合 無産別契約 5分2R
○川口雄介(BLUE DOG GYM)
判定2−0
●星龍(モンゴル/日出ノ国/モンゴル相撲王者)
1R、左ミドルを放つ星龍に対し、川口は組み付く。突き放すと一気にパンチラッシュ。星龍は組み付いて難を逃れた。一旦離れると、川口はそのままパンチ連打で前に出る。
クリーンヒットでパンチを食らうも、星龍は打たれ強さを発揮する。パンチを食らい、ロープから顔を出す星龍。川口は攻撃を止めることなくラッシュに出た。
星龍は必死にしがみつきにいき、耐える。組み付いてからは何も展開がなかったが、星龍がようやくテイクダウンに成功。しかし何も出来ない。
ブレイクがかかり、再び川口がパンチ連打でいくと、星龍が組み付く展開が繰り返される。鼻血を出し苦しそうな表情の星龍だったが、再びテイクダウンしこつこつとパウンド。ここで1Rが終了。
2R、1Rと同じように組み付く星龍。川口も差し合いへ。川口の左ストレートが入るも、星龍は組み付く。パンチを出しながら川口が払い腰でテイクダウンに成功。下の星龍は蹴り上げで抵抗したが、金的に入りブレイク。疲れた様子の星龍は川口のパンチをもらいながも抱きつくのに精一杯。お互いに決め手にかけた展開となり、時間切れ。主導権を握り続けた川口が勝利した。
▼第7試合 48kg以下契約 女子5分2R
○しなしさとこ(フリー)
一本 1R1分32秒 ※腕ひしぎ十字固め
●関友紀子(フリー)
1R、低く舞える両者。しなしはぐるぐる回り、パンチを出しながら一気に組み付く。そしてテイクダウンに成功しバックを取た。
関は何度も立ち上がるも、しなしはしつこく組み付いたまま。倒れこむと、そのまま一気にしなしが腕十字で勝負を決めた。
▼第6試合 83.9kg以下契約 5分2R
○福田 力(GRABAKA)
判定3−0
●ジェイソン・ジョーンズ(マイクス・ジム)
1R、サウスポーの福田が距離を測りながらパワフルな両足タックル、そのまま組み付いてジョーンズをテイクダウンしようとするがジョーンズは倒れない。ブレイク後、パンチのプレッシャーをかけてジョーンズが飛びヒザ蹴り。しかし福田はそれをキャッチすると、鮮やかにテイクダウンを奪う。
福田はインサイドガードから中腰になって強烈なパウンド! ジョーンズの頭をコーナー、ロープ際に向けてパンチを落とす。そこから福田はマウント、バックとポジションを変えて、バックマウントからパンチの連打!
圧倒的有利に試合を進める福田だったが、ジョーンズも粘り強くディフェンスし、正対することに成功する。最後は福田がタックルでジョーンズをロープに押し込んだところでラウンド終了。
2R開始直後に福田がタックルでテイクダウン。そこからバックポジションを奪うが、何とジョーンズはそのまま立ち上がって、福田の頭をマットに叩きつけるようなバスター! このラフ殺法でグラウンドから脱出する。試合がスタンドに戻るとジョーンズが首相撲からのヒザ蹴り、そして右フック! 一気に福田に襲い掛かる。
福田もジョーンズの打撃に押し負けず、しつこいタックルでテイクダウン。マウントポジションを奪うものの、ジョーンズがブリッジを利かせてインサイドガードで上になる。そこからジョーンズは鉄槌を連打!
さらに福田の立ち際を狙ってハイキックを飛ばす。しかし福田はタックルでジョーンズをテイクダウン、マウントポジションでじっくり押さえ込むと、残り1分過ぎに腕ひしぎ十字固めへ! 必死にジョーンズの腕を伸ばそうとする福田だったが、ジョーンズはそれを引っこ抜いてパンチを連打!
ここで試合終了のゴングが鳴らされるが、パンチを止めないジョーンズ! 梅木レフェリーがジョーンズの体にしがみついてそれを阻止しようとすると、ジョーンズのセコンドのマイクトレーナー(※メルヴィン・マヌーフのトレーナーとしても有名)、そして福田のセコンドだった三崎がリングになだれ込み、一時リング内は騒然となった。
判定は3−0で福田。ジョーンズの驚異的な身体能力と攻撃をまとめる爆発力に苦戦した福田だったが、得意のテイクダウンを生かした戦い方で勝利をもぎ取った。
▼第5試合 65.8kg以下契約
○大塚隆史(AACC)
判定2−1
●金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST)
ISEVS奥出に続くDEEP対ZST対抗戦第2戦。ZSTからはZSTでの対抗戦で杉内勇にKO勝ちしている金原が登場。海外マットでの活躍が目立つ大塚がそれを迎え撃った。
1R、金原がじりじりとプレッシャーをかけて右ストレート。大塚にタックルでテイクダウンを奪われるものの、金原は大塚の脇をくぐるようにしてバックポジションを奪う。金原を背負ったまま立ち上がる大塚。金原もポジションをキープするが、大塚が金原を前に振り落としてグラウンドで上のポジションを奪う。イノキ・アリ状態からパンチを落とす大塚。
金原はハーフガードからアームロックを仕掛けるが、ロープ際でブレイクとなる。再開後、左ハイキックを飛ばす大塚。右ストレートで金原をぐらつかせると、素早いタックルでテイクダウンを奪う。大塚はすぐに金原の後ろにつくとパウンド! 金原も体を回転させてイノキ・アリ状態に戻す。
2R、左フックからの右ストレートで前に出る金原。そこからテイクダウンを狙うが大塚は倒れない。距離が開くと金原が前に出て左ボディ、大塚を首相撲に捕らえてボディにヒザ蹴りを突き刺す。大塚はそこからタックル、金原の後ろに回りこんでパンチを落とす。
体を反転させて上のポジションを取ろうとする金原だったが、大塚は金原のタックルをがぶってそれを許さない。何とか金原がタックルで大塚をロープまで押し込むものの、ブレイクとなる。ここで大塚がエプロンに足をかけたとして、レフェリーから口頭注意が与えられる。
再開後、パンチで前に出て行く金原。大塚をロープに押し込みテイクダウンを狙うが、ここで大塚がロープを掴んでしまい、レフェリーからはイエローカードが提示される。スタンドの攻防で再開になると大塚の蹴りがローブローになり、金原にインターバルが与えられる。インターバル後、足を止めて打ち合う両者。
ここで互いの左フックがヒット! 大塚がタックルで金原をコーナーまで押し込むが、金原の体がロープの外に出てブレイク。残り10秒、パンチの打ち合いから金原の左フックがヒット! 大塚がタックルで金原を押し込んだところで試合終了となった。
試合はスプリットの判定2−1で大塚。これにより今大会のDEEP対ZSTの対抗戦は2戦2勝でDEEPの勝利。8月のZST新宿FACE大会の結果と合わせ、対抗戦の通算戦績は1勝1敗の5分となった。
▼第4試合 77.1kg以下契約
○石川英司(GRABAKA)
判定2−0
●シメオン・ソーレセン(ノルウェー/Team
Hellboy)
DREAMライト級王者ヨアキム・ハンセンのスパーリングパートナーとして日本デビュー戦を迎えるソーレセン。セコンドにはもちろんハンセンが付く。対する石川はDEEP参戦後、結果が出ない時期が続いたが、前回の試合でウェルター級に転向し、見事に勝利を収めている。
1R、サウスポーの石川に対してジャブを突いて前に出るソーレセン。石川はソーレセンの右ストレートに合わせて組み付くと、そのままソーレセンをロープに押し込み、テイクダウンを奪う。
ソーレセンはガードポジションから三角絞め、腕十字狙い。石川はソーレセンにポジションを返されそうになるものの、インサイドガードをキープしてパンチを落とす。石川は立ち上がり、イノキ・アリ状態からパンチとローを出す。
2R、片足タックルから組み付いてソーレセンをロープに押し込む石川。サバ折りをするようにソーレセンをテイクダウンする。ガードからアームロック、腕十字を仕掛けていくソーレセン。石川はそれを落ち着いて裁いてパンチを落とそうとするが、ソーレセンのガードも固い。
ブレイク後、石川が片足タックルからテイクダウンを奪い、背筋を伸ばしてインサイドからパンチを落とす。しかしソーレセンはそれをガードして三角絞めを狙う。残り1分、ブレイクになるとソーレセンが石川のタックルを切って、そのままバックポジションへ。
試合はこのまま終了となり、判定は2−0で石川。両者共に試合内容に納得していないのか、ソーレセンは首を傾げ、石川は勝利者トロフィーを受け取るとすぐにリングを降りた。
▼第3試合 70.3kg以下契約
○ISE(PUREBRED大宮)
判定3−0
●奥出雅之(ゴールドジムサウス東京/チームZST)
8月のZST新宿FACE大会でスタートしたDEEPとZSTの対抗戦。その時はDEEP勢がZSTに乗り込む形となり、ZST勢が2戦2勝。今回はZST勢がDEEPに乗り込むという逆の立場での対抗戦となった。その第一戦がこのISE対奥出の試合だ。
1R、サウスポーの奥出は左ミドルでISEに距離を詰めさせない。ISEはジャブを突いてインロー、奥出は片足タックルでテイクダウンを狙うが、ISEは倒れない。スタンドに戻ると、再び距離を取って左ミドルを蹴る奥出。
そこからタックルでテイクダウンを狙い、それを切られるとイノキ・アリ状態で引き込む。グラウンドで上になったISEはインサイドガードからパンチを落とすが、ここはブレイク。その後、もう一度、奥出がタックルでテイクダウンを狙い、ブレイクという展開になる。
しかし奥出はラウンド終盤、タックルを切られて下になると、すぐにそこからアームロック。亀になるようにして起き上がると、そこから間髪いれずに膝十字からヒールホールド! 足を抜かれても、そのままISEのバックについてパンチを落とす。
2R、ここも奥出が左ストレート、左ミドルからタックルでテイクダウンを狙うが、ISEにそれを切られるという展開が続く。奥出がガードから得意の関節技を仕掛けていくのだが、ISEのパウンドを受ける場面が多く、またタックルを切られて引き込むという動きの印象が悪い。
奥出は1Rと同じようにハーフガードからのアームロック、オモプラッタ、足関節というコンビネーションでスイープにも成功する。
しかし、ISEの両足を担いでパスガードを狙ったところで、ISEの体がロープの外に出てしまいブレイクとなる。再開後は、奥出のタックルを切ったISEが細かくパンチを落とし、攻め込む。終了間際には両者がスタンドでパンチを打ち合ったものの、クリーンヒットはない。判定はグラウンド&パウンドで攻めたISEがモノにした。
▼第2試合 無差別契約 5分2R
○小阪俊二(ファイティングマスター)
TKO 1R3分30秒
●誠悟(フリー)
メガトンファイター同士の激突。1R、距離を取ってジャブ&ローを蹴る小阪に対し、誠悟は小阪をロープに押し込んでテイクダウンを奪う。
そこからすぐにアームロック、アームバーを仕掛ける誠悟。これで小阪の腕が伸びるが、小阪はタップしない。逆に小阪がブリッジでポジションを入れ替えて、立ち上がることに成功する。
ここから小阪がローを上手く当てながら、それをフェイントにしての右ストレート! これで誠悟をぐらつかせると、左フックから右ストレート、右フックと怒涛の連打!
何とか立ち続けた誠悟だったが、小阪の連打を受けて動きが止まると、レフェリーが試合をストップ。小阪がセコンドの我龍真吾仕込みのパンチで誠悟を下した。
▼第1試合 70.3kg以下契約 5分2R
○松本晃市郎(今田道場)
判定3−0
●雷暗 暴(雷道場)
1R、ガードをだらりと下げた構えからプレッシャーをかける松本。離れた間合いから左ボディ、左フックで飛び込んでいく。雷暗は松本をロープに押し込んでテイクダウンを狙うが、松本は倒れない。
スタンドの展開に戻ると、松本が遠い間合いからの左アッパーから右フック、左ボディから右フック。そして左フックの相打ちで雷暗からダウンを奪う。
一気にパウンドで襲い掛かる松本。雷暗がガードを固めるとスタンドを要求し、再び離れた間合いからの右フック。さらに松本はガードを固める雷暗に対して、飛びヒザ蹴りのフェイントから右フックを二発。
2R、一気に前に出てタックルでテイクダウンを狙う雷暗だが、松本は倒れない。スタンドでは松本が雷暗を圧倒。両手のガードが高い雷暗に対して、的確に左ボディ、左フックを叩き込み、雷暗のタックルを切っては右ストレート、左フックのカウンターを当てる。雷暗も右ミドル、左フックで前に出て行くが、腰の強い松本をテイクダウンできない。
逆に松本が左ボディを機転としたパンチのコンビネーションで雷暗を攻め込む。終盤、雷暗がタックルで松本をテイクダウンし、マウントポジションを奪うものの、残り時間が少なく、試合終了。松本が雷暗を下した。
▼フューチャーファイト第2試合 73kg以下契約 5分2R 判定無し
△岸本泰昭(総合格闘技道場コブラ会)
ドロー 時間切れ
△徳久宜生(マッハ道場)
▼フューチャーファイト第1試合 70kg以下契約 5分2R 判定無し
△川崎康裕(R-BLOOD)
ドロー 時間切れ
△徳重祐樹(ALLIANCE)
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