パンクラス
「15周年記念興行第2弾!
PANCRASE 2008 SHINING TOUR」
2008年10月26日(日)東京・ディファ有明
開場15:00 開始16:00
観衆=1,700人(満員)
▼メインイベント(第9試合) 第2代フェザー級キング・オブ・パンクラス決定戦 5分3R
○マルロン・サンドロ(ノヴァ・ウニオン/同級1位)
判定3−0 ※30−30(サンドロ)、30−29、30−27
●滝田J太郎(和術慧舟會東京本部/同級3位)
※サンドロが第2代フェザー級キング・オブ・パンクラスに就く
初代キング・オブ・パンクラシスト前田吉朗(パンクラス稲垣組)がバンタム級に転向するため、王座を返上。第2代王座決定戦として、これまでにパンクラスでDJ.taiki、志田幹を破った同級1位マルロン・サンドロ(ノヴァ・ウニオン)と同級3位・滝田J太郎(和術慧舟會東京本部)がメインイベントで激突することとなった。
まず初めに登場の滝田は、ヒクソンと対戦したときの船木誠勝の入場シーンを連想させるような青い袴を着て姿を見せる。それを脱ぐと、中村K太郎などの和術慧舟會勢らJボーイズがふんどし一丁で登場し、滝田を送り出した。
1R、距離を取りながらぐるぐる回る滝田に対し、サンドロは飛び蹴りで一気に組み付く。コーナーに押し込みながらテイクダウンしたサンドロは上のポジションをキープする。
足をバタつかせて滝田が立ち上がっても、サンドロはすぐにテイクダウンに持ち込む。滝田はそれでも立ち上がったが、サンドロは足をかけたりとグラウンドの展開に引き込みたいようだ。
2R、スタンドで打ち合いを見せる両者。馬力で勝るサンドロが追い込むと、滝田はバックブロー。これを受けながらもサンドロは滝田のバックを取りマットに叩きつける。
立ち上がった滝田は再びバックブロー! これをモロに受けたサンドロは「危ない場面だった」と振り返ったとおり、一瞬ぐらつく。滝田はラッシュを仕掛けたが、すぐに持ち直したサンドロが滝田のバックを奪いこつこつとパンチ。そしてチョークを狙ったところでゴング。
3R、滝田の蹴りに合わせてサンドロが強烈なパンチを当てていく。三発目のバックブローを滝田が放ったが、サンドロはこれを受けない。すぐに組み付いたサンドロがテイクダウンし、滝田のバックをとった。
パンチを打ちながらチョーク狙っていくサンドロ。しかし、滝田のディフェンスが固く決められないまま、フルラウンド終了のゴング。
判定決着となり、1票はドローもマストシステムによりサンドロ。残り2票もサンドロに入り、サンドロが第2代フェザー級キング・オブ・パンクラスとなった。
試合後のインタビューでは、「言葉で言い現せないぐらいに嬉しい。今まで辛い思いをしてきてこうやってベルトが巻けたのはチームのおかげ。今後はパンクラスから言われた選手となら誰とでも戦うよ。チャンスがあれば戦極のリングにも上がりたいね」と戦極出撃をアピールした。
▼セミファイナル(第8試合) フェザー級戦 5分3R
△アライケンジ(パンクラスism/同級4位)
ドロー 判定1−1 ※30−29、30−30、29−30
△赤井太志朗(ノヴァ・ウニオン・ジャパン)
これまでパンクラスで4戦2勝2敗の戦績を持つ西内太志朗が赤井太志朗に改名し、所属もU-FILE
CAMP.comからノヴァ・ウニオン・ジャパンに移籍、約2年振りにパンクラスに凱旋した。
1Rから積極的に仕掛けたのは赤井。アライのパンチに合わせて徹底して左ローを当てていく。アライはローカットしないために太ももが赤くなっていく。ローを嫌がるようにアライは赤井の蹴り足をキャッチしテイクダウン。上からパウンドを落としていく。
2R、変わらずローを出し続ける赤井の足をキャッチし、テイクダウンしたアライ。立ち上がると猪木・アリ状態から蹴りを見舞っていく。そして赤井の顔面目掛けて踏みつけ。
何とか立ち上がった赤井だったが、すぐにテイクダウンされてしまう。下の赤井は腕十字を仕掛け、アライは腕が伸びきるも前方回転し難を逃れる。立ったアライはジャンピング踏み付け! すぐに立った赤井はアライと激しくパンチを交錯させる。
3R、打ち合いを避けるようにすぐに組み付いたアライ。しかし、赤井が上のポジションをとりパウンドを落としていく。下のアライは三角絞めをしかけるムーブを見せる。
一瞬の隙をついたアライが上を取り返すのに成功する。がっちりポジションをキープするアライの腕を取った赤井がアームロックを狙い続ける展開のまま終了。お互いに決め手に欠け、ドローとなった。
▼第7試合 ウェルター級 5分2R
△和田拓也(SKアブソリュート/同級暫定王者)
ドロー 判定1−0 ※20−19、20−20、20−20
△鳥生将大(パンクラスism)
第4、5試合ではウェルター級王座次期挑戦者決定トーナメントが行われており、この優勝者と暫定王者・和田が戦う。その試合のためにも、鳥生よりキャリアでも上回る和田が圧倒的な強さを見せたいところだが……。
1R、打撃でプレッシャーをかける鳥生に対し、和田がひたすらタックルを仕掛けテイクダウンしパウンドを落とす。すると鳥生は馬鹿力を発揮しポジションを入れ変え、決定的なチャンスを作らせない。
2Rも同じく、鳥生が打撃を仕掛けると、和田がテイクダウン狙いへ。上からがぶったりと鳥生はグラウンドへ行かせない。
終了間際に和田がコーナーに押し込みテイクダウンに成功した。何とか鳥生が立ち上がろとしたところで終了のゴング。和田に一票入るも、残りはドローとなり、引き分けに終わった。
▼第6試合 ライト級戦 5分2R
○坂口征夫(坂口道場 横浜)
KO 1R0分21秒 ※パンチ
●五十里祐一(パンクラスP’sLAB東京/同級5位)
8月の後楽園大会では、坂口と同門のエリヤからTKO勝利し、連勝記録を“8”に伸ばした五十里。対する坂口はエリヤの敵を取りランキング入りを狙いたいところだろう。
一定の距離を取りながら五十里がタックルを仕掛けると、坂口がアッパー気味の右フックをクリーンヒット。ばったりと五十里が後方に倒れ、坂口がパウンドで追撃するとレフェリーが即座に試合を止めた。
▼第5試合 ライト級戦 5分2R
○伊藤崇文(パンクラスism)
判定3−0 ※三者とも20−18
●平山貴一(和術慧舟會 千葉支部)
終始、試合の主導権を握り続けたのは伊藤。パンチ、キックと打撃を的確に当てていった伊藤が一気に組み付くと、平山のバックを制す。
平山が立ち上がろうとしても、伊藤は密着しこつこつとパウンドを打っていく。決定的な場面は作れなかったが、伊藤が平山に何もさせないまま完封勝ち。2006年12月以来の約2年ぶりの勝利に嬉しさを隠し切れない様子だった。
▼第4試合 ウェルター級王座次期挑戦者決定トーナメント一回戦 5分2R
○野沢洋之(スタンド)
判定3−0 ※三者とも20−18
●本田朝樹(パンクラスP’sLAB横浜)
※野沢がトーナメント決勝に進出
1Rに本田がヒールホールドを決めかけたが、野沢が辛うじて脱出。そこから野沢のペースとなり、ひたすら組み付いてはグラウンドの展開でパウンドを落とす。
本田は2Rにパンチを振るうもスタミナ切れを起こし、力が見られない。スタンド、グラウンドと主導権を握り続けた野沢が判定勝利し、第3試合で勝利した岩見谷と12・7ディファ有明大会で対戦することが決定した。
▼第3試合 ウェルター級王座次期挑戦者決定トーナメント一回戦 5分2R
○岩見谷智義(高田道場)
判定3−0 ※三者とも20−20、マストシステムで岩見谷
●ストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会&フリースタイルアカデミー)
※岩見谷がトーナメント決勝に進出
レフェリーから何度も「アクション!」と声がかけられるほど、展開がほとんどなかったこの一戦。1Rはお互いに様子を見合うような打撃を出し合い、2Rは起一が少し手数を出すようになる。
目立った動きといえば、1度岩見谷がタックルでテイクダウンしたのみ。判定はドローだったが、優勢ポイントで岩見谷が勝利となった。
▼第2試合 フライ級戦 5分2R
○江泉卓哉(総合格闘技道場武門會)
TKO 2R1分55秒 ※ドクターストップ
●平安孝行(フリー/2004・2006年大道塾北斗旗軽量級王者)
3月のネオブラ一回戦で対戦している両者。このときは、平安が優位に試合を進めるも、無念のドクターストップで負けてしまった。
目を見開き、気合十分の平安は前蹴り、ローで試合を組み立てる。
2Rに激しくパンチを交錯させると、江泉のフックで平安が腰を落とす。ここで平安はカットしてしまいドクターチェック。試合続行不可能となり、平安はまたしても無念のTKO負けとなった。
▼第1試合 フェザー級戦 5分2R
△富田浩司(パンクラス稲垣組)※デビュー戦
判定1−0 ※20−19、20−20、20−20
△高橋 渉(Laughter7)
当初、高橋と対戦予定だった田中康友(SKアブソリュート)が練習中の負傷により欠場。これを受けてパンクラス稲垣組の新鋭・富田がプロデビュー戦を迎えることとなった。
キャリアで上回る高橋がグラウンドで優位に立つも、柔道をベースとする富田が何度もリバースし逆襲に出る。2Rに富田が三角絞めを決めかけたが逃げられる。時間以内に決めきれず、ドローに終わった。
▼パンクラスゲート ライト級戦 5分2R
△好川 統(和術慧舟會A-3)
ドロー
△高橋重智(GRABAKAジム)
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