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【DEEP】吉田道場が2階級制覇!全5階級でフューチャーキングが決定

2008/12/28


DEEP事務局
「DEEPフューチャーキングトーナメント2008」

2008年12月28日(日)ゴールドジムサウス東京アネックス
開場13:40 開始14:00

※この大会の動画をGBR「リングサイドムービー」にて公開決定!

▼バンタム級 決勝戦 5分2R
○小森亮介(吉田道場)
一本 1R0分47秒 ※スリーパーホールド
●上嶋佑紀(和術慧舟会兵庫支部)
※小森がバンタム級優勝

 2回戦の板谷一樹(GRABAKAジム)戦、準決勝の小林博幸(T-BLOOD)では鮮やかな関節技で秒殺勝利を収めている小森。対する上嶋は2回戦の梅原直紀(禅道会浜松支部)戦こそ判定勝利だったものの、準決勝では近藤尚平(U-FILECAMP登戸)を肩固めで相手を締め落としている。

 1R、いきなりパンチで前に出て行く小森。上嶋のテイクダウンを潰して、すぐにマウントポジションを奪う。上嶋はブリッジを効かせてグラウンドで上のポジションを取り返すと、足を抜いてパスガードを狙う。ここで小森はハーフガードで自分が下になった状態から、袖車絞めのような形で上嶋の首を絞り上げていく。するとこの絞めで上嶋がタップ! 小森が下からのスリーパーホールドという珍しい技で勝利し、全試合一本勝ちでトーナメントを制した。

●小森のコメント
「初戦は打撃が大振りになってしまって、いいのをもらってしまいましたね。全試合、寝技で一本勝ちだったんですが、まだまだ打撃が課題なので、それが反省点です。自分のセールスポイントですか? やっぱりずっと柔道をやってきたので寝技ですね。決勝戦で極めた技は“電撃ネットワーク”という名前で、詳細は企業秘密です(笑)。

 僕は大学まで柔道をやっていて、大学を中退して柔道もやめてしまったのですが、また格闘技をやりたいと思って吉田道場に入りました。総合格闘技暦は1年くらいです。いつもは戦極など大きな舞台に出ている選手の人たちと練習させてもらっています。今回のトーナメントの結果次第では、今後のことをどうしようかなと思っていたんですが、無事に優勝することが出来たので、ここまで来たら周りの先輩たちと同じレベルにまでなりたいと思います」

▼バンタム級 準決勝 5分1R
○小森亮介(吉田道場)
一本 1R0分53秒 ※ヒールホールド
●小林博幸(T-BLOOD)

▼バンタム級 準決勝 5分1R
○上嶋佑紀(和術慧舟会兵庫支部)
TKO 1R2分33秒 ※肩固め
●近藤尚平(U-FILECAMP登戸)

▼バンタム級 2回戦 5分1R
○小森亮介(吉田道場)
一本 1R0分31秒 ※腕ひしぎ十字固め
●板谷一樹(GRABAKAジム)

▼バンタム級 2回戦 5分1R
○小林博幸(T-BLOOD)
一本 1R1分50秒 ※スリーパーホールド
●沼尻 健(木口道場)

▼バンタム級 2回戦 5分1R
○近藤尚平(U-FILECAMP登戸)
判定3−0
●中村裕司(U-FILECAMP町田)

▼バンタム級 2回戦 5分1R
○上嶋佑紀(和術慧舟会兵庫支部)
判定3−0
●梅原直紀(禅道会浜松支部)

▼バンタム級 1回戦 5分1R
○板谷一樹(GRABAKAジム)
不戦勝
●町田誠人(ストライプル)




▼フェザー級 決勝 5分2R
○宇都宮星太(禅道会入間道場)
一本 1R2分46秒 ※腕ひしぎ十字固め
●細川 祐(キングダムサテライト)
※宇都宮がフェザー級優勝

 2回戦ではKRAZY BEEVS吉田道場という珍しい顔合わせが実現したこの階級。決勝に駒を進めたのは戦極デビューが決まった入江秀忠率いるキングダム・エルガイツの細川 祐(キングダムサテライト)と宇都宮星太(禅道会入間道場)。

 細川は長身を活かした打撃とガードからの関節技を駆使して決勝進出。宇都宮はパンチ&テイクダウンを軸に総合力で勝ちあがってきた。

 1R、この試合でもリーチを活かして離れた間合いから左ストレートを打ち込んでいく細川。宇都宮はそれをもらいながらも、パンチで前に出て細川をロープまで押し込む。ロープを背負うと自らガードに引き込む細川は下から足を効かせて三角絞め! 宇都宮は必死に頭を上げてそれをディフェンスする。

 ブレイク後、細川の左ストレート、右フックが次々にヒット! 宇都宮はこれを嫌って後退するが、必死に細川に組み付いてディフェンスする。ここでもガードに引き込む細川はすぐに下から腕十字。宇都宮は腕を引っこ抜いてそこから逃げる。

 ここまで劣勢が続いていた宇都宮だったが、細川の腕十字から脱出して、サイドポジションにつくと、お返しと言わんばかりに腕十字! 宇都宮は細川の左腕にしっかりと腕十字を極めて一本勝ち。逆転勝利で優勝を果たした。

▼フェザー級 準決勝 5分1R
○細川 祐(キングダムサテライト)
判定2−1
●稲本健人(KRAZY BEE)

▼フェザー級 準決勝 5分1R
○宇都宮星太(禅道会入間道場)
判定3−0
●小倉健市(KIBAマーシャルアーツクラブ)

▼フェザー級 2回戦 5分1R
○稲本健人(KRAZY BEE)
判定3−0
●浅見 亮(吉田道場)

▼フェザー級 2回戦 5分1R
○細川 祐(キングダムサテライト)
判定2−1
●中村謙作(吉田道場)

▼フェザー級 2回戦 5分1R
○宇都宮星太(禅道会入間道場)
判定3−0
●木山和慶(ALLIANCE)

▼フェザー級 2回戦 5分1R
○小倉健市(KIBAマーシャルアーツクラブ)
判定2−1
●井関 遼(GRABAKAジム)

▼フェザー級 1回戦 5分1R
○浅見 亮(吉田道場)
不戦勝
●鈴木章王(HIDE’S KICK!)

▼フェザー級 1回戦 5分1R
○宇都宮星太(禅道会入間道場)
判定3−0
●平田正徳(U-FILE CAMP 町田)




▼ライト級 決勝 5分2R
○長倉立尚(吉田道場)
TKO 1R1分15秒 ※レフェリーストップ
●小見山雄寛(ストライプル行徳)
※長倉がライト級優勝

 吉田道場の新鋭・長倉は高校・大学時代にラグビーで活躍、今年4月にはアマ修斗に出場し、1R1分10秒でKO勝ちを収めている。

 パンチ主体のアグレッシブなファイトスタイルで、ダッシュで飛び込んでのフックなどを武器に1回戦は1分27秒、準決勝は0分37秒と秒殺KOを重ねてきた。

 1R、パンチで飛び込んでいく長倉、小宮山が打ち返すとフットワークを使って距離をとる。

 お互いにパンチを狙う展開が続き、小宮山のジャンプしての右ストレート! バランスを崩して尻餅をつく長倉に襲い掛かる小宮山だが、長倉はすぐに立って組み付き、離れる。

 そこから猛反撃を開始する長倉、右フックを叩き込み、下がる小宮山を猛然とパンチを振りながら追いかけていき、ロープ際で強烈な右フック! ダウンした小宮山にもパンチを突き刺し、豪快なTKO勝利。全試合秒殺KO勝ちというインパクトのある優勝を遂げた。

●長倉のコメント
「とにかくホッとしてます。決勝戦は一発いいのをもらって、初めて試合でマットに膝をついて『やばい!』と思ったんですけど、逆にあれでスイッチが入りました。自分はまだ格闘技を始めて10カ月で、中学・高校・大学はずっとラグビーをやってました。それで大学を出てからはサラリーマンとして働いていたんですが、仕事をやめて格闘技をやりたくて大阪から上京しました。

(トーナメントを優勝して今後の目標は?)今まで明確にどういう目標というのはなくて、目の前の試合を頑張ってきました。今後の目標はこれからしっかり考えます。自分のセールスポイント? やっぱりパンチですね。パンチを見て欲しいです。ただこれからはキックも覚えて、総合なんで寝技でも勝てるようになりたいですね」

▼ライト級 準決勝 5分1R
○長倉立尚(吉田道場)
TKO 1R0分37秒 ※レフェリーストップ
●永関 光(禅道会横浜道場)

▼ライト級 準決勝 5分1R
○小見山雄寛(ストライプル行徳)
判定3−0
●松井英夫(禅道会)

▼ライト級 1回戦 5分1R
○小見山雄寛(ストライプル行徳)
判定3−0
●内村賢司(SKアブソリュート富士見野)

▼ライト級 1回戦 5分1R
○長倉立尚(吉田道場)
KO 1R1分27秒 ※右ストレート→パウンド
●佐々木和也(ジャンジラジム)



▼ウェルター級 決勝 5分2R
○岸本泰昭 (総合格闘技道場コブラ会)
TKO 1R4分48秒 ※レフェリーストップ
●小野明洋(チームタイゴン)

 決勝に進出したのは2006全日本アマ修斗ミドル級3位、2005北陸アマ修斗オープントーナメントウェルター級優勝、2005西日本アマ修斗フレッシュマンウェルター級優勝などの実績を持つ岸本。セコンドには三島☆ド根性ノ助がつく。

 対する小野はパンクラスゲートで戦績を積み、大晦日『Dynamite!!』に出場する坂口征夫とも対戦経験がある。坂口戦ではパンチで相手を追い詰め、出血に追い込んだ。

 1R、サウスポーの小野が放ったインローがローブローになってしまい、いきなり試合中断。再開後、左ミドルを飛ばしていく小野に岸本が組み付き、ロープへ押し付ける。投げを見舞った岸本に下から腕十字を仕掛ける小野、岸本は腕を抜いて抑え込む。

 再び下から腕十字を狙う小野にパンチを叩き込む岸本は、カウンターの腕十字! 極まるかと思われたが、小野は引っ掛けられた足を外して岸本の足関節を奪いに行く。膠着してブレイク。

 スタンドでの再開後、岸本がパンチ&ミドルキックで前に出る。小野がパンチで来ると岸本はヒザ蹴り。残り時間1分、パンチで前に出る小野が組み付き、投げを見舞うも回転して上になったのは岸本。マウントを奪ってパウンドの連打! レフェリーがストップに入り、岸本が優勝を収めた。

▼ウェルター級 準決勝 5分1R
○小野明洋(チームタイゴン)
一本 1R2分26秒 ※フロントスリーパー
●土屋彬充(本間道場)

▼ウェルター級 準決勝 5分1R
○岸本泰昭 (総合格闘技道場コブラ会)
一本 1R2分31秒 ※三角絞め
●佐久間博彰(マッハ道場)

▼ウェルター級 2回戦 5分1R
○小野明洋(チームタイゴン)
判定3−0
●ウイリアムラニング(高田道場)

▼ウェルター級 2回戦 5分1R
○土屋彬充(本間道場)
判定3−0
●山内真也(DEEPジム)

▼ウェルター級 2回戦 5分1R
○佐久間博彰(マッハ道場)
判定3−0
●内山政人(アカデミアAZ)

▼ウェルター級 2回戦 5分1R
○岸本泰昭 (総合格闘技道場コブラ会)
TKO 1R4分44秒 ※レフェリーストップ
●新井真一郎(空手道禅道会入間支部)

▼ウェルター級 1回戦 5分1R
○小野明洋(チームタイゴン)
判定3−0
●大櫃達也(マッハ道場)

▼ウェルター級 1回戦 5分1R
○土屋彬充(本間道場)
判定3−0
●佐藤崇史(高田道場)

▼ウェルター級 1回戦 5分1R
○内山政人(アカデミアAZ)
判定3−0
●高橋圭典(マッハ道場)




▼ミドル級 決勝 5分2R
○久保輝彦(禅道会松本支部)
一本 1R3分3秒 ※腕ひしぎ十字固め
●堀本祐介(THUG LIFE)

 出場選手が2名だったためミドル級はワンマッチで決勝戦が行われた。久保は柔道3年の経験があり、2002年には禅道会のリアルファイティング空手道選手権−82.5kg級で準優勝。パワーゲートやクラブDEEP、デモリッションなどにも出場しており、2004年には現DEEPウェルター級チャンピオンの池本誠知をKOに下したこともある。

 1R、堀本がパンチからタックルに行くが、上になったのは久保。すぐにパンチを叩き込んでいくと堀本は起き上がってタックルから今度は上になる。足関節を取りにいく堀本の上を奪った久保はアームロック狙い。縦四方からV1アームロックを仕掛けていくと、堀本が立ち上がって再びタックル。足を掛けてテイクダウンを狙ったが、上背に優る久保が押し潰してまたも上になって腕十字! 堀本からタップを奪い、久保が優勝を決めた。


●佐伯繁DEEP代表の総括

 去年は全国で予選から始めて、今回は1大会でやったんですが予選抜きでも非常にレベルの高い大会でした。パウンドありで1日3〜4試合やるのは厳しい内容の試合だと思う。リング上でも選手に言ったんですが、これ以上に厳しいことはないから自信に繋がるだろうと思います。

 決勝戦は全部1R決着になりましたが、スタミナが消耗している中で勝負を懸けられたのだからレベルが高い。実際、久保選手は池本にKOで勝ってる選手だし、岸本選手も優勝すると思っていた。吉田道場の2人はインパクトを与えてくれましたね。ガムシャラなスタイルで、いいファイターだと感心させられました。今回はああいう試合をして、上の舞台に通用するかどうかは別としても、あの試合は誰が見ても凄いし、知らない人でも面白いと思う。

 吉田道場の2人は強かったですよ。ファイトスタイルもいいし、極めもあるし。凄く魅力がある。今やってるバンタム級トーナメントの欠場者が出たらそこに入れたいくらい。これだけの試合をやったら誰も文句は言わないでしょう。即戦力、面白いと思う。いきなり使いたい。

 過去のフューチャーキングトーナメントの中で一番レベルが高かったし、見事な内容でした。この大会は6年目なんですが、活躍した選手が今では上にいっぱいいます。菊野克紀は準優勝だったし、中村大介は2回戦負けでしたからね。歴史のある大会ですね。流れも早かったし、お客さんが多かったのが驚きました(笑)。こんなにたくさん来てくれるとは思っていなかったです。

 優勝した選手たちは来年どうやって使っていくか楽しみ。優勝できなかった選手にも使ってみたい選手が何人かいたし、吉田道場の2人が相当強いですね。宇都宮選手も禅道会のイチオシ選手で凄いのが1人いると言われてました。岸本選手も大阪のウチの大会では全部勝っているし。優勝した選手にはプロの大会に優先的にオファーをかけます。3月くらいから使っていきたい。

 

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