DEEP&CMA
「新春!DEEP&CMAファン感謝祭2009」
2009年2月10日(火)東京・後楽園ホール
開場18:30 開始19:00
▼第4試合 総合格闘技ルール 65kg以下契約 5分3R
○DJ.taiki(フリー)
判定3−0
●昇侍(K.I.B.A.マーシャルアーツクラブ)
3・8「DREAM.7」からスタートするDREAMフェザー級GPへの出場権をかけて組まれた禁断の元同門対決。
対戦カード発表記者会見では「例え誰であろうと自分の目標の前に立ちはだかる相手は倒す」と力強く語った昇侍に対し、「練習でも極められまくっている。試合は僕が打撃で行くけど、昇侍に寝技に持ち込まれて負ける」など弱気な発言を連発したDJ。
試合前は好対照な姿勢を見せていた2人だったが、試合は戦前の予想を遥かに上回る激闘となる。
昇侍は入場曲を一新、花道の咆哮で気合を入れてリングに上がる。一方のDJは前回の植松戦に引き続き、氷室京介のエアボーカル(※今回はKISS
ME)のパフォーマンスを見せてリングに上がった。
1R、ジャブ&ローで距離を測るDJ。昇侍はそこに右のオーバーフック、間合いが離れるとDJの前足に左右のローキックを蹴る。昇侍のローにパンチのカウンターを狙うDJ。
細かい左右の連打をまとめて昇侍のガードの間からフック、アッパーをねじ込む。昇侍はタックルでテイクダウンを狙うが、DJはそれを切る。
しかし昇侍は右フックを当てて、そこからタックル。DJの後ろに回り込んで顔面にパンチを打つ。
これで鼻から出血するDJだが、終了間際、昇侍をロープに詰めて右ストレートから左アッパー!
これで昇侍がダウン!
DJはそのまま昇侍にパウンドで襲いかかるが、ラウンド終了のゴングが鳴らされる。
2R、ローを蹴りながら距離を測る昇侍。DJはそこに左フック、さらに左ストレートのような鋭いジャブを昇侍の顔面に突き刺す。
たまらず下がりながらタックルに入る昇侍。しかしDJはそれを切って、グラウンドの展開に持ち込ませない。
ブレイク後、昇侍が距離を詰めて近距離でのパンチの打ち合い! ここでDJの左フックが昇侍の顔面をとらえるが、昇侍もすぐに左フック!
2人のパンチが激しく交錯し、互いの顔面が腫れ上がる。再びタックルでテイクダウンを狙う昇侍だったが、DJはそれを切って顔面にヒザ蹴り! これで昇侍の目元から出血するが、試合は続行。
再開後、昇侍は細かく左ジャブを突いて、そこから左右のロー。手数でDJを上回り、どんどん前に出て行く。
DJは昇侍の攻撃を受けながらもジャブ、左フックのカウンター。これが的確にヒット! DJの左フックで後退する昇侍だったが、手を広げてノーガードで「効いてないよ」とばかりにアピールする。
3R、ジャブとローで前に出て行く昇侍。DJはそこにジャブのカウンターを的確に合わせる。ここからDJは細かくパンチのフェイントを入れながら前に出て、昇侍をコーナーに詰めると左フックから強烈な右! この一撃で尻餅をつく昇侍。
しかし昇侍はすぐにDJの片足にしがみつき、必死にテイクダウンを狙う。対するDJも懸命にそれをディフェンス。DJがタックルを切りきったところで、鼻血がひどいDJにドクターチェックが入る。
再開後、ここまでのポイントでは負けていると判断してか、より一層前に出る圧力を強めていく昇侍。ジャブを突いてからのロー、パワフルな左右のフックで前に出て行く。
しかしDJも何とかそれをブロックして有効打を許さない。昇侍はDJのジャブに右のオーバーフックを合わせるが当たりは浅い。
逆にDJが昇侍を後退させてから左右のフック! この右フックが綺麗に昇侍の顔面を打ち抜くが昇侍は倒れない!
昇侍はウマハノフを倒したハイキック、そして秒殺記録を打ち立てた飛びヒザ蹴りと、持てる技を総動員させてDJに襲い掛かるが、DJもそれにパンチで応戦!
2人は3・8のことは度外視したような気持ちの入った殴り合いを展開し、試合終了のゴングを聞いた。そして判定は3−0でDJ! 互いに顔を腫らし、血まみれになるような激闘を制し、DREAMフェザー級GPの切符をもぎとった。
試合後、DJはリング上から「自分としては5回くらい倒せたと思う場面があったけど、昇侍は打たれ強くて、しんどかったです。これで3・8DREAMへの出場が決まったんで、みなさん応援しにきてください。
開幕戦では高谷選手と試合を組んでくれたら、喜びます」と、日本屈指のハードパンチャー高谷裕之との一戦をアピールし、GPへの意気込みを語った。
すると昇侍もDJからマイクを受け取り「僕とDJは4年前から同じチームで練習してきました。僕は1年前にチャンピオンになって、DREAMに出ることが出来ましたけど、応援してくれる人の期待に応えられなくて悔しいです。
試合に負けたことは悔しいですけど、僕を倒したDJがDREAMに行ってくれます。僕も心からDJのことを応援するので、みなさんも応援よろしくお願いします」と元同門でもあり、今でも練習仲間であるDJに涙ながらのエール。
そして2人ががっちり握手を交わすという感動的な場面を迎えた。
…と、ここまでで終わっていればよかったのだが、リングアナのお宮の松が再びDJにコメントを振ると、DJが植松戦に引き続き、「えっ〜とにかく頑張ります。僕はGPの中で誰よりも打撃が強くて、寝技が弱いです。
さいたまスーパーアリーナで氷室京介の真似? これは振りなんですか? 誰かやらなくてもいいように止めてください。○▲×※■…」とグダグダのマイクアピール。ある意味、最後までDJらしさを見せてリングを降りたのだった。
なお大会終了後、DJはダメージが大きく、この日のコメントはなし。DEEP佐伯代表は「欠場ということにはならないと思うのですが、かなりダメージがあるので、DJにはとりあえず明後日、病院で検査を受けてもらいます。その診断が出た上で、GPに出場できるかどうかを判断して結論を出します」と、DJのGP開幕戦出場について話している。
▼第5試合 キックルール 66kg以下契約 3分2R
△TAICHI(クレイジージム)
判定0−1
△松井良太(HARD COMBAT)
▼第1試合 総合格闘技ルール 72kg以下契約 5分2R
○橋本朝人(和術慧舟會RJW/HTW)
判定3−0
●淡路 基(DEEP GYM IMPACT)
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