NKB実行委員会/日本キックボクシング連盟
「2009継続シリーズ・ファースト」
2009年2月14日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始17:30
▼メインイベント(第12試合) NKBフライ級タイトルマッチ 3分5R
○信末小僧(仲FG/挑戦者・同級3位)
判定2−0 ※50−49、50−50、50−49
●牛若丸將之(テツ/王者)
※牛若丸は初防衛に失敗、信末が新王者に
昨年4月に青木秀太(すざく96)を破り、王者になった牛若丸が初防衛戦を迎える。
挑戦者の信末は2006年6月にMA日本キックのリングでデビュー。仲FGに移籍後、NKB(日本キックボクシング連盟)のリングに闘いの場を移すと4戦目で今回のタイトル挑戦権を獲得した。現在18歳で、今回タイトルを獲れば、栃木県内に初のベルトをもたらすと共に、NKB旗揚げ史上最年少での王者誕生という2つ快挙を同時に成し遂げることになる。なお、これまでのNKBでの最年少王者は高橋拓也(拳之会/元同級王者)の19歳10カ月。
1R、お互いにオーソドックスの構えから左ミドルを出し合う。パンチの打ち合いになると、信末のパンチがクリーンヒットし、牛若丸が一瞬ぐらつく。絶えた牛若丸がフグトルネード(下段への後ろ回し蹴り)を出すと、これが信末の股間を直撃してしまう。
2R、左ミドルの蹴り終わりに上段後ろ回しにつないだ牛若丸の蹴りが、信末の顔面をとらえる。信末も相手の蹴り足をキャッチしながらのパンチをクリーンヒットさせ、激しい攻防。
得意としている左ローを主軸に、左ミドルも織り交ぜ、ペースを握ったのは信末。
3R、下がる牛若丸に対し、信末が左ミドルで追う。牛若丸が首相撲を仕掛けると、信末は密着し防御。レフェリーが割って入るも、熱くなった信末はなかなか離れようとしない。
4Rには、牛若丸のローブローが2度に渡って入り、信末の応援団からは激しいブーイング。このラウンドは見合う展開となってしまい、なかなか手が出ない両者。終盤に信末がラッシュを仕掛けたところでゴング。
遂に最終R。疲れの見える牛若丸に対し、信末が主導権を握る展開。左ミドル、左ローと上下に蹴りを散らす信末が牛若丸をコーナーに追い込むとパンチ連打。クリンチが多くなった牛若丸を突き放し、飛びヒザでも追い詰める。決定打はないままゴングがなり、判定決着へ。
信末が新王者となった。「今日のことしか考えてなく、まだ先のことは考えていません」と試合後にコメントしたNKB史上最年少王者。今後どういった闘いを見せてくれるのだろうか。
▼セミファイナル(第11試合) NKBウェルター級次期挑戦者決定戦 3分5R
○岡田清治(大塚道場/同級4位)
KO 4R1分27秒
●SEIITSU(八王子FSG/同級2位)
※岡田がNKBウェルター級次期挑戦者に
1Rゴング同時に仕掛けたのはSEIITSU。首相撲からヒザ蹴りの連打を見舞うと、岡田は防戦一方となりレフェリーはダウンを宣告! 持ち応えた岡田は持ち味の豪腕を生かした左右のフックでロープ際に追い込む。
2R、距離を取りながら左ミドルを入れるSEIITSU。ガードが下がった岡田の顔面に、SEIITSUの左ハイが襲う。重い蹴りに耐えながらも岡田は前に出続けては左右のフック。SEIITSUは首相撲を仕掛けて連打を許さない。
3R、SEIITSUはガードの上から左ミドルを叩き込む。苦しそうな表情を見せながらも岡田はプレッシャーをかけながらパンチ。ロープに詰めてSEIITSUのボディにパンチを集中すると、SEIITSUは効いたのか後退。
4R、左ミドルを蹴るSEIITSUに対し、岡田は左右のボディを叩く。ガードが下がったSEIITSUの顔面に左右のフックがクリーンヒット! これでダウンしたSEIITSUが立ち上がれずに、岡田がKO勝ち。現NKBウェルター級王者・武笠則康(渡辺)が持つベルトへの挑戦権を獲得した。
▼第10試合 NKBウェルター級 3分5R
○高橋賢哉(渡辺/同級3位)
判定3−0 ※三者とも50−49
●塚野真一(挙心館/同級7位)
ローからパンチにつなげるコンビネーションで塚野が前に出続けたが、3Rに高橋の首相撲に捕まってしまう。それに対応できない塚野は防戦一方になる場面が目立った。
この印象が悪かったか、塚野は手数を増して追い込みをかけるも、前蹴りで突き放し、首相撲を仕掛けたりと、決定打を許さない塚野が巧みに試合を運び、僅差で判定勝利した。
▼第9試合 NKBフェザー級 3分5R
○猪ノ川 真(大塚道場/同級7位)
判定3−0 ※50−49、49−48、49−48
●大和知也(SQUARE-UP道場/同級6位)
お互いの意地をぶつけ合うように、ひたすらローを出し合う両者。序盤は踏み込みの深いローで大和が一方的に攻めていたが、後半になると猪ノ川が盛り返す。
3Rにはひたすら相手を押し込んではローを出し続ける猪ノ川。5Rにはバテバテの両者だったが、猪ノ川は前に出続けパンチの連打で追い込む。消耗戦を制したのは猪ノ川だった。
▼第8試合 NKBフェザー級 3分5R
○佐藤祐平(TEAM-KOK)
判定2−0 ※50−49、49−49、50−48
●KAZUYA(JK国際/同級9位)
ガードを固める佐藤は、KAZUYAの攻撃を見ながら左フックをカウンターで当てていく。3Rには、佐藤がラッシュを仕掛けたが仕留めきれない。
4、5Rにはお互いに疲労が見え始め、クリンチの場面が目立つようになる。プレッシャーをかけるのはKAZUYAだが、下がりながらも手数を出し続けた佐藤が僅差の判定勝ち。
▼第7試合 NKBフェザー級 3分3R
○山内泰治(テツ)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−27
●祥汰(仲FG)
▼第6試合 NKBウェルター級 3分3R
○マサオオヤ(八王子FSG)
判定2−0 ※30−30、30−29、30−29
●腰越正和(勇和会)
▼第5試合 NKBウェルター級 3分3R
○栄基(MTOONG)
判定3−0 ※三者とも30−24
●MITSURU(八王子FSG)
▼第4試合 NKBライト級 3分3R
○大平 亨(SQUARE-UP道場)
KO 1R1分52秒
●佐藤哲也(大塚道場)
▼第3試合 NKBミドル級 3分3R
△塚田龍介(拳心館)
ドロー 判定0−0 ※29−29、30−30、30−30
△室伏 剛(HEAT)
▼第2試合 NKBライト級 3分3R
○石井修平(ケーアクティブ)
KO 2R2分12秒
●川原進策(HEAT)
▼第1試合 NKBバンタム級 3分3R
○千葉裕喜(KIX)※デビュー戦
KO 1R1分22秒
●鍋島逸平(テツ)
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