マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟/士道館大会実行委員会
「2009士道館新春興行 BREAK THROUGH-9〜突破口〜 添野道場40周年記念大会」 2009年2月15日(日)東京・後楽園ホール 開場16:45 開始17:10
▼ダブルメインイベント2(第13試合) 交流戦 ヘビー級 ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R ※ヒジなし ○マグナム酒井(士魂村上塾/MA日本ヘビー級王者) 判定3−0 ※30−28、30−29、30−27 ●野地竜太(Team
GARO) 昨年10月に神谷友和を下し、MA日本ヘビー級王者となったマグナム。今回は極真空手で活躍後、総合格闘家に転身した野地を迎え撃った。リング上でコールされた体重はマグナム90kg、野地は100kg。マグナムのセコンドには加藤督朗、HAYATOがつく。 1R、圧力をかけて前に出て左フックで飛び込む野地。マグナムはそれをブロック、突っ込んでくる野地を上手くいなして、左フックからパンチの連打をまとめる。
さらにマグナムは左フックから野地の首をキャッチしてボディにヒザ蹴り。足を使って距離を取っては的確にカウンターのパンチを当てていく。 2R、首相撲の攻防で野地をマットにこかすなど、マグナムは体格差を感じさせない動きを見せる。野地は圧力をかけて野地をジリジリと下がらせて、マグナムがコーナーを背負ったところで右ストレート! さらにジャブでマグナムの顔を跳ね上げさせる。 しかしマグナムもかぶせるような右フック。それを皮切りに細かくパンチをまとめてから左ハイキック! さらに野地の右のパンチにカウンターの左フックを合わせ、頭が下がる野地にヒザ蹴りを突き上げる。
野地はマグナムのガードの間を狙って右アッパーを突き上げ、ハイキックとパンチでマグナムを下がらせる。 3R、ハイキックから前に出てマグナムをパンチで押し込む野地。やや疲れの見えるマグナムを前蹴りでふっ飛ばし、そこにパンチで飛び込んでいく。
ここまでのラウンドに比べて手数の減るマグナムだが、左フックのカウンターとフットワークで野地に的確にパンチを当てる。 どんどん前に出てパンチで打ち合おうとする野地だが、パンチの回転力ではマグナムの方が上。ダメージのあるパンチはないものの、マグナムのパンチが野地をとらえる。
マグナムはそのままカウンターと攻撃の的確さで野地の追撃をかわして判定勝利。士道館新春興行のメインを締めくくった。
▼ダブルメインイベント1(第12試合) WMAF世界ウェルター級タイトルマッチ 3分5R ○北山高与志(S.F.K/J-NETWORK日本ウェルター級王者/挑戦者) 判定3−0 ※49−48、50−48、49−48 ●水町 浩(士魂村上塾/同級王者) ※北山が新王者に就く。
昨年10月に交流戦で対戦している両者。この時は非常に競った試合となり、微妙な判定で水町が辛くも勝利を収めている。今回は水町の保持するWMAF世界ウェルター級のベルトをかけてのタイトル戦となった。 1R、ガードを上げてインローを蹴る水町。北山は左ミドル、右ローを返す。水町はそれに対して大きな動きは見せず、コツコツと北山の前足にインローを集める。北山はヒジ打ちも狙っていくが、これは不発。 2R、このラウンドも水町は徹底してインローを蹴り続ける。北山はジャブを突いて前に出てからヒザ蹴り。
距離が離れれば左ミドル、組みの攻防になるとヒジ打ちを狙う。対する水町はそれを落ち着いてブロックすると、やはりインロー。北山は構えをスイッチしてからの左ストレートを当てる。 3R、ヒザ蹴りのプレッシャーをかけて前に出る北山。水町は北山のヒザ蹴りをブロックして左フックを返す。
左フックから前に出て行く水町にヒジ打ちを狙う北山。やや組み合う攻防が続くが、北山がヒザ蹴りのフェイントから右ストレートを当てる。 4R、徐々にパンチで攻め始める水町。北山はそこを狙ってカウンターのヒザ蹴り。さらにヒザ蹴りからすぐにパンチをまとめる。インロー&左フックで攻める水町。北山は水町の左フックにカウンターのヒザ蹴りを突き刺す。 これが効いたのか、やや組み付く回数が増える水町。しかしここで北山のヒザ蹴りからのパンチがヒット! これで水町がダウン! 水町に目立ったダメージはないものの、ポイントでは北山がリードする形となる。 5R、ポイントを挽回しようとがむしゃらにパンチで突進する水町。北山は足を使って、そこから逃げようとするが、水町は構わず北山を追い掛け回す。
突進する水町にスイッチしてからの左ストレート、ヒザ蹴りを狙う北山。それでも水町は左フックとローを蹴り続けて、何とか北山を攻略しようとするが、このままタイムアップ。 北山が水町からダウンを奪い、リベンジを果たすと共にWMAF世界ウェルター級チャンピオンとなった。
これで元MA日本ウェルター級王者でもある水町を下した北山は、全日本のクリストフ・プルボー、NJKFの健太と更なる他団体王者との対戦をアピールした。
▼セミファイナル(第11試合) 日本バンタム級タイトルマッチ〜王座統一戦〜 3分5R ○森田晃允(士道館橋本道場/MA日本バンタム王者) 判定3−0 ※48−46、48−45、49−46 ●高橋拓也(習志野ジム/同級暫定王者)
昨年10月、森田の負傷により、実現しなかったこの一戦。今回は暫定王座決定戦で王者となった高橋と正規王者の森田による王座統一戦となった。 1R、リーチ差を活かし、離れた間合いから右ストレートを打っていく高橋。さらに左ミドル、ヒザ蹴りで森田に距離を詰めさせない。さらに高橋は右ストレートから一気にパンチの連打!
そのまま森田をロープまで押し込んでいく。しかし森田はそれをしっかりとブロックし、すかさず左フック。高橋の左ミドルをブロックしてインローを返すという攻撃を繰り返す。 2R、ここも遠い間合いから右ストレートを打つ高橋。それをフェイントにした右アッパーを下から突き上げ、1Rと同じように森田を左右の連打で後退させる。
さらに森田のブロックをこじ開けようとボディにもパンチを散らす高橋だが、森田のガードは固い。逆に森田は高橋のパンチをブロックして、即座に左右のパンチを返す。 3R、高橋はガードを下げ、森田にパンチを誘うようにして、そこに左ハイキック! 高橋は森田のガードを上げさせると、再びパンチで襲い掛かり、今度はヒジ・ヒザも連打!
ありとあらゆる攻撃を使って森田を攻め込んでいく。高橋の波状攻撃を凌いだ森田は下がる高橋にパンチで前に出て行くが、高橋の右ヒジが立て続けにヒット。
高橋は距離を取ると左ミドル、森田はそれをブロックしてローを返す。 4R、森田のローにパンチを合わせ、ヒジ打ち、左ボディ、ヒザ蹴りと怒涛の連打を見せる高橋。ここまで一方的に攻めているようにも見えたが、森田は高橋の攻撃をしっかりとブロックして、決定打は許さない。 そして攻め気になっている高橋に森田がカウンターで左右のフック! これが高橋の顔面をとらえ、高橋がダウン!
森田がその豪腕ぶりを発揮し、一発で試合展開を引っくり返す! 再開後、高橋はこれまで以上に手数を増やして前に出て行くが、森田はしっかりとそれをブロックし、すぐにパンチを返す。 5R、ダウンのポイントを挽回しようと前に出る高橋。森田は足を使って距離を取ろうとするが、高橋は強引に距離を詰めてジャンプしながらのヒジ打ち!
さらにヒザ蹴りを打って森田をコーナーまで詰める。この展開が長く続いたが、残り30秒を過ぎたところで、森田が高橋のヒザ蹴りにカウンターの左フック! これで高橋がダウン! またしても森田の豪腕が炸裂し、この一発で勝負あり。森田が王座統一戦に勝利した。
▼第10試合 日本ウェルター級王座決定戦 3分5R延長1R ○染谷年之(柏ジム/同級3位) KO 5R1分32秒 ※右フック ●坂本 章(士道館橋本道場/同級2位)
1R、サウスポーの坂本は染谷の奥足を狙ってローキック。坂本もインローを蹴り返し、互いにローを蹴り合う展開が続く。
染谷のローがローブローとなるが、再開後、坂本が左ストレートから右フック。染谷は前蹴りで坂本を突き離し、インロー、右ミドルを蹴る。 2R、インローを蹴り続ける染谷に対し、坂本は左ストレート。さらに右フックを連打する。染谷は右ミドルで坂本の動きを止めて、ヒジ打ち。さらに右ボディストレート、そこから顔面への右ストレートとパンチを打ち分ける。 3R、パンチで強引に距離を詰めようとする坂本だったが、染谷はそこを狙ってインロー、そして右ストレート。坂本は左のパンチで飛び込んで、染谷に組み付き、ヒザ蹴りを出すという攻めを見せる。 4R、これまで蹴りの攻撃が中心だった染谷だが、このラウンドは右ストレートを立て続けにヒット!
パンチを受ける坂本は首相撲の展開に持ち込み、染谷をマットに転がす。対する染谷も確実にインローを効かせて、お返しとばかりに坂本をマットに押し倒す。 5R、やや疲れの見える染谷だったが、下がりながら右ストレートと右ミドル。坂本は染谷の前足にローキックを集める。
何とかこのローで突破口を見出したい坂本だったが、染谷がそのローに合わせてなぎ倒すような右フック! これが坂本のテンプルを捉えて、坂本がダウン!
何とか立ち上がろうとする坂本だったが、足元がふらつき立ち上がることが出来ず。染谷がKO勝利でチャンピオンベルトを腰に巻いた。
▼第9試合 スーパーエキシビジョンマッチ 〜武藤孝行RETIRE-CEREMONY〜 2分2R
―武藤孝之(士道館総本部/元UKF S.ライト級王者、第11代MA日本ライト級王者)
エキシビジョンのため勝敗なし
―スネーク加藤(PHOENIX/第12代MA日本ライト級王者)
▼第8試合 スーパーライト級契約 ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R ○山本佑機(士道館橋本道場/MA日本ライト級1位) 判定3−0 ※3者とも30−28 ●加藤 渉(柏ジム/MA日本ウェルター級1位) ▼第7試合 交流戦 スーパーフェザー級 ショーダウンマッチ1 3分3R延長1R ○白鳥 剣(モンゴル/新東金ジム/WMAF世界S.フェザー級8位) 判定3−0 ※3者とも29−27 ●TSUYOSHI(チームドラゴン/J-NETWORK
S.フェザー級2位) ▼第6試合 ライト級61kg契約 3分3R延長1R ○田中秀和(士道館橋本道場/MA日本ライト級4位) TKO 3R1分2秒 ●ローリス・オードウィー(フランス/カリビアン士道館/’05
WKN 60kg級世界王者) ▼第5試合 フライ級 3分3R(延長1R) ○山野寛之(チームドラゴン/J-NETWORKフライ級1位) 判定3−0 ※3者とも30−29 ●竜二(士道館橋本道場/MA日本フライ級7位)
▼第4試合 フェザー級58kg契約 3分3R
○堀口貴博(WSRフェアテックス)
判定3−0 ※三者とも29−28
●千葉剣士郎(モンゴル/新東金ジム)
▼第3試合 ライト級 2分3R
○町田 光(士道館橋本道場)
判定2−0 ※30−28、30−29、30−30
●ハチマキ(PHOENIX)
▼第2試合 ヘビー級 2分3R
○鬼頭竜司(士魂村上塾)
判定2−1 ※28−29、29−28、30−28
●大藪英二(士道館大藪道場)
▼第1試合 フライ級 2分3R
△峻一(士道館ひばりが丘道場)
ドロー 判定1−0 ※30−29、30−30、29−29
△川嶋翔吾(士道館飯島ジム)
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