修斗GYM東京&サステイン 「プロフェッショナル修斗公式戦 SHOOTO
GIG TOKYO Vol.1」 2009年2月28日(土)東京・新宿FACE 開場17:30 開始18:00
▼メインイベント(第9試合)ウェルター級
5分3R ○冨樫健一郎(パラエストラ広島/環太平洋同級4位) 判定2−0 ※29−29、29−28、29−28 ●天突頑丈(PUREBRED大宮/世界同級3位&環太平洋同級1位) 2005年7月に対戦している両者。この時は冨樫が得意のアウトボクシングで天突を完封し、判定勝利を収めている。しかしその後の冨樫は公式戦4敗2分と勝ち星がなし。対する天突は昨年5月に世界タイトルにも挑戦している。 1R、サウスポーの冨樫は前回の対戦と同じようにジャブで天突の突進を止める。この作戦が見事にハマり、冨樫のジャブが天突の顔面を何発も捉える。それでも構わず前に出続ける天突だが、冨樫は右回り→ジャブ&右フックを徹底する。さらにここから冨樫は左ストレートを天突に突き刺す。 このまま冨樫ペースで試合が進むに思われたが、天突の右フックがカウンターでヒット! これで冨樫が尻餅をついてダウン! すぐに立ち上がった冨樫にパンチで襲い掛かる天突。
このまま試合の流れが天突に傾くかに思われたが、冨樫もガードを固めてここから脱出。再びジャブを中心としたアウトボクシングで冨樫が天突をコントロールする。 2R、右のパンチで突っ込む天突。冨樫は右フックを引っ掛けながらサイドに回りこみ、そこから左ストレート。これでしっかりと距離を取るとすかさずジャブ、天突に距離を詰めさせない。 冨樫のジャブに苦戦する天突は右ボディから左フックなど、コンビネーションのパターンを変えて前に出て行く。さらに冨樫のジャブをパーリングしながら前に出る天突。
しかしここで冨樫が左ストレート! これが天突の顔を跳ね上げさせて、天突の動きが止まる。すぐに左ストレートから連打をまとめる冨樫。天突もすぐにパンチを返すが、クリーンヒットはない。 3R、このラウンドも右のパンチから前に出て行く天突だが、冨樫のアウトボクシングを攻略することが出来ない。声を出して右ストレート、右ボディストレートから左フック、ワンツーと手数を増やして前に出て行く天突。
それでも冨樫は落ち着いてアウトボクシングに徹底。15分間ほぼボクシングのみの展開となり、冨樫が天突をコントロール。冨樫が判定2−0で天突を下し、約3年ぶりの勝利を手にした。 ここ最近は東京に練習の拠点を移している冨樫。試合が終わると練習仲間である八隅孝平、青木真也らもリングに上がり、冨樫の勝利を祝福した。
▼セミファイナル(第8試合)フライ級 5分2R ○ヒートたけし(和術慧舟會RJW) 一本 1R1分14秒 ※スリーパーホールド ●室伏シンヤ(SUBMIT静岡/世界同級2位) 遂に世界ランキングが制定されることになったフライ級。室伏はここまで5勝1分と公式戦無敗で、世界ランキングでも2位に入っているトップコンテンダー。対するヒートはバンタム級から階級を落としての試合となる。 1R、鋭いローを飛ばす室伏に対してヒートも左ミドル。これで室伏を下がらせると一気にタックルでテイクダウンを狙う。それを必死に切ろうとする室伏だったが、ヒートは素早く室伏の後ろに回りこみ、そのままグラウンドへ。ヒートはしっかりとポジションをキープしながら、スリーパーホールド! これががっちりと入り、室伏がタップ! ヒートがフライ級転向後、第一戦でいきなり世界2位に一本勝ちする金星を挙げた。試合後、ヒートは四方に向かって、歓喜のコマネチポーズ。
▼第7試合 ウェルター級
5分2R △三浦 忍(和術慧舟會タイガープレイス) 判定1−0 ※19−19、20−19、19−19 △岡田孔明(PUREBRED大宮) 2007年に対戦している両者。この時は三浦が判定で勝利しており、岡田にとってはリベンジマッチとなる。 1R、サウスポーの岡田はワンツーから前に出て三浦をテイクダウン。しかし三浦はすぐに立ち上がり右ミドル、岡田がパンチで前に出てくるところに左フックを合わせる。左ミドル、左ストレート、バックブローと手数で前に出続ける岡田。三浦はそこにアッパーのカウンター、右ミドルで距離を取る。 2R、パンチからテイクダウンを狙う岡田。しかし三浦が逆にそれを潰してグラウンドで上になる。ハーフガードから足を抜いてマウント、バックとポジションを変える三浦だったが、岡田はその隙を狙って立ち上がる。スタンドでは右アッパーから連打をまとめる三浦。岡田も再びバックブローなどを狙い、手を出し続ける。判定はジャッジ1名が三浦を支持したものの、残り2名はドローとなった。
▼第6試合 ウェルター級 5分2R ○寿丸(秋本道場ジャングルジャンクション) 判定3−0 ※20−19、20−19、20−18 ●田口公一(PUREBRED大宮) 1R、ジャブで距離を取りながら右ストレートを打っていく田口。寿丸はフックのカウンターを狙いながら、ジャブを上下に振り分けて右ストレートを狙う。田口も寿丸のジャブに右のパンチをかぶせて応戦。2R、ほぼ同じ展開が続いたが、パンチのヒット数で上回るのは寿丸。判定で田口を下した。
▼第5試合 2009年度新人王決定トーナメント1回戦 ウェルター級 5分2R ○近野淳平(ロデオスタイル) 判定3−0 ※3者とも20−19 ●太田洋平(和術慧舟會A-3) 1R、1度だけ太田が近野を投げる場面があったものの、グラウンドの展開にはならず。2人はほとんど手を出すことなく、距離の取り合いに終始する。2Rに入り、太田がパンチで飛び込む近野をテイクダウン。マウントポジションを取るものの、近野はすぐに脱出。 前蹴りで距離を取ろうとする太田に右フック、右ボディから左フックを打つ近野。太田もテイクダウンして近野をグラウンドに持ち込もうとするが、近野がスタンドで戦い続け、そのまま試合終了。スタンドの打撃が評価され、近野が勝利を収めた。
▼第4試合 2009年度新人王決定トーナメント1回戦 ウェルター級 5分2R △徳久宜生(マッハ道場) 判定0−1 ※19−19、19−20、19−19 △西岡耕治(久我山ラスカルジム) ※優勢ポイント3−0で西岡が2回戦に進出 五味隆典率いる久我山ラスカルジムのプロ選手第1号として、今年の新人王決定トーナメントに参戦する西岡。五味はセコンドにはつかず、客席の最前列から試合を見守る。 対戦相手の徳久はマッハ道場の所属で、かつてはマッハカルテットと呼ばれた一人。セコンドに桜井“マッハ”速人の姿はなかったものの、五味とマッハの弟子同士の対戦となった。 1R、片足タックルでテイクダウンを狙う西岡。しかし徳久はそれを切って、四つ組の展開に持ち込んで西岡からテイクダウンを奪う。
ガードポジションから腕十字や三角絞めを狙う西岡に対し、徳久はそれをディフェンスしてパンチを落とす。一度は西岡に立ち上がられた徳久だったが、すぐにテイクダウンを奪って有利に試合を進める。 インターバル中、五味から「自分から前に出ろ!」と激を飛ばされる西岡。2Rになると、徳久のタックルを切ってパウンド。
徳久の投げを潰してマウントポジションを取るとアームバーで徳久の腕を極めにかかる。これは外された西岡だったが、徳久の動きに合わせてポジションをキープ。最後は徳久が立ち上がることに成功するも、西岡もそれ以上は許さない。 判定は1−0(西岡)となりドロー、新人王トーナメントのルールによる優勢ポイントでは3−0で西岡。ラスカルジム勢としてプロ勝利をもたらすことは出来なかったが、2回戦へと駒を進めた。
▼第3試合 2009年度新人王決定トーナメント1回戦 ウェルター級 5分2R ○MIKE(BLUE-DOGジム) KO 1R1分43秒 ※左フック→パウンド ●川村文彦(KRAZY
BEE) ウェルター級とは思えないビルドアップされた肉体を持つ川村。序盤からパワフルなパンチでプレッシャーをかけていく。しかしMIKEの左フックがクリーンヒット! これで川村がダウンし、MIKEがパウンドを落としたところでレフェリーが試合をストップ。MIKEが豪快なKO勝利を収めた。
▼第2試合 2009年度新人王決定トーナメント1回戦 フェザー級 5分2R ○松本義彦(パラエストラ川越) 一本 1R1分11秒 ※腕ひしぎ十字固め ●安永有希(東京イエローマンズ) 柔術黒帯の実力者・松本は安永にテイクダウンを奪われるものの、小手を巻いた状態から三角絞め。安永が体をまたごうとしたところで腕十字に切り替えて一本勝ち。その寝技テクニックを見せ付けた。
▼第1試合 2008年度新人王決定トーナメント1回戦 バンタム級 5分2R ○石神保貴(和術慧舟會東京本部) 判定3−0 ※3者とも20−18 ●金内雄哉(グレイシー・バッハ東京) 1R開始直後に両足タックルでテイクダウンを奪った石神が試合を有利に展開。腕十字、それを外されたからのオモプラッタなど果敢にサブミッションを仕掛けて金内を攻め込む。2Rも石神がテイクダウンで先制し、常にグラウンドで上のポジションをキープし続けた。
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