TKプロモーション/日本修斗協会
「プロフェッショナル修斗公式戦 BORDER−season 1−勃発」
2009年3月8日(日)大阪・平野区民センター
開始13:00
▼メインイベント(第7試合) バンタム級 5分3R
○生駒純司(直心会格闘技道場/同級世界4位)
判定2-0 ※20-18、19-19、20-18
●北原史寛(パラエストラ札幌/2008年度同級新人王)
1R、前蹴りなどで距離を取る生駒に対し、北原が差しからの外掛けでまずはテイクダウンを奪う。だが、生駒はすかさず左脇を差し、そのままオモプラッタで北原を捕獲。パウンドを連打しつつ、優位なポジションをキープし続ける。スリーパーを狙えそうな場面もあったが、ここは北原の体がロープ外に出たこともありドントムーブ。同じ体勢からのスタートとなったが、ここは北原が隙を見て腕を抜くことに成功する。両者スタンドに戻っての再開後、生駒が引き込み気味にグラウンドを選択。入りは浅いものの三角絞めの体勢で北原を捕え、パウンドで追撃したところで1Rが終了。
2R、すぐにタックルで飛び込んだ北原がテイクダウンに成功。そこから担ぎパスを狙うも、下から蹴り上げを食らい思うようにポジションを進めることができない。しかしヒールホールドを挟んで再び上をキープすると、生駒のうるさい足を掻い潜りサイドを奪取。
ニー・オン・ザ・ベリーで生駒の動きを止めつつ、次の展開をうかがっていく。生駒も洗濯バサミで反撃を試みるが、北原は頭を抜くとバックに回って腕十字を狙う体勢に。だが、ここでタイムアップとなり、決着は判定に持ち越されることとなった。
注目のジャッジは、2Rにポジションを奪われるもダメージにつながる攻撃をもらうことなく試合を終えた生駒が2者の支持を獲得。浪速の極め職人が昨年の新人王を退け、所属ジムの初修斗興行のメインを勝利で締めくくってみせた。
以下は試合後の生駒のコメント。
「相手は強かったです。間違いなく一本を取れるような体調だったんですけど、さすが新人王でした。三角絞めは完全に研究されていましたね。来月で39歳になるんですけど、今回からBORDERが始まってしまったので当分辞めるわけにはいかないですね(苦笑)。次の試合は4月になると思うんですけど、10月4日の大阪市中央体育館大会(TKプロモーション主催興行)でチャンピオンシップができるように頑張りたいと思います」
▼セミファイナル(第6試合) フェザー級 5分2R
△田中寛之(直心会格闘技道場/同級環太平洋10位)
判定1-0ドロー ※20-19、19-19、19-19
△エダ“塾長”こうすけ(PUREBRED京都/2008年度同級新人王)
開始早々、距離を詰めたエダが、差しの攻防から外掛けで田中をテイクダウン。ハーフで固め、肩パンチを連打していく。だが、すかさずガードに戻した田中が、絶妙なタイミングでスイープに成功。ハーフからパウンドを振り下ろしていく。ところがエダも得意の潜りから、足をあおってスイープをお返し。上下が目まぐるしく入れ替わる展開に、超満員で埋め尽くされた会場も次第にヒートアップしていく。
2R、パンチで前に出る田中に対し、エダはタックルでテイクダウン狙い。二度目のタックルでグラウンドに引きずり込むと、そこからしつこくパスを狙っていく。だが田中は横浜ガードを駆使し、エダに思うような展開を作らせない。結局、エダにパス、パウンドを許すことなくスタンドに戻した田中は、ヒザ蹴りを効かせると、そのままエダの体を潰しインサイドガードからパウンドで追撃。ダメージにつながるものはなかったが、ジャッジ面で好印象を残す形でラウンドを終えることに成功する。
1Rをどう取るかで微妙な判定となったが、2者が1Rをエダのラウンドとしたことで結果はドローに。フェザー級注目の一戦は、内容の濃い痛み分けとなった。
▼第5試合 ウェルター級 5分2R
○里本一也(パラエストラ広島)
TKO 2R1分10秒 ※ヒザ蹴りで額をカット。ドクターストップ
●田村ヒビキ(パラエストラ大阪)
1R、田村の右ローをキャッチし、早々とテイクダウンに成功した里本。その後にイノキ・アリ状態となると、里本が足を取り桜庭和志ばりの炎のコマで田村の体を回転させていく。スタンドからの再開後、田村がバックをキープするも、里本は得意のアームロックで迎撃。ここは両者とも相譲らず、レフェリーがブレイクを指示する。その後、田村が打撃でラッシュを仕掛けまたもスタンドでバックをキープするも、里本がアームロックからの腕十字で田村を捕獲。キャッチ寸前まで行くも、ここはラウンド終了のゴングで攻めを寸断されてしまう。
2R、またも田村の左腕をキャッチした里本が、スタンドの状態からしつこくアームロック狙い。ここは凌いだ田村だが、腕を抜いた直後に里本のヒザ蹴りを食らい額からの出血を余儀なくされる。出血の量が多いためレフェリーが試合をストップし、ドクターチェックを要請。チェックの結果、続行不可能との判断が下され、里本のTKO勝利が確定した。
休憩明けに第9代修斗世界ウェルター級王者の中蔵隆志がリングに上がり、超満員の観客に向け挨拶をおこなった。中蔵はTKプロモーション主催の10・4大阪市中央体育館サブアリーナ大会の開催決定を受け、同大会での初防衛戦を示唆。
主催者側も2001年8月の大阪府立体育館大会(桜井”マッハ”速人VSアンデウソン・シウバ)以来、約8年ぶりとなる大阪でのチャンピオンシップ開催を検討中で、余程のことがない限りここで世界ウェルター級王座の初防衛戦が行われることが濃厚となった。「もう2〜3年、大阪で試合をしてないので、これ(ベルト)を持って凱旋したいですね」(中蔵)。
なおTKプロモーションは8月上旬にも、今回の平野区民ホールで第2回目の興行を検討中とのことだ。
▼第4試合 2009年度新人王決定トーナメント1回戦 ライト級 5分2R
○ジャックナイフツネオ(シューティングジム大阪)
判定3-0 ※20-19、20-18、20-18
●大野 虎眼 賢良(総合格闘技ゴンズジム)
▼第3試合 2009年度新人王決定トーナメント1回戦 ウェルター級 5分2R
○ジプシータロウ(シューティングジム大阪)
判定2-0 ※20-19、20-19、19-19
●杉本☆弘士(PUREBRED京都)
▼第2試合 2009年度新人王決定トーナメント1回戦 フェザー級 5分2R
△吉田圭多(総合格闘技道場コブラ会)
判定0-0ドロー ※3者とも19-19。トーナメント規定により3票を獲得した吉田が二回戦に進出
△ジョージ"カワマタ"ジョースター(パラエストラ大阪)
▼第1試合 フライ級 5分2R
○増田“BULL”徹平(総合格闘技コブラ会)
判定3-0 ※3者とも20-19
●ろん(柔術兄弟)
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