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ライズ“メガ”特集! R.I.S.E.53
中村敏射、菅原勇介、梅原タカユキのネット公開練習(動画)
小野寺力の秘蔵っ子・田中秀弥、元高校球児・T-98、期待の21歳・中村敏射インタビュー
https://gbring.com/closeup/closeup.htm


【ライズ】中村敏射は凱旋勝利を飾れずTURBOに判定負け、森田とKO-ICHIが王座決定戦へ

2009/03/29


KGS
「R.I.S.E.53」

2009年3月29日(日)東京・ディファ有明
開場16:00 開始16:30

▼メインイベント(第9試合) −60kg以下契約 3分3R延長1R
○TURBO(FUTURE_TRIBE ver.O.J/R.I.S.E. FLASH to CRUSH TOURNAMENT’07王者)
判定3−0 ※30−29、30−29、30−28
●中村敏射(=ゆきや/クロスポイント吉祥寺/前WPMF世界スーパーフェザー級王者)※中村元気よりリングネームを本名に変更

 タイを主戦場にする和製ムエタイ戦士・中村が、デビュー戦の地であるR.I.S.E.のリングに凱旋、約1年半ぶりに日本で試合を行った。

 16歳でプロデビューし、タイ人と同じペースで試合をこなす中村は、21歳という若さながら戦績は33戦28勝(17KO)5敗と、28歳のTURBOの36戦24勝(6KO)10敗2分に匹敵するキャリアを持つ。

 TURBOは60kg級トーナメント『FLASH to CRUSH』で優勝、初代60kg級チャンピオンの裕樹に勝つなどR.I.S.E.では負け知らず。若い選手たちのぶ厚い壁となって立ちはだかっている。

 ムエタイスタイルの中村とは対極のスタイルを持っているだけに、この“異次元対決”に注目が集まった。

 1R、開始と同時の出会い頭、TURBOは挨拶代わりの左ローを軽く蹴り、すぐに左右のステップを使って動く。対する中村はムエタイスタイルでどっしりと構えて動くTURBOをゆっくりと追って行く。

 TURBOはパンチを上にまとめてのロー、中村のブラインドをつくようなハイキックを繰り出す。

 対する中村はTURBOの攻撃をしっかりとブロックし、ほとんどの時間を様子見に費やし、たまに首相撲でコカす程度だったが、ラウンド終了間際にはTURBOをロープ際に追い詰めて左ハイキック。ゴングが鳴ると相手の力量を見破ったかのように、笑顔でガッツポーズ。

 2R、TURBOは中村の正面に立たないように動き、右インローを狙い撃ち。中村がバランスを崩す場面も。TURBOがパンチで来ると左ストレートを放つが、TURBOはその倍のパンチを返していく。

 右インローを中心に、得意の飛び込んでの右ストレートやそこからパンチをまとめるなど攻撃の手数は多いTURBOだが、中村はしっかりガードしてインロー以外はほとんど攻撃をもらわない。

 3R、ようやく中村もパンチで攻め始め、TURBOも出入りのスピードを上げてパンチで攻めて行く。しかし、接近すると中村の首相撲に捕まってヒザ蹴りをもらう。本場仕込みの首相撲の上手さ・力強さを見せる中村は、崩しから左ヒザをTURBOのレバー付近にグサリと突き刺す。これが効いたか、TURBOは右腕でヒザをブロック。

 さらに中村が左ミドルをヒットさせると、TURBOは右わき腹をかばうような仕草を見せてダメージを感じさせたが、すぐに飛び込んでの右ストレートからパンチをまとめて中村をコーナーへ追い込み、劣勢イメージを相殺する上手さ。首相撲からのヒザ蹴りで攻める中村だったが、パンチと蹴りの手数ではTURBOが優る。

 判定は三者とも30−29でTURBOが攻めのアグレッシブさと手数で差をつけての勝利。中村はタイでの連戦で左足を痛めており、左の蹴りをまったく使えなかったのが惜しまれる。

 観戦に訪れていた谷川貞治K-1イベントプロデューサーに勝利者トロフィーを渡されたTURBOは、「打ち合いたかったけれど中村選手は距離感が凄くて思うように入れなかった。これからの60kgは俺がガンガン盛り上げるんで、俺が一番面白い試合をする自信あるので谷川さん、お願いします」と、K-160kg参戦をアピールした。

 谷川イベントプロデューサーも「TURBO選手はK-1向き。板橋(寛=R.I.S.E.60kg級チャンピオン)選手もぜひ見てみたいが、TURBO選手が一番いいと思った」と、TURBOを高評価した。


▼セミファイナル(第8試合) −65kg契約 3分3R延長1R
○ツグト“忍”アマラ(チーム忍/WPMF世界スーパーライト級王者&第15代全日本キックライト級王者)
判定2−0 ※29−28、29−29、29−28
●菅原勇介(TARGET/J-NETWORKスーパーライト級王者)

 キック界の大物で『K-1 WORLD MAX』ではアンディ・サワーやブアカーオと対戦した経験も持つアマラがR.I.S.E.に初参戦。戦績は実に42戦32勝(11KO)10敗。今年11月には30歳を迎え、脂が乗り切っている選手である。

 その大物を迎え撃つのはR.I.S.E.期待の若手である26歳の菅原。今年2月にはJ-NETWORKスーパーライト級王座を奪取し、現在4勝4KO勝ちと勢いに乗っている。いずれは70kgにウェイトアップしてMAXの舞台を狙おうとしている菅原にとって、アマラは腕試しの相手として絶好の相手である。

 1R、菅原が重い右ロー2発で先制し、ミドル&ローと蹴り中心に攻める。アマラはブラジリアンハイキックを繰り出しつつ、パンチで飛び込んで連打をまとめ、ローやミドルに繋いでいく。途中、アマラのローブローをもらった菅原が不用意にレフェリーにアピールし、パンチをもらってしまう危ない場面もあった。

 2Rになると圧力をかけて前に出始めたのはアマラ。ショートアッパー、左右フック、ヒザ蹴りとパワフルな攻撃を連続して繰り出しながら、どんどん前へ出て行く。

 菅原はアマラのパンチを両腕ブロックしてローやフックを返そうとするが、ブロックの上からでもパワーで圧されてしまう。途中、アマラのヒザ蹴りがまたしてもローブローになり、イエローカードが提示される。

 3R、前ラウンドのアマラの攻勢がこのラウンドも続く。ブラジリアンハイキックから踵落としと大技を連発し、右アッパーからの右ミドルを次々とヒットさせる。特に右ミドルは強烈。菅原は両腕ブロックでアマラのパンチを防ぐが、腕の間から突き上げてくるアッパーに身体を仰け反らされ、続く攻撃をもらってしまう。

 圧倒的な手数とパワーで前へ出るアマラは、勢いあまって菅原の蹴り足をすくって倒したところで顔面に蹴りを見舞ってしまい、痛いレッドカード(減点1)をもらってしまう。

 菅原は右ローを単発で繰り出すが、アマラの重い連続攻撃をガードするのが精一杯。ガードしても攻撃に繋ぐことが出来ず、アマラが判定2−0でベテランの強さを誇示した。


▼第7試合 55kg級チャンピオンマッチ 3分3R延長1R
○KO-ICHI(新宿レフティー/J-NETWORKフェザー級3位)
判定3−0 ※29−28、29−28、30−28
●牧 裕三(アクティブJ/J-NETWORKバンタム級王者)

 新設されたR.I.S.E.55kg級王者を決めるためのチャンピオンマッチ。この試合の勝者と、先に梅原を破った森田が5月31日(日)東京・ディファ有明で開催される『R.I.S.E.55』で初代王座決定戦を行う。「俺が本命」と豪語するKO-ICHIと、J-NETWORKバンタム級王座を約5年間も保持している牧が、王座決定戦のもう一枠を争った。

 1R、さっそく得意のパンチで攻め込んでいくKO-ICHIだが、牧は絶妙な距離感を発揮してKO-ICHIのパンチをかわしてミドルキックを合わせていく。さらに入って来るKO-ICHIにテンカオ。

 KO-ICHIは右ストレートと左フックを何度も繰り出していくが、牧のガードの上を叩く。

 2R、牧の右ストレートからの右ハイキックがヒット! KO-ICHIが右のパンチを出す時にガードが下がるところをその後もハイキックで狙い打ち。

 ミドル、ヒザも出しつつ、しっかりとパンチでも打ち合う牧。元々ヒジを得意にしている選手だけに、ヒジなしルールでこんなに上手く闘えるとは驚きでさえある。しかし、KO-ICHIは牧の固いガードで唯一空いている下の部分からアッパーを差し込んでいき、そこからパンチをまとめる。

 顔面パンチに固執するKO-ICHIは手数を出してはいるものの、牧からクリーンヒットはなかなか奪えない。

 3R、牧が攻めに転じて蹴りからパンチの打ち合いにも応じる。牧の右ストレートからの左フックが何度もヒットし、KO-ICHIを下がらせる。足を止めての打ち合いでも牧のパンチの正確さが優り、KO-ICHIは焦りの表情。中盤はミドルとヒザでKO-ICHIを突き放し、もはや牧の勝利は目前……と思われたが、最後に落とし穴が待っていた。

 ラウンド終了間際、KO-ICHIのパンチでロープを背負った牧が、足を止めての打ち合いを挑んだ。が、KO-ICHIの右フックがようやくヒット! まともにもらった牧はダウン! それと同時にラウンド終了のゴング! 牧は「ダウンじゃない!」とアピールしたが、倒れるのとゴングがほぼ同じだったためダウンは有効となり、KO-ICHIが辛くも勝利を手にした。

 KO-ICHIは「俺が本命だと言ったんですけれど、しょっぱい試合してすいません。でも、最後にダウンを取れたのは運があるってこと。次はスッキリかってベルトを巻きたいです」と、決勝戦への意気込みを語った。




▼第6試合 55kg級チャンピオンマッチ 3分3R延長1R
○森田晃允(士道館橋本道場/MA日本キックバンタム級王者)
判定3−0 ※三者とも30−29
●梅原タカユキ(TARGET/2008 RISING ROOKIES CUP 55kg級準優勝)

 MA日本キックでフライ級王者に就いた森田は、バンタム級に転向。軽量級離れしたハードパンチでKO勝ちを量産。2月のMA日本キック後楽園大会では暫定王者の高橋拓也に勝利し、バンタム級タイトルの統一戦を制している。

 今回がR.I.S.E.初参戦となる森田だが、パンチ主体でアグレッシブなスタイルはR.I.S.E.向き。今大会でもその持ち味を発揮するに違いない。

 対する梅原は、9戦8勝1敗の戦績を持ちR.I.S.E.のみを戦場としてきた選手。31戦のキャリアを持つ森田を相手にどういった闘いを見せるのか。「R.I.S.E.のベルトは絶対に渡さない」と鼻息は荒い。

 1R、森田は徹底した右ローを連発する。対する梅原は左ミドル。そして組み付いてはヒザ蹴りで森田の動きを封じる。森田は無理やり突き放すと、ローから強烈なフックを放ち一気に梅原を追い詰める。

 2R、梅原が左ミドルを出すと、森田は必ず右ローを返していく。徐々にペースを上げる森田は右ローを出しながら詰めると、強烈なボディを強振しコーナーに追い込む。耐える梅原は左ミドルを返し、距離を開けてはヒザ。森田の徹底したボディの前に、梅原はスタミナを削られていき失速する。

 3R、疲れの見え始めた梅原。森田は左右のフックからボディへとつなぎKO狙い。防戦一方になる場面もあった梅原だが、左ミドルを返していく。森田が圧倒的な手数のまま攻め続けたところで試合終了。

 三者とも30−29の判定勝利を収め、決勝戦に駒を進めた森田は「ちょっとしょっぱくなってすみません……。相手もすごい根性あっていい選手だと思います。5月はしっかりやって、俺が“MAの暴君”だということを見せてやりたいと思います」とベルト奪取に向けて強く意気込んだ。





▼第5試合 −70kg以下契約 3分3R
○CRAZY884(CRAZY GYM/R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’07 3位)
判定3−0 ※30−28、29−28、29−28
●國安浩史(シルバーウルフ/2008 RISING ROOKIES CUP 70kg級優勝)

 これまでに日菜太や小宮山大介を倒したCRAZY884が、約1年3カ月ぶりにR.I.S.E.復帰。相手の國安は昨年8月のRISING ROOKIES CUP 70kg級で優勝の成績を持つ。11月には“闘う電通マン”大渡博之と対戦し、勝利している。

 1R、細かいパンチの連打で國安がプレッシャーをかけていく。対する884は両手を広げ挑発するポージング。巧みなディフェンスを見せる884は接近戦を仕掛けてはクリンチからのヒザ。國安はフェイントを交えながらのパンチで対抗する。

 2R、國安がラッシュを仕掛けると、884はクリンチで凌ぐ。お互いに攻めては膠着となり、レフェリーから注意を受けた。ラッシュを仕掛ける両者。884はローからフックにつなげる。

 國安は右ストレートを入れ、884からダウンを奪ったが、レフェリーの裁定はスリップダウンとなる。ボクシングを得意とする両者は打ち合いを見せ、884が右ストレートで逆転のダウンを奪った。

 3R、致命的な2Rのダウンを巻き返そうと國安が前に出る。國安の猛攻を凌ぐように884が組み付きながらスローイング。

 これであわや國安がロープの間から転落しそうにるハプニング。この行為を見たレフェリーから884にイエローカード(注意)が言い渡される。

 手数を緩めない國安はパンチの回転の速度を上げるが、884が巧みにクリンチを多様し決定打を許さない。判定で884が勝利した。




▼第4試合 −70kg以下契約 3分3R
○川端健司(チームドラゴン/R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’06 3位)
TKO 1R1分55秒 ※セコンドからタオル投入
●マルセロ・ナシメント(ブラジル/Stone)

 今大会で当初、DOAトーナメント07準優勝・池井佑丞(クロスポイント吉祥寺)と対戦予定だった川端だったが、池井がケガにより欠場。

 そこで代打として出場するのがブラジリアンファイターのマルセロ。昨年8月に岡山で開催されたGLADIATORに出場し横山剛と対戦経験がある。戦績は8戦6勝2敗。

 1Rのゴングが鳴ると、マルセロは力強いローで前に出る。そのままの勢いで川端を押し込んでいく。川端がパンチで応戦すると、調子に乗ったマルセロは「もっ打って来いよ」とばかりに手招きをしながら挑発。

 川端が左ジャブから右ストレートで徐々にペースを掴んでいくとマルセロは前かがみに。そこで川端は顔面ヒザ! これでマルセロはダウンを喫する。立ち上がったマルセロに対し、川端がラッシュを仕掛ける。

 マルセロは苦し紛れに両足タックルを仕掛け、川端を転倒させる。マルセロはいつの間にか足を負傷しており、マルセロのセコンドがタオルを投入したため、川端がTKO勝利した。




▼第3試合 −65kg以下契約 3分3R
○田中秀弥(RIKIX)
判定3−0 ※29−28、29−28、30−27
●笹谷 淳(パワーオブドリーム/J-NETWORKウェルター級3位)



▼第2試合 −60kg以下契約 3分3R
○小宮山工介(北斗会館/2008 RISING ROOKIES CUP 60kg級優勝)
KO 1R2分21秒 ※3ノックダウン
●Parazinho(=パラジーニョ/ブラジル/Stone)




▼第1試合 −70kg以下契約 3分3R
○MIKOTO(アイアンアックス)
判定3−0 ※30−29、30−29、30−28
●しのKRS(KRS)

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