シュートボクシング協会
SHOOTBOXING2009シリーズ第2戦
「武志道-bushido-其の弐」
2009年4月3日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
※スターティングファイト17:15〜
▼メインイベント エキスパートクラス特別ルール 70kg契約 3分3R無制限延長R
○宍戸大樹(シーザー/S-cup2008世界第3位)
延長1R 判定3−0 ※10−9、10−9、10−9
●ルイス・アゼレード(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー/S-cup2008世界第3位)
※本戦は三者とも30−30
「今まで誰も使ったことがない必殺技」を用意しているという宍戸。その一発でお客さんを沸かせたい」という。
対するはあのシュート・ボクセ・アカデミーが送り込んだ刺客アゼレード。昨年の『S-cup2008』ではスタンディングの肩固めで『K-1
WORLD MAX 2008』世界トーナメントに出場したデニス・シュナイドミラーを破ったアゼレードもまた、「肩固め以外にもいろんな技を用意してきた」と言い放つ。立ち技総合格闘技の真髄が見られそうな一戦、ついにゴング!
1R、ゴングと同時に走って行き、飛びヒザ蹴りの奇襲をかけたアゼレード。宍戸は右に左にと構えを変え、左右に素早く動いていく。宍戸が左ミドル、右へ大きく回り込んで左インロー。
リングを大きく使って回り込む宍戸は、上下に蹴りを散らしていく。アゼレードは後ろ廻し蹴り、パンチとヒザの連打で一気に宍戸をコーナーへ追い込んで行ったが、宍戸はしっかりとガードする。
バックに回って投げを狙いに行くアゼレード、宍戸は反則ギリギリの身体を沈めて投げを防ぐ。宍戸のバックキックをかわすとパンチとヒザで再びラッシュをかけたアゼレードに、宍戸はガードを固めて猛攻に耐える。
2R、またもゴングと同時に奇襲の飛び蹴りを放ち、宍戸を吹っ飛ばすアゼレード。宍戸も顔面へのサイドキックで応戦、パンチの打ち合いからヒザ蹴り。1Rとは逆の展開となり、回り込むアゼレードを宍戸が攻めていく。アゼレードのジャーマンスープレックス!
しかし、シュートポイントにはならず。宍戸はボディストレートを打ち、インローからハイキックと上下に散らす宍戸。アゼレードも宍戸のお株を奪うように左右に構えを変えながら左右のフックを打ち込む。
宍戸はコーナーへ詰めるとボディ打ち、飛びヒザ蹴り。回り込むアゼレードを追っていき、ハイキックからボディストレート、前蹴り、アゼレードもボディを返してくる。宍戸の前蹴りに身体を丸めるアゼレード、宍戸はさらにボディへの飛びヒザ蹴りを繰り出す。
3R、宍戸が右ロー、左ハイ。アゼレードも左右のパンチを繰り出して宍戸を転倒させる。宍戸の胴廻し回転蹴り、続いてバックキック。アゼレードは思い切った左右フックを振り回し、宍戸を前蹴りで突き放そうとするが、宍戸は喰らい付いていく。ジャブから右クロス、アゼレードがバックを奪うと宍戸はアームロックを狙う。これはブレイク。
宍戸のアゼレードの右ストレートに合わせた前蹴り、前蹴りで突き飛ばして飛びヒザ蹴り。アゼレードも左右のフックとローで応戦し、左フックをヒットさせる。
バックを奪うとスリーパーを狙うが、宍戸が故意に倒れたため極まらず、宍戸にはイエローカードが提示される。
左右のフックを繰り出すアゼレード、宍戸はジャブを放つが、なんとアゼレードは両手を下げてノーガードで、笑いながらヒョイヒョイと宍戸のパンチをかわし、逆に右のパンチを打ち込んでいく。焦る宍戸は空振りが続いた。判定は三者とも差が付かずドロー! 延長戦へ突入する。
蹴りで攻める宍戸に左右のフックを振り回すアゼレード、アッパーを放って前蹴り。宍戸は左ミドルを連発していくが、アゼレードが首投げ! 間一髪、シュートポイントにはならない。
前に出る宍戸は左ミドル、ジャブを放つが、アゼレードが左右フックを叩き込んでくる。フロントチョークに捕らえた宍戸だが、アゼレードは足を引っ掛けて倒す。宍戸が飛びヒザ蹴り、ローキックと前蹴り。アゼレードも左ストレートを返す。
どちらも決め手なしかアゼレードがやや有利か……というところだったが、ラスト10秒で宍戸の右ハイキックがクリーンヒット! グラつくアゼレード! 宍戸は一気にラッシュをかけて追い込んで行き、そしてゴング。
判定3−0で辛くも宍戸が勝利、アゼレードのセコンドは判定に猛抗議したが、アゼレードは潔く負けを認めて宍戸を称えた。
「今回の試合に関しては反省しかありません。会長に何と言われるかわかりませんが、6月1日も出場を直訴して、必ずKOして今日みなさんに見せられなかったKO勝ちをしたいと思います。気持ちを入れ替えて臨みます!」と、無念の表情でマイクアピールした。
試合後、宍戸は「アゼレードはスイッチしたりしてつかみ所のない選手だった。メイン失格です。勝負以前の問題だったと思う。もう1回アゼレードとしっかり白黒つける必要があると思う。ルールの中で自分が優勢に少し見せただけなので、勝負では勝っていない」と、涙を堪えながらコメント。
一方のアゼレードは「判定は仕方ないが、見に来ていたファンにどっちが勝ったかとぜひ聞きたいね」と、“勝ったのは俺だ!”とばかりにコメントした。
▼セミファイナル エキスパートクラス特別ルール 70kg契約 3分3R無制限延長R
○梅野孝明(シーザー/SB日本ミドル級2位)
判定3−0 ※29−25、30−25、29−25
●大野 崇(UNIT-K/SB日本スーパーウェルター級2位)
デビュー以来7連勝を飾っている“大型ホープ”梅野の前に立ちはだかるのは、SBを知り尽くした空手家・大野。梅野にとっては菊地浩一、山口太雅に続いての“下克上マッチ”第3弾となる。
この試合の勝者が6月1日の「チャンピオン・カーニバル」でチャンピオン金井健治に挑戦することが発表され、金井から激励の花束が贈られて両選手とも気合いが入る。大野は戦前「今回はSBをやるつもりはない。何でもアリで行く」と宣言したのを象徴するように、いつものロングスパッツではなくコンバットショーツで試合に臨む。
1R、いつも通り圧力をかけて前に出る梅野、サウスポーの大野は片手を引っ掛けてのヒザ蹴りだ。ジャブを出しながら右へ回っていく大野、梅野はコーナーへ追い込んでいって右ストレートを放つが、大野は下からヒザを突き上げる。
梅野がローから組み付いて首投げを狙うが、これは大野がヒザをついて失敗。コーナーへ詰めた梅野が左フックをヒットさせたところで1Rが終了した。
2R開始早々、前に出て行った梅野の右ストレートがいきなりヒット! ダウンを奪う。左手を伸ばしながら一気に詰めていく梅野は右アッパー、左フック。
大野はバックドロップを狙ったが不完全。梅野の左フックが炸裂! 大野のヒザに合わせた梅野の右ストレート、大野は左ミドルを出して応戦するが、ジャブと右フックをもらってグラつく! さらになぎ払うような右フックがヒット! 豪快な左フックも決まる。
左手を伸ばして、思い切り右フックを繰り出す梅野。嫌がって大野が頭を下げたところにはフロントチョーク。これは大野が膝を付いて逃げたが、続く首投げで梅野がシュートポイントを奪う!
3R、梅野がジャブ、今回は左をよく使う。しかし、下がったところに大野の左ハイキックがヒット! 一気に逆転を狙ってパンチからヒザに行く大野。パンチ、左ハイと攻め、梅野はジャブで応戦。梅野が右ミドルと右フック、組み付いた大野が首投げを狙うが失敗。
ラスト1分、大野が左ハイキックを狙い撃ちするが、組んだ梅野がまたも首投げを決めてシュートポイントを奪う。蹴られる梅野だが、頑丈な身体を活かして組み付くと首投げでシュートポイントを追加。さらにもう1回首投げに成功したが、これはゴング後だった。
判定は大差で梅野の勝利! 大型ホープがこれまでSBを支えてきた上位ランカーたちを全員撃破し、8連勝無敗で金井の持つタイトル挑戦まで辿りついた。
▼第9試合 エキスパートクラス特別ルール ヘビー級 3分3R無制限延長R
○ベルナール・アッカ(コートジボワール/フリー)
判定2−0 ※30−28、29−29、30−29
●岩下雅大(龍生塾/SB日本ヘビー級3位)
元お笑い芸人の“闘うマスオさん”アッカがSBに初参戦。迎え撃つはヘビー級のエース候補と呼ばれる岩下だ。岩下は「こんなところで負けてられない。実力の違いを見せ付けます」と豪語している。
1R、岩下が右ローで先制し、もう一度右ロー。アッカはバックキックを繰り出してけん制し、右フックを繰り出していく。岩下の右ローとアッカの左ミドルの相打ちで岩下が転倒。右フックの連打で岩下を下がらせるアッカ、岩下は左ミドル。アッカのパンチに岩下が組み付いて行ったところで1R終了。
2R、岩下は大振りの右フックを繰り出すが当たらず、逆に左フックをもらってスリップ。岩下が左ミドル、アッカは思い切った右フックを振り回す。岩下が左ミドルから右ロー、アッカは右ハイキック。
岩下が右ミドルから右ストレートを伸ばしていく。岩下の右ローに右のパンチを合わせるアッカ、岩下が右ハイキック! そして右ロー。下がるアッカに左ミドルとワンツー。
3R、岩下の右ローに右ストレートを突き刺すアッカ、岩下が転倒して鼻血が出る。
同時にジャブを出すが当たるのはアッカの方、前に出る岩下をジャブで捉え、右フックでグラつかせる。前に出て行く岩下は右の一発を狙って繰り出していき、それをアッカが的確なジャブで迎え撃つ形。右ストレートの相打ちで下がるアッカ、とにかく前へ出て行く岩下。アッカがパンチをまとめて左ハイキックを放つと、岩下も負けじとハイキック。
ジャッジ1名がドローを付けたが、残り2名はアッカの勝利を支持。マイクを持ったアッカは「ありがとうございました。正直、この試合負けたら辞めようと思っていました。いや〜危なかった、危なかった。ぶっちゃけ、岩下選手は強かったです。これを機に格闘技をもっと頑張っていきます」と、引退を賭けた試合であったことを打ち明けた。
▼第8試合 エキスパートクラス特別ルール 55kg契約 3分3R無制限延長R
○崎村暁人(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本スーパーバンタム級1位)
判定3−0 ※30−29、30−29、30−29
●マモル(シューティングジム横浜/元・修斗世界バンタム&フェザー級王者)
前回2月のSB初参戦で、いきなり暫定チャンピオンのえなりのりゆきを破った総合格闘家のマモルは、いつも通りマッスル軍団を引き連れての入場。セコンドには飯村健一が付く。今回はヒジが認められるエキスパートクラス特別ルールに挑む。
1R、フェイントから入っていこうとするマモルにパンチとローを当てていく崎村は、マモルの蹴り足を取って引き倒す。崎村は自分の距離を保ちながらジャブとロー。
マモルが何度かパンチを出していくが、かわされて逆にミドルをもらう。崎村が左右フックから右ミドル。マモルはローから組み付いていったが、首投げに行ったのは崎村の方! が、これはシュートポイントにはならず。
2R、マモルが左ミドルとジャブ、パンチで入ってくる崎村に組んでのヒザ蹴り。ヒジを狙ってくる崎村にマモルもヒジを返すが、二人とも空振り。崎村が左フックから右ミドル、マモルは組んでのヒザ。
マモルの左右ローに崎村は組み付くと足払いでバランスを崩させる。終盤にはマモルのローに左ストレートを合わせた。
3R、パンチを打ちに行くマモルに崎村も打ち合って組み付く。組みから両者が投げを狙う展開に。マモルは首ヒザ、ヒジ、一本背負いを狙うが失敗。ローから左右フックに今度は崎村が一本背負いを仕掛ける。マモルが不用意に頭を下げたところで崎村が左ハイキック! 前に出る崎村に組み付いてヒザからヒジに行くマモル、すると崎村がバックキック!
これで動きの止まったマモルを一気にパンチで攻めていく崎村。コーナーで防戦一方となってしまうマモル。
ヒザ蹴りに活路を求めるマモルだが、崎村はパンチからボディへのヒザ、苦しそうなマモルをロープに詰めて崎村がパンチをヒットさせ、修斗からの侵略者を撃退した。
▼第7試合 エキスパートクラス特別ルール 60kg契約 3分3R無制限延長R
○鈴木博昭(ストライキングジムAres/同級3位)
判定3−0 ※30−27、28−27、29−27
●歌川暁文(UWFスネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級1位)
2月の石川戦で血みどろの決着戦を制し、タイトルマッチは目前となった歌川。その歌川にストップをかけようとするのは、若手ファイターの出世争いから一歩抜け出した感のある鈴木だ。
1R、サウスポー同士の両者、歌川は右ミドルと左ローを蹴っていき、鈴木がフックを返すと歌川が右ミドルを面白いように何発もヒットさせる。鈴木も左ジャブを伸ばして右ミドル、鈴木のジャブに右ミドルを合わせていく歌川。鈴木は歌川のボディからの右ミドルをもらうと、“効いてない”とばかりに両手を広げてアピールする。
前に出る鈴木はジャブから大きいパンチを狙うがこれは当たらず、歌川が左のクロスを合わせる。
2R、鈴木が意表を突く踵落とし! 歌川は鈴木の前蹴りをキャッチして右ヒジ、そのまま組み付いてヒザから組み倒してマットに叩きつける。歌川の右ミドルに右アッパーを返し、ジャブから左ヒジを繰り出す鈴木。歌川も接近戦でヒジを繰り出す。右ミドルを当てていく歌川に、パンチで応戦する鈴木はタックルも仕掛ける。鈴木は前蹴りを多用。
3R、開始と同時に鈴木の右ハイキックがヒット! 鈴木は首相撲からのヒザに来た歌川から首投げでシュートポイントを獲得! 歌川もパンチからバックを奪ってジャーマンを繰り出すが、鈴木が足をかけて潰す。ヒザ蹴りの攻防で押し倒した鈴木が歌川にヒザを落としてしまい、イエローカードが掲示される。
組みヒザに行く歌川をまたも首投げで投げる鈴木! シュートポイント! さらに組み付いてきた歌川をまたも投げてこの試合3度目のシュートポイント!
追い込まれた歌川は逆襲のヒジを繰り出すと、鈴木が流血! 残り48秒でドクターチェックが入る。
再開後、リング中央で足を止めてパンチの打ち合いを始める二人! 僅かながら鈴木が押していき、組み付いてまたもカンヌキからの投げを狙う。歌川はヒジで逆転を狙っていくが、残り時間はなく終了のゴング。判定は3−0で鈴木の勝利! タイトルマッチ挑戦目前だった歌川を下位ランカーの鈴木が喰う結末となった。
試合後、シーザー武志会長は「次のタイトル挑戦者は鈴木かな。タイトルマッチはまだ早いかもしれないが、やらせてみたい。若い世代に入れ替わっていかないと面白くないからね」と、次回6月大会で予定されているチャンピオン及川知弘の防衛戦の相手は、鈴木になることが濃厚だと話した。
▼第6試合 エキスパートクラス特別ルール 60kg契約 3分3R無制限延長R
○石川剛司(シーザー/SB日本スーパーフェザー級2位)
判定3−0 ※30−26、30−28、30−27
●砂辺光久(フリー/パンクラスフライ級1位)
シュートボクシングVSパンクラスという異色の対戦が実現。リングインすると、砂辺は左右のロープに勢いよく飛んでプロレスのロープワークを見せる。迎え撃つ35歳・石川は投げ・絞めを得意とするシュートボクサーだが、総合格闘家相手にどう闘うのか?
1R、石川のフックに砂辺がタックルしてコーナーへ押し込む。これはブレイク。再び両足タックルに行く砂辺は勢い余ってロープの外に飛び出しそうに。さらに石川を持ち上げての投げも狙う。
石川はジャブを突きつつローキック、砂辺が組んでくると組みヒザでボディにダメージを与える。左右のフックから組んでヒザに行く石川、砂辺は組んでの投げを狙うが石川はヘッドロックから頭を殴って堪える。石川が打ちに行くとフックからタックルを仕掛ける砂辺だが、石川は腰を落としてそれを許さない。
2R、石川は前蹴りから強い右ロー、砂辺がパンチで来るとさらに右ロー。砂辺は組み付いてタックルから石川を押し倒す。スタンドに戻って再び組みに行くと石川はヒザ蹴り。
パンチから組んでの投げを狙う砂辺に、石川はボディからのパンチ連打、組んでのヒザ蹴り、左右フックを当ててのヒザ蹴りをボディに突き刺す。砂辺は何度も組み付きにいくが、石川にディフェンスされて同体で倒れるなど投げまでもっていけない。
3R、石川がジャブから前へ出て行き、ボディ打ちから左右フック、砂辺のタックルで石川がロープの外に飛び出る。スタンドに戻り、再び砂辺がタックルに行くと石川がフロントチョーク! これは石川がロープの外に飛び出してブレイクに。
石川がパンチを当てて組みヒザをボディに、砂辺が打ち合ってタックルという展開が何度も続く。
石川が左インロー、左フックから左右のボディ打ち、組んでのヒザ蹴り。砂辺は組みに行くが 石川は突き放して投げの攻防には付き合わない。ラスト10秒、タックルに行った砂辺を石川がフロントチョークの体勢に固めてキャッチが入る! 絞め上げたままの状態で試合終了となった。
▼第5試合 エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
○島田洸也(シーザー力道場/SB日本スーパーフェザー級4位)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−29
●山城裕之(しんわTOTAL COMBAT/チームZST)
2月大会で6戦目にして初黒星を喫した島田が、仕切り直しの一戦に臨む。山城はZSTで活躍する総合格闘家。
1R、両者ともスピードのある蹴りで蹴り合うが、島田は蹴りを振ってパンチの連打へと繋いでいく。サウスポーの山城は組んでの投げを狙うもこれは失敗。島田のローに右ロングフックを合わせた山城、島田が入ってくると左右のフックを振り回して組み付く。
2R、組んでの投げを狙い、島田の蹴りにロングのパンチを合わせていく山城。
島田は右ローから入ってパンチをまとめ、右フック&左アッパー、そして右ローで追い詰めていく。右ミドルから左ミドル2連発、飛びヒザ蹴りをもらった山城はグッと手数が減ってガードを固める。
パンチの連打でコーナーへ詰める島田、山城はパンチをもらって横や下を向く場面が多く、そこへ島田が飛びヒザ蹴りを突き上げる。ワンツーをヒットさせた島田に、山城は声を挙げて右ストレートを返す。
3R、島田は右ローからパンチのコンビネーション、山城は組んでの投げを狙う。島田のヒザ蹴りにアームブロックで耐える山城は、渾身の力を込めて左ボディ。
しかし、島田の左フックからの右ロー、組んでのヒザで防戦一方になってしまう山城。一発ずつ返していく山城だが、島田のアッパーからの連打をもらって下がり続ける。判定3−0で島田が勝利を収めた。
▼第4試合 エキスパートクラス特別ルール 57kg契約 3分3R無制限延長R
○伏見和之(シーザー力道場)
判定3−0 ※30−27、29−26、29−26
●船橋寛史(マッハ道場)
17歳でデビューして期待される存在ながらも現在の戦績は3勝3敗、ここはどうしても勝ち星が欲しい伏見。対するは桜井“マッハ”速人率いるマッハ道場から参戦した、今回がデビュー戦の船橋。高校時代はボクシングでインターハイにも出場したことがあるという。
1R、前に進み出てパンチで襲い掛かる船橋、伏見はブロックして耐えつつ右ローを蹴る。構わずパンチで突進して何度も伏見をロープ際へ追い詰めていく船橋。
伏見は前蹴りで突進を止めつつ、頭を下げてパンチで入ってきたところで首を固め、左のヒザをアゴに突き上げてダウンを奪う。
伏見が飛びヒザ蹴りから首を固めてのヒザ蹴り、離してパンチ、またヒザ。船橋は必死の形相でパンチを振るいながら前へ出る。ガムシャラに打ち合いにいく船橋に、伏見は首を固めてボディ、アゴへのヒザ。それでも船橋がフックを振り回して押していく。
2R、やはりガムシャラにパンチを出して前に出る船橋だが、バッティングになってしまいイエローカードが掲示される。
ロープに追い詰めてフックを連打する船橋に、伏見は飛びヒザ蹴り、前蹴り、ミドル、首を固めてのアゴへのヒザ。頭を下げて入っていく船橋にまたも注意が与えられ、レッドカードが提示される。
伏見はボディを打ち、左右のヒザをボディに突き上げる。右ハイキックから首相撲でのヒザ、左ミドルから再び組みヒザを突き上げていくがタフな船橋はひたすらパンチを繰り出して前へ出て行く。飛び込むようにボディへヒザを入れる伏見。
3R、またも左右のフックを出しながら前へ前へと出て行く船橋、伏見はコーナーやロープに押し込まれながらもヒザを突き上げ、ハイキック、パンチ。右ローから組んでのボディへのヒザでようやく船橋が下がり、伏見がローと首を固めてのヒザ。
しかしラスト、船橋の全力の右フックが2度ヒットし、伏見が横に弾き飛ばされたところでゴング。ダウンを奪った伏見が判定勝ちをものにした。
▼第3試合 スターティングクラスルール 70kg契約 2分3R延長1R
○山崎貴文(マルプロ)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−29
●渡辺翔太(チームドラゴン)
▼第2試合 スターティングクラスルール 55kg契約 2分3R延長1R
○大桑宏彰(シーザー)
延長1R 判定2−1 ※10−9、9−10、10−9
●高嶋龍弘(シーザー力道場)
※本戦は30−28、30−30、29−29
▼第1試合 スターティングクラスルール 71kg契約 2分3R延長1R
○トオル(ストライキングジムAres)
延長1R 判定3−0 ※10−8、9−8、9−8
●川地正倫(シーザー力道場)
※本戦は29−28、28−28、29−29
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