KGS
「R.I.S.E. 54 〜RISING ROOKIES CUP〜」
2009年4月26日(日)東京・ゴールドジムサウス東京アネックス
開場16:45 開始17:30
<全試合結果>
▼メインイベント(第7試合) RISING ROOKIES CUP 55kg級一回戦 3分3R延長1R
○山上幹臣(総合格闘技道場STF/2008年KAMINARIMON
55kg級トーナメント優勝/2008年修斗フライ級新人王)修斗戦績:4戦3勝1敗、R.I.S.E.デビュー戦・21歳
判定3−0 ※30−26、30−25、30−25
●田村勇気(ドージョー☆シャカリキ)2戦1勝1敗・24歳
※山上が準決勝に進出。
55kg級の注目選手、昨年の修斗新人王である山上がメインに登場。昨年修斗プロデビュー前に出場したアマチュア大会『KAMINARIMON』55kg級トーナメントで優勝した実績があり、総合格闘家の中でも打撃を得意としている山上は、3月20日の修斗後楽園大会ではプロ初黒星を喫したが、立ち技の部門でも新人王獲得なるか注目だ。
1R、左ミドルと左右のハイキックをバンバンと蹴っていく田村に対し、サウスポーの山上はよく伸びる左ストレートを主軸にカウンターのパンチ狙い。山上もローやミドルを織り交ぜていくが、蹴りの田村VSパンチの山上という展開。終盤には田村の左ミドルに山上のカウンターの左ストレートがヒット。
2R開始からパンチでどんどん出る山上に、田村の組んでのヒザ蹴りが金的を直撃。山上は悶絶してリングに転がる。ダメージが大きいため、田村にはレッドカード(減点1)が提示された。
左右のミドル&ハイキックを次々と繰り出し、山上を突き放そうとする田村だが、山上は打たれ強さを見せて蹴りに踏み込んでのパンチ。田村の左ハイキックからの左ミドルがまたしても金的に当たってしまい、今度はイエローカードが掲示される。
それでも臆せず左右のミドル&ハイキックで攻める田村だが、山上は右ミドルをキャッチしての左ストレートでダウンを奪う!
3R、もう後がない田村は蹴りとパンチ、さらに飛びヒザ蹴りを繰り出して逆転を狙っていく。山上はミドルをキャッチしてのパンチ、ローを繰り出していき、伸びる左ストレートがヒットすると一気にパンチでラッシュ! 連打で田村をロープ際に釘付けにし、スタンディングダウンを追加する。
最後はバテた山上だったが、田村の蹴りに強い一発のパンチを返して優勢を保ち、判定でR.I.S.E.初陣を飾った。
▼セミファイナル(第6試合) RISING ROOKIES CUP 55kg級一回戦 3分3R延長1R
○吉田直人(ドージョーチャクリキ・ジャパン)3戦1勝2敗・19歳
判定2−0 ※29−29、30−29、30−29
●翔之(M-BLOW/2008年 KAMINARIMON全日本大会55kg優勝)1戦1勝・17歳
※吉田が準決勝に進出。
2008年KAMINARIMON全日本大会55kg級優勝の実績を持つ、まだ17歳の翔之。対する吉田も19歳と若く、プロ戦績は1勝2敗。
1R、最初は吉田の右ストレートが入って仰け反る場面もあったが、翔之も後半はフックからのストレートで前へ出て左ミドルを当てて行く。
2R、攻撃をもらってもすぐに返す翔之。飛びヒザ蹴りから入ったり左ミドルから入ったり、左右フックで行って接近してのヒザを突き上げたりと少しトリッキーな動き方をする。つかみ所のない攻め方と言うべきか。吉田はフックを狙うが、やや下がり気味。
3R、お互いに攻撃をもらっては下がるという展開が続く。クリンチも多くなり、展開的にはスローダウン。パンチの交換をして最終ラウンドが終了し、判定2−0で吉田が年上の意地を見せた。
▼第5試合 RISING ROOKIES CUP 55kg級一回戦 3分3R延長1R
○Dyki(TARGET)デビュー戦・19歳
KO 2R53秒 ※右フック
●益田 亮(蒼天塾)デビュー戦・23歳
※Dykiが準決勝に進出。
“TARGETの秘密兵器”と伊藤隆代表が自信を持って送り出す19歳のDykiが登場。元々、空手とボクシングを学び、KAMINARIMONで試合経験を積んで満を持してのプロデビューだ。
彼の姉はなんと雑誌『JELLY』の専属モデルで『渋谷ガールズ・コレクション』などにも出演している“カリスマギャルモデル”宮城舞だという。対するは同じくデビュー戦となる23歳の益田。
試合開始前、益田がグローブチェックを受けていなかったことが発覚してレッドカードが掲示されての試合開始。
1R、Dykiはパンチが一発ヒットすると一気にパンチでラッシュをかける。回り込んで体勢を立て直す益田はロー、ミドルと蹴り中心で、頭を下げてパンチで入ってくるDykiへ頭部へのヒザ蹴りも狙う。
荒々しく勢いのあるDykiは、コーナーで益田にパンチのラッシュ。興奮してブレイクがかかっても攻撃を止めなかったため、今度はDykiにイエローカードが掲示されるという荒れた試合に。パンチの打ち合いが多々あり、乱戦模様となる中、ラウンド終了のゴング直前、Dykiの右ヒザがボディにグサリと刺さり、ダウンを奪う。
2R、前蹴りとボディブロー、ヒザ蹴りとボディを攻めるDyki。益田をロープ際へ追い込んで、テコンドーのような一回転してからの右ハイキック! そこから一気にパンチでラッシュ! 益田も強気に打ち返したが、Dykiの右フックがクリーンヒット! バッタリと倒れる益田! Dykiが豪快なKO勝ちを飾り、鮮烈なデビューを果たした。
▼第4試合 RISING ROOKIES CUP 55kg級一回戦 3分3R延長1R
○吉野幸喜(湘南格闘クラブ)デビュー戦・23歳
KO 2R2分59秒 ※パンチ連打
●TO-MA(新宿レフティー)デビュー戦・21歳
※吉野が準決勝に進出。
日菜太の所属する湘南格闘クラブから23歳でデビュー戦を迎えた吉野。日菜太同様、サウスポーだ。TO-MAも21歳と若く、今回がデビュー戦。
1R、勢いのあるTO-MAが左右のパンチから飛び込んで行って組んでヒザ。離れてはミドルを蹴ってパンチで突っ込む。吉野はフックを当ててから鋭い左ロー。技術的には吉野の方が上に見えるが、TO-MAの勢いに押され気味。
2R、激しくパンチで攻めて組んでのヒザに持ち込むTO-MA。吉野は押されるも、TO-MAが入ってくるところに顔面前蹴りを合わせ、回り込んでのローキック。TO-MAが右ミドルから入ってくる癖を読み、入ってくるところを左ストレートで迎え撃つ。
そして、打ち合いを挑んできたTO-MAに、吉野の至近距離からの左ハイキックがヒット! ガクッと膝を折るTO-MAに左ハイをもう一発! すかさず連打に行った吉野がダウンを奪う。それでもTO-MAは激しく打ち合いを挑み、最後は吉野が連打を決めてKO勝ちした。これで湘南格闘クラブは2名を準決勝へ送り込むことになる。
▼第3試合 RISING ROOKIES CUP 65kg級一回戦 3分3R延長1R
○堀 篤史(湘南格闘クラブ)4戦2勝1敗1分・29歳
判定3−0 ※30−27、30−28、30−29
●鈴木ヒロ(ドージョー☆シャカリキ)2戦2勝(2KO)・29歳
※堀が準決勝に進出。
プロ2勝1敗1分の戦績を持つ堀と、2勝(2KO)の鈴木が対戦。両選手とも29歳と、遅れてきたルーキーズである。
1R、勢いのある鈴木は左右フックの連打、左ミドルで堀をコーナーへ吹っ飛ばしてフックの連打を叩き込む。
その後もパンチから組んでのヒザとアグレッシブに攻める鈴木を、堀は前蹴りで突き放しての右ミドルで応戦する。堀の右ローがカットしない鈴木をグラつかせるが、鈴木の勢いは止まらない。
2R、序盤から激しい蹴り合いをする両選手。しかし、堀の前蹴りが金的を直撃してしまい、鈴木が悶絶して一時試合中断。再開後、鈴木は左ミドル、右ローを蹴って組んでのヒザ蹴りと勢いは止まらない。堀はいいタイミングの前蹴りを合わせ、右ローでダメージを与えていくが、鈴木の攻めの圧力に押され気味。堀もパンチをまとめたが、組まれてヒザをもらう。
3R開始と同時にパンチで仕掛けていく堀、パンチを当てて右ローへ繋ぐ。鈴木は組み付いてのヒザ、パンチで押し込んで行くが組み付きが多くなる。右ローで度々バランスを崩す鈴木、そして右ローで倒れて立つのが遅れたため、ダウンが取られる。このダウンが決め手となり、堀が準決勝進出を決めた。
▼第2試合 RISING ROOKIES CUP 65kg級一回戦 3分3R延長1R
○左右田泰臣(シルバーウルフ) デビュー戦・20歳
KO 1R40秒 ※左フック
●山口竜司(リアルディール) 2戦2分・24歳
※左右田が準決勝に進出。
魔裟斗が所属するシルバーウルフ所属の左右田は20歳。KAMINARIMONでキャリアを積み、満を持してのデビュー戦を迎えた。対するはプロ戦績2戦2分の24歳・山口。
1R、左右のフックで前に出た左右田が、あっという間に右フックでダウンを奪い、続いて山口の右ローに大きく回す左フックのカウンターがヒット! 豪快なKO勝ちで左右田がデビュー戦を勝利で飾った。
▼第1試合 RISING ROOKIES CUP 65kg級一回戦 3分3R延長1R
○石司晃一(クロスポイント吉祥寺)デビュー戦・22歳
KO 3R2分53秒 ※3ノックダウン
●Eiji(K&Kボクシングクラブ)デビュー戦・27歳
※石司が準決勝に進出。
2007年日本アマチュアキックボクシング連盟主催の『第8回アマ全日本選手権大会』ライト級(62kg以下)優勝の実績を持つ22歳の石司と、北海道のK&Kボクシングクラブからの挑戦者・27歳のEijiが対戦。共に今回がデビュー戦となる。
1R、石司は右ミドルと左ミドルを使って前へ出る。Eijiは飛び込んでの右ストレートを多用し、左フックの返し。両者とも距離が合わない様子。
2R、石司は蹴りから入って組み付き、何度もEijiをマットに転がしてスタミナを奪っていく。Eijiは組んでくるところへ右ストレートを合わせるが、組まれて倒されてしまう。
3R、組まれると自分から倒れこんでしまうような形になるEijiが同じ行為を繰り返したため、レフェリーがダウンを宣告。Eijiは右ストレートを当てて石司を仰け反らせる場面もあったが、やはり組まれてボディにヒザをもらって2度目のダウン。最後は石司が首相撲からのヒザ蹴りをグサリとボディに突き刺し、3度目のダウンを奪ってKO勝ちした。
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