M-1 Global/DEEP事務局
「DEEP M-1 CHALLENGE 3rd EDITION in JAPAN」
2009年4月29日(水・祝)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
※オープニングファイト開始15:45
▲チーム・ジャパンから4勝したチーム・イギリスのメンバー
A〜Dの4つのグループに別れて(グループA=日本、イギリス、フランス、スペイン/グループB=USA
West、ブラジル、ロシア・レッドデビル、韓国/グループC=ブルガリア、USA East、フィンランド、ベネルクス/グループD=ロシア・レギオン、世界選抜、トルコ、ドイツ)2月のアメリカ大会を皮切りに、F-1グランプリのように世界を転戦する国別チーム対抗戦の『M-1チャレンジ』。
初開催された昨年は8カ国から10チームが参加、エメリヤーエンコ・ヒョードル率いるロシア・レッドデビルチームが初代チャンピオン国となっている。
昨年、中村大介らを擁しながら予選ラウンドで敗退したチーム・ジャパンは、佐伯繁DEEP代表を監督に、元DEEPウェルター級チャンピオンの長谷川秀彦、DREAMでミルコ・クロコップと対戦した水野竜也、DEEPメガトン級チャンピオンの川口雄介といった昨年よりも強力なメンバーで必勝を誓ったが、ポイントゲッターであるはずの長谷川と水野が敗れて大将戦を待たずして黒星が決定。大将戦も川口が敗れて、チーム・イギリスを相手に1勝4敗という厳しい現実を突きつけられた。
佐伯監督は「日本が負けてもうやる気がなくなってきた。フランス、スペインには勝てると思うが、イギリスが負けないと準決勝には進めない」とガックリ。
「水野は一発目で勝ってたと思うし、DEEPのルールとの違いを感じた。ブレイクの早いDEEPルールなら韓国が勝ってたと思うし。ホームなのにアウェイ感があった。増田には抑え込んでも何でもいいから勝ってくれと言って、1R目は上手くいったのに2R目は上手く行かなかった。なぜ長谷川があそこで打ち合ったのか分からない。抑え込みの練習でもやらせるか……まいった、どうすればいいのか分からない」と、暗雲立ち込めたチーム・ジャパンに佐伯監督は頭を抱えた。
▼第17試合 国別対抗戦 日本VSイギリス 93kg以上級 5分2R
○ロボ・ブロートン(イギリス)
判定
●川口雄介(日本/BLUE DOG/DEEPメガトン王者)
※4勝1敗でチーム・イギリスが勝利。
柔道で高校選手権秋田県大会、秋田県総体、国民体育大会、講道館杯、全日本ジュニアインカレなどで戦績を残し、現在はDEEPメガトン王者として君臨する川口がメインに登場。すでにチーム・ジャパンとしては負け越しが決定しているが、日本に1勝をもたらしたいところだ。ブロートンはMMA戦績9勝4敗1分の27歳。
1R、ジャブの交換から川口が胴タックル、コーナーへ押し込むがブロートンは身体を入れ替える。そこで放ったヒザ蹴りが川口の金的を直撃してしまい、試合は一時中断。
再開後、川口はジャブからロー、ブロートンは思い切った左右のフックを振り回してくる。川口がフックから胴タックル、これはブレイク。ジャブの相打ちで川口が吹っ飛ぶ! 再び右フックから胴タックルに行った川口がテイクダウンを奪うことに成功、上半身を起き上がらせてパウンドを打とうとしたが、ブロートンに引っくり返されて下になってしまう。
ブロートンはサイドへパスするとアームロックを狙い、ポジションを入れ替えていくと川口が立ち上がる。ブロートンのヒザ蹴り、川口のワンツーにブロートンが左右のフック。
胴タックルでブロートンが組み付き、片足を掬ってテイクダウンしようとする。堪えた川口がヘッドロック、バックを奪ったブロートンはパンチ。ここで第1Rが終了した。
2R、川口は回り込みながらローキック、ブロートンは左右のフックを振り回してくる。ジャブの相打ちで川口の左目が腫れてくると、ブロートンの右のパンチが当たる。左右フックから組み付くブロートン、組む川口のボディを叩き続ける。離れ際にはヒザを入れるブロートン。
面白いようにジャブを当てるブロートンに川口もワンツーを返すが、すでに顔面は血で真っ赤。ワンツーからタックルに行く川口だが、ブロートンはボディへのパンチと離れ際のローキック。
組んできた川口に膝をつかせると、上になったブロートンはあっさりとサイドを奪う。ブロートンはマウントに移行し、川口は胴にしがみついて必死の防戦。ブロートンは引き剥がしてパンチ、サイドへ移行したところで試合終了のゴングが鳴り、判定でブロートンが勝利。
チーム・ジャパンは1勝4敗という大敗を喫し、『M-1チャレンジ』国別チーム対抗戦の初陣は黒星発進という苦い結果となった。
▼第16試合 国別対抗戦 日本VSイギリス 93kg未満級 5分2R
○トム・ブラックレッジ(イギリス)
一本 1R3分22秒 ※チョークスリーパー
●水野竜也(日本/U-FILE CAMP)
『DREAM.1』でミルコ・クロコップと対戦した水野が93Kg以下級のチーム・ジャパン代表として出場。中学、高校、大学と柔道を学び、2005年には東日本アマチュア修斗フレッシュマンヘビー級で優勝している。
ブラックレッジはMMA戦績8勝6敗の29歳。1勝2敗に追い込まれて後がないチーム・ジャパン! 両者はリング中央で激しくにらみ合う。
1R、サウスポーの水野はパンチを振り回してくるブラックレッジに対して回り込みながら右ローキック。
打ち合いに来た所で左ストレート、右ストレート、左フックを突き刺し、腰を落としたブラックレッジにパウンドの雨を降らせる。
ブラックレッジはラバーガードから腕十字を狙ってくるが、水野は足を払って右のパウンド! そこから腕十字にいくもすっぽ抜けてしまう。すぐにバックを奪いに来るブラックレッジ。
水野はブラックレッジを担いだまま立ち上がり、ブラックレッジはコーナーでスタンディングのままスリーパー!
しつこく首に手を回してくるブラックレッジは倒れながら腕を首に食い込ませ、水野は倒れこみながらタップ。これにより、チーム・イギリスが3勝1敗で勝ち越しを決め、チーム・ジャパンの敗退が決定した。
勝ったブラックレッジをセコンドに着いていたクイントン“ランペイジ”ジャクソンが祝福。一緒に記念撮影に収まった。
▼第15試合 国別対抗戦 日本VSイギリス 84kg以下級 5分2R
○マット・ソープ(イギリス)
一本 2R1分30秒 ※チョークスリーパー
●増田裕介(日本/AACC)
福田力に代わって84Kg以下級の代表として出場することになった増田。レスリング7年の経験、全日本サンボ選手権3位、2004&2005全日本コンバットレスリング全日本選手権3位の実績を持つ。
ソープはMMA戦績11勝7敗の28歳。両者は激しいにらみ合いを展開する。
1R、サウスポーの増田は左に回り込んで片足タックル、ソープをコーナーへ押し込んでいく。
リング中央へ向かって押して行き、テイクダウンを奪うと抑え込んでパンチを放つ。コーナーまで運んで行く増田だが、ドントムーブでリング中央へ戻されてしまった。
下から足を跳ね上げて十字を狙うソープ、増田は立ち上がろうとしたソープをガッチリと抑え込んでいく。ブレイク。スタンドに戻ると、すぐに片足タックルへ行く増田、ソープはガブってパンチを連打し、増田が離れる。パンチで前に出るソープに増田も左フックを返してタックル、テイクダウンに成功。そのまま抑え込んでラウンドが終了した。
2R、中間距離でパンチを出してタックルに行く増田、それを切ったソープがサイドから投げをうってテイクダウンを奪う。左右のフックを顔面とボディに打ち分けるソープ。足を取りにきた増田のバックを奪ったソープがスリーパーに! 増田が無念の敗退、チーム・イギリスが2勝1敗とした。
▼第14試合 国別対抗戦 日本VSイギリス 76kg以下級 5分2R
○サイモン・フィリップス(イギリス)
KO 1R20秒 ※左フック
●長谷川秀彦(日本/SKアブソリュート/元DEEPウェルター級王者)
元DEEPウェルター級チャンピオンの長谷川が次峰として登場。昨年に続いて今回もキャプテンの立場だけに、しっかり勝利を収めてチーム・ジャパンに弾みをつけたいところだ。サンボ衣の背中には「日本のキャプテン」の文字が躍る。フィリップスは“ジ・エクスキューシュナー”(死刑執行人)のニックネームを持つ、MMA戦績8勝2敗の34歳。
1R、ローキックの合い打ちで倒れた長谷川にサッカーボールキックを見舞ってしまうフィリップス。長谷川は構わず試合続行し、パンチの連打で前へ出る。
ロープ際まで下がったフィリップスも左右のストレートで打ち合いに応じる。
長谷川が左右のストレートで前に出ると、右を空振りしたところへフィリップスが右ストレートから返しの左フック! 長谷川がストンと腰を落とし、まさかのKO負け! カウンターでモロに喰らった長谷川はしばらく立ち上がることが出来なかった。チーム戦績はこれで1勝1敗。
▼第13試合 国別対抗戦 日本VSイギリス 70kg以下級 5分2R
○LUIZ(日本/禅道会)
一本 1R2分30秒 ※腕ひしぎ十字固め
●イアン・バトリン(イギリス)
日系二世としてブラジルに生まれ、小学生の頃から日本で生活、中学生の時に見たK-1がきっかけで格闘技を始めたLUIZがチーム・ジャパンの先鋒として登場。
バトリンはMMA戦績7勝8敗の28歳。
1R、パンチで前に出て行くバトリンに下がるLUIZ、組み付いて一度はグラウンドに行くもすぐに立つ。
LUIZがコーナーへ押し込んで脇を差してテイクダウン。すぐにマウントを奪うとパウンドの連打! ガードに戻すバトリンをしっかりと抑え付けるLUIZはサイドを奪い、アームロックから腕十字!
これが見事に決まり、まずはLUIZがチーム・ジャパンに1勝をもたらした。
▼第12試合 スーパーエキシビジョンファイト 3分1R
−エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/レッドデビル・スポーツクラブ)
※エキジビションのため勝敗なし
−青木真也(パラエストラ東京)
今大会のスペシャルエキシビジョンマッチとして組まれた“60億分の1の男”ヒョードルVS“バカサバイバー”青木の夢の一戦。
前日会見では「2人で最高の技を見せたい」と語っていたヒョードルと「実際に肌で触れて何かを感じたい。めちゃくちゃ楽しみ」と笑顔を見せていた青木。
PRIDE崩壊後も幻想的な強さを見せているヒョードルと日本が代表する寝技師・青木はどんな攻防を繰り広げるのか?
何と試合前にはエキシビジョンとしては異例の煽りVTRが用意されるというスペシャルっぷり。青木、ヒョードルの名前がコールされると、満員の会場からは大歓声と拍手が巻き起こった。
大会前日の会見ではエキシビジョンのルールが明確に発表されたなかったが、青木とヒョードルは赤いサンボ衣とオープンフィンガーグローブを着用して登場。当初は打撃なしのサンボルールが濃厚とされていたが、サンボ衣着用・打撃ありの総合形式でのエキシビジョンマッチとなった。
1R、足を使って距離を取る青木は前蹴りのフェイント。ヒョードルは青木をコーナーに詰めて豪快な投げでテイクダウンを奪うと、パウンドのモーションを見せて場内を沸かせる。青木はすぐに立ち上がって試合をスタンドに戻すと、飛びつき腕十字から足関節! ヒョードルはその足関節を潰して再びパウンドを落とす。
じりじりと距離を詰めて青木に組み付くヒョードル。再び豪快な投げで青木をテイクダウン。
青木はガードポジションから腕十字を狙うが、ヒョードルは青木を高々と持ち上げてマットに落とす。展開がスタンドに戻ると右ハイキックを蹴るヒョードル。
しかし青木もそこにタックルに入り、テイクダウンに成功する。この試合初めてグラウンドで上を取った青木だったが、ヒョードルはすぐに足を利かせて青木のバランスを崩して立ち上がる。右フックのプレッシャーをかけて組み付くヒョードルは青木を投げてテイクダウン。すぐに腕十字の態勢に入る。そして残り40秒、道衣を脱ぎ捨てて気合を入れる青木。
「オラッーーー!」と声を出して右フックから組んで投げを狙う青木だったが、グラウンドで上を取ったのはヒョードル。そして青木の左足をキャッチすると電光石火のアキレス腱固め!
これがガッチリと極まると、青木が思わずタップ。ここでちょうど終了のゴングが鳴らされ、夢のエキシビジョンは終わりを告げた。
エキシビジョン後、がっちりと抱擁を交わしたヒョードルと青木。先にマイクを渡された青木は「まず一言、言わせてください。裸で何が悪い!」と時事ネタで笑いを取ると、
「いい経験をさせてもらいました。日本であと何回見れるか分からないヒョードル選手にもう一度大きな拍手をお願いします」とヒョードルへのリスペクトの気持ちを言葉で表す。
そして青木の後にマイクを持ったヒョードルは「みなさん、こんばんは。軽量級でもこんなに強い選手がいるとは思っていませんでした。青木選手ありがとうございます。私は青木選手のことを尊敬しているので、これからも頑張ってください」と青木にメッセージ。
そして「M-1チャレンジを開催しているM-1 GLOBAL、アフリクションの関係者に感謝を言いたいと思います。こうした大会に若い選手が出てきて、鎬を削ることが選手を育てることになると思います。
M-1、アフリクション、DREAM、K-1と色々な大会がありますが、これからも選手たちには頑張ってもらいたいと思います。私もこうした大会に出て成長することが出来ました。みなさん、応援に来てくれてありがとうございます」と集まったファンに言葉を送った。
▼第11試合 スーパーファイト 84kg以下契約 5分2R
○カール“サイコ”アモーゾ(フランス/チーム・アモーゾ)
KO 1R23秒 ※飛びヒザ蹴り
●浜中和宏(Laughter7)
かつては高田道場に所属し、PRIDE武士道のリングに上がったこともある浜中。対するアモーゾもPRIDE武士道・挑戦試合に出場したベルトラン・アモーゾの兄弟だ。試合前から額をつけて浜中とにらみ合うアモーゾ。いかにも好戦的な雰囲気のする選手だ。
1R、サウスポーの浜中に対してアモーゾはインローとハイキックを蹴る。そして浜中がロープを背負ったところで右の飛びヒザ蹴り! これがクリーンヒットし、浜中は前のめりにバタリ! アモーゾがインパクト大の衝撃的なKO勝利を収めた。
▼第10試合 国別対抗戦 USA(チームウェスト)VS韓国 93kg以上級 5分2R
○シェイン・デルロザリオ(USA Team
West/WBCムエタイ世界ヘビー級王者)
KO 1R2分27秒 ※レバーブロー
●イ・ドルヒ(韓国)
※5勝無敗でUSAチームウェストが勝利。
ロザリオはチーム・オオヤマのメンバーの一員で、WBCムエタイでは世界タイトルも保持。今回の来日選手の中でも注目される1人である。
1R、サウスポーのロザリオは左のインローとハイキック。左ストレート、左アッパーを当てると、首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。ロザリオの左ストレートでドルヒが左目尻をカットし、ドクターチェックが入る。
再開後、ロザリオはパンチで突っ込むドルヒに左ミドルを合わせる。そしてドルヒがコーナーを背負うと左ストレートで飛び込み、首相撲からのヒザ蹴り!
距離が離れるとロザリオが左アッパー気味のストレート、右フックから左ストレートを打つ。ドルヒは組み付いてテイクダウンを狙うが、ここでロザリオの左ボディがドルヒのレバーを直撃! ドルヒはその場にうずくまり、ロザリオが追撃のパンチを落としたところで試合がストップとなった。
これにより韓国チームを5戦5勝で下したアメリカWEST。最後はチームのメンバー全員がリングに上がり、記念撮影を行った。
▲韓国チームを5戦5勝で下したアメリカWESTチーム
▼第9試合 国別対抗戦 USA(チームウェスト)VS韓国 93kg未満級 5分2R
○ラファエル・デイビス(USA Team
West)
TKO 2R3分45秒 ※マウントパンチでレフェリーストップ
●キム・ジェヨン(韓国)
1R、リーチに勝るデイビスはじりじりと間合いを詰めて右ロー。ジェヨンはそこに右ストレートをカウンターで合わせる。デイビスはジェヨンのパンチにタックルを合わせてテイクダウン。
しかしジェヨンはハーフガードから腕を立てて、すぐに立ち上がる。試合がスタンドに戻るとジェヨンが右ストレートから左フック! これでデイビスをぐらつかせると、左フックからの連打でデイビスを追い込む! 必死に組み付くデイビスだったが、ブレイク後、ジェヨンの左ミドルがデイビスのボディにグサリ。
何とかテイクダウンしようとするデイビスだったが、ジェヨンは倒れない。しかし残り2分過ぎ、デイビスがテイクダウンに成功。
マウントポジションを奪うと、そこからしっかりとポジションをキープしながらパンチを落とす。ジェヨンはデイビスの腕十字狙いの動きに合わせて、グラウンドで上のポジションを取り返す。
2R、インローを蹴って前に出るデイビス。そのままジェヨンを首相撲に捕まえてヒザ蹴りを突き上げるが、ジェヨンもフックとアッパーを返す。
左フックで飛び込むデイビスにジェヨンが左ミドルを返す。デイビスはジェヨンを首相撲に捕らえてヒザ蹴りを連打。これでジェヨンの動きが止まってしまう。
ジェヨンのタックルを潰してグラウンドで上になったデイビスはバックマウント、マウントポジションからパンチを連打。粘るジェヨンだったが、レフェリーが試合をストップした。
▼第8試合 国別対抗戦 USA(チームウェスト)VS韓国 84kg以下級 5分2R
○ジバ・サンタナ(USA Team West)
一本 1R4分5秒 ※腕ひしぎ十字固め
●ホ・ミンソク(韓国)
強豪柔術家として知られるサンタナがアメリカチームの一員として来日。過去にミノワマンや柴田勝頼と対戦経験があるミンソクとの一戦に挑んだ。
1R、サウスポーのミンソクはサンタナを後退させて左ストレートを2発! サンタナは両足タックルでテイクダウンを狙うが、グラウンドで下になる。しかしガードポジションからすぐに腕十字を狙うサンタナ! ミンソクは体を反転させて、必死に立ち上がる。ここで四つの攻防となるが、ミンソクのヒザ蹴りがサンタナの下腹部を捕らえてしまい、サンタナにインターバルが与えられる。
再開後、左インローを飛ばすミンソク。サンタナも右ミドルを蹴り返す。この右ミドルに合わせて組み付くミンソクだったが、サンタナはネルソンのようにミンソクの腕を固めてガードに引き込む。
そして再びガードポジションからの腕十字! 今度の腕十字はガッチリと極まり、ミンソクがタップ。粘り強いミンソクにやや苦戦したサンタナだったが、最後はしっかりと一本勝ちを奪った。
▼第7試合 国別対抗戦 USA(チームウェスト)VS韓国 76kg以下級 5分2R
○ファビオ・ネガオン(USA Team West
)
判定
●ベ・ミョンホ(韓国)
1R、いきなり左右のストレートで前に出るミョンホは左ミドル。組みの攻防になるとミョンホがネガオンをロープまで押し込む。ブレイク後、ミョンホが強烈な右ロー! そこからワンツーにつなげる。ネガオンも左フックを返して前に出る。そのまま組みの攻防になり、ネガオンがミョンホをコーナーをまで押し込むがテイクダウンできない。
ブレイク後、ミョンホが左右のハイキック! そしてネガオンが頭を下げたところにパンチを集める!
やや打撃で劣勢に立たされたネガオンだったが、ミョンホのパンチにカウンターのタックルでテイクダウンを奪うと、ミョンホの立ち際を狙ってヒザ蹴りを打つ。
スタンドではミョンホがジャブ、左ハイキック。そして右アッパーから左フック。ネガオンはテイクダウンを奪われるものの、下から立ち上がるようにしてポジションを入れかえる。イノキ・アリ状態から右フックで飛び込むネガオン。
残り10秒、ネガオンがグラウンドで下になりながらもミョンホの左腕を狙ってサブミッションを仕掛けるが、ここはアウトサイドブレイクとなる。
2R、ネガオンがジャブ、左フック! これでミョンホの腰が落ちる。ミョンホがタックルでテイクダウンを狙い、四つの状態でボディにヒザ蹴りを打つが、これがローブローとなる。再開後、ワンツーで前に出るミョンホ。ネガオンのタックルに左のヒザ蹴りを合わせる。ミョンホはネガオンをロープに押し込み、テイクダウンを狙うがネガオンはややロープを掴むようにしてそれを阻止する。
ミョンホが左アッパーから右フック! ネガオンも上体を沈めて右のロングフック! 激しい打撃戦が続く。しかしここでもミョンホのヒザ蹴りがローブローとなってしまい、ミョンホにはイエローカードが提示される。
再開後、右ストレートで飛び込むミョンホ。ネガオンも右ストレートを返して、片足タックルでテイクダウンを奪う。インサイドガードで上になったネガオンは頭をつけてコツコツとパウンド。ミョンホはネガオンの体を蹴り離して、顔面を蹴り上げる。
ネガオンのパスガードに合わせて立ち上がるミョンホ。ネガオンは右フックを連打。ミョンホは胴タックルから組み付いてテイクダウンを狙うが、グラウンドで上を取るのはネガオン。しかし残り1分を過ぎたところでミョンホが立ち上がる。ワンツー、右ローを蹴るミョンホ。ネガオンがそのローをキャッチしてテイクダウンを奪う。
2Rに左フックでぐらつかせ、テイクダウンでも優位にたったネガオンがミョンホを下した。
▼第6試合 国別対抗戦 USA(チームウェスト)VS韓国 70kg以下級 5分2R
○デイビッド・ジャンセン(USA Team
West)
判定
●ナム・ユイチョル(韓国)
1R、試合前から拳をグルグルと回し戦闘モードに入っていたユイチョルに対し、ジャンセンは右ストレートを打ちながら前に出る。そこにアッパーを打つユイチョルだったが、ジャンセンが両足タックルでユイチョルをマットに寝かせる。
ラバーガードでジャンセンの動きを固めるユイチョル。ジャンセンは背筋を伸ばして、それを切ってパンチを落とす。距離を取って立ち上がるユイチョルに対し、ジャンセンはタックルでしつこくテイクダウン。ハーフガードで上になると、起き上がろうとするユイチョルの動きに合わせてアナコンダチョーク狙い。
そこからユイチョルの頭をがぶりヒザ蹴りを打つ。ユイチョルは頭を抜いて、スタンドでの打撃戦に持ち込み、パワフルな右フック!
しかしジャンセンがそこにカウンターのタックルを合わせてテイクダウンを奪う。ジャンセンはユイチョルのオモプラッタを外してパスガード、グラウンドでユイチョルを抑え込み続ける。
2R、いきなりパンチで飛び掛っていくユイチョル! 離れた間合いから距離を詰めようとするジャンセンにジャブを突き刺す。これが立て続けに当たり、なかなか組み付けなくなるジャンセンだったが、片足タックルでユイチョルを寝かせることに成功する。
ハーフガードから潜りスイープを狙うユイチョルをマットに寝かせるジャンセンは体を起こしてパウンド。ユイチョルもしつこくスイープを狙い、一度は立ち上がるが、ジャンセンのタックルで簡単にテイクダウンを許してしまう。
残り1分、ラバーガードからのオモプラッタを狙うユイチョルだったが、これは極まらず。ジャンセンがグラウンドで上の状態をキープし続け、残り時間が過ぎていった。グラウンドで上のポジションを長くキープしていたジャンセンが勝利を収めた。
▼オープニングファイト第2試合 70kg以下契約 5分2R
○梅田恒介(R-BLOOD)
判定3−0
●佐藤宗幸(蒼天塾)
NTT(ニッポン・トップチーム)でも練習する梅田のセコンドには青木、佐藤のセコンドには先日DEEPライト級王者になったばかりの菊野がつく。
1R、サウスポーの梅田に佐藤がインローを蹴る。そして佐藤がパンチで飛び込んできたところに梅田が両差しで組むとテイクダウンを奪う。サイドポジションで抑え込み、コツコツとパンチを落とす梅田。
佐藤にガードポジションに戻されるものの、梅田はインサイドガードから重たいパンチを落とす。佐藤は腰を切って立ち上がるが、梅田はすぐに佐藤をテイクダウン。
先ほどと同じような展開で、梅田がパウンドで佐藤にダメージを与えていく。
2R、距離を取ってインローを蹴っていく佐藤。梅田はそこに左ストレートを合わせる。そして梅田は佐藤のローを取って組み付くと、そのまま佐藤をロープまで押し込み、テイクダウンを奪う。
梅田はインサイドガードから体を起こして強烈なパウンド! 佐藤は必死に梅田に抱きついてブレイクを待つ。ブレイク後、パンチで前に出て行く梅田に蹴った佐藤のローキックがローブローとなり、試合が一時中断となる。
再開後、梅田は頭を下げて佐藤に組み付く。そして残り40秒過ぎ、梅田がテイクダウンから一気にマウントポジションへ。体を起こしてパンチを落としたところで試合終了となった。
青木らの指示通りに動き、テイクダウン&パウンドで攻め込んだ梅田が手堅く判定勝利をもぎ取った。
▼第5試合 国別対抗戦 フランスVSスペイン 93kg以上級 5分2R
○ホジェント・ロレッタ(スペイン)
一本 1R2分44秒 ※肩固め
●ソーフィアン・エルガルネ(フランス)
※3勝2敗でチーム・スペインが勝利。
6勝1敗のロレッタと、これがデビュー戦となるエルガルネが対戦。1R、長身のロレッタがガッチリ体型のエルガルネにジャブ、エルガルネも左右のフックを振り回してくる。
組み付いたロレッタをフロントスープレックスで豪快に投げるエルガルネ! すかさず立ち上がって左右フックを繰り出していく。
ストレートで前に出たロレッタにエルガルネの左フックが炸裂、ガブって後ろに投げるとロレッタが上を奪い、肩固めに極めてタップを奪った。国別チーム対抗戦はスペインが3勝2敗で勝利を挙げた。
▼第4試合 国別対抗戦 フランスVSスペイン 93kg未満級 5分2R
○クリスチャン・ムプンボ(フランス)
一本 1R4分59秒 ※腕ひしぎ十字固め
●エノック・ソルベス(スペイン)
1R、ムプンボの放ったローを掬ったソルベスがパンチから組みに行くが、コーナーへ押し込んでいったのはムプンボ。ヒザ蹴りを見舞いながらテイクダウンに行き、ソルベスも足払いを仕掛ける。豪快な投げを見せたムプンボはバックを奪い、パンチに行くがポジションをキープ出来ずブレイクに。
ソルベスが右フックから組み付き、足を掛けてムプンボが倒して上になる。サイドからパンチに行くがソルベスに立たれ、今度はソルベスが上に。ソルベスが殴りに行ったところでムプンボが下からの腕十字! ソルベスが高速タップし、これで2−2のタイへ持ち込んだ。
▼第3試合 国別対抗戦 フランスVSスペイン 84kg以下級 5分2R
○クリストフ・ダフレベレ(フランス)
一本 1R2分48秒 ※チョークスリーパー
●レイコ・カキン(スペイン)
1R、レイコのローキックにパワフルなタックルを決めたダフレベレがテイクダウン。レイコは両脇にタフレベレの両腕を抱え、ハーフガードでブレイクを待つ。ドントムーブでリング中央に戻ると、ダフレベレが一気にパスして縦四方へ。そのままノースサウスチョークを極めてタップを奪い、フランスに初白星をもたらした。
▼第2試合 国別対抗戦 フランスVSスペイン 76kg以下級 5分2R
○アブナー・ヨペレス(スペイン)
判定 延長R
●ガエル・グリモー(フランス)
1R、パンチ&キックの応酬からグリモーが組み付き、投げからバックを奪う。ロープの外に出てしまったためブレイク。ヨペレスの右ストレートにグリモーが片足タックル、組み付いてテイクダウンを狙おうとするが、ヨペレスはロープを背に堪える。
コーナーへ押し込んでヒザを蹴るグリモー、投げからヒザ蹴りを見舞って離れる。ヨペレスがパンチから飛びヒザ蹴り、組み付くグリモー。ヒザ蹴りを出しながら投げに行くグリモーがフロントチョークの体勢に入る。これは極まらずラウンド終了。
2R、右フックを振りかぶっていったヨペレスにグリモーがタックル。組み付いてロープへ押し込んでいくとヨペレスのヒザがローブローになって一時中断。
再開後、再びタックルに行ったグリモーがテイクダウンに成功するも動きがなくブレイクに。またも殴りに来たヨペレスをテイクダウンするグリモー。今度はヨペレスが上になり、単発ながらもパウンドしてサイドへのパスを仕掛ける。下から蹴り上げるグリモー。これもブレイク。残り時間1分でグリモーがタックルからテイクダウン、立ち上がったヨペレスをフロントチョークの体勢に捕らえると、1R同様に極まらず試合終了となった。
判定は第1試合に続いてドロー、延長戦へ突入する。グリモーがタックルに行ってロープ際まで押し込み、テイクダウン出来ずブレイクに。
パンチを出しながら下がるヨペレスに、タックルに行くグリモー。片足を掬って横に振ったところでバランスを崩し、ヨペレスが上になる。
腕十字を仕掛けたヨペレスだがグリモーが上になり、またもフロントチョークの体勢に。首を引き抜いたヨペレスがパンチ。最後はグリモーが組んでの投げを見せたところで試合終了。判定でヨペレスが勝利を得て、スペインが2連勝を挙げた。
▼第1試合 国別対抗戦 フランスVSスペイン 70kg以下級 5分2R
○ホゼ・ルイス・サバテル(スペイン)
反則 延長R1分21秒
●マクテル・グエイ(フランス)
全身に刺青をほどこしたサバテルと黒人のグエイが対抗戦のオープニングを飾る。
1R、グエイの左フックに仰け反って倒れるサバテル、すかさず長いリーチからパウンドを落としていくグエイ。立ち上がってタックルに行くサバテルはコーナーでテイクダウンに成功するが、グローブの紐が解けてしまい試合は一時中断。
再開と同時に両足をぶっこ抜いてテイクダウンするサバテル。片足を越えてサイドへ行くが、グエイに立たれて持ち上げられ、マットに叩きつけられる。
スタンドに戻り、グエイがパンチから左ミドル、その蹴り足をキャッチしたサバテルがグラウンドに持ち込む。サイドへパスするもグエイに立たれてヒザを突き上げられるが、再びテイクダウンに成功。
グエイが立ち上がるところをフロントチョークに捕らえるもすっぽ抜けて立たれてしまう。グエイが右フックからのヒザをヒットさせた。
2R、タックルに行くサバテルにガブるグエイ、立ち上がるとボディへヒザ、そしてフロントチョークから上になってパウンドを叩き込む。
スタンドを要求するグエイ、タックルに行くサバテル。同じような展開が続き、ようやくテイクダウンに成功したサバテルがバックマウントを奪ってスリーパーへ。しかし、これも立たれる。
パンチで倒しに行くグエイをタックルでテイクダウンするサバテル、上から下からパンチを交換する。左右同時にパンチを出したり、クロールのように手を回転させてパンチを出し続けたサバテルだが、決着はつかず延長戦へ。
パンチで前に出るグエイに、ブロックを固めてタックルでテイクダウンするサバテル。サイドへパスしたサバテルだが攻め手がなく立たれてしまい、そこへグエイが反則のサッカーボールキック! しばらく回復を待ったがサバテルは立ち上がることが出来ず、サバテルの反則勝ちとなった。
▼オープニングファイト第1試合 65kg以下契約 5分2R
○上山知暁(U-FILE CAMP町田)
TKO 1R2分56秒 ※バックマウントパンチ
●細川 祐(キングダムサテライト)
1R、上山が細川のローに合わせて左フックをヒットさせてパンチで前に詰めていく。上山のパンチに顔を逸らせる細川は後退、パンチで前に出ると上山の左フックをもらい、タックルでテイクダウンされてしまう。しかし、上山がパウンドに来たところで細川が三角絞めから腕十字狙い、上山は潰しながらパンチを見舞ってマウントへ。背を向けた細川にパンチを連打し、レフェリーが試合を止めた。
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