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【NJKF】健太VS山内裕太郎の王者対決は、微妙な判定で健太が辛勝。国崇は元MA王者をKO

2009/05/10


ニュージャパンキックボクシング連盟
「ROAD TO REAL KING VI」

2009年5月10日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00

▼メインイベント2(第12試合) 交流戦 70kg契約 3分5R
健太(ESG/NJKFウェルター級王者)
判定2−0 ※50−48、48−48、49−48
山内裕太郎(AJ/全日本スーパーウェルター級王者)

 今大会のメインで実現したNJKF×全日本キックの中量級頂上対決! 3月のKrushでは持ち味を発揮できなかった山内が敵地に乗り込み、再起戦に挑む。

 それを迎え撃つ健太だが、NJKF×全日本キックの対抗戦ではNJKF勢の連敗が続いており、NJKF最後の砦として山内に挑む形でもある。

 1R、細かくジャブをつく山内。健太は蹴りのフェイントから右ローを蹴る。

 さらに左ミドルから前に出る健太。山内のパンチを左の前蹴りで止める健太はそこから右ロー。山内は健太のジャブを受けてワンツーを返す。前に出てくる健太にインローを蹴る山内。

 距離が詰まると互いに右ストレートを打ち合う両者。ここで山内はすぐに飛びヒザ蹴りのフェイント。山内はワンツースリーとパンチをまとめるが、健太のブロックは固い。健太は右ハイキックを山内にガードさせて前に出る。

 健太は細かいパンチから右ロー。奥足を蹴って、さらに右ストレートを返す。首相撲では健太が山内のバランスを崩してボディにヒザ蹴り。健太が圧力をかけて山内を下がらせる。

 2R、山内のパンチをブロックして奥足ローを返す健太。健太の左ボディが山内の腹に突き刺さる。山内は前に出てバックブローを打つ。健太は体を沈めて奥足ロー。健太の左フックをブロックして山内も左ボディ。

 健太が山内をコーナーに詰めて右ハイキック。山内はそれをブロックして右ヒジを返す。健太が左右のロー。山内も右ローを蹴る。

 思い切りのいい右ストレートで前に出る健太。山内を首相撲に捕らえるとヒザ蹴りから右ヒジ! 健太は下がる山内に連打をまとめる。

 3R、ジャブで距離を測る山内。健太がパンチで前に出てくると右ヒジを返す。健太は山内のパンチをブロックして右ロー。山内の右ストレートに合わせた健太の右ストレートが当たる! 首相撲の攻防になると山内が右ヒジ、離れ際の左ミドル。健太もヒジを返す。右ロー、左の前蹴りを出す健太。山内は右ストレートで飛び込んで右アッパー! 

 健太も右ヒジを打ち返す! 健太は山内を後退させて左ハイキック、そして右ボディストレート。山内も右ヒジを打ち返す! 

 4R、ジャブとインローの山内。健太が奥足ローを蹴ると、山内は健太を下がらせて左ボディを打つ。山内のパンチに左右のローを蹴る健太。山内はヒジ打ちで前に出る。ワンツー、右ヒジの山内。

 健太は右ストレートを返して組む。右ローを蹴り合う両者。そして山内が望月竜介を沈めた左の横前蹴り! 

 ここから前に出る山内に健太は下がりながらもワンツー。山内は左フックから飛びヒザ蹴り! これで健太の動きが止まる! しかし健太もワンツーから右ローを返す。

 5R、右ストレートから一気に前に出る山内! しかし健太もそれを押し返してパンチで前に出る。山内は左のヒジを2発。健太のワンツーをブロックして、山内が右ヒジを打つ。健太が左フックを打つと、山内が左ハイキック、そして飛びヒザ蹴り。

 健太は山内をロープにつめて左ボディ、左フック。山内が横前蹴りを出せば、健太もバックブローを返す。組みの攻防では山内が健太を押し倒す。健太のローにパンチで前に出る山内。互いに足を止めて打ち合うが、決定打に欠ける。山内が右アッパー、飛びヒザ蹴り。健太も右ストレートから連打をまとめる。

 一進一退の攻防が続いた試合の判定は50−48、48−48、49−48で健太。僅差の判定をものにした健太は勝利のガッツポーズ。(※ジャッジは特定の連盟や団体に所属していない第三者的組織のJKBレフェリー協会から1名、両選手に関係のないMA日本キックボクシング連盟から1名、NJKFから1名という構成)

 逆に山内とトレーナーのヌンサヤームは両手を振って判定に対して抗議。判定に納得がいかないファンからはリングにものが投げ込まれた。

 マイクを握った健太は「ちょうど1年前にタイトルを取ってから、NJKFの関係者やファンに情けない姿を見せてすいませんでした。もっと勝って貢献できたらうれしいと思います。今日は勝ちましたけど、白黒すっきり勝敗をつけられるようにしたいと思います」とリング上から語った。

 試合後、3月のJ-NETEORK王者・廣野祐との敗戦に続き、他団体との王者対決で2連敗となった山内。「悔しいです。手数は少なかったと思うが、正直やや自分の方が優勢だったと思います。でもアウェーのリングで倒せなかった自分が悪い。健太選手はいい選手だと思いますけど、負けてはいけない相手だったし勝てない相手ではありませんでした。敗者なので何も言えません。ため息しか出ません……」と微妙な判定に納得のいかない表情を浮かべていた。





▼メインイベント1(第11試合) 交流戦 56kg契約 3分5R
国崇(拳之会/NJKFフェザー級王者)
KO 4R29秒 ※左ボディ
高橋拓也(習志野/MA日本バンタム級1位・元王者)     

 3・14全日本キックで全日本フェザー級王者・山本真弘と60kg契約で対戦し、2度のダウンを奪われて判定負けを喫した国崇。今回はその敗戦を踏まえ、「自分に合った体重からやり直す」方針の元、56kg契約で再スタートする。

 対する高橋は05年3月の「MACH55」の一回戦で敗れ一度は引退したが、翌年末に現役復帰。昨年は暫定王者になっている。 

 1R、まず仕掛けのは国崇。ゴングと同時にワンツーからのパンチ連打で一気呵成に攻める。高橋もパンチ、ミドルを返していく。

 2R、国崇は右ローを確実に効かせて、そこから左ボディ、高橋をロープに詰めると左ボディからの右ストレートを打つ。高橋も国崇の右ローに右ストレートを合わせ、国崇が来るところに右の縦ヒジを打つ。そして高橋の右ヒジが国崇の顔面にヒット! 

 一瞬、これで国崇の動きが止まる。しかし国崇も高橋を押し返し、右のハイキックから飛びヒザ蹴り! 一進一体の攻防が続く。

 3R、国崇はインローからスイッチしての右フック。高橋は国崇に手を出させて右ヒジを狙う。じりじりとプレッシャーをかけて前に出る国崇に高橋は下がりながら左ミドル。

 国崇はジャブを突きながら前に出て、高橋の左ミドルをブロックして高橋の奥足(左足)に右ローを当てる。

 国崇は何度も高橋をロープまで詰めてパンチとローを蹴るが、高橋を攻めきれない。

 4R、構えをオーソドックスにした高橋。右のヒジで前に出るが、そこに国崇が絶妙のカウンターで左ボディ! これがグサリと突き刺さり、国崇が左のパンチを顔面に返そうとしたところで高橋がダウン! 

 高橋はその場にうずくまり立ち上がることが出来ず。3月の全日本キックでは山本真弘に敗れている国崇が再起戦で見事なKO勝利を収めた。




▼セミファイナル(第10試合) 交流戦 70kg契約 3分5R
宮越宗一郎(拳粋会/NJKFウェルター級1位)
判定2−0 ※49−48、49−49、49−48
武田一也(JMC横浜/MA日本スーパーウェルター級5位) 

 1月のWBCムエタイルール統一ランキング戦で一貴に勝利した宮越と、3月大会で太陽照明と引き分けた武田が対決。

 1Rから武田がプレッシャーをかけながら、右ミドルと右フックで攻める。宮越は下がりながらも右ローを返していく。2Rには、左右のローの武田に対し、宮越がフックの連打を集める。交流戦だけにお互いの意地がぶつかり合い、3R終了のゴングが打ち鳴らされても、両者は攻撃を止めない荒れっぷりを見せた。

 4R、武田の圧力の前に、宮越が下がる一方。武田は戦法を変えムエタイスタイルにチェンジ。首相撲からヒザ、そしてヒジを至近距離で狙っていく。宮越は防戦一方になるも、重みのあるフックを返す。

 5R、下がる宮越を、武田が追う展開。武田は右ハイ、ミドルと追い込むが決定打はない。攻め疲れを見せ始めた武田の手数が減ると、接近戦を仕掛けた宮越のパンチが連打で入る。勝負は判定決着となり、僅差で宮越が勝利した。




▼第9試合 交流戦 ライト級 3分5R
鈴木真治(藤原/全日本同級2位) 
KO 4R2分03秒 
一輝(OGUNI/NJKF同級2位)

 1月大会の米田貴志VS前田尚紀に続き、今大会で「OGUNI−GYM対藤原ジム」第2章が行われた。

 1Rからこつこつと鈴木が右ローを当てていく展開。徐々にダメージを蓄積いった一輝は足を引きずり始める。

 3R、一輝が左ミドルを出すのに合わせて、鈴木が右ストレート! これが見事にクリーンヒットし、鈴木がダウンを奪う。

 立ち上がった一輝に対し、チャンスとみた鈴木が右ローの連打で追加のダウン。もはや歩けない状態の一輝だったが、ゴングに救われ4Rに突入。

 鈴木は右ローを連打で決め、2度のダウンを奪ったところで試合終了。鈴木がKO勝ちした。




▼第8試合 フライ級 3分5R
大槻直輝(OGUNIジム/同級5位)  
判定3−0 ※50−47、50−47、50−48
三好 純(y-park/同級2位)  

 一昨年9月に一度対戦している両者。その時は三好が勝利している。しかし、その後は三好が1勝3敗、大槻が1勝1敗と、ともに波に乗れていない。ランキング戦となる一戦だけにタイトル戦線に名乗りを上げるのはどちらか。     
 
 パンチで攻める三好に対し、大槻はタイミングよく前蹴りを決め距離を保つ。

 左ミドルを随所で決めていく大槻の攻撃の前に、三好の右わき腹は真っ赤に染まっていく。

 最終ラウンドには、三好がパンチの連打で追い込むも、大槻が首相撲を仕掛けていき追撃を許さない。手数とヒット数で圧倒、主導権を握り続けた大槻がフルマークの判定勝利を収めた。


▼第7試合 アグレッシブマッチ ウェルター級 3分3R延長1R
上田龍之介(キング/NJKF同級7位)
判定3−0 ※30−27、30−27、30−28
村田康行(Studio-K/MA日本同級10位)


                 
▼第6試合 アグレッシブマッチ ウェルター級 3分3R延長1R
須釜和成(拳粋会/同級8位)
判定2−0 ※29−28、28−28、29−28
高橋誠治(町田金子/同級11位) 


             
▼第5試合 アグレッシブマッチ バンタム級 3分3R延長1R
畠山和浩(笹羅/同級10位) 
KO 1R2分50秒
増田利之(E.S.G/同級9位)


▼第4試合 交流戦 ヘビー級 3分3R
篤志(ブリザード/同級8位)
判定3−0 ※30−28、29−28、29−27
柿崎孝司(WRSフェアテックス)


           
▼第3試合 スーパーフェザー級 3分3R
鈴木翔也(OGUNI)
判定3−0 ※三者とも30−29
逢見亮太(立川KBA)


         
▼第2試合 交流戦 ライト級 3分3R
宮越慶二郎(拳粋会)
判定2−0 ※30−29、29−29、30−29
宮田隼児(全日本・AJ)

▼第1試合 スーパーウェルター級 3分3R
長田竜介(OGUNI) 
KO 2R32秒
クレイGタロー(G-1)

 

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