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【ライズ】龍二がノンストップのド突き合いで白須を破る!森田は逆転KOで三階級制覇

2009/05/31


KGS
「RISE 55」

2009年5月31日(日)東京・ディファ有明
開場15:00 開始16:00
※オープニングファイト開始15:15

▼メインイベント(第11試合) −70kg契約 3分3R延長1R
○龍二(リアルディール/RISE DEAD OR ALIVE TOURNAMENT'07王者)
延長R 判定3−0 ※三者とも10−9
●白須康仁(キングビースト/WMAF世界スーパーウェルター級王者)
※本戦は30−30、30−29、30−30

 龍二と白須、共にK-1 WORLD MAXでも活躍している両者がRISEでサバイバルマッチを行った。K-1とRISEの協力体制が発表され、群雄割拠の日本代表決定トーナメントに出るためにはライバルたちを潰して行かなければならない。RISEでの試合はその査定マッチという意味合いもあるだけに、両者共に何が何でも勝ちたいところ。

 1R、龍二が最初から前へ出ての接近戦を挑み、白須もこれに応えて打ち返す。龍二は左右のフック、アッパーからテンカオ、白須は左ボディから左右フック。パンチから得意のローに繋げたい白須だが、龍二が距離を詰めているためなかなか蹴ることが出来ない。

「実は4月の試合(K-1 WORLD MAXでのTATSUJI戦)で右拳と右スネを痛めていて、拳はなんとかなったが右足は蹴られたらヤバかった」と試合後に打ち明けた龍二。手数の多さと距離を詰めての攻撃で、白須にローを蹴らせない作戦だったという。

「白須さんも気が強いので接近戦の打ち合いに付き合ってくれてよかった」と龍二が試合後に語ったとおり、白須も真正面からの打ち合いに応じて龍二の作戦通りに試合が進む。白須はローと前蹴りを巧みにパンチと織り交ぜるが、パンチの回転では龍二が優る。

 2Rも両者は接近戦で拳を交える。コンパクトかつ強いパンチをお互いにヒットさせ、ノンストップの打ち合いが続く。接近戦にも関わらずクリンチでのブレイクがほとんどなく、両者とも攻撃を続けるスリリングな攻防に場内からはどよめきが起きるほど。

 龍二は右ショートアッパーでコツンと白須のアゴを跳ね上げて左右フック、そこからテンカオや顔面へのヒザ。さらにハイキックも繰り出す。白須も顔面、ボディへとパンチを返していき、お互いにいつ倒れてもおかしくないほどの打ち合いだ。

 3Rもノンストップの打ち合いを続ける両者、アゴが跳ね上がり、頭がブレてもすぐに打ち返す。龍二は白須が距離を取ってローを蹴ると、すぐに左右のストレートで接近して距離を詰めてのフック。ローを蹴る間合いが取れない白須はパンチで打ち合う。

 白須は1Rから龍二の弱点と言われているボディにパンチとヒザを打ち込んでいったが、龍二は怯むことなく前へ出てパンチを打ち続け、ラストには左フックを連打して前へ出て優勢を印象付けようとしたが、判定はドロー。延長戦へ突入する。

 パンチで突き放してローを蹴る白須だが、龍二の接近戦に連打は出来ない。汗と水しぶきが飛び散る打ち合いとなり、本戦同様甲乙つけがたいせめぎ合いが続く。龍二はラストでさらに回転を上げて前へ出て、ボディへヒザを突き上げる! このボディへのヒザで白須の動きがやや止まり気味となり、白須も最後の数秒でローからパンチを返したが、龍二が手数と圧力でやや押し切った印象。

 微差としか言いようがないほどの判定だったが、判定3−0で龍二が勝利を収めた。クリンチやブレイクがほとんどない、見合うこともないノンストップのせめぎ合いを展開した両者に、場内からは大きな拍手が沸き起こった。

「いつも滑り倒しの龍二です。白須選手はローがメチャメチャ痛かったので、前へ行くしかないと思いこういう闘いが出来ました。本戦で決着がつかなかったので、本当は引き分けですから白須選手とはもう1回やりたい」と、龍二はマイクで完全決着戦をアピール。

 さらに「取る予定でしたベルトにぜひ挑戦させてください。伊藤さん! ……あれ? いないですか。日菜太選手がノリにのっているので、30過ぎの僕がチャンピオンになりたいです」と、70kg級王座のベルトを保持する日菜太との再戦もアピールした。しかし、伊藤隆代表は席を外しており、このアピールは届かなかった……。

 試合後、伊藤代表にこのことを聞くと、「防衛期限が1年間なので、日菜太選手には11月までに防衛戦をやってもらわなければならない。しかし、K-1との絡みもあるので会長と話をして防衛戦をやるか王座を返上するか決めます。日菜太選手が防衛戦をやるのであれば、11月のJCBホールでやりたいと思います」と、いずれにしても龍二がタイトルマッチに挑戦出来るのは間違いなさそう。

 また、非常に僅差の判定となった試合について「甲乙つけがたい時は前に出ている選手の方の勝ちになります。ただ、最後は龍二選手のボディが効いていましたね」と、ジャッジ泣かせの接戦を説明した。


●龍二のコメント
「正直きつかったです。きついの一言。勝ったから言えますが、4月の試合で右拳と右スネを怪我していてパンチで行くしかなかった。とにかく前へ出てローをもらわないという作戦でした。白須さんも気が強くてよかったです。距離を取る選手だったらヤバかった。めったにないけれど作戦通りでしたね(笑)。

 右拳は試合中に頭を殴っちゃって叫びそうになるくらい痛かった。でも、3R目の会長のびんたで目が覚めました。それがムチャ痛かったです(笑)。僕のパンチは右が強く打てなかったのでそんなに強くなかった。フックはいいのが入ったけれど、まだ力不足。スタミナがあるところは見せられたけれど、早く怪我を治してチャンスあれば必ず倒せる選手になりたいです。

 RISEでずっとやってきた以上はあのベルトが欲しい。日菜太選手とやりたいですね。僕も30を過ぎて残り少ない選手生活なのでK-1の本戦にも出たいです。

 今回、酒はゴールデンウィークにちょっと呑みすぎまして(笑)。1日1升呑んで4日で4升。さすがにヤバイと思ってけっこう酒を抜いたのがよかったかもしれない。今日は打たれたので呑みませんが、明日は呑みます。

 正直、本戦で勝ったと思ったんですが、白須選手のローに対して対策は“我慢”ですから、そんなに差はなかったので延長は覚悟していました。スロースターターではなく最初から行くようにしましたね。白須選手のパンチは痛かったけれど、けっこう見えてたので。記憶が飛ぶほどのパンチはなかったです」


▼セミファイナル(第10試合) 初代RISE 55kg級王者決定戦 3分5R延長1R
○森田晃允(士道館 橋本道場/第15代MA日本キックバンタム級王者)
KO 1R2分32秒 ※パンチ連打
●KO-ICHI(新宿レフティー)
※森田が初代RISE55kg級王座に就く。

『RISE55』で55kg級の初代チャンピオンが決定する一戦。3月29日のトーナメント1回戦を勝ち上がった森田とKO-ICHIがその座を争う。森田が勝てばMA日本キックボクシング連盟のフライ級とバンタム級に続いて三階級制覇、KO-ICHIは初戴冠となる。前日に行われた調印式では激しい舌戦を展開した二人だけに、KO決着は必至か!?

 1R、森田がフックからローの対角線のコンビネーションで軽快に攻め、KO-ICHIのパンチを空振りさせる。ローが小気味よく決まり、森田ペースで進むかに見えた次の瞬間、KO-ICHIの右フックがカウンターで森田を捉え、森田が前のめりにダウン!

 何とか立ち上がるも森田は明らかに効いている様子で、KO-ICHIが一気に襲い掛かる! 絶体絶命のピンチかと思われたが、トドメを刺そうと飛び込んできたKO-ICHIに森田の右ストレートがヒット! この一発でグラつくKO-ICHI! その瞬間を見逃さず、森田が左フックからの右フックでダウンを奪い返す!

 まさかの逆転劇に場内は大沸き! KO-ICHIは何とか立ち上がるも、明らかにダメージは深く身体に力が感じられない。そこへ甦った森田が左右フックの連打! 一方的に打たれて崩れ落ちるKO-ICHI! ここでレフェリーが試合をストップ! 鮮やかな逆転劇で森田が三階級制覇に成功した。両者が合わせて3度ダウンしたが、試合時間は僅か2分32秒。

「自分が三階級制覇できたのも応援してくれたみんなのおかげ。今回、一言いいたかったんですけれど、保育園から一緒だった大親友が結婚するのでお祝いの気持ちを込めて闘いました」と森田。「この階級でこのルールなら俺がぜってぇに一番強い」という言葉を証明して見せた。



▼第9試合 −60kg契約 3分3R延長1R
○板橋 寛(スクランブル渋谷/第2代RISE60kg級王者)
判定3−0 ※30−28、29−28、30−28
●海戸 淳(y-park/元全日本キックボクシング連盟ライト級1位)

 全日本キックボクシング連盟ライト級1位だった海戸が、NJKFのy-parkに移籍しての第一戦。「キックルールよりRISEルールの方が好き」という海戸が新天地でどんな闘いを見せるのか? 迎え撃つは1月大会で裕樹を破り、第2代RISE60kg級チャンピオンとなった板橋。今回が王者第一戦である。

 1R、やや堅さの見える海戸から出会い頭の左フックでダウンを奪い、快調なスタートを切った板橋。しかし、2Rになると海戸はミドルキックとボディへのパンチ、組んでのヒザ蹴りで板橋のボディを集中攻撃。組んでは離れるという展開に。

 3Rも同様に組んでの攻撃とアウトボクシングに徹する海戸。板橋の攻撃をはぐらかすような展開が続き、ラストに板橋がロープに詰めて連打をまとめた。試合中、何度も首を傾げた板橋が判定勝ちするも、笑顔はなかった。

「ちょっと今回はKO出来なかったので、勝ったら大きいことを言おうと思っていたんですが、不甲斐ない試合だったので次に頑張ります」と、“大きいこと”は封印した。




▼第8試合 −60kg契約 3分3R延長1R
○末広智明(大道塾 吉祥寺支部/RISE FLASH to CRUSH TOURNAMENT’07準優勝)
延長R 判定3−0 ※三者とも10−9
●小宮山工介(北斗会館/2008 RISING ROOKIES CUP 60kg級優勝)
※本戦は30−29、29−29、29−29



▼第7試合 −70kg契約 3分3R延長1R
○池井佑丞(クロスポイント吉祥寺/RISE DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’07準優勝)
負傷判定3−0 ※三者とも20−19
●川端健司(チームドラゴン/RISE DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’06 3位)
※池井が川端のローブローで試合続行不可能となり、2R途中までの判定



▼第6試合 −70kg契約 3分3R延長1R
○松本勇三(勇三道場)
判定3−0 ※30−27、30−25、30−27
●CRAZY884(CRAZY GYM/RISE DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’07 3位)



▼第5試合 −70kg契約 3分3R延長1R
○小宮由紀博(フリー/LIGHTNING TOURNAMENT’07優勝)
判定3−0 ※30−28、29−28、30−29
●太陽照明(インスパイヤード・モーション/NJKFスーパーウェルター級1位)




▼第4試合 −70kg契約 3分3R
○大渡博之(正道会館/第3,4,6,7回 全日本空手道選手権大会軽量級優勝)
判定3−0 ※30−27、30−27、30−25
●NITRO大輔(TARGET)


▼第3試合 −70kg契約 3分3R
○里獅ZLS(チームゼロス)
判定2−0 ※30−28、29−29、30−29
●國安浩史(シルバーウルフ/2008 RISING ROOKIES CUP 70kg級優勝)



▼第2試合 −55kg契約 3分3R
○炎出丸(クロスポイント吉祥寺)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−28
●ローズ達也(WILD SEASAR/全沖縄バンタム級王者)



▼第1試合 −60kg契約 3分3R
○麻原将平(シルバーアックス/2008年 KAMINARIMON 60kg級トーナメント優勝)
判定3−0 ※30−27、30−28、29−27
●川崎 亮(尚武会)



▼オープニングファイト第2試合 −60kg契約 3分3R
○仲江川裕人(如心館)
判定3−0 ※30−28、30−28、29−28
●永山敬之(士道館 札幌道場)





▼オープニングファイト第1試合 −60kg契約 3分3R
○浅瀬石真司(町田金子)
判定3−0 ※30−27、30−27、29−28
●後藤勝也(池袋BLUE DOG)


ライズ“メガ”特集! R.I.S.E.53
中村敏射、菅原勇介、梅原タカユキのネット公開練習(動画)
小野寺力の秘蔵っ子・田中秀弥、元高校球児・T-98、期待の21歳・中村敏射インタビュー
https://gbring.com/closeup/closeup.htm

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