シュートボクシング協会
「〜ツヨカワGirls真夏の祭典〜
SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT Girls S-cup 2012」
2012年8月25日(土)東京・YAMANO HALL
▲優勝候補の神村(左)がクライン(右)のパワーの前にまさかの初戦敗退!
▼第6試合 Girls S-cup 2012トーナメント一回戦第4試合 2分3R延長1R
○ロレーナ・クライン(オランダ/WPKL女子フライ級王者)
延長R 判定3−0 ※10−9、10−9、10−8
●神村エリカ(TARGET/Girls S-cup 2011日本王者)
※クラインが準決勝へ進出。本戦は30−29、30−30、30−30
RENAと並ぶ優勝候補の神村は、1回戦で格闘王国オランダのクラインを迎え撃つ。数多くの名選手を生み出してきた、オランダが送り込んだ刺客の実力やいかに?
1R、クラインのいきなり放った右フックの衝撃音に場内がどよめく! 神村も負けじと左フックを打ち返すと、クラインは組み付いて神村を押し倒す。さらに左右フックで襲い掛かり、組み付いては神村を押し倒すクライン。
神村の蹴りをキャッチすると、後ろに投げ飛ばす。
2R、パンチか蹴りを一発出しては組み付いて神村を押し倒そうとするクライン。さらには首投げも狙ってくる。ジャンプして襲い掛かるクラインの左フックをもらう神村。前蹴りのあとには右フックももらう。組んでは投げに行くクラインに神村は苦戦を強いられる。
3R、後ろ廻し蹴りから組み付くクライン。打撃を一発出しては組み付いて投げにいくクラインに神村は攻める間を与えてもらえない。
クラインが右ハイキック、神村は左フックを放つが、クラインが組み付いて投げに行く。神村は攻める機会をほとんど与えてもらえなかったが、判定はドロー!
延長戦に入ると、神村はクラインのパンチをかわしてコーナーで連打。クラインはパンチを入れて組み付き、ヒザを入れる。神村は前蹴りから組んできたクラインに肩固め。ブレイク後、クラインがローキック、それに対してパンチを連打していった神村だったが、ここでクラインが首投げ! シュートポイントが入る! 間もなくゴングとなり、神村がまさかの初戦敗退。クラインが準決勝へ進出した。
▲身長差14cmのハンディをはねのけてV.V Mei(右)が勝利
▼第5試合 Girls S-cup 2012トーナメント一回戦第3試合 2分3R延長1R
○V.V Mei(ヴィー・ヴィー・メイ/フリー/VALKYRIE女子フライ級王者)
延長R 判定3−0 ※三者とも10−9
●ナムターン・ポー.ムナグペット(タイ/WMC世界フライ級王者)
※Vが準決勝へ進出。本戦は30−29、29−29、29−29
主催者推薦として出場が決まったVはGirls S-cupに4大会連続出場。ナムターンは元アマチュアボクシング・ナショナルチームの選抜選手として活躍した実績を持ち、17歳ながら得意のパンチと167cmの長身を生かしたヒザ蹴りを武器にムエタイのWMC世界フライ級王座を奪取。今年1月25日にタイで開催された女子フライ級8人トーナメント『Prince cup』でもぶっちぎりの優勝を果たしている。
1R、ナムターンは大きく構えての右ハイキック、Vは組み付くがこれはブレイク。Vが組み付くとナムターンは首相撲でコントロールしてヒザ蹴りを入れ、Vは右フックを当てる。組み付くVと首相撲に持ち込むナムターン。同じ攻防が何度か見られた。
2R、ナムターンは右ミドルと前蹴り、Vは組み付いて投げを狙うが、ナムターンに首相撲に持ち込まれてなかなか投げを打てない。ナムターンはヒザ蹴り。しかし2R終了間際、首相撲に持ち込んだナムターンを抱え上げるようにしてVが投げでシュートポイントを奪う!
3R、ナムターンの右ミドルにボディストレートを返すV。組むと投げを狙い、ナムターンは首相撲に持ち込んでヒザを蹴る。Vが右ストレートをヒットさせて投げに持ち込むが、ナムターンは首相撲で防ぐ。判定はジャッジ1名がVを支持したが、1−0でドロー。延長戦にもつれ込む。
パンチで攻めるVが右フックをヒットさせ、さらに右ストレートから投げ狙い。ナムターンの首相撲にはボディ打ち連打で応戦する。飛び込んでの右フックを連続ヒットさせたVが判定勝ちで準決勝へ進出した。
▲総合格闘家同士の試合はハム・ソヒ(右)が打撃でリサ(左)を圧倒した
▼第4試合 Girls S-cup 2012トーナメント一回戦第2試合 2分3R延長1R
○ハム・ソヒ(韓国/CMA/Girls S-cup 2011準優勝)
判定3−0 ※30−26、30−26、30−27
●リサ・ワード(アメリカ/ユナイテッド・ファイトチーム/NFC女子ライト級王者、FFF女子フライ級王者)
※ソヒが準決勝へ進出。
ウクライナの選手が欠場となり、急遽参戦が決まったリサ。昨年に続いて2度目のGirls S-cup参戦となるソヒと同じ、総合格闘技の選手だ。総合の選手同士ということで、投げや立ち関節技の攻防に期待が集まる。
1R、サウスポーのソヒは左ストレートを軽くヒットさせていくが、リサの投げであわやシュートポイントを奪われそうになる。その後もリサは投げを連発していく。
ソヒも負けじと左ストレート、左フックをヒットさせる。ソヒのボディへのパンチとローキックでリサは後退する。
2R、ソヒは左ボディストレートを突き刺し、顔面にも左ストレート、左フック。リサは首投げを狙うが失敗。ソヒは左ボディから右フック、そして左ハイキック! ソヒのパンチ連打でリサは棒立ちとなり、ラウンド終了間際にスタンディングダウンを奪われる。
3R、ソヒはワンツーで前へ出て左ボディを突き刺し、さらに左ローキック。コーナーへ詰まったリサに左ボディストレートを突き刺すと、リサは前かがみになる。
さらに連打で攻めるソヒに背中を向けてしまうリサ。ソヒはパンチでダメ押しの攻めを見せ、判定勝ちした。
▲RENA(右)がキム(左)に圧勝して幸先のいいスタートを切った
▼第3試合 Girls S-cup 2012トーナメント一回戦第1試合 2分3R延長1R
○RENA(及川道場/Girls S-cup 2010世界王者)
判定3−0 ※30−26、30−25、30−27
●キム・タウンセンド(オーストラリア/WKN女子世界ミニフライ級王者)
※RENAが準決勝に進出。
世界大会2連覇、そしてGirls S-cup3度目の優勝を狙うRENAの初陣は、オーストラリアのキムが相手。キムは空手の天才少女として注目を集め、キックに転向するとプロデビュー後4戦目でWKN世界ミニフライ級のタイトルを獲得したという新星だ。
1R、左右のローを繰り出すキムにRENAは左右連打から左ボディ。さらに前蹴りから組み付くと首投げでシュートポイントを奪う。
RENAはワンツーから左ボディ! これでキムの体がくの字に曲がる。組み付いたキムのボディを叩くRENA。ブレイク後も左右フックから左ボディを打つRENA。
2R、左右のローとミドルをスピーディーに繰り出してくるキムに、RENAは右ストレート。キムは組み付いて投げを狙うが、RENAは浴びせ倒す。左右のフックから左ボディをクリーンヒットさせたRENAは、そこから組み付いて鮮やかな首投げでシュートポイントを追加! さらにボディを狙い撃ちと圧倒する。
3R、右ストレートと左アッパーでボディを攻めていくRENA。キムは組み付いて投げを狙ったが、RENAが防ぐ。
蹴りを多用し、スーパーマンパンチも繰り出したキムだが、RENAの右ストレートでボディを打たれると失速。RENAが左右フック、左ボディで圧倒して判定勝ちした。
▲最強のライバルと目された城(右)を破り、MIO(左)が決勝戦へ進出
▼第2試合 女子高生限定トーナメントJKS48準決勝第2試合 2分3R延長1R
○MIO(及川道場/SB女子ミニマム級1位/高校2年生)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−29
●城 侑沙(たち・ゆさ/ストライキングジムAres/高校3年生)
※MIOが決勝戦へ進出。
試合前、昨年11月のRISEの大会でエキシビションマッチで拳を交えたあやまん監督からMIOに花束が贈られた。
1R、両者速いパンチを繰り出して相打ち、サウスポーの城がワンツーをヒットさせて首投げを仕掛ける。MIOは右ストレートと前蹴り。城は組んでのヒザ蹴り。MIOが右ストレートで前に出ると、城もワンツーを打ち返す。MIOの右ミドルで2度転倒する城。
2R、パンチで入ろうとする城をMIOは前蹴りで止めて右ストレートを直撃。組むとMIOはヒザ蹴り、城は投げを繰り出す。
MIOの右ミドルに左フックを合わせる城。MIOが右ストレートをヒットさせると、すぐに城が左フックを打ち返す。終盤、MIOのバックハンドブローがクリーンヒット!
3R、思い切ったパンチを放って前へ出ようとする城だが、MIOは前蹴り、右ストレート、接近すると組んでのヒザ蹴り。城は逆転を狙って投げを再三仕掛けるが、MIOはしっかりとディフェンスする。ラスト10秒、両者パンチを打ち合って終了。優勝候補のMIOが決勝戦へ進出した。
▲善戦した大塚(右)だったが、朱里(左)が延長戦で差をつけた
▼第1試合 女子高生限定トーナメントJKS48準決勝第1試合 2分3R延長1R
○eneos朱里(グラップリングシュートボクサーズ/高校3年生)
延長R 判定3−0 ※10−9、10−9、10−8
●大塚尚子(シーザージム新小岩/高校3年生)
※朱里が決勝戦へ進出。本戦は30−29、30−30、29−29
1R、サウスポーの朱里に大塚は右ミドルからパンチと前へ出て積極的に攻める。投げを狙った大塚だが、これは失敗。続いてフロントチョークも仕掛けたがこれも極まらない。後半になってややスピードが鈍ってきた大塚に朱里がパンチを連打。大塚も右ミドルで応戦する。
2R、朱里が左ミドルからのパンチ連打で前に出る。大塚も右ミドルで前に出ようとするが、朱里が前蹴りで阻む。左ストレートを狙い打ちする朱里。
大塚は組んでのヒザから首投げを仕掛けたが、惜しくも崩れてシュートポイントならず。朱里のフック連打に大塚もミドルとパンチで応戦する。
3R、大塚は左ミドルで前に出てヒザ蹴り、朱里は左フック、左ストレート。しかし、大塚は下がらず右ミドルとパンチを出し続ける。やや勢いが衰えた朱里に大塚がラッシュをかける!
判定はジャッジ1名が朱里を支持したが、1−0のドロー。延長戦へ突入する。延長戦が始まってすぐ、朱里がフロントチョーク! これにキャッチが入る。大塚が倒れてブレイクになったが、朱里が俄然有利に。
朱里が右フック、左ミドル。大塚はヒザ蹴り。朱里はフロントスープレックスを狙うが失敗。最後まで攻めた大塚だったが、朱里を止めることは出来ず朱里が決勝戦進出を決めた。
★メインイベント(RENA vs V.V Mei)、セミファイナル(魅津希 vs 高橋藍)の試合結果はこちら
★第10試合(MIO vs eneos朱里)、第9試合(V.V Mei vs ロレーナ・クライン)、第8試合(RENA vs ハム・ソヒ)、第7試合(神風莉央vs聖☆羅)の試合結果はこちら
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