9月23日(水・祝)東京・後楽園ホールで開催されるニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)『WBCムエタイルール日本統一王座決定戦』にて、スーパーフェザー級決勝戦を北斗旗王者・末広智明(大道塾吉祥寺支部)と争う赤十字。父に名キックボクサー向山鉄也を持ち、“キックボクシング界のサラブレッド”と呼ばれる彼だが、意外にもその目はK-1へ向いていた。
赤十字竜(あかじゅうじ・りょう)
1988年7月23日、千葉県出身
身長170cm
元・MA日本&全日本ウェルター級&全日本ミドル級王者の向山鉄也を父に持つ
2005年11月20日、17歳の時にNJKFでプロデビュー
高校在学中に5連勝を飾るなど大器の片鱗を見せ付けた
負傷によって長期欠場を余儀なくされたが1年8カ月ぶりの復帰戦となった、
2008年9月27日、王座決定戦で中須賀芳徳を破りNJKFスーパーフェザー級王座に就く
2009年3月22日、“狂拳”竹内裕二との王者対決ではダウンの応酬の末ドロー
戦績:7勝(2KO)2敗1分
ニュージャパンキックボクシング連盟/キングジム所属 |
■末広戦は組みの試合にしたくない。地味なので(笑)
ーー7・26「WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント準決勝」では、MA日本キックボクシング連盟フェザー級2位の奥山光次選手に2R1分6秒、見事なTKO勝ちでしたね。
「ありがとうございます。普通に勝たないといけないなと思っていたので、結果はあれで満足しています」
ーー今回は特にローキックが強く、2度のダウンを奪いましたが強化していたんですか?
「ローの練習はガンガンやっています。ウチのジムに青山(隆=元・全日本フェザー級王者)コーチという方がいらっしゃいまして、いつもローを教えてくれています。自分の武器にしようと思っています」
ーー倒せる武器を身に付けようと?
「はい。身に付けたいと思いまして、そのひとつがローキックなんです」
ーー右足でも左足でも倒せるくらいになっているんですか?
「効くのは奥足だと思っているので左ローが中心ですが、右ローもまだ倒したことはないですが威力には自信があります」
ーー最初のダウンを奪った後に、珍しく飛び蹴りを見舞ったじゃないですか。あれは一体?
「あれは1回倒れたので、このままKOになってしまうんだろうなと思いまして、ちょっとお客さんに見せ場を作らないといけないと思ってやってみました(笑)」
ーー随分と余裕があったんですね?
「そうですね。最初のダウンを奪った後、カウントが数えられている間に“何をしようかな”って考えていたんです。このままだと地味に終わっちゃうと思ったので、走って飛びました(笑)。練習していたわけではないですよ」
ーー次の決勝戦では末広選手との対戦が決まっていますが、どんな印象を持っていますか?
「動きが丁寧で上手そうですね」
ーー中須賀戦では首相撲などの組みを多用して相手をコカしまくっていましたが、組みに関しては?
「自分も組みの練習はしているので、それで来たらそれなりの対応は出来ますね。そんな簡単にはコカされません。2年前だったらコカされていたかもしれませんが、今は大丈夫です。ただ、なるべく組みの試合にはしたくないですね。地味なので(笑)」
ーー最近はお客さんを意識しているんですか?
「やはり楽しい試合がしたいですね。地味な試合は見ているお客さんがつまらないと思うので……
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