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 12月27日(日)ゴールドジムサウス東京アネックスにて行われた「DEEPフューチャーキングトーナメント2009」ライト級で優勝を果たした加藤。アウトサイダー出身という経歴がクローズアップされてきた加藤だが、3試合連続KO勝利という文句なしの内容・結果を残した。格闘家としての第一歩を踏み出した加藤が2010年の目標を語った。

加藤友弥(かとう・ともや)
1984年4月26日、東京都出身
身長173cm、試合体重70kg
前田日明プロデュースの不良格闘技イベント「アウトサイダー」旗揚げ戦に出場。
メインイベントで与国秀行をKOし、MVPを受賞する。
2009年からは本格的に格闘家としての活動をスタートし、DEEPに参戦。
フューチャーファイトで2戦1勝1敗の成績を残した。
BONS所属

■試合の一週間前に目を手術「でもここで引いたら俺じゃない」

ーーフューチャーキングトーナメント優勝おめでとうございます。顔も腫れていますし、スネが裂けてその傷口を縫ったりと、本当に激しい3試合でした。

「俺、マゾかもしれないっす(笑)。トーナメントは5人だったんですけど、俺だけ3試合やりましたからね。まあ最初から3試合やるつもりだったからいいんですけど、ISE君からは『3試合で良かったじゃん』と言われました。今日のトーナメントは今年最後の試合だったから気合いも入っていたし、ISE君と帯谷(信弘)選手の試合を見て、ああいう先輩がいるのに下手な試合は出来ないなって。それにアウトサイダー出身ってことで周りから舐められている部分もあると思うんで、そうじゃないってことを試合で出したかったですね」

ーー試合後に聞いた話なのですが、試合直前に目を手術していたそうですね。

「はい。一週間前の練習で目に傷がついちゃって、手術しました。お医者さんから試合は止められたんですけど、ここで引いたら俺じゃないなって。それで試合まで目のことは誰にも言わないで、昨日、抜糸して試合をしました」

ーーそんな状態で試合をしていたんですか!?

「自分の中でフューチャーキングに出るっていう目標を立てていて、そのために1年間やってきたんですよ。だから欠場することは全く考えてなかったです」

ーーでは優勝が決まった時は感極まるものもあったんじゃないですか?

「そうですね。アウトサイダーからDEEPに出るって決めた時から、フューチャーキングは目標だったし、俺は厳しい道を選んでやっていると思うんですよ。でもそれが一番、近道ですからね」

■2010年は海外武者修行も視野に「もっと辛い道を進んでいきたい」

ーーアウトサイダー出身の選手ということではなく、総合格闘家として周りを認めさせたいという気持ちがあったんですか?

「いや、俺はアウトサイダー出身だからって煙たい経験はしてないっすよ。言い過ぎかもしれないですけど、俺と谷山君(※与国秀行)の試合があったからこそアウトサイダーが始まったと思うし、アウトサイダーの経験があったから、俺はここにも立ててるわけで。1から2にするのは簡単だけど、0から1にするのは大変じゃないですか。アウトサイダーを0から1にしたのは俺が最初だと思ってます」

ーー今の加藤選手の言葉を使うと、フューチャーキング優勝という結果は、格闘家として1から2へのステップアップですか?

「俺の中ではまだ0から1ですよ。自分はPUREBRED大宮で練習させてもらっているんですけど、周りのプロ修斗の選手は本当に凄いと思うし、むちゃくちゃ強いんですよ。俺もフューチャーキングで優勝して、これで少しは選手扱いしてもらえるかなって思ってます」

ーー2010年はどんな1年にしていきたいと思いますか?

「海外に武者修行に行こうと思ってます。もっと甘えがない辛い道を進んで行きたいなって。練習して寝て1日が終わるみたいな、そういうところで練習したいです。まだ練習場所のあてはないんですけど、PUREBREDはエンセン(井上)さんつながりで、海外でも練習出来る環境があるんで、そういうところから探してもいいかなと思います」

ーー分かりました。まずは怪我を治して、来年の試合に備えてください。

「ありがとうございます。僕は加藤友弥って言うんですけど(笑)、来年もよろしくお願いします」

(2009年12月27日、DEEPフューチャーキングトーナメント終了後に収録)


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