■新人王が頂点じゃない。勝った試合が新人王の決勝だっただけ

ーー新人王トーナメント優勝おめでとうございます。まずは決勝戦を振り返っていただいていかがですか？

「もう全然、駄目でしたね（苦笑）。最初は自分のやりたいことが上手くいかなくて、それで戸惑ってしまいました。打撃をもうちょっとやって、KOしたかったというのが本音だったんで悔しいです」

ーー試合前にはどんな作戦を立てていたんですか？

「特に作戦はなくて、とりあえず動いて、元気よく止まらないことを考えていたくらいです。リングに上がればいつもやっていることが出ると思っていたんで、自分を信じて闘いました」

ーー打撃の練習を多めにやってこられたんですか？

「そうですね。打撃と寝技はそんなに練習量は変わらないんですけど、打撃が好きなんで。打撃で倒したかったですね」

ーー対戦相手のジャックナイフ選手はいかがでしたか？

「う〜ん…相手というよりも自分がやりたいことが出来なくて、自分にがっかりという感じです」

ーー最後は見事なアームロックで一本勝ちでしたが、本人の手応えとしてはいかがでしたか？

「あそこはもう元気で取りました（笑）。元気と若さが取り柄なんで、それで思いっきりやりました」

ーー新人王を獲ったことについてはどうでしょうか？

「正直、あんまり関係ないですね。新人王が頂点ではないというか、勝った試合がたまたま新人王の決勝だったというだけだと思っています」

ーートーナメントでは圧倒的な強さを発揮したと思うんですが、矢地選手の中ではまだまだこんなもんじゃない、と。

「そうですね。今日は特に思い通りの試合が出来なかったです。前回の試合がKO勝利だったんで、ちょっと自分を過信していたかもしれないです」

ーー2010年はどんなことを目標にしていきたいと思いますか？

「もっと練習して、もっと強くなりたいです。今日の試合で駄目だった部分を修正して、一歩ずつ強くなっていきたいと思います」

（2009年12月13日、新宿FACEにて「THE ROOKIE TOURNAMENT 09 FINAL」後に収録）