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「戦極〜第二陣〜」みどころ
最強一族の秘密兵器ホジャー・グレイシーを筆頭に
未知の実力を持った初参戦選手たちがトップを狙う
吉田秀彦、五味隆典、藤田和之、三崎和雄らを擁し、今年3月5日に旗揚げ戦を行った新総合格闘技イベント『戦極−SENGOKU−』。その第二弾となる『戦極〜第二陣〜』が、5月18日（日）東京・有明コロシアムで開催される。
旗揚げ戦は日本人エース格をこれでもかというくらい投入したが、今回は顔ぶれがガラリと変わってフレッシュなメンバーによる試合が並んだ。全8試合16名の中で、旗揚げ戦にも参戦したのは“KING
OF 戦極”ジョシュ・バーネット（アメリカ/フリー）と“smile 亮くん”川村亮（日本/パンクラスism）の2名のみ。あとは日本人・外国人を問わず日本初参戦やビッグイベント初登場の選手たちとなった。
 国内外の未知の強豪を発掘することもテーマとしている戦極だけに、今大会から今後の戦極を背負っていく人材が飛び出すことも充分に考えられる。その筆頭となるのが、あのグレイシー一族が満を持して送り込む“グレイシー最強の遺伝子”ホジャー・グレイシー（ブラジル/ホジャー・グレイシー柔術アカデミー）だ。
身長193cm、体重97Kgのヘビー級の体格を持ち、寝技世界一決定戦と称されるアブダビコンバット世界サブミッションレスリング選手権では2005年に99Kg未満級と無差別級で優勝。特に無差別級では1回戦で青木真也、2回戦でファブリシオ・ヴェウドゥム、決勝戦ではホナウド・ジャカレイと錚々たる面子に全て一本勝ちしている。柔術では世界選手権（ムンジアル）スペルペサード級を2004〜2007と連覇、2007年にはアブソルート級も制した。
日本のマニアからは早くから来日が待たれていたが、今回が待望の日本初ファイト。最強一族の秘密兵器がどんな試合を見せてくれるのか？
 そのホジャーを迎え撃つのがパンクラスのエース近藤有己（パンクラスism）だ。PRIDEでヴァンダレイ・シウバ、ダン・ヘンダーソン、イゴール・ボブチャンチン、中村和裕、フィル・バローニ、郷野聡寛らと激闘を繰り広げてきたベテランが、ついに初のグレイシー狩りに挑む。ここでホジャーの首を取れば、大きな話題となるだろう。
PRIDEファンにはお馴染みの中尾“KISS”芳広（日本/TEAM
TACKLER）とケビン・ランデルマン（アメリカ/ハンマーハウス）も初参戦を果たす。中尾はBIG・ジム・ヨーク（ニュージーランド/ファイブ・リングス・ドージョー）、ランデルマンは川村と対戦だ。吉田、藤田に対戦を迫っている中尾はこれが試金石となる一戦だけに、9連勝中のヨークを倒して二人に挑戦をアピールしたいところ。
メインイベントには旗揚げ戦で吉田を豪快に破ったジョシュが“エース”として出場、PRIDE最後のイベントとなった『PRIDE.34』のメインイベントで藤田に一本勝ちしたジェフ・モンソン（アメリカ/アメリカン・トップチーム）を迎え撃つ。自ら「戦極の真のエースはオレ！」と名乗るジョシュが、UFCでも活躍したモンソンを相手に得意のプロレス技を爆発させることが出来るか？
 日本人では三崎や郷野の所属するGRABAKAの“裏番長”と呼ばれる佐々木有生、修斗でヨアキム・ハンセンを破った実績が光る光岡映二（日本/和術慧舟會RJW）、PRIDEライト級GPに出場が決まっていた北岡悟（日本/パンクラスism）らのファイトに注目だ。特に光岡と北岡は五味に狙いを定めており、挑戦権を得られるようなインパクトのある試合が求められるところ。
外国人では5戦全てがKO勝ちだというイ・グァンヒ、Strikeforceミドル級トーナメントをヒザ蹴りで制したジョルジ・サンチアゴ、過去10戦中判定決着は一度もないというBIG・ジム・ヨーク、“MMA界の鉄人”ランディ・クートゥアの愛弟子マイク・パイル、15勝1敗という高い勝率を誇るモヒカン頭のダン・ホーンバックルと、日本ではあまり知られていないがアメリカなどで活躍している新進気鋭のファイターの中から、誰がファンのハートをガッチリ掴む試合をやってのけるかがテーマ。
ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、エメリヤーエンコ・ヒョードル……今をときめく総合格闘技のスーパースター外国人選手たちも、最初はみんな無名だったのである。無名から始まり、インパクトのある面白い試合内容、そして圧倒的な強さでファンから支持を集めていったのだ。
彼らの敵は目の前の対戦相手だけではない。また見たいと思わせるか、思わせないか？ 観客を沸かせられるか、シラけさせるか？ ファンとの闘いでもある。予備知識がない分、ファンは純粋に初参戦選手たちを評価するだろう。ファンの査定を受け、生き残るのは誰だ？ そして、戦極の新たなる旗手となるのはどの選手だ!?
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