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選手としてリングス、UFC、パンクラス、PRIDEで活躍、
現役引退後はPRIDEや戦極のTV解説を務める“世界のTK”が、間近に迫った3・15『DREAM.1』で行われるライト級GP開幕戦全7試合の試合展開を豊富な知識と経験から占う!
これを読めば『DREAM』がさらに楽しめること間違いなし!

高阪剛(こうさか・つよし)

1970年3月6日、滋賀県草津市出身
高校、専修大学、東レと柔道部に所属
1994年8月20日、リングスでプロデビュー
1995年10月13日、トーナメント・オブ・J優勝
1998年からは日本人として初めてUFCに定期参戦
2004年11月7日、初代スーパーヘビー級キング・オブ・パンクラス王座を獲得
2005年よりPRIDEに参戦
2006年5月5日、マーク・ハント戦で敗れ現役を引退
現在はA-SQUARE代表、チーム・アライアンス代表として
後進の指導や総合格闘技の普及に努める


▼ライト級GP 1回戦
アンドレ・ジダ(ブラジル/Universidade Da Luta(U.D.L))
VS
エディ・アルバレス(アメリカ/Fight Factory)


■同じ打撃を使う者同士の試合だけれども、
種類の違う者同士の試合になると予想

 一般ファンにはあまり注目されていない試合だけに、自分は注目したい試合だと思っています。会場に来る人は二人のことをどれだけ知っているか分からないけれども、その中でどれくらい観客の心を掴めるか、それが試される試合です。

 二人ともスタイルは打撃じゃないですか。どこかで必ず打ち合いになると思うんですが、どちらかと言えばジダの方はまとめたキレイな打撃というよりは相手を破壊する打撃をするので、同じ打撃を使う者同士の試合なんだけれども、種類の違う者同士の試合になると予想しています。

 ジダは距離を使えるので、距離をとってからのロングフックとか伸ばしてくるストレート、オーバーハンドとか離れたところから打ってくるタイプ。それに対してアルバレスの方は、中に入ってコンパクトに回転を利かした打撃を使うんですよ。パンチにしてもヒザにしても蹴りにしても、中に入って何とかするという試合になってくると思うので、どっちかがいい連打をまとめたら試合の流れがガラッと変わるだろうな、と思います。一発くらいではそんなに変わらない。そこから連打でどれくらいまとめられるか、というのがポイントになるでしょうね。

ースタンドレスリングの力はアルバレスの方が上ではありませんか?

 そうとは限らないですね。bodogでのアルバレスの試合を2試合生で見たんですが、タックルへの対処の仕方は当たり前のように出来ているんですよ。それが今の南米も含めたアメリカ圏の選手たちの特徴ですよね。打撃が得意な選手でもタックルを切る技術とか、タックルへの対処の仕方は最低限できてるのが当たり前になってきています。その中でどれだけジダの方が、打撃だけに拘らないでタックルを混ぜた、いわゆる“総合格闘技”が出来るかどうかでしょう。

 アルバレスは言ってみれば総合の優等生タイプですね。一個一個の技術は凄く高いものを持っていて、それをキレイに使うことは出来るけれども、ちょっと崩したりとか、ガムシャラに形は崩れてもいいからどにかくパンチを当てるとかっていうタイプではない。逆にジダの方はそういうタイプなんですよ。だから噛み合わないけれども、面白い試合になると思うんです。全然タイプ的に違う者同士が試合をするわけだから。

 アルバレスはいい選手だと思います。bodogではそんなにレベルの高い相手との試合はしていなかったと思いますが、その中でしっかり自分の技術を出しながら試合をしていましたからね。多分どんな相手が来ても、あの試合のやり方を崩さないタイプなんだって自分は見ています。

 つまり、自分の柱をしっかり持っている選手のように見えます。一番最近やった試合は見ていませんが、聞いた話だと相手がタックルに来るところに反応して、タックルが来る位置まで自分の腰を落としてストレートを打ってたそうなんですね。そういう対処の仕方が当たり前のように出来る選手なんです。だから凄く侮れない選手ですよ。

▼ライト級GP 1回戦
永田克彦(日本/新日本プロレスNEW JAPAN FACTORY)
VS
アルトゥール・ウマハノフ(ロシア/SKアブソリュート・ロシア)


■自分が良くなっている部分を永田自身が
どれだけ認識できているかがキーポイント

 ウマハノフは普通に見ている人からすればHERO'Sのジダ戦でKO負けした印象が強いかもしれませんが、そうではなくて本来は打撃を使ってなおかつレスリングを含めたサンボの技で…


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高阪剛インタビュー 内容
■ジダVSアルバレスは同じ打撃を使う者同士だけれども、種類の違う者同士の試合になる
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■自分が良くなっている部分を永田自身がどれだけ認識できているかがキーポイント
■ブスカペは抑え込み抜きのパウロ・フィリョ、宮田は仕掛けに乗らないことが凄く大事
■ヨアキムは総合格闘技ってものの試合のやり方を熟知している選手の一人だと思う
■ブラックマンバは計算できない怖さがある。川尻は自分が好きなタイプの選手なんですよ
■石田はあくまでも総合格闘技ってことを忘れないテイクダウンの取り方をしなければ
■カルバンは技の繋ぎに一瞬だけ窪みが出来る。その窪みに差し込むことが出来る唯一の日本人は青木

      
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