
ラストマッチとなった『PRIDE.34』からちょうど1年……PRIDEマットで活躍したあのファイターたちの“今”を追うスペシャル企画。その第1回目は、2008年2月2日『UFC81』においてティム・シルビアをフロントチョークで破り、UFC世界ヘビー級暫定チャンピオンとなったノゲイラ。元PRIDE勢がことごとくオクタゴンに散っていく中、なぜ彼は王座にまで上り詰めることが出来たのだろうか? 格闘技イベント会場や合宿所まで併設する、ノゲイラがリオデジャネイロに開いた巨大な新ジム「チームミノタウロ・アカデミー」に、たくさんの質問を持参して訪れてみた。
photo&text=IRIYAN
■ジムのオクタゴンはUFCのものと同じ大きさ ――お久しぶりです、ノゲイラ選手。今日はGBRの取材を受けてくれて本当に感謝しています。我々と日本のファンはあなたがUFCの新チャンピオンになったことをとても誇りに思っています。
「それは嬉しいね。こちらこそ、はるばる日本から来てくれて光栄に思っているよ」
――それにしても素晴らしいジムですね、チームミノタウロのジムということで相当なものだろうなって予想していたんですが、その想像を軽く超えています。まずはド迫力の壁の絵に圧倒されました。こんな道場見たことありません! 凄いアイデアですね!
「気に入ってくれたか? な、凄いだろ? 友だちのアーティストに頼んで描いてもらったんだ。一目で俺たちのチームだってわかるし、俺と弟(ホジェリオ)、それからアンデウソン・シウバの試合のハイライトシーンを生々しく描いてもらったんだ。練習している選手のモチベーションも上がるだろ?」
――ええ、そうですね。PRIDEやDynamite!!、全部日本での試合なのでなんだか嬉しいです。こちらの道場はいつ頃オープンしたのですか?
「去年の12月に内装の一部が完成して、仲間たちとトレーニングし始めたんだ。まだ全部が完成したわけじゃなくて、あちこち建設中なんだ。このオクタゴンは実際にUFCで使っているものと同じ大きさで、今日は片づけてしまっているけどリングもある。
あっちには打撃専用のスペース、上の階は事務所と大会の時のVIP席、それから合宿所もついているよ。もう何人かのファイターが実際に生活しながらトレーニングしているんだ。
今、建設中なのは奥のスペースのマシントレーニング専用の部屋だよ。まだ完成しているわけじゃないから、一般の生徒の受付はしていなくって地元の子供たちのためにムエタイのクラスがあったりするだけだよ。主には僕の仲間のプロのファイターたちで使っている。
あとは、MMAの大会もここで開催しているんだ。もともと大会も開けるように作ったから、軽く3〜400人の観客は収容できるよ。つい先日もミノタウロファイトを開催したばかりだよ」
――あなたが主催しているミノタウロファイトは、どの位の頻度で開催しているんですか?
「月1のペースで開催しているよ」
――その大会ではブラジルの有名な選手も出場しているんですか?
「中には試合経験が20戦以上なんて選手もいるけど、ほとんどは新しい選手にチャンスを与えられたら、と思って大会を開いているんだ。ブラジルにはまだ無名だけどいい選手が山ほどいるはずだからね。リオやサンパウロだけじゃなく地方で開催することも大きな意味があるよね。今回の大会は次回のジャングルファイトの予選の意味で開催したんだ。お陰でいい大会だったよ。これからもこのペースで開いていきたいね」
■PRIDEが消滅した時は“なんてこった!”って思った
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ インタビュー内容
■ジムのオクタゴンはUFCのものと同じ大きさ
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■PRIDEが消滅した時は“なんてこった!”って思った
■急にオクタゴンで闘えば負けてしまうのは当たり前
■UFC王者のベルトに挑戦できるということが嬉しかった
■ヒョードルとはもう一度闘って、決着をつけたい
■秋山成勲は打撃の強さがハンパじゃない
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