8・24『戦極〜第四陣』のメインイベントを飾るのは、PRIDEライト級チャンピオンの五味隆典とDEEP同級チャンピオンのハン・スーファンによるハードパンチャー対決だ。五味自身が「自分の修斗時代のファイトスタイルと似ている」と評するように、二人のファイトスタイルには類似点が多い。打撃研究の第一人者・吉鷹弘が両者の打撃を分析する。
■五味とハンは酷似している点が非常に多い!
双方共に一打必倒の威力を秘めたパンチの持ち主ゆえに、KO必至のこの一戦。この二人を分析してみると、酷似している点が非常に多いストライカー同士といえる。
(1)足のスタンスが広く重心が低い→パンチのために重心移動を滑らかにする
(2)脇の締めをやや甘めに構える→肩の回転を効かしやすい
(3)パンチのカウンター能力に優れている →威力倍増
五味:右ストレートをアウトにヘッドスリップしてからの左ストレ−ト
ハン:左フック等をダッキングしてからの右ロングフック
(4)バランスが良く腰が強い=テイクダウンされ難い→おもいきって打撃が出来る
等々。
経験上、似たタイプ同士の戦いでは、どちらが自分の戦いの型にはめることが出来るのかによって 試合の優劣が決まることが多い。五味、ハンの双方に言えることは、カウンターが得意なだけにあまり待ちに徹した「狙い攻め」に固執すると意外に大敗する…と思われる。
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