12・31『Dynamite!!〜勇気のチカラ』で、長い年月を経てようやく激突する桜庭和志と田村潔司。この一戦を二人と同じ元UWFインターナショナル所属で、田村とはリングスでも同じリングに上がり、PRIDE初期には桜庭のセコンドや練習相手も務めた金原弘光に語ってもらった。今や伝説となったUインター時代の桜庭VS田村三連戦の真実、そして実力比較など二人をよく知る金原ならではの興味深い発言を読め!
金原弘光(かねはら・ひろみつ)
1970年10月5日、愛知県尾張旭市出身
身長178cm、体重
高校時代は陸上部で活躍
新日本プロレス学校を経てUWFインターナショナル第1回入門テストに合格
1991年12月22日、UWFインターナショナルでデビュー
1996年3月1日、チャンプア・ゲッソンリットとK-1ルールで対戦
Uインター解散後、キングダムに移籍
1998年3月28日、リングスに移籍して12連勝の記録を作る
ダン・ヘンダーソン、ヒカルド・アローナ、マット・ヒューズ、
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラらと対戦して実力を証明
2002年11月24日、PRIDEに参戦、ヴァンダレイ・シウバ、
ミルコ・クロコップ、マウリシオ・ショーグンらと対戦する
2005年10月2日、パンクラス参戦、2007年からの主戦場となる
通算戦績:16勝22敗
U.K.R.所属 |
■試合になれば恨みつらみってなくなってしまうものです
――今回の田村VS桜庭戦が決定したと聞いた時は、率直にどう思いました?
「一番最初に思ったのは“何でこのタイミングなの?”ということ。今まで何回も話が浮かんでは消えたじゃないですか。桜庭はいつでもいいって言っていて、田村さんがいつも蹴ってましたよね。それなのにこのタイミングで田村さんが受けたということは、田村さんがこのタイミングなら一番勝機があると思ったのか、なぜこのタイミングにしたのかっていうのが気になりました」
――田村選手に言わせると“流れ”だそうですが。
「流れは一番悪いですよね。だって、一番いい流れは実現が騒がれたPRIDEの時じゃないですか」
――この試合に思うことはどんなことですか?
「とにかく最近、格闘技界全体が変にアマチュアっぽいので、こういうプロ意識を持った選手の対決っていいじゃないですか。桜庭にしても田村さんにしても、プロ意識を凄く強く持っている選手なので、判定とか変な関節技とかでセコイ勝ち方を狙うんじゃなくて、ビシッとプロの試合をやって欲しいですね」
――この二人ならそういう試合が出来そう?
「本当はもう3年くらい前だったらもっと良かったと思うんですけど。あと桜庭が骨折の手術明けというのもありますよね。そこは心配です」
――両者のコメントを見るとドロドロした試合になりそうな感じもします。
「まあ、それは盛り上げようとしている部分もあるだろうし。どんな世界でもそうだと思いますけど、先輩・後輩の関係でかつての恨みつらみって誰でも持っているものじゃないですか。でも、格闘技ってその気持ちを持って試合するものではないし、そういうことを言って試合前に盛り上がればいいことであって、いざ試合になればそういう恨みつらみってなくなってしまうものなんですよ。試合前に“あの野郎、殺してやる”と思っていたにしても、リングに上がった時点で消えてしまうものなんです。そうすると純粋な闘いになるので、ドロドロとはしないと思いますね」
■過去の試合は全く関係ないです
――UWFインターナショナル時代、二人の道場でのスパーリングは当然ご覧になっていましたよね?
「それはもちろん。いま僕が思うのは、Uインター時代に田村VS桜庭三連戦があったじゃないですか。
金原弘光インタビュー内容
■試合になれば恨みつらみってなくなってしまうものです
※以下GBR会員の方のみご覧になれます。
■過去の試合は全く関係ないです
■田村さんの相手に選ばれたのは桜庭が一番下だったから
■桜庭の後、本当は僕と田村さんが闘うことが決まってました
■UWF流同士だから“ムーブ”が二人なら出来ると思う |
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