
2002年3月22日、『UFC 36』に参戦してマット・ヒューズとUFC世界ウェルター級タイトルマッチを争ったことのあるマッハ。同大会はWOWOWのUFC中継のオープニングを飾り、TBSの番組「情熱大陸」でも放映されるなど話題を呼んだ。あれから10年、マッハは今UFCをどのように見ているのか?(2012年2月14日UP)
PROFILE
桜井“マッハ”速人(さくらい・まっは・はやと)
1975年8月24日、茨城県龍ヶ崎市出身
中学・高校で柔道を学び、空手とシュートボクシングを経験
1996年10月4日、修斗でプロデビュー
1998年5月13日、7戦目で無敗のまま修斗ミドル級王座を獲得
2001年8月26日、アンデウソン・シウバに敗れ同王座を奪われる
2002年3月22日、マット・ヒューズのUFC世界ウェルター級王座に挑むもTKO負け
2003年12月31日よりPRIDEに参戦
2005年12月31日、PRIDEライト級トーナメント準優勝
2008年3月15日よりDREAMに参戦
2011年12月31日、1年ぶりの試合で長南亮を判定で破る
身長171cm、試合体重76.5kg
マッハ道場所属
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■チャンスがあればまたUFCに出たいとは思います
ーーUFCというものをマッハ選手はどのように捉えていますか?
「グローバル化しているMMA(総合格闘技)の世界の頂点じゃないですか。イベント的にも選手層の厚さにしても。世界中の選手がUFCに出ることを夢見て頑張っていると思いますよ」
ーーマッハ選手も2002年3月22日の『UFC 36』に出場していますね(マット・ヒューズとUFC世界ウェルター級タイトルマッチを行い4R3分1秒、TKO負け)。当時どんな印象を持ちましたか?
「ラスベガスで試合をさせていただきましたが、世界の殿堂的な雰囲気を感じました。本当に世界最高級の戦いじゃないですかね」
ーーあの悪夢を今振り返ると?
「あれは本当に悪夢でした(笑)。試合前に腰を壊してしまって、大変でしたね。特に語ることはないですよ」
ーーケージとリングの違いは感じましたか?
「もちろん違いましたが、俺はまだ2回(2010年5月29日のDREAMでも行っている)しかやったことがないのでどうだこうだは言えません。俺はリングの方が好きですけれど、そこは慣れだと思いますよ。でも、世界の選手が強いのは当たり前ですし、リングもケージも戦うのは同じじゃないですか。要は選手が強いか弱いかですよ」
ーーマット・ヒューズはケージを上手く使っているとは思いませんでしたか?
「それはそうでしょう。ただ、あの時と今のUFCでは全然違いますよ。俺の階級(ウェルター級=70.3〜77.1kg)でも身長190cmくらいのヤツがいますからね。そう考えると本来自分はライト級(65.8〜70.3kg)なのかも。でも、何とかやれているからいいんですけれどね」
ーー現在のUFCを見てどんな感想を持っていますか?
「今のMMAってみんな勝ちに行きますよね。昔のようなKOや一本を狙いに行く荒々しさがない。この間のカーロス・コンディットvsニック・ディアスもそうだったじゃないですか。どっちが勝ったんだか分からないような判定決着で。ジャッジの見方であったり、判定の基準であったりが難しくなっているような気がします」
ーーマッハ選手もまたUFCで試合をしたいと思っていますか?
「もちろん、そういうチャンスがあれば出たいとは思います。でも、今はDREAMでやります。不義理は出来ませんからね」
ーーマッハ選手は何度もアメリカにトレーニングに行っていますが、UFCファイターともトレーニングをするんですか?
「アメリカはUFCファイターばかりですからね…………
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