■やればやるだけ結果が出るから、練習も試合も楽しい
――いよいよワンロップ戦が近づいて来ましたね。ワンロップ戦が決まった時は、どんな心境だったんですか?
「もともと戦いたい相手だったんです。それで自分から『(ワンロップと)戦わせてください』とお願いして、それを受けてもらいました。だから試合が決まった時は本当にうれしかったですね」
――ワンロップのことはずっと気になる存在だったんですか?
「かなり前から気にしてましたよ。日本人選手をKOし続けているし、日本人の宿敵じゃないですけれど、同じ日本人としてすごく悔しい想いをしていました。だから今回はワンロップを倒して勝ちたいですね」
――昨年はタップナーにKO勝ちして真王杯でも優勝、今年に入ってからはNJKFのベルトも手に入れてこの階級で日本最強になったと思います。そのタイミングでワンロップと戦うことについては?
「真王杯から強い選手と戦わせてもらって、試合をする毎に自分が強くなっている実感があります。そんな時期にワンロップと戦えるということは、いいタイミングだと思っています」
――米田選手自身はここ最近の飛躍をどう捉えているのですか?
「今までやってきた練習の積み重ねを、ようやく試合で出せるようになったんだと思いますね。特別に変わった練習を取り入れたわけではないので」
――練習の動きと試合の動きが徐々にフィットしていく感覚なんですか?
「そうですね。練習はみっちりやっているので、そこは全部、自信があるんです。その自信が、強い選手たちと試合を重ねていくことで、より強いものになっているんでしょう」
――その自信が結果につながっているわけですね。
「今はやればやるだけ結果が出るので、練習が楽しんですよ。国崇戦が終わってからも、すぐに練習を再開しましたし。もちろん楽しいじゃすまないような練習なんですけどね(笑)」
――まさに波に乗っているわけですね。米田選手の話を聞いていると、今は試合をすること自体楽しいんじゃないですか?
「そうですね。試合が決まった時点でモチベーションが上がります」
――まるでドラゴンボールの孫悟空みたいですね。戦いながら強くなるというのは。
「試合のビデオを見直した時には、ダメだなと思うんですけど、ちょっとはその気持ち分かりますよ(笑)。今回の試合に向けて、気持ちも含めてすべて順調に来ていますよ」
PROFILE
米田貴志
Yoneda Takashi
1981年12月6日、東京都出身
身長176cm NJKFバンタム級王者&真王杯55kg優勝
戦績19勝(9KO)4敗2分
<ここ最近の戦績>
06.3.5 後楽園 ◎KO4R タップナー・シットロムサイ(タイ/ラジャダムナン&WMCSフライ級王者)
06.5.3 後楽園 ◎KO3R 美保裕介(PIT)
06.7.22 後楽園 ◎TKO2R 牧裕三(アクティブJ/J-NETWORKバンタム級王者)
06.9.24 後楽園 ○判定 寺戸伸近(BOOCH
BEAT/全日本バンタム級1位)
06.11.23 後楽園 ◎KO5R 藤原あらし(S.V.G./全日本バンタム級王者)
07.3.18 後楽園 ○国崇(拳之会/NJKFバンタム級王者)
※所属、肩書きは全て当時のもの。
|