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新空手の全日本王者としてプロの舞台に乗り込んできた瀧谷。昨年7月のプロデビュー以降4戦4勝(4KO)という驚異的な数字で快進撃を続け、早くもランキング入りを果たし、年間表彰式では新鋭賞も受賞した。伸びのあるハイキックとヒザ蹴りなど、随所に非凡なものを感じさせる瀧谷。全日本での活躍はもちろん、K-1ユース世代でもある瀧谷がキックボクサーとしての夢を語った。

■ヒザ蹴りはほとんど練習してません
自分の隠れた武器の存在に気付きました

――まずは全日本キック年間表彰での新鋭賞おめでとうございました!
「ありがとうございます!人前でしゃべるのは苦手なので、表彰式は緊張しました(笑)」

――1・4後楽園の結果も含めて2007年を振り返ってもらえますか?
「去年は本当にたくさんの経験をさせていただいて、成長することが出来たと思います。ただ自分の中ではちょっと出来すぎたかなと思いますね。デビューする前はもっとプロの壁に苦戦すると思ってましたから」

――ではデビュー戦でKO勝ちしたことで一気に波に乗ったという感じだったんですか?
「はい。あの時は左のヒザ蹴りでKO勝ちしたんですけど、実は新空手の頃からヒザ蹴りってほとんど使ったことがなかったんです。だからあの時に自分の中に隠れていた武器に気付いたというか(笑)」

――そうだったんですか? てっきり昔から得意だったと思ってましたよ!
「そうなんですよ。練習でもほとんどやったことがなくて、当たりそうだなと思って(ヒザ蹴りを)出してみたらKOしてしまったという(笑)。何か体が勝手に動いた感じです」

――まさに閃きが生んだ技だったんですね。
「しかもプロ2戦目も同じ左のヒザ蹴りに勝ったんで、デビュー戦でヒザ蹴りが使えることが発見できて良かったです」

――今の話にもつながるのですが、新空手出身の選手がキックに転向すると首相撲に苦戦する場合が多いですよね。瀧谷選手はどこをどう克服したんですか? (※新空手では首相撲からのヒザ蹴りが禁止)
「いやあ首相撲は今でも苦手ですよ(苦笑)。練習はやっているんですけど、いつもやられちゃいます。ヒザ蹴りに関しても、普段の練習の空いている時間にやるくらいで、基本的には他の蹴りの方を長く練習してますね。ヒジ打ちも基本的な打ち方と防御を練習する感じです」

――話は戻るのですが、昨年はプロデビューの年でした。ルーキーイヤーの選手が4連勝でランキングに入ったことは、すごく驚きだったんですが、瀧谷選手の中には「今まで自分がアマチュアでやってきたことはプロでも通用する」という気持ちはあったんですか?
「何とも言えないですけど、試合をやってみた上で、今まで自分がやってきたことは間違いじゃなかったとは思いましたし、そこは良かったと思います」

――練習内容について、デビューしてどういった部分が変わりました?
「基本的には同じなんですが、やはりパンチをやる時間が増えました。新空手の時からパンチが大振りになっちゃうところがあったんで、コンパクトにパンチを打てるように意識して練習していますね」

――1月の試合はかなりコンパクトにパンチをまとめてませんでした?
「いや〜全然まだまだですよ(照れ笑)。もっとコンパクトに打てるようにしないとダメですね!」



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