アーネスト・ホースト
みなさん、こんにちは(日本語で)
――フォトセッションで体を見たんですが、見事にシェイプされていましたね。何か特別なトレーニングをしたんですか?
トレーニングはいつもと変わらない。ランニング、サイクリング、スパーリング、ウエイトトレーニングをやってきた。スタミナとコンディショニングに力を入れてきた。
――ボンヤスキー選手との対戦は一度流れていますが、今回はその時以上の仕上がりですか?
もちろん。前回は皮膚の疾患が完治していなくて、トレーニングを開始するのが遅かったんだ。でも今回は開幕戦が終わって2週間後には、トレーニングをスタートした。じっくり時間をかけて調整して来たよ。一回戦の相手はレミーだけど、優勝するためにはあと2試合戦わなければならない。レミーだけを想定してトレーニングしてきたわけじゃない。
――それはボンヤスキー選手は眼中にない、ということですか?
もちろん簡単な相手じゃない。でも自分には自信がある。例えば99年、私はアンディ、バンナ、ミルコ。3人のサウスポーと対戦して優勝したこともある。対戦相手が変われば、戦い方も変わってくる。でも私は困惑することはない。誰が相手でも落ち着いて戦う。
――ボンヤスキー選手は「ホーストは今回が最後だという意気込みで試合に臨んでくると思う」と話していました。
レミーはそう言っているかもしれないけれど、引き際を決めるのは私自身だ。もし今回優勝し、5度目のチャンピオンとして引退すれば、それは優秀の美を飾る事になるだろう。とにかく5度目のチャンピオンになることが重要なんだ。逆に優勝出来なかったら、また来年も戦うよ。
――何歳くらいまで現役を続けたいと考えているんですか?
今年で39歳になったんだけど、肉体やスタミナはトレーニングやスパーリングをする上で、何も問題ない。ただしケガの治りが悪くなっているのも事実だ。もしかしたら来年くらいには引退するかもしれない。でもそれは今の自分には分からない事だ。調子が良ければ、これからも戦い続ける。
――ボンヤスキー選手は「ホーストを蹴りで倒した初めての男になりたい」と言っていましたが。
KOされることはないと思う。それにキックじゃなくて、パンチでKOされてもうれしくないよ(苦笑)。集中力が持続すればやられることはない。いずれにしても、勝ちを目指してやるのみ。
――ここ5試合判定が続いていますが、勝ち方にこだわりはありませんか?
日本のファンがKOを望んでいて、判定を好まないのは分かっている。もちろん、私自身もKO で勝ちたいし、それが一番美しい勝ち方だと思っている。私と戦うファイターたちは、常にポイント重視の戦い方をする。私が前に出て戦おうとしても出来ないんだ。そうなるとどうしても判定が増えてしまう。もし私の対戦が相手が、逃げ腰にならずに、積極的に攻めてきてくれれば、KO勝利の数も増えると思う。それに私はバンナやサップのように、パンチ一発で試合を決めるようなパワーファイターじゃない。じっくりと攻めを組み立てていくファイターなんだ。だから見ている人からすると、私は判定を狙っているように見えるのだと思う。
――ボンヤスキー選手は、スペシャルテクニックを編み出してきたと言っていましたが、ホースト選手も何か新しい技を身に付けましたか?
試合中レミーの攻撃には、充分注意しなければならないと思う。しかしビクビクしながら戦うわけじゃない。私は21年間の競技人生の中で、色んなテクニックを見てきた。もしレミーが新しいテクニックを持っているのであれば、是非見てみたいと思う。そして彼に技を見た感想を素直に話してあげるよ。
――ホースト選手は、K-1のテクニックのレベルの高さを示す、象徴のような存在です。今後、ボンヤスキー選手が、そういった存在になりうると思いますか?
そう言われると、本当にうれしい。K-1では一時期、体が大きくてパワーだけのファイターが、リング内を騒がせていたけど、テクニックがなければ駄目なんだ。レミーに関して言えば、蹴りの技術は素晴らしいが、まだボクシングの技術が足りないんじゃないかな。彼にはまだまだ技術を向上してもらいたい。もし私が引退したら、私とレミーを比較することは充分にあると思う。
――今なお、リングに上がり続けるモチベーションは何なんですか?
戦う、トレーニングする事が好きなんだ。こうやってリングに上がった戦うことが楽しくてしょうがないんだ。現実的には難しいけれど、65歳くらいまでは戦ってみたいよ。「もしK-1ファイターではない人生を選択していたら、どうなっていただろう」と思うこともある。でも確実に K-1 ファイターの今の自分の方が幸せだと断言することが出来るよ。
「K-1 WORLD GP2004 決勝戦」
FEG/フジテレビ
2004年12月4日(土)東京・東京ドーム
開場14:30 開始17:00
▼第1試合 スーパーファイト・リザーブマッチ1 K-1ルール3分3R(延長2R)
ジェロム・レ・バンナ(フランス/ボーアボエル&トサ)
VS
天田ヒロミ(日本/TENKA510)
▼第2試合 K-1 WORLD GP2004トーナメント準々決勝 K-1ルール3分3R(延長1R)
ガオグライ・ゲーンノラシン(タイ/伊原道場)
VS
マイティ・モー(USA/シャークタンク)
▼第3試合 K-1 WORLD GP2004トーナメント準々決勝 K-1ルール3分3R(延長1R)
武 蔵(日本/正道会館)
VS
レイ・セフォー(ニュージーランド/レイ・セフォー・ファイトアカデミー)
▼第4試合 K-1 WORLD GP2004トーナメント準々決勝 K-1ルール3分3R(延長1R)
ピーター・アーツ(オランダ/チーム・アーツ)
VS
フランソワ“ザ・ホワイトバッファロー”ボタ(南アフリカ/スティーブズ)
▼第5試合 K-1 WORLD GP2004トーナメント準々決勝 K-1ルール3分3R(延長1R)
レミー・ボンヤスキー(オランダ/メジロ)
VS
アーネスト・ホースト(オランダ/ボス)
▼第6試合 スーパーファイト・リザーブマッチ1 K-1ルール3分3R(延長2R)
シリル・アビディ(フランス/ブリゾン)
VS
ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバコ/フリー)
▼第7試合 K-1 WORLD GP2004トーナメント準決勝 K-1ルール3分3R(延長1R)
第2試合勝者
VS
第3試合勝者
▼第8試合 K-1 WORLD GP2004トーナメント準決勝 K-1ルール3分3R(延長1R)
第4試合勝者
VS
第5試合勝者
▼第9試合 K-1 WORLD GP2004トーナメント決勝戦 K-1ルール3分3R(延長2R)
第7試合勝者
VS
第8試合勝者
<チケット料金>
SRS席35,000円 RS席21,000円
SS席17,000円 S席11,000円
A席7,000円 B席5,000円
<チケット販売所>
当日券は14:00より会場チケット売り場にて発売
<チケットお問い合わせ>
キョードー東京=03−3498−999
<大会に関するお問い合わせ>
FEG=03−3796−5060
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