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【ムエタイ】6・6ムエタイの歴史上初!日本人経営のジムからルンピニー王者誕生

2006/06/08



 ムエタイの最高峰と謳われるルンピニースタジアム。その激戦区とも言われるライト級で5年以上に渡って王座を守り抜いてきたナムサックノーイ(現在はスーパーライト級にランク入り)の王座返上をうけて、6月6日(現地時間)タイ・バンコクのルンピニースタジアムにてライト級王座決定戦が行われた。

 決定戦に出場したのは前・同スタジアムスーパーフェザー級チャンピオンのサガッペット・イングラムジム(ルンピニー・ライト級3位)と前・タイ国プロムエタイ協会スーパーライト級王者のサムラーンチャイ・96ピーナン(ルンピニー・ライト級2位)。

 この王座決定戦が第2試合目に組まれるほど(メインは5試合目)、他にも好カードの揃ったビッグマッチにスタジアム内は満員の観客達の熱気で殺気立っていた。

 承知の通り、ムエタイは賭けの対象ともなっているため、観客(=賭け師)達の見る目は非常にシビアだ。常に実力の拮抗する接戦を好み、実力差のあるマッチメイクや不甲斐ない試合をする選手には容赦ない罵声が浴びせられる。逆に接戦を制した選手や後半に逆転勝利を収めた選手などにはチップとしては破格な額を渡されたりもする。

 このような環境の世界で、常に第一線を戦い抜いてきた両選手。権威あるルンピニー スタジアム・チャンピオンという称号を争うことで、熱戦が期待された。

 序盤、立ち上がりの1〜2Rは静かな探り合いから始まると思われた試合は、サガッペットの強烈な左フックで口火を切り、激しい蹴り合いとなった。

 初回、サガッペットは見えない角度からのハイキックを放ちサムラーンチャイのこめかみをかすめる。タイトルマッチらしく積極的に技を出し合う両者。

 2R過ぎから左右のミドルが冴え始めたサガッペットは確実にヒットさせていく。サムラーンチャイも負けじと蹴り返すが、蹴りのキレと正確さの差が明らかになっていく。首相撲の展開になると、サムラーンチャイもパワーを発揮し、サガッペットのバランスを崩し転倒させることに成功。首相撲のバランスではサムラーンチャイの印象がよい感じだが、サガッペットも積極的にヒザを蹴り上げ、決定的な差をつけさせない。

 4R、蹴り、首相撲からのヒザなどの技を駆使し、決定的な差をつけたサガッペットは最終5R、前蹴りを駆使してサムラーンチャイの攻撃を許さず、ジャッジ2者が2ポイント差をつける大差で完勝。ルンピニースタジアム・ライト級王座のチャンピオンベルトを腰に巻いた。これでサガッペットはスーパーフェザー級に続き、ルンピニースタジアム2階級制覇に成功。

 ルンピニースタジアム・ライト級王座を獲得したサガッペット。今後は他の強豪ムエタイ選手との熾烈な戦いが控えている。また、海外での試合も視野に入れており、K−1MAX、WBCムエタイなどへの参戦も期待したい。所属するイングラムジム(※1)は日本人である鈴木秀樹がバンコクで経営するジムであり、今回の王座獲得で、外国人がタイ国内で経営するムエタイジムから王者が誕生したのはムエタイの歴史上、初となった。

 34年前の”野口ジム事件”(※2)などの例で、外国資本のジムがタイの国技であるムエタイの世界で、トップ選手を輩出するのは容易ではないとされている。同ジムにはダーウサミン、アーリーなどの期待の新鋭選手も育ってきており、サガッペットに続きトップ戦線への参戦が期待される。

2006年6月6日(火=現地時間)
タイ・ルンピニースタジアム(スッグ・プライアナン)

▼本戦第2試合 ルンピニースタジアム・ライト級王座決定戦
同級3位
○サガッペット・イングラムジム
判定3-0 ※49-47、49-47、48-47
同級2位
●サムラーンチャイ・96ピーナン
※サガッペットが王座を獲得。

(※1)
 イングラムジムは1996年からタイに渡った鈴木秀樹がバンコクのスクムビット地区に2002年に設立した外国資本のムエタイジム。タイの外国人経営のジムからルンピニーのチャンピオンが輩出されるのは500年以上のムエタイの歴史上、初。

イングラム・スポーツ ウェブサイト=http://www.ingrampromotion.com
イングラムジム ブログ=http://blog.drecom.jp/ingramgym

(※2)
 今から34年前の1972年、日本で空前のキックボクシングブームを巻き起こした“真空飛びヒザ蹴り”沢村忠の生みの親である野口修氏が、大丸デパート(当時)に隣接した場所に“キックボクシング”ジムを開設。反日感情の高まる情勢でタイの学生などから“国技ムエタイを侮辱するもの”と反感を買い、ジムに銃弾が撃ち込まれたりガラスが破壊されるなどの事件となり、タイラット誌などの新聞紙上でも一面で批判記事が掲載され、デモに発展するなど反日感情を煽る形となり、わずか数ヶ月でタイから撤退した。

 約10年前からもJ−NETWORKなどがタイ支部という形でジムを開設し、タイに進出しているが、いずれもタイの選手が育成されず、短期間で撤退している。
■参考HP
http://www.mekong.ne.jp/directory/society/noguchigym.htm


サガッペット・イングラムジム/Sagatpet IngramGym
◆本 名  :ソムキッド・ラクヂュン
◆所 属  :イングラムジム
◆生年月日 :1982年6月29日(23歳)
◆身長・体重:171cm 66kg(通常体重)
◆出身地  :パタルン県(タイ南部)
◆学 歴  :スワンスニンター大学 在学中
◆デビュー :11歳 パタルン県 勝ち
◆戦 績  :約123戦83勝(13KO)40敗0分
◆実 績  :
       ルンピニースタジアム・ライト級チャンピオン
      (135P/’06年6月6日VSサムラーンチャイ・96ピーナン))
       前ルンピニースタジアム・スーパーフェザー級チャンピオン
      (130P/‘05年3月18日VSシンダム・ギャットムーカーウ)
       元ラジャダムヌンスタジアム・スーパーフェザー級チャンピオン(130P)
       三菱ストラダ杯トーナメント優勝
      (130P/‘02年9月28日VSヨードタヌー・ペッノンヌット 2タイトル同時獲得)
       タイ国南部チャンピオン2階級

Photo by:HIROSHI SODA
レポート提供=イングラムジム

【関連リンク】

≫イングラムスポーツ公式サイト

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