9月26日(水)東京・三軒茶屋にあるシルバーウルフジムにて魔裟斗(シルバーウルフ)が公開練習を行った。魔裟斗は10月3日(水)東京・日本武道館で開催されるTBS/FEG主催『Ameba
presents K-1 WORLD MAX 2007〜世界一決定トーナメント決勝戦〜』の初戦で、MAXの絶対王者ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム)と対戦する。
「今回は質の高い練習をしてきました」魔裟斗は自信たっぷりに言い放った。その練習の要となったのが、タイから招聘したムエタイ戦士である現ルンピニースタジアム認定ライト級10位&元WMC同級チャンピオンのヌアペット・サックホームシン(タイ/24歳)との1カ月間にわたる実戦スパーだ。
「けっこう激しいスパーリングをやりました。蹴り合いのマスをやろうかと思ってたけど、マスじゃなくなりましたね(笑)。やっぱり(タイ人は)蹴りが全然違う。前蹴りとか、日本人には出来ない蹴りです。一番最初にやった時は面食らいました。やってよかったですね」
スパーリングと合わせて今回の魔裟斗が力を入れたのは、なんと首相撲。激しくやりすぎて耳が腫れてしまったほど。「これだけ質の高い首相撲をやるのは久しぶり」と充実感のある表情を見せた。
ヌアペットとのスパーは1日3回で週3〜4日、残りの2〜3日は日本チャンピオンクラスのプロボクサーとボクシングのスパーをやっていたという。長年コーチとして付いているヌアトラニーも「尋常じゃない気合の入り方をしている」(魔裟斗)という。
練習内容は完全にブアカーオ対策一本に絞ったという魔裟斗だが、「でも優勝するつもりです」と付け加えることも忘れなかった。「そこ(ブアカーオ戦)を突破しないとそこで終わりですから。何のためにやってきたかといえば優勝するためにやってるんだから、優勝を狙う」と、当然のように答える。
反対側のブロックからは誰が上がってくるかを聞かれると、「サワーしか考えてない。100%サワーが勝つ」と断言。しかし、サワー対策はやっていないという。「サワーには体力、スタミナで負けなければいける。去年やってるからそれは分かってます。去年は俺のスタミナ切れですからね」というのがその理由だ。
合宿や決勝トーナメントに合わせてカリキュラムを組んできた体力作りは「もうバッチリのはずです」と、こちらにも自信を覗かせる。スタミナ配分など考えず「全部、全速力で行く。そういうトレーニングをしてきました。
みんな28歳になると体力が落ちると思ってるけど、30歳過ぎても外国でやってる選手は多い。それは科学的トレーニングをやってるからなんですよ。タイ人が20代後半で落ちるのは科学的トレーニングをやってないからなんです」とし、「人間の体力は今から1〜2年で上がってくる。これからが一番強い時期になるんじゃないかな」と、自分の“全盛期”はこれからだと熱く語った。
「自分でも伸びていると感じます。体力面、スピード、パワー……全て伸びている感じはする」と言う魔裟斗。科学的トレーニングの成果として前日計量後のリバウンドは極力抑え、「俺が一番ベストで動ける体重は分かってる。そこまで戻す。73.5〜74Kgがベストに動ける」と全ては計算どおり。
ブアカーオの方が有利という声に対しては、「何を言っても仕方がない。俺が考えたってブアカーオ有利って言いますよ。この1〜2年のことを見たらね」としたが、「俺は負けるとは思ってないけど。それはリングの上で証明するしかない」と逆境を跳ね返すつもりだ。ブアカーオに一騎討ちを表明した一夜明け会見で言っていた“穴”を突ける感触もあると断言。「勝負は一瞬で決まる可能性もある」魔裟斗は眼をギラつかせながら言った。
記者たちとの質疑応答の後には、1R4分のシャドーを2R、1R3分のスパーを2R行った。スパーではヌアペットと文字通り実戦さながらの激しい打ち合い、蹴り合いを披露。前蹴りで魔裟斗がコーナーへ吹っ飛ぶ場面や、魔裟斗がショートアッパーとフックを決めてヌアペットの頭が大きく揺れる場面もあった。
全体的にローキックは少なめ。ヌアペットのミドルにはローを返し、蹴りに合わせて飛び込んでのショートパンチの連打。前蹴りで距離をとってテンカオで入っていき、ショートパンチの連打という動きを見せた。疲れがピークに達しているためか、前蹴りを多く受けてしまう場面もあったが、2Rにはヌアペットが首相撲でコカしにきたところバランスを崩さず組み合うところも見せている。
TBS/FEG
「Ameba presents K-1 WORLD MAX2007〜世界一決定トーナメント決勝戦〜」
2007年10月3日(水)日本武道館
開場17:00 開始18:00
<決定対戦カード>
▼メインイベント 第10試合 K-1 WORLD MAX 2007 世界一決定トーナメント決勝戦 K-1ルール 3分3R延長2R
準決勝第1試合の勝者
VS
準決勝第2試合の勝者
▼セミファイナル 第9試合 スーパーファイト K-1ルール 3分3R延長1R
安廣一哉(日本/正道会館)
VS
イ・スファン(韓国/韓国体育館)
▼第8試合 K-1 WORLD MAX 2007 世界一決定トーナメント準決勝第2試合 K-1ルール 3分3R延長1R
佐藤VSクラウスの勝者
VS
サワーVSドラゴの勝者
▼第7試合 K-1 WORLD MAX 2007 世界一決定トーナメント準決勝第1試合 K-1ルール 3分3R延長1R
魔裟斗VSブアカーオの勝者
VS
ザンビディスVSキシェンコの勝者
▼第6試合 K-1 WORLD MAX 2007 世界一決定トーナメント 準々決勝 第4試合 3分3R延長1R
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ)
VS
ドラゴ(アルメニア/チームSHOW TIME)
▼第5試合 K-1 WORLD MAX 2007 世界一決定トーナメント 準々決勝 第3試合 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKF)
VS
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ)
▼第4試合 K-1 WORLD MAX 2007 世界一決定トーナメント 準々決勝 第2試合 3分3R延長1R
マイク・ザンビディス(ギリシャ/メガジム)
VS
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン・オデッサ)
▼第3試合 K-1 WORLD MAX 2007 世界一決定トーナメント 準々決勝 第1試合 3分3R延長1R
魔裟斗(日本/シルバーウルフ)
VS
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム)
▼第2試合 リザーブファイト第1試合 3分3R延長1R 小比類巻貴之(日本/チームドラゴン)
VS ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/ウォーリアーズMMAアカデミー) ▼第1試合 スーパーファイト K-1ルール 60kg契約 3分3R延長1R
HIROYA(日本/フリー) VS クォンオルチャン(韓国) ▼オープニングファイト第2試合 リザーブファイト第2試合 K-1ルール 3分3R延長1R
ムラット・ディレッキー(トルコ/ユニバーサルジム) VS ソフィアン・アローシェ(フランス/BC Bagnolet) ▼オープニングファイト第1試合 K-1ルール 3分3R 73kg契約
GORI(日本/PUREBRED大阪) VS 亮司(日本/フリー) <チケット料金>
SRS席28,000円(完売) SS席15,000円 S席10,000円 A席6,000円 魔裟斗応援シート15,000円(SS席・特典付き) <チケット販売所>
●デジタル先行発売 K-1オフィシャルサイト http://k-1.co.jp i-mode K-1オフィシャルサイト
Yahoo!ケータイK-1オフィシャルサイト EZ web K-1オフィシャルサイト <チケットに関するお問い合わせ>
株式会社キョードー東京=03-3498-9999 <お問い合わせ>
大会に関するお問い合わせ
皆EG=03-3796-5060
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